仕事の話で深めよう―Part1―

仕事をしている人は、自分の仕事のことを話してみましょう。

簡単に自己紹介できます。

その際は、自分が「何者か」よりも、自分が「何をしているか」について話します。

つまり、「~である」を表すbe動詞ではなく、「~する」という「動きのある動詞」を積極的に使うのです。

仕事の内容についても、できるだけ具体的に伝えましょう。

さらには、「その仕事の何が好きか」「どんなところが面白いか」「自分が何を頑張っているか」といったプラス面を見つけ出して、しっかり伝えられるようにしておきましょう。

ポジティブに話すことは、魅力ある会話を進めるために不可欠です。

いろいろな動作を表す動詞を覚えよう。もっと、もっと、具体的に!

ポイントを押さえる例文(Part1)

①私は自動車部品の開発部にいます。

②私の勤める会社は、家電製品メーカーです。

③セミナーの企画を担当しています。

④弊社の主力製品には、オーガニックコスメやアロマオイルがあります。

⑤日々の仕事はいろいろあります。資料の送付やメールの応答、書類の作成など様々です。

⑥いつも難しいのは、社内のコミュニケーションを増やすこと、チームの生産性を向上させることなどです。

⑦当社では、皆が積極的に新規製品の開発に取り組んでいます。

⑧部長が会議のスケジュールを変更した。

⑨報告書を書くのには時間がかかります。

⑩彼にメールしておきます。

⑪進捗があれば随時お知らせください。

①私は自動車部品の開発部にいます。

×I’m in the development department for auto parts.
○I develop auto parts.

☆「どこに所属している」より「何をしているか」を言う

be動詞を使った文は、「どこに所属しているか」を静かに表します。

しかし、「どこに所属しているか」よりも、「何をしているか」を具体的に言ってみましょう。

in the development departmentに隠れている「具体的な動詞」を探すのです。

ここでは「開発部にいる」→「開発している」と変換します。

時制は「日常的なことを表す」現在形を使います。

「自動車部品の開発部にいる」→「自動車部品を開発している」と表現することができます。

現在形は普遍的な事実、日常的に行っていることを表すことができます。

<「何の仕事をしているか」の表現の例>
・I design hats for women.
(女性用の帽子のデザインをしています。)
・I create websites for businesses and individuals.
(法人・個人向けウェブサイトの制作をしています。)
・I teach Chinese to university students.
(大学で中国語の講師をしています。)
・I edit books for children and teens.
(児童&10代向け書籍の編集者です。)

☆連想して単語を広げる

末尾がerやorで終わる名詞は、「~する人」を表します。

☆「3語の英語」に情報を足す

I teach Chinese to university students.(大学生に)やI edit books for children and teens.(児童&10代向け)と情報を足しましょう。

point
「開発する」には動詞developを使います。「_ment」という単語は、動詞が表す動作を名詞にしたものです。例えばpay(支払う)→payment(支払い)、achieve(達成する)→achievement(達成)などです。「_ment」という動詞の名詞形はたくさんあります。動詞の名詞形を見つけたら、動詞に使えないかという視点で考える習慣をつけましょう。

②私の勤める会社は、家電製品メーカーです。

×I work for a company producing home appliances.
○Our company produces home appliances.

☆「会社がしていること」をシンプルに伝えよう

「~で働いている」はI work for…と表すことができます。

I work for a company producing home appliances.は正しい文です。

しかし、I work for a companyと組み立てると、「その会社が何をしている会社か」という情報を加えなくてはいけません。

a company producing home appliances.まで話し終えて、ようやく「どんなところに勤めているか」、つまり「あなたが何をしているか」がわかります。

もっとシンプルに伝えましょう。

「会社に勤めていること」を相手がすでに知っている場合はI work for…を飛ばして、後半の「会社が何をしているか」から組み立ててみましょう。

その場合、主語は「私」ではなく、会社を代表して「私たち」、または「私たちの会社」とします。

<「~で働いています」の表現の例>
・We import wines.
(ワインの輸入会社に勤めています。)
・Our shop sells a variety of coffees and teas.
(いろんな種類のコーヒーと紅茶を販売する専門店に勤めています。)
・Our restaurant serves special home-style Italian cuisines.
(特別なイタリア料理のレストランで働いています。)
・Our company manufactures auto parts.
(車の部品を製造している会社です。)

☆「当社は」をどう表現する?

「私の勤める会社は」は、「私たち」を表すWeを使います。

会社は人材が1つのチームとして機能するためです。

またはOur company(Our shop、Our restaurant)を使うこともできます。

My companyとすると、「私の会社」となってしまい、会社のオーナーであることが示唆されます。

会社の社長が話す場合には、My companyを主語にすることができます。

point
「製造している」には動詞produceを使います。現在形を使うことで、定常的に行っているという事実を表すことができます。

③セミナーの企画を担当しています。

×I’m in charge of planning seminars.
○I plan seminars.

☆be in charge ofは正しいけれど、難しい。

be in charge ofは「~を任されている責任者」や「管理・統括している」という意味です。

日本語の「担当」という表現は、「責任者」という意味合いで使う場合と、実務をしている人の肩書として使う場合があるようです。

責任の所在を示す必要がない場合には、be in charge ofとせず、単に「企画をしている」と表現しましょう。

また、be in charge ofの類似表現にbe responsible forもありますが、そちらは責任の所在を表さずに「職務として担当している」を表します。

ここは現在形を使って、「担当している」というニュアンスを出し切りましょう。

「担当している」という言葉を使わずに、仕事を表す具体的な動詞を考えることで、自分の仕事が一体何であるのかという点も確認できるでしょう。

自分の業務を言い表せる動詞を探して、練習しておきましょう。

<「担当している」の表現の例>
・I handle paperwork.
(事務担当です。)
・I design language courses for universities and companies.
(大学や企業向けの言語クラスの企画を担当しています。)
・I promote our new Japanese sweets.
(和菓子の新作の宣伝担当です。)
・I prepare shipping documents.
(船積み書類の準備を担当しています。)
・I handle customer feedback.
(顧客の意見を取りまとめています。)
・I receive customer phone calls.
(お客様からの電話の応対をしています。)

☆日々の仕事をできるだけ詳しく

「何の仕事をしているか」を一度具体的に考えてみましょう。

What is your job?(あなたの仕事は何?)ではなく、What do you do?(あなたは何をしていますか?)という問いに答えるのです。

例えばplan(企画担当)やdesign(デザイン担当)といった決まった内容が見つからない場合、I handle(取り扱う)….とすることで、具体的に答えることができます。

事務員であれば、I handle paperwork.と表すことができます。

point
「企画する」には動詞planを使います。普遍的な事実を表す現在形を使ってシンプルに表します。

④弊社の主力製品には、オーガニックコスメやアロマオイルがあります。

×There are organic cosmetics and aroma oils as our main products.
○Our main products include organic cosmetics and aroma oils.

☆There is/are構文を捨てるコツ

There is/areがつい口から出てきてしまうのは、日本語がはっきりと主語を言わず、「~には~がある」という表現を好むためです。

ぐっとこらえて、そのままThere are…の後ろに出る単語を主語にします。

「弊社の主力製品は」と組み立て直すのです。

それが難しいときは「自分」や「自分たち」を主語にできないか検討します。

ここでは会社のことを話すので、「自分たち(We)」としましょう。

さて、主語を決めたら、次は動詞を探します。

「弊社の主力製品」または「弊社(自分たち)」と「オーガニックコスメやアロマオイル」の間をつなぐ「動詞」を探します。

<「会社の製品・サービス」を伝える表現>
・Our products include soaps, shampoos, and detergents.
(弊社の製品には、石鹸、シャンプー、洗剤があります。)
・Our services include facial massages and other beauty treatments.
(弊社のサービスではフェイシャルマッサージなどの美容施術を提供しています。)
・Our services include event planning and catering.
(弊社のサービスにはイベント企画とケータリングサービスがあります。)

☆「Our products/Our services」vs.「We(人)」

即座にOur products/Our services include…が出てこなかった場合は、他の主語で組み立てましょう。

Weを主語にした場合は、We mainly produce organic cosmetics and aroma oils.やWe have organic cosmetics and aroma oils.となります。

表現方法は1つではありません。臨機応変に組み立てましょう。

point
動詞include(含む)が活躍します。includeは、その後ろに続けて並べるものを「含んでいるけれど、他のものも含む可能性がある」と表すことができ、何かを例示したいときに使える動詞です。

⑤日々の仕事はいろいろあります。資料の送付やメールの応答、書類の作成など様々です。

×As my daily job, I take care of various things. For example, sending booklets, answering emails, and preparing documents, etc.
○My daily tasks include sending booklets, answering emails, and preparing documents.

☆いろいろな仕事内容があるときは「含む」を使って表そう

多くの業務を担当している方にオススメなのが、「私の業務は~を含む」という表現です。

As my daily job,…(私の日々の業務として)のように日本語ぴったりに表現せずに、「①主語→②動詞→③目的語」が文中にきれいに収まるように組み立ててみましょう。

「私の業務」を主語に置いて、動詞を考えましょう。

「資料の送付」「メールの応答」などはsending booklets, answering emails…のように「動名詞」を置くことができます。

「仕事」を表す単語jobは「収入を得るための職」というニュアンスです。

ここでの「日々の仕事」は、jobではなく「日々の任務・作業」に近い単語を選びましょう。

「業務」にはtasks、responsibilitiesなどを使いましょう。

<多岐にわたる業務を伝える表現の例>
・My responsibilities include preparing shipping documents, receiving customer phone calls, and handling other paperwork.
(私の仕事では、船積み書類を準備したり、顧客の電話を受けたり、他にも事務仕事をしたりしています。)
・My tasks include market analysis.
(私の業務には市場分析もあります。)
・Our team responsibilities include surveying customers.
(我々のチームでは、顧客アンケートも実施しています。)
・My responsibilities include machine maintenance and repair.
(私は機械のメンテナンスと修理などを担当しています。)

☆A include B.は便利な例示表現

先ほどの「製品には~がある」=Our products include…と同様に、いろいろな例を挙げることができます。

point
動詞includeによる例示表現は便利です。「A include B(AがBを含む)」と表すだけで、「など」の意味も出すことができます。「私の仕事」はtasks(個々の任務:taskの複数形)やresponsibilities(責任:responsibilityの複数形)が使えます。

⑥いつも難しいのは、社内のコミュニケーションを増やすこと、チームの生産性を向上させることなどです。

×It’s always challenging for us to increase office communication and improve team productivity.
○Our challenges include increasing office communication and improving ream productivity.

☆It is構文をやめて「~が~を含む」と表現しよう

仕事に「難題」はつきものです。

ここでのchallengingは形容詞で、「困難である」「手強い」という意味です。

「難しい」という日本語で頭に浮かぶdifficultもこの文脈に使えますが、「前から立ち向かってくる難題」というニュアンスなのがchallengingです。

「3語の英語」では、形容詞を名詞に変えたchallenges(またはdifficulties)を使います。

先ほどの「製品・サービスは~を含む」「業務は~を含む」と同じ形で、「難しさ(課題・チャレンジ)は~を含む」と組み立てましょう。

「含む」という動詞のおさらいです。

例示したいときに使える便利な動詞です。

<「困難なことがいろいろある」を伝える表現の例>
・Our challenges include handling user complaint.
(ユーザーからのクレーム処理が難しい。)※complaint=クレーム
・Our difficulties include recruiting skilled workers.
(難しいと思うことに、有能な従業員の雇用があります。)
・Our challenges include meeting the needs of our members.
(難しいのは、会員の要望を満たすことです。)

☆動名詞を使いこなそう

動詞handle(処理する)を名詞にすればhandlingとなります。

動名詞は、「動詞」としての性質を残していますので、後ろに目的語を置くことができます。

つまり、I handle user complaints.(ユーザーのクレーム処理をしています。)と同じ形で、動名詞を使ってhandling user complaints(ユーザーのクレーム処理をすること)とできます。

point
列挙する要素が多少長くても、動詞includeを使って例示することが可能です。目的語は「名詞の形」で並べますので、「増加」や「向上」などは、動詞を名詞の形にする「動名詞(_ing)」を使います。

⑦当社では、皆が積極的に新規製品の開発に取り組んでいます。

×At our company, all of us are working activity to develop new products.
○We all enjoy developing new products.

☆「積極的に取り組む」を言い換えてみる

仕事の現場で使いたい「積極的に取り組む」のような日本語らしい表現は、実は英語にしづらいのです。

そのまま直訳してwork actively、work positivelyなどが考えられますが、長くなります。

これらは英語にはなっているけれど、きちんと意味を伝えているかどうかは不明な表現です。

逆にしたとき、work passively(受け身に働く)やwok negatively(否定的に働く)が意味をなさないのと同じです。

そこでポジティブな動詞を使って、より伝わる内容に組み立てていきます。

一例として、「皆が積極的に取り組んでいる」を「皆が仕事を楽しんでいる」「仕事を好きである」というポジティブな姿勢に変換してみましょう。

「仕事を楽しむ」や「仕事が好き」はあくまで「人の気持ち」です。

「私たち」を主語にして、会社という組織を表してみましょう。

<「積極的に行っています」=「仕事が好き」を使った表現の例>
・We just love developing new products.
(新製品の開発は当社のスタッフが大好きなことです。)
・We like developing new products. (We like to develop new products.)
(積極的に新製品の開発を行っています。)
・We just love helping people.
(私たちはとにかく人の役に立つことが好きなんです。)

like、enjoy、loveを仕事でも使ってみましょう。

enjoyの後ろには「動作」を、likeとloveの後ろには「名詞」と「動作」が置けます。

☆「ただ~である」を表すjust

We just love…のjustを使うと、「私たちはとにかく夢中」というニュアンスを出すことができます。

理由などなく、「ただ楽しんでいる」「とにかく大好き」という夢中な様子を表すことができます。

justはここでは副詞として、loveに説明を加えていきます。

point
動詞には、enjoy(~を楽しんでいる)を使います。他にもlike(~が好き)、love(~がすごく好き)を使うことができます。

⑧部長が会議のスケジュールを変更した。

×The general manager made a change to the schedule of the meeting.
○The general manager rescheduled the meeting.
○The general manager changed the schedule of the meeting.

☆「make+動詞の名詞形」は長い、冠詞が難しい

日本語は「~を~する」のように「する」という動詞をよく使います。

それがこの文のように、「make+動詞の名詞形」になり、本当の動詞が隠れてしまいます。

動詞が名詞形になることで、冠詞の判断も増えます。

組み立てが難しく、伝わりにくくなります。

makeを使ったイディオムの使用をやめて、動詞1つだけを使って表しましょう。

まずは名詞として隠れていた動詞changeを使います。

そして、さらに短くできないかを考えます。

「スケジュールを変更する」を一度に言える、明快な英語の動詞を紹介します。

英語は、「接頭辞」という文字を動詞の前に加えることで、派生語が生まれます。

代表的な接頭辞は、re-(「再び」の意味)です。

派生語を使った面白い動詞も蓄えていきましょう。

<「接頭辞で意味が変わる」動詞の例>
・Our client will reschedule the business trip to Japan.
(顧客が日本への出張の予定を変更する。)
・Please resend the email.
(メールを再送してください。)※resend=再送する
・We have relocated the office.
(オフィスを移転しました。)※relocate=移転させる
・Email has almost completely replaced fax.
(メールはほぼ完全にFAXにとって代わった。)※replace=とって代わる

☆面白い動詞を蓄えよう

reschedule(予定を変更する)、resend(再送する)、relocate(移転させる)、replace(とって代わる)、これらはいずれも短く便利な動詞です。

それぞれchange the schedule of、send ~ again、change the location of、take the place ofを1語で言い換えられる表現です。

楽しみながら使ってみてください。

単語を覚えるコツは「連想すること」「意味を理解すること」です。

point
動詞「スケジュールを変更する」はrescheduleと言います。re(再び)+schedule(スケジュールを立てる)から「スケジュールを変更する」という意味になります。難しいと感じる人は、「①部長」「②変更した」「③会議のスケジュール」と組み立てましょう。

⑨報告書を書くのには時間がかかります。

×It takes time to write reports.
○Writing reports takes time.

☆仮主語itの成り立ちを振り返る

仮主語itはそもそもなぜ発達したのでしょうか。

例えば「商品不良に関する長い報告書を書くのには時間がかかります」のように主語にあたる部分が長い場合、次のような英文が完成します。

Writing long reports on defective products takes time.
                 ※defective product=欠陥商品

主語が長く頭でっかちで、バランスが悪いです。

こうしたときに備えて発展したのが、「仮主語」と考えましょう。

仮主語のitをまず出し、動詞を早く言ってから、元の主語を改めて言う文です。

この場合だとIt takes time to write long reports on defective products.となります。

仮主語構文は日本語にぴったりはまることが多く、乱用されがちです。

「報告書を書くこと」という主語がそれほど長くない場合には、仮主語を使わずに表しましょう。

<「時間などがかかる」を使った表現の例>
・Filing these documents will take hours.
(この書類をファイリングするのには数時間かかります。)
・Completely mastering a foreign language takes years.
(外国語を完全にマスターするには年数がかかります。)
・This procedure takes time and money。
(この手続きには時間とお金がかかります。)
・Handling consumer complaints usually takes time and efforts.
(顧客のクレーム処理には通常時間と労力がかかる。)

☆動名詞や名詞の「無生物」が「時間を使う」という発想

ここでは動名詞を主語にしました。

動名詞は動詞の性質を残しているので、「報告書」を「書くこと」の目的語として直後に置くことができます。

「~すること」を表す動名詞の主語にすることで、表現の幅が広がります。

point
「~すること」という動名詞を主語にします。動詞には「時間を要する」を表すtakeが使えます。

⑩彼にメールしておきます。

×I’ll send him an email.
○I’ll email him.

☆SVOOは目的語が2つになり、難しい

「メールします」にsendを使うと、send him an emailとSVOOの構文になります。

目的語が2つ登場すれば、名詞の判断が増えます。

「メール(email)」は数えるのかどうかを考えなくてはなりません。

しかし便利な動詞を知っていれば、よりコミュニケーションがラクになります。

名詞のように思える単語が、動詞でも使えることが英語では多くあります。

メールには、パソコンを使って送るメール(email)以外に、携帯電話を使って送る「文字データ」のメールやSNSで送る「メッセージ」などもあります。

それぞれの単語は名詞だけでなく、動詞としても使うことができます。

<「メールする」を使った表現の例>
・I’ll email you.
(後でメールしますね。)
・I email many clients every day.
(毎日お客様とメールのやりとりをしています。)
・I’ll text him.
(後で彼に携帯メールしておきます。)
・Message me.
(SNSや携帯などでメッセージを送って。)
・I googled the company.
(その会社をネットで調べました。)
・We’ve just skyped our colleague in Tokyo.
(先ほど、東京支店の同僚とスカイプで話しました。)

☆名詞が動詞になった面白い動詞の数々

「メールする」を表す動詞であるemail以外にも、「(携帯電話で)メールする」を表すtext、「(SNSで)メッセージを送る」を表すmessageがあります。

さらには「ネット検索する」を表すgoogle(動詞)や、「スカイプで話す」を表すskype(動詞)などもあります。

point
emailを「メールする」という動詞で使うことができます。

⑪進捗があれば随時お知らせください。

×Please inform me of your progress at any time.
○Please update me.

☆「随時お知らせください」をどう伝える?

「随時」という日本語は、英語にするのが難しいです。

そのまま英語にするとat any time(いつでも)となりますが、「随時」の意図は「進捗がある都度に」ですので、ニュアンスがズレます。

動詞を蓄積できれば、このような場合にもすっきりと表現することができます。

「アップデート」というカタカナ語を聞いたことのある人は多いでしょう。

「ソフトウェアのアップデートをする」といった内容でなじみがある人もいるはずです。

ここでは、「ソフトウェア」ではなく、「私」に使ってみましょう。

つまり「私をアップデートしてください」と表現します。

何に関してアップデートするかを明示することもできますし、「進捗について」などとわかっている場合には、言わなくても伝わるでしょう。

<「私をアップデートして」を使った表現の例>
・Please update me on your progress.
(動きがあれば随時お知らせください。)
・Please update me on this project.
(このプロジェクトの進捗をお知らせください。)
・Could you update me on your schedule?
(今後のご予定をお教えいただけますか?)

☆「私をアップデート」するupdate

Please update me.で「私を更新して」となり、それにon…をつけると「~に関して私を更新して」という意味になります。

つまり、「~についてお知らせください」という意味になります。

Please update me.の文の構造は、これまでも使ってきた命令文です。

Could you update me?ですと、「~してくれませんか?」というお願いの表現です。

また、「3語の英語」ではありませんが、Keep me updated.で「私をアップデートされた状態にキープしてね」、つまり「何か新しい情報があればその都度教えてください」というupdateを使った慣用的な表現もあります。

日常会話でも使える便利な表現です。

point
「アップデートする」はupdateをそのまま使います。「更新する」「最新の状態にする」という意味の動詞です。動詞updateの目的語には、モノだけでなく、人も使えます。

Part2に続く

日本の魅力を伝えよう―Part2―

ポイントを押さえる例文(Part2)

⑫お祭りやってるよ。くじ引きやってみよう。スーパーボールすくいもやってみる?

⑬緑茶はビタミン・ミネラルが豊富です。

⑭おみくじ、やってみよう。大吉はとても良い運勢という意味。

⑮茶道のために準備すべきものは、お湯とお茶碗と茶せん、茶しゃく、お抹茶、そしてお菓子です。

⑯茶会では、心が落ち着きますよ。

⑰ポン酢は醤油に柑橘類の果汁を入れたもので、多くの用途で使います。

⑱生け花は日本式のフラワーアレンジメントですが、一般的に使う花の本数は西洋よりも少ないです。

⑲和食を作るのは簡単です。

⑳和食には、特別な調味料が必要です。醤油や味噌です。

㉑相撲は昔から行われてきたスポーツで、相撲観戦が好きな日本人が多いです。

㉒日本の旅館では夜に布団を敷いてくれます。お部屋で夕食をとることもできます。

⑫お祭りやってるよ。くじ引きやってみよう。スーパーボールすくいもやってみる?

×There is a local festival. Would you like to do the lottery? How about trying rubber ball scooping?
○We have a local festival. Let’s try the lottery. We can also try rubber ball scooping.

☆日本の夏を満喫しよう

日本の「お祭り」は子供にも大人にも人気です。

出店を見ながらぶらぶら歩きまわると、日本の文化を感じます。

これを説明してみましょう。

「~があるよ」と言いたいとき、There is/are構文を使いたくなりますが、我慢しましょう。

主語を「人」にできないか考えてみましょう。

また、「くじ引き」「スーパーボールすくい」など、わからない単語があっても、知っている単語で説明をしたり、似たような表現を探して、説明できないかを考えるとよいでしょう。

<「お祭り」のことを話してみましょう>
・We have a Japanese festival tonight.
(今夜、お祭りだよ。)
・You’ll see many stalls, called demise.
(出店、と呼ばれるお店がたくさん出るよ。)※stall=出店
・They have games.
(ゲームがあるよ。)
・For example, they have shooting games, goldfish scooping games, or ringtoss.
(射的、金魚すくい、輪投げとかあるよ。)
・Let’s explore.
(ぶらぶら見て回ろう。)

☆お祭りの単語いろいろ
point
「やってみる」を表す動詞にはtryを使います。tryは「体験してみる」や「食べてみる」など広く使えて便利な動詞です。助動詞canを使うと、提案のニュアンスが強まります。

⑬緑茶はビタミン・ミネラルが豊富です。

×Green tea is rich in vitamins and minerals.
○Green tea has vitamins and minerals.

☆難しい「漢字表現」を簡単な英語にしよう

「緑茶」を説明します。

「ビタミン・ミネラルが豊富」の「豊富」を辞書で調べるとrichやabundantが出てきます。

rich in vitamins and mineralsやabundant in vitamins and mineralsとなり、いずれも良い英語ではあるのですが、難しいです。

ここは「豊富」といった漢字表現に引きずられず、単に「入っている」と考えてみましょう。

「ビタミン」「ミネラル」には様々な種類があります。

「豊富」という日本語からも、複数種類の「ビタミン」「ミネラル」が入っていると想像できます。

単数ではなく、vitamins、mineralsと複数形にしましょう。

「入っている」を表す単語で便利な動詞が万能動詞haveです。

例えば「このスープ、ニンジン入っているね」なら、The soup has carrot (in it).となります。

<「緑茶」のことを話してみましょう>
・Many people in Japan enjoy drinking green tea, or ryoku-cha.
(多くの日本字は緑茶が好きです。)
・Some drink green tea every day.
(毎日緑茶を飲む人もいます。)
・You can also buy hot and cold green tea in plastic bottles.
(緑茶はホットもアイスもペットボトルで買うこともできます。)
・We also have green tea-flavored sweets, or matcha sweets. For example, we have matcha ice cream, matcha cake, and matcha chocolate.
(緑茶味のお菓子もあります。例えば抹茶アイス、抹茶ケーキ、抹茶チョコだってあります。)

☆緑茶と抹茶はいずれもgreen tea。抹茶はmatchaとも

「緑茶」と「抹茶」は私たち日本人にとって異なるものですが英語にすると、いずれもgreen teaです。

ただ最近は、「抹茶」にはmatcha(抹茶)という英語表現も使われるようになってきています。

matcha green teaなどと併記されることもあります。

matchaは口をしっかりつむってエムの音を出し、「マァッチャ」と「マ」を強めに発音します。

point
ここでもhave(持っている)を使います。「入っている」を表すことができます。

⑭おみくじ、やってみよう。大吉はとても良い運勢という意味。

×Would you like to draw a paper fortune? If you pick daikichi, that means best luck.
○Let’s try a paper fortune. Daikichi means best luck.

☆おみくじを英語で表現しよう

お寺や神社に行くと「おみくじ」があります。

「おみくじ」はa paper fortune(紙の運)やa fortune-telling slip(運が書いてある紙切れ)と言います。

ちなみに占い師のことは、a fortune-teller(運を伝える人)と表現します。

「おみくじを引く」の「引く」はdrawですが、単語が思いつかない場合には、またここでも「やってみる・試してみる」と表現すればいいでしょう。

「大吉」「吉」「凶」の3つの運を説明できるようにしておくとよいでしょう。

<「おみくじ」について話してみましょう>
・Let’s try a paper fortune. It costs 100 yen.
(おみくじをやってみましょう。100円です。)
・Pick a stick.
(棒を1本引きます。)
・It says a number.
(番号が書いてあります。)
・You’ll get a strip of paper with the number.
(その番号の付いた紙片を受け取ります。)
・The strip tells your fortune.
(その紙に、あなたの運が書いてあります。)
Daikichi means best luck, kichi means good luck, and kyo means bad luck.
(大吉は最も良い運勢、吉は良い運勢、凶は悪い運勢です。)
・You should leave your unlucky strip. You can keep a lucky strip in your purse.
(悪運のおみくじは置いていきましょう。幸運のおみくじはお財布に入れておくとよいでしょう。)

paperは通常不可算名詞です。

しかし「おみくじ1枚」には区切りがあります。

数えたいときは、a glass of water(1杯のお水)のように、適切な「入れ物」に入れる必要があります。

今回はa strip of paper(短冊状の紙片)やa piece of paper(1枚の紙)として数えています。

point
動詞は「やってみる」という動詞tryを使いましょう。「やってみましょう」という呼びかけであれば、Let’s tryです。「意味する」にはmeanを使うことができます。

⑮茶道のために準備すべきものは、お湯とお茶碗と茶せん、茶しゃく、お抹茶、そしてお菓子です。

×What we should prepare for a tea ceremony are hot water , a tea bowl, a tea whisk, a tea scoop, matcha, and sweets.
○For a tea ceremony, we need hot water, a tea bowl, a tea whisk, a tea scoop, matcha, and sweets.

☆直訳をやめて、主語と動詞を言い換える

「茶道」について説明します。

「茶道のために準備すべきものは」をそのまま訳すと、関係代名詞のwhatを使ってWhat we should prepare…(私たちが準備すべきものは)としてしまうかもしれません。

組み立てが難しく、長くまどろっこしい文になるため、そぎ落としましょう。

「準備すべきである」は「必須である」と言い換えるとよいでしょう。

主語を「私たち」にします。

すると「私たちは茶道に~が必要」という文になります。

「茶道に」は、そのままfor a tea ceremonyを残しますが、文法的に、位置は文末または文頭です。

「茶道」の話題を先に言っておくほうがわかりやすいため、文頭に置きます。

「茶道」を主語にしても、組み立ては可能です。

<「~を準備します」と言ってみる>
・For ikebana, or Japanese flower arrangement, we use a pair of scissors, a container, a kenzan, and flowers.
(生け花に使うのは、はさみ、花器、剣山、そして花です。)
・For calligraphy, we need a Japanese calligraphy brush (fude), a Japanese calligraphy inkstone (suzuri), ink (sumi), a desk pad (shitajiki), and some paper sheets (hanshi).
(書道に必要なのは、筆、すずり、墨、下敷き、そして半紙です。)※calligraphy=書道
※a Japanese calligraphy brush (fude)のように単語を丸カッコに入れた場合は、a Japanese calligraphy brush, or fudeと読みます。

茶碗=a tea bowl
茶せん=a tea whisk
茶しゃく=a tea scoop
抹茶=matcha
菓子=sweets

☆主語を自由に選択

この例文は「モノ」(茶道)を主語にすることもできます。

A tea ceremony needs hot water, a tea bowl, a tea whisk, a tea scoop, matcha, and sweets.

point
「準備すべきである」→「必要である」とし、動詞needを使います。便利で万能な動詞です。

⑯茶会では、心が落ち着きますよ。

×Your mind will be settled down at a Japanese tea ceremony.
○You’ll find peace in your mind at a Japanese tea ceremony.

☆便利動詞findを使おう

お茶やお花、書道などは、いずれも「心を落ち着かせる」という共通点を持っています。

そこで、「落ち着く」をどう言えばよいかと辞書を引くと「settle down」などが出てきます。

それを使うとYour mind will be settled down.と頑張って組み立てたけれど、表したいニュアンスがうまく伝わっているのかどうかよくわかりません。

「心が落ち着きますよ」には、peace(平和)という知っている単語を使ってみましょう。

「あなたの心に平和を見つける」という文を組み立ててみます。

これまで何度も使った「あなた」目線の動詞を使います。

<You’ll find…を使った表現の例>
・You’ll find inner peace.
(平穏な気持ちになります。)
・You’ll find joy in your life.
(人生の楽しみが見つかる。)
・You’ll find the beauty of Japanese culture.
(日本文化の美を体験できることでしょう。)
・You’ll find relief from stress.
(ストレスが和らぐでしょう。)

☆単語は連想して記憶に残す

知らない単語は辞書を引いて終えるのではなく、知っている単語と結びつけて理解しましょう。

記憶に残りやすくなります。

茶碗(tea bowl):私たちが料理に使う「ボウル」のことは、mixing
          bowl(混ぜるためのボウル)と言います。

茶せん(tea whisk):whiskには「泡立てる」という意味があります。
            似た言葉にホイップクリームを泡立てる時に使う
            whip(かき回して泡立てる)があります。

茶しゃく(tea scoop):「スーパーボールすくい(rubber ball
            scooping)」「金魚すくい(goldfish
            scooping)」は動詞scoopの動名詞scooping
            (すくうこと)を使っています。

point
「見つける」を表す動詞findを使ってみましょう。「心の平和」はpeace in your mindやinner peace(内なる平穏)とすることができます。

⑰ポン酢は醤油に柑橘類の果汁を入れたもので、多くの用途で使います。

×Ponzu sauce is soy sauce mixed with citrus juice, and ponzu sauce is used for many purpose.
○Ponzu, soy sauce with citrus juice, has many uses.

☆「多くの用途で使う」を表す面白い能動態表現

特殊な調味料の説明です。

ポン酢はponzuやponzu sauceと言います。

しかし、ponzu sauceだけではわからない可能性があるので説明を加えます。

「醤油に柑橘類の果汁を入れたもの」などは英語にしづらく、非常に複雑です。

「醤油+柑橘類」は「醤油with柑橘類」と表すのが最も簡単でしょう。

前置詞withは「一緒に」という意味を持ち、文中ではhaving(持っている)かusing(使っている)のいずれかの意味で使います。

今回はhaving(持っている=入っている)の意味でwithを使います。

また、「多くの用途で使う」も、受動態以外の表現ができないかを考えてみましょう。

ここでは発想の転換が必要になります。

<「用途が多い」の表現>
・Soy sauce has so many uses.
(醤油はとても多くの用途があります。)
・Japanese liquor also finds uses in many Japanese dishes.
(日本酒も多くの和食に使えます。)
・Soy sauce finds more uses than ponzu sauce.
(醤油はポン酢よりも用途が多い。)
・Vinegar has as many uses as soy sauce.
(酢は醤油と同じくらい多くの用途で使います。)

☆「言い換え」の3つの方法:①コンマ挿入(,)、②or(,or)、③関係代名詞(, which)

ここでは、「コンマ挿入(,)」の例です。

Ponzu, soy sauce with citrus juice,のような言い換え表現をマスターしましょう。

口頭では、コンマの部分に少し間を空けて、発音します。

また、orを入れて言い換えることも可能ですし、「関係代名詞」でも置き換えられます。

つまり、Ponzu, which is soy sauce with citrus juice, has many uses.となります。

シンプルに組み立て、それに「説明を足す」ことで会話の幅を広げましょう。

point
万能動詞haveを使います。発想を転換して、「用途=uses」という名詞を使います。

⑱生け花は日本式のフラワーアレンジメントですが、一般的に使う花の本数は西洋よりも少ないです。

×Ikebana is a Japanese type of flower arrangement. The number of flowers used in ikebana is smaller than that in Western-style flower arrangement.
Ikebana, Japanese flower arrangement, uses fewer flowers than Western flower arrangement.

☆多文化との「違い」を説明しよう

日本の「生け花」についても、少し話しておきましょう。

「花の数が少ない」を日本語からそのまま訳すと、語数が増えてしまいます。

英語の特徴は、「名詞とその数を同時に言う」ことです。

例えば「花は3本です」は、The flowers are three.とは言えず、I have three flowers.などと「数と名詞」を同時に言います。

つまり、「より少ない数の花」というように数と名詞(花)を合わせて表現します。

また2文の主語を同じにすれば、文をつなげていくことも可能になります。

つまり、2文目の主語をIkebanaにできれば、1文目と2文目を合わせて1文で言うことも可能です。

主語を整え、動詞には簡単な「使う」を使ってみましょう。

<「生け花」を英語で説明しよう>
Ikebana has over 100 different schools.
(生け花には100を超える異なる流派がある。)※school=流派
Ikebana has many styles and designs.
(生け花には様々なスタイルやデザインがある。)

☆「無生物が主語のuse」vs.「人が主語のuse」

上の例文は次のようにも表現できます。

We use fewer flowers for ikebana, Japanese flower arrangement, than for Western flower arrangement.

☆「fewer+数える名詞」で「数の少なさ」を表す

比較表現のfewerは、数える名詞の「何かと比較した数の少なさ」表します。

なお、_erと比較せずにfewを使う場合、a few flowersは「少数」の花、few flowersは「ほとんどない」花、というように冠詞aの有無で意味が変わります。

fewは数える名詞と一緒に使い、数えない名詞には、I have little money.(お金がほとんどない)、I have a little money.(お金が少しある)のようにlittle、a littleを使います。

また、littleの比較級はlessです。

point
動詞useを使いましょう。useの主語は、人だけでなく、モノも可能です。「生け花が使う」と表現できます。

⑲和食を作るのは簡単です。

×It’s easy to cook Japanese-style dishes.
○We can easily cook Japanese-style dishes.

☆It is…to…構文をシンプル英文に変える

「和食は簡単!」を一般的な話ととらえて、「私たち」を主語にしましょう。

たとえ一般論であっても、「人ごと」ではなく、魅力ある内容として表すことができます。

さて、「私たち」を主語にすると、It’s easy(それは簡単です)からWe can cook(私たちは作れる)というように文の構造が変わります。

形容詞だったeasyは、今度は動詞を修飾する副詞easilyに変換することになります。

副詞への変換や、副詞の挿入位置に悩むことがあるかもしれません。

easy-easilyというように、合わせて連想しながら使い続ければ、自然に覚えることができます。

副詞は、意味を加える対象(つまり修飾先)の近くに置くのが最も良いため、cookの前に入れてWe can easily cook…とします。

<例文アレンジ(主語も変えてみよう)>
・You can easily make a miso soup.
(味噌汁を作るのは簡単です。)
・I can easily teach how to make traditional matcha green tea.
(抹茶の点て方を簡単に教えることができます。)

☆和食の説明:調味料の「さしすせそ(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)」を英語でシンプルに説明①

We have five basic seasonings: sugar, salt, vinegar, soy sauce, and miso, or soybeans paste.
(5つの基本調味料があります。砂糖、塩、酢、醤油、味噌です。)
We use the characters”sa””shi””su””se””so” for these seasonings.
(さしすせそ、と言います。)
They have light to strong flavors.
(弱い→強い風味があります。)
We should put these seasonings in this order, sa shi su se so.
(さしすせその順で使います。)
So, you can make delicious Japanese meals.
(そうすれば、美味しい和食が作れます。)

point
人を主語にして文を開始しましょう。動詞はcook(料理する)に助動詞canを加えて、「できる」という能力を表し、副詞easily(簡単に)を適切な位置に加えましょう。

⑳和食には、特別な調味料が必要です。醤油や味噌です。

×For Japanese-style dishes, special seasonings are necessary, such as soy sauce and miso.
○Japanese-style dishes need special seasonings. We use soy sauce and miso.

☆文頭に飛び出す句を減らそう

日本語のとおりに並べると、文の頭に「句」が飛び出てしまいます。

「和食には、(For Japanese-style dishes,)」のようにです。

しかしそうすると、その先に主語が別途必要になります。

そこで、special seasoningsを主語にし、さらにはare necessaryと和文どおりに並びます。

be動詞を使っているので、「必要である」という静かな状態が表されます。

この文は「必要」という明快な内容を表すものなので、「何が何を必要とするか」に着目しましょう。

前に「句」として飛び出てしまった「和食」を主語に使い、文を組み立て直しましょう。

<「モノ・人が必要とする、使用する」を使ってみよう>
・Japanese dishes need fresh dish.
        または
 We need fresh fish for Japanese dishes.
(和食には新鮮な魚が必要です。)

☆和食の説明:調味料の「さしすせそ(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)」を英語でシンプルに説明②

Sugar:First, we put in sugar. Otherwise, we won’t taste the sugar.
(砂糖:はじめに入れます。そうでなければ、味がしません。)
                  ※otherwise=そうしないと
Sugar also softens the food.
(また、砂糖によって、食材が柔らかくなります。)
Salt:We put in salt after sugar. Salt pulls moisture from vegetables.
(塩:砂糖の後に入れます。塩を使うと野菜から水分が出ます。)
Salt strengthens the taste.
(塩が味を濃くします。)
Vinegar:We put in vinegar after salt.
(酢:塩の後に入れます。)
Soy sauce and miso:We finally put in soy sauce and miso. They add rich taste.
(醤油と味噌:最後に入れ、料理に豊かな味わいを出します。)
Enjoy cooking Japanese-style dishes!
(和食のお料理を楽しんで!)

point
主語を「和食」とすれば、動詞に何を使えばいいかが見えてきます。これまでにも万能動詞として使ってきたneed(必要とする)とuse(使う)で考えてみましょう。

㉑相撲は昔から行われてきたスポーツで、相撲観戦が好きな日本人が多いです。

×Sumo is a sport played from a long time ago. There are many sumo fans in Japan who like watching sumo.
Sumo has a long history. Many people in Japan like watching sumo.

☆使用する単語の数を減らそう

日本の国技である「相撲」について話します。

「昔から行われてきたスポーツ」を表してみましょう。

日本語通りに表現すると、受動態の使用やThere is/are構文の使用が増えます。

1つでも単語の数を減らして表現しましょう。

「誰が何をするか」を考えます。

「昔から行われてきたスポーツ」への変換は、Sumo is an old sport. (相撲は古いスポーツです。)も可能ですが、be動詞を使わない表現を練習しましょう。

また、「~は多い」というように、日本語で「数」が文の終わりにくる場合は、「数」と「名詞」を一緒に表すという英語の特徴に合わせて、文を組み立てましょう。

<相撲について話してみましょう>
Sumo has a long history of 1500 years.
(相撲は1500年の長い歴史がある。)
・Many people in Japan, especially elderly people, like watching sumo matches on TV.
(日本人の多く、特に年配の方は、テレビで相撲観戦をするのが好きだ。)
・Two wrestlers enter a 15-foot diameter ring.
(2人の力士が直径15フィートの土俵に入ります。)
※「土俵」はring(リング)です。なお、ボクシングの「リング」も、もともと縄を張って「丸く」した中で試合をしていたことから、リングと言います。
Sumo wrestlers have basic moves, shiko and suriashi, or stamping and shuffling.
(相撲には「しこ」や「すり足」という基本的な動きがあります。)
※しこ:stamping(スタンプを押す、刻印を押す、と同じ単語)
 すり足:shuffling(トランプカードのシャッフルと同じ単語ですが、
     「足を引きずる」という意味)

point
万能動詞haveと、ポジティブな動詞like(好き)を使います。

㉒日本の旅館では夜に布団を敷いてくれます。お部屋で夕食をとることもできます。

×In a Japanese-style hotel called ryokan, futon bedding will be prepared for you at night. Also, dinner will be served in your guest room.
○Japanese-style hotels called ryokan have no beds. They prepare futon bedding for you at night. They also serve dinner in your guest room.

☆日本独自の文化。まず何を伝える?

日本の旅館もユニークです。

外国の方を案内したとき、「ベッドがない!」と驚いていました。

また、ホテルのルームサービスと似て非なる「お部屋食」もユニークな経験だったようです。

「布団を敷いてくれる」はfuton bedding will be prepared…でも十分ですが、旅館の知識がない相手と話すときには、まずは「ベッドがない」ことを伝えてみましょう。

「お部屋食」についても、dinner will be served(夕食が給仕される)と表すことも可能ですが、「人(旅館の人)」を主語にして、視点を変えて、組み立て直しましょう。

serve(給仕する)は名詞「サービス(service)」の動詞形です。

<「旅館」のことを話してみましょう>
・You can experience Japanese hospitality in a ryokan.
(旅館では、日本のおもてなしを体験することができます。)
・A guest room has tatami, or straw mats, and windows with shoji, or Japanese paper on wooden frames.
(お部屋には畳が敷かれ、お部屋の窓には木枠に和紙を貼った障子があります。)
・You’ll find a Japanese tea set on the table.
(テーブルにはお茶セットが準備されています。)
・Enjoy the experience!
(楽しい体験を!)

☆「3語の英語」を強化する情報追加項目

They prepare futon bedding.に対してfor you(あなたのために)やat night(夜に)のように、前置詞を使った説明を付け加えました。

情報を足すことで、「3語の英語」に幅を持たせることができます。

tatami, or straw mats(畳=ワラのマット)やshoji, or Japanese paper on wooden frames(障子=木の枠に和紙を貼ったもの)などの言い換えもできるようになりましょう。

point
「準備する」はprepare、「給仕する」はserveを使います。簡単な動詞haveも使いましょう。

いかがだったでしょうか?

以上、Part1とPart2の計22の例を見ておわかりのとおり、外国人に日本の魅力を伝える際には、日本独自の文化をいかにかみ砕いて伝えられるかが重要になってきます。

主語や動詞を工夫しながらシンプルな説明を心掛けることで、スムーズかつ明確に相手に伝えることができるのです。

ぜひ、日本語通りに文章を作ろうとせず、アレンジしてシンプルに説明する練習を積み重ねましょう!

日本の魅力を伝えよう―Part1―

英語を話すのですから、日本をよく知っている人ではなく、文化の違う人とコミュニケーションをとることがほとんどです。

あなたにしか話せない「日本の魅力」をどんどん口に出していきましょう。

寿司、和食、立ち食いソバ、扇子、おみくじ、お花見、茶道、生け花、お祭り、日本旅館。

このように日本人にとってなじみ深い単語であっても、英語だと説明が難しいものもあります。

でも大丈夫です。「3語の英語」でシンプルに伝えていきましょう。

基本動詞を使っていろいろ説明しましょう。加えて動詞の幅を広げていきましょう。

ポイントを押さえる例文(Part1)

①京都には多くの素敵な場所があります。

×There are many nice places in Kyoto.
○Kyoto has many nice places.

☆There is/are構文は「生き生き」しない

古都「京都」には多くの見所があります。

それを伝えるためにThere is/are構文を使うと、肝心の「京都には」を表すin Kyotoが文の終わりにきてしまいます。

また、There is/are構文は視点が定まらず、唐突にmany nice placesが登場することになり、聞く側も大変です。

そこで、「多くの素敵な場所(many nice places)」と「京都(Kyoto)」との関係を考え、動詞を選びます。

「あります(There are)」→「多くの素敵な場所(many nice places)」→「京都に(in Kyoto)」と組み立てるよりも、「京都」→「あります(動詞:持っている)」→「多くの素敵な場所」のように並べるほうが組み立てが簡単で、シンプルな文になります。

<万能動詞have、includeを使って京都のことを話してみましょう>
・Kyoto has many attractions.
(京都には多くの見所がある。)
・Kyoto has over 2000 shrines and temples.
(京都には2000を超える神社やお寺があります。)
・For example, Kiyomizu-dera Temple has a stage with a beautiful view.
(例えば清水寺。舞台があって、眺めがいいです。)
Fushimi Inari Taisha has thousands of bright red torii gates.
(伏見稲荷大社には、数戦の「鳥居」という真っ赤な門が並びます。)
・These places have many foreign visitors.
(これらの場所には、多くの外国人観光客が訪れます。)
・Other tourist attractions include Japanese-style restaurants and cafes.
(他にも観光客に人気なのが、和食のお店や甘味処です。)

☆簡単万能なhaveとinclude

上記例文のようにhaveだけで会話を進められます。

また、動詞include(~を含む)も便利です。

「~には~がある」という「例示」の表現にincludeをうまく活用しましょう。

point
There is/are構文を避けるには、主語となる単語を文頭に移動し、万能動詞haveを使います。

②ここは有名な扇子のお店です。

×This is a famous shop for selling folding fans, or sensu.
○This shop sells folding fans, or sensu. They have many customers.

☆「何をするか」―動作に注目

お店の説明をしてみましょう。

「これは有名な扇子のお店」とそのまま説明しようとすると、扇子が出てくる前に、「有名なお店」を表すa famous shop for sellingが長く入ってしまい、伝えたい「扇子」が出てくるのが遅くなります。

また、1つの文の中に「このお店は扇子を売っています」「有名である(=多くのお客さんがあること)」の2つのメッセージがあるので、文の構造が複雑です。

「何をするか」に視点を置き、シンプルな英文を組み立てましょう。

<「ここは~のお店です」の表現の例>
・The shop sells rice crackers, or senbei. They sell freshly baked crackers. 
(煎餅のお店です。焼きたてを販売しています。)
                   ※freshly baked=焼きたての
・This shop sells Japanese sweets. You can try some.
(和菓子のお店です。味見ができます。)
・This place sells different types of kimonos. They also have summer kimonos called yukata.
(着物のお店です。いろいろが着物があり、夏用の浴衣もあります。)

☆英語にない日本語の名詞は「…or日本語」か「…called 日本語」

日本語の名詞を英語で説明するときは、folding fans, or sensu(「扇子」と言います)のように「言い換えのor」を使います。

また、summer kimonos called yukata(「浴衣」と呼ばれている)のように「called」を使って名前を挿入することも可能です。

「お煎餅」に「焼きたて」という説明を加えたいときは、「分詞」を使います。

freshly baked senbeiは、「新鮮に(freshly)焼かれた(baked)お煎餅」という意味です。

point
主語を「この店」または「彼ら」に整え、2つの文で表現します。動詞には「売る」を表すsell、「持っている」を表すhaveを使います。sell(売る)は、人を主語にして売るだけでなく、お店を主語にして使うこともできます。

③これは招き猫です。

×This is a lucky cat.
○This cat brings luck.
○This cat brings money.
○This cat calls customers.

☆招き猫の具体的な動作を加えよう

日本の面白い文化を説明します。

お店や食事処にある「招き猫」について、「あの猫は何?」と聞かれることがあるかもしれません。聞かれなくても、日本の文化を説明していきましょう。

どんどん口に出して、見本の魅力を伝えることができます。

「招き猫」を辞書で引くと、lucky cat(ラッキーキャット)などと出てきます。

しかし、This is a lucky cat.と言っても、理解してもらえないかもしれません。

そこで、「招き猫」が何をするかに着目して説明していきます。

「幸運を持ってくる猫」と表現できます。

またもっと具体的に、「お金を持ってくる猫」や「お客を呼ぶ猫」なども可能です。

<「招き猫」のことを話してみましょう>
・This cat, or maneki-neko, brings good luck to the owner.
(招き猫は持ち主に幸運をもたらしてくれる。)
・You can find this cat at the entrance of shops, restaurants, or other businesses.
(お店や食事処、会社などの入り口に置かれています。)
・This cat, usually white, can have different colors.
(通常は白色ですが、違う色のものもあります。)
・The cat has its right or left paw raised.
(右手または左手をあげている。)
・You can buy the maneki-neko at souvenir shops.
(土産物屋さんで売っています。)

☆どんどん説明を加えて行こう

「3語の英語」の組み立てができるようになったら、前置詞を使って説明を加える練習をしましょう。

「持ち主に」をto the owner、「お店の入り口に」at the entrance of shopsと具体的に説明できます。

説明を気軽に加えていきましょう。

point
動詞「持ってくる」はbringを使いましょう。「呼ぶ」としたい場合にはcallを使うとよいでしょう。「電話をかける」にも使えるcallを使って、「お客さんを呼び込む」と表します。

④扇子は夏に使います。暑い夏の日には多くの人が携帯します。

×Folding fans are used in summer. They’re carried by many people on hot summer days.
○We use folding fans in summer. Many people carry them on hot summer days.

☆どうすれば受動態を避けられる?

美しい日本の文化である「扇子」について説明をしましょう。

暑い夏の日には、多くの人が扇子を携帯して使います。

「扇子は」を主語にすると、「使います」「携帯します」の動詞部分が受動態(are used、are carried)になります。

そこで「私たち」を主語にして、能動的に表現してみましょう。

さらに2つ目の文も「人」を主語にして能動的に表現できます。

1つ目の文が、「私たち」という一般論から始まっているので、2つ目の文は「多くの人」を主語にし、少し狭く表現します。

すべての人が扇子を携帯するわけではないため、「多くの人」を主語にすることで自然に表せます。

<「扇子」のことを話してみましょう>
・We use folding fans called sensu in summer.
(扇子は夏に使います。)
Sensu gives a cool breeze in summer.
(夏に扇子を使えば、涼しいです。)
・Some folding fans use traditional Japanese paper called washi.
(和紙が使われているものもあります。)
・Some folding fans have beautiful printed patterns.
(美しい絵柄が描かれているものがあります。)
・Many women have folding fans in their bags.
(多くの女性がカバンに入れているアイテムです。)

☆人・モノを主語にした能動態を選ぼう

Folding fans are used in summer.のように、動作主が明示されていない受動態は、動作主を探して、能動態にできます。

They’re carried by many people on hot summer days.のようにbyで表す動作主が明示される場合には、簡単に変換できます。

受動態は主語が見つからない場合や、明示したくない場合に使うものです。

動作主by…がある場合には、受動態を使う理由はあまりありません。

point
便利で万能な動詞use(使う)を使います。「携帯する」は、カタカナ「キャリー」を思い浮かべることができれば、carryを使うことができます。そのまま受動態から能動態へと変換します。

⑤扇子はカバンの中で場所をとりません。

×A folding fans does not occupy large space in your bag.
○A folding fans uses small space in your bag.

☆慌てずに1つずつ組み立てよう

「扇子」の特徴をさらに説明します。

「場所をとらない」のは扇子の良い点です。

まず「場所をとる」を考えてみます。

英語にするのはなかなか難しく、「場所を占有する」と理解して辞書を引くと、「occupy(場所をとる)」という単語が出てきます。

間違いではないのですが、もっと簡単な動詞useを使いましょう。

「場所をとる」を表現できたら、次は「とらない」という否定の内容について検討します。

否定のnot文は組み立てが難しいので、発想を変えて、「少ない場所(スペース)を使う」としましょう。

<「場所をとる・とらない」の表現>
・Many Japan-made home appliances use small space.
(日本製の家電製品は場所をとらないものが多い。)
・This coffee machine uses small space.
(このコーヒーメーカーは省スペースタイプです。)
・The new sofa uses large space.
(新しいソファは大きなスペースをとる。)

☆万能動詞useの主語はモノもOK

「場所をとる」という日本語を英語にしようとすると、「占有する」を表すoccupyを辞書で探し当てるかもしれません。

しかし、もっと楽に使える動詞のuseを使いましょう。

「モノが使う」という発想をすれば、様々な場面で動詞useを使うことができます。

point
簡単な動詞useを使います。useの主語は「人」以外にも「モノ」を置くことができます。useの特徴は、いろいろな場面で使えるけれど、意味はただ1つ、「使う」ということであり、明快に表せます。

⑥老舗のお店です。

×This is a long-established shop.
○This shop has a long history.

☆知っている単語を組み合わせよう

日本にはいわゆる「老舗」が多くあります。

「老舗」を辞書で引くと、long-establishedなどと出てきます。

establishedは「確立した」「確固たる」という意味で、「長年かけて確立した」という意味から「老舗」となります。

正しく、いい表現なのですが、もっと自分で口に出しやすい表現を使ってみましょう。

誰でも知っている「長い(long)」という単語に、例えば「歴史(history)」や「伝統(tradition)」を組み合わせてみましょう。

お店の「歴史」「伝統」は30年、100年などと「区切り」がありますので、a long history、a long traditionというふうに数えて表します。

historyもtraditionも、文字通り「歴史」「伝統」として区切りのない抽象的なものとして表す場合には、不可算とします。

<haveを使ってお店の特徴を表そう>
・This shop has a long tradition.
(伝統的なお店です。)
・This shop has a good reputation.
(評判が良い。)※reputation=評判
・This shop has a good location to the station.
(駅へのアクセスが良い。)
・This shop has a huge space.
(とても広い。)

万能動詞haveの目的語は、主語が持つ「特徴・属性」にすることも可能です。

例えば「伝統の長さ」「評判(の良さ)」「立地の良さ」「広さ」などをhaveの目的語として使うことができます。

☆チャレンジ!説明を加える

「伝統的なお店」に情報を足しましょう。

in this area(この地域で)ならThis shop has a long history in this area.となり、over 100 year(100年を超える)なら、This shop has a long history of over 100 years.となります。

point
「お店」を主語にして、簡単で便利な万能動詞haveを使います。主語が持つ「特徴・属性」をhaveを使って表すことができます。

⑦ここ京都の気候は、夏はとても暑くて、冬はとても寒いんです。

×Here in Kyoto, summer is very hot and winter is very cold.
○We have a very hot summer and a very cold winter in Kyoto.

☆日本語通りに並べると、be動詞が増えて、複雑に

気候の特徴についても、話してみましょう。

頭に浮かぶ日本語通りに英語を組み立てると、「~です」に合わせてbe動詞の使用が増えます。

また、1つの文中で主語が複数出てきて視点が変わるため、組み立てにくかったり、話した時に聞き取りにくい場合があります。

「訳す文字」を頭に浮かべるのではなく、暑い夏と寒い冬のイラストを頭に浮かべ、動作主である「私たち」を主語にしてみましょう。

「ここ京都では」は最後に表現します。

日本語では「~においては」「~では」などの句が初めに飛び出す特徴があります。

しかし英語では、強調したい場合を除いて、句は文中に入れます。

<「We have…here.(ここは~です)」の表現の例>
・We have a hot and humid summer in Japan.
(日本の夏は暑くて湿度が高いです。)
・We have a lot of rain in June.
(6月には雨がたくさん降ります。)
・We have a big festival called Gion Festival in summer.
(夏には「祇園祭」という大きなお祭りがあります。)
・In Japan, we have the Doll Festival on March 3.
(日本では3月3日は「ひな祭り」という日です。)

☆We(私たち)を主語にして一般的な話を話そう

主語にWe(私たち)を使えば、「ここではそうなっている」という一般的な内容を表すことができます。

例えば、It rains a lot in June.は「天候を表すit」を使った文ですが、
We have a lot of rain in June.と表すこともできます。

まずWe have…と発言し、頭の中で次に続く名詞を探して組み立ててみましょう。

point
万能動詞haveの出番です。主語は人でもモノ・コトでもOKです。目的語も、人もモノ・コトもOKです。

⑧人形焼きが売ってます。いろんなキャラがあり、子供のお土産にもいいです。

×Ningyo-yaki cakes are sold here. There are many different characters. They’re good souvenirs for kids.
○They sell Ningyo-yaki cakes. They have many different characters. Kids would love them.

☆日本語は動作の主体をあまり言わないが、英語は常に言う

東京の浅草で目にする「人形焼き」は、とても日本らしい可愛いお菓子です。

小さい型抜きがかわいらしく、子供たちもきっと気に入るでしょう。

日本語と同じ並びで英語を組み立てると、受動態が増え、またThere is /are構文が増えます。さらにbe動詞の使用も増えます。

理由は、日本語は動作の主体を言わないことが多いためです。

主語と動詞を工夫してみましょう。

この場合、「人形焼きを売る人」「人形焼きそのもの」を主語にすることで、シンプルで伝わりやすい文になります。

<「人形焼き」のことを話してみましょう>
・You’ll find molded Japanese cakes, Ningyo-yaki, in Asakusa, Tokyo.
(東京浅草に「人形焼き」という型で焼いたケーキがあります。)
                      ※mold=型どりした
・These cakes have varying shapes, including Doraemon, Hello Kitty, birds, turtles, and lanterns.
(いろいろな形があります。ドラえもん、ハローキティ、鳥や亀、提灯などです。)
・Normal ones have bean jam paste inside. Others may have chocolate or custard.
(普通のタイプにはあんこが入っています。チョコやカスタードが入っているものもあります。)       ※bean jam paste=あんこ
・You can see Ningyo-yaki being made at some shops.
(作っているところがみられるお店もあります。)
・You would just love them!
(きっと、気に入るでしょう!)

☆助動詞would(~でしょう)をマスター

Kids would love them. You would just love them!はいずれも「~が食べたらきっと好きでしょう」という「仮定」を表します。

助動詞の過去形は「もしかすると~」という仮定を表します。

point
主語をうまく選べれば、動詞は比較的簡単に見つかります。sell(売る)、have(持っている)、そしてlove(大好き)を使うことができます。仮定を表すwouldを加え、ニュアンスを調整しましょう。

⑨この麺屋は立ち食いのお店です。

×This noodle cafe is a place where people eat while standing.
○This noodle cafe has no chairs. We stand and eat.

☆「立ち食い」の特徴は?

日本の面白い文化に「立ち食い」があります。

「立って食事をするなんて行儀が悪い」と思われてしまうかもしれませんが、時間とスペースの足りない日本ならではの面白い文化です。

「立ち食いのお店」をそのまま訳そうとするとstanding eating…?などとわからなくなってしまうか、a place where people stand and eatと関係副詞と呼ばれる複雑な表現、さらにはwhile standing(立ったまま)という難しい表現になりがちです。

「普通のお店との違いは何か」という点に着目し、「椅子がない」と表現してみます。

「麺屋」はカジュアルな場所としてnoodle cafeとします。

※関係副詞とは、whereなどを使って、副詞節を作るものです。
This noodle cafe is a place. In this place, people eat while standing.のa placeとIn this placeをwhereを使ってつなぎます。
→This noodle cafe is a place where people eat while standing.

<「立ち食いのお店」のことを話してみましょう>
・Japan has unique cafes with no chairs.
(日本には変わったスタイルのカフェ、立ち食いのお店、があります。)
・They usually serve quick meals like noodles.
(簡単な食事を提供している場合が多く、麺類などがあります。)
・You may find such cafes, or noodle stands, on train platforms.
(駅のホームにもあり、立ち食いソバ、つまりヌードルスタンド、とも呼ばれます。)

☆短く文を作ろう。1文目を「3語の英語」にしよう

This noodle cafe has no chairs.(主語→動詞→目的語)、We stand and eat.(主語→動詞)では、1文目を「3語の英語」で組み立てることで、全体像が伝わりやすくなります。

駅の「立ち食いソバ」はnoodle standとも言います。

point
日本語通りに訳すのが難しいときは、その特徴を表現することでスムーズに伝えることができます。

⑩日本では、春にはお花見をします。桜の木の下に集まり、ご飯を食べたりお酒を飲んだりします。

×In Japan, we go to see cherry blossom trees in spring. We have a party under cherry blossom trees, where we eat food and drink alcohol.
○Many people in Japan enjoy eating and drinking under cherry blossom trees in spring.

☆主語と動詞を決めて、シンプルに組み立てよう

季節の移り変わりを大切にする日本の代表的なイベントに「お花見」があります。

We go to see cherry blossoms.やWe have a party under cherry blossom trees.なども良い英文ですが、全体の単語数を見直し、より簡単に伝えましょう。

また、日本語通りの句読点で文を区切らず、自由な発想で組み立ててみましょう。

多くの場合、日本語では主語が明示されません。

そこで、主語がカギになります。

「日本では」から「日本にいる人々」や「日本人」を主語にすることをまず考えましょう。

主語が見つかったら、あと一歩の工夫です。

日本人全員が確実にお花見に行くかはわからないので、自然で適切な表現となるよう「多くの日本人」を主語にします。

<日本人が楽しんでいることを話してみましょう>
・Many people in Japan enjoy eating noodles called udon.
(うどんが好きです。)
・Many people in Japan like soaking in bathtubs.
(お風呂につかるのが好き。)
・Many people in Japan enjoy summer festival held in local areas.
(地域の夏のお祭りを楽しむ。)
・Many people in Japan like eating rice balls.
(おにぎりを食べるのが好き。)

☆便利な主語、Many people in Japan

「日本人が楽しんでいること」について話すとき、Many people in Japan(日本人の多く)を主語にしましょう。

「日本人全員が絶対そう」と言い切ったり、「あなたと違って日本人は」という疎外感を与えたりせずに、柔らかく表現できます。

People in Japan(日本人)やWe Japanese(我々日本人)よりも自然で万能な表現です。

point
動詞はenjoy(楽しむ)が使えます。動詞の後ろに「動作」を置きます。動詞を名詞の形で表す動名詞(…ing)に形を変えましょう。動詞like(好き)も使えます。

⑪回転寿司のお店に行ってみましょうか。

×Shall we go to the conveyor-belt sushi restaurant?
○Let’s try the conveyor-belt sushi.
○We should try the conveyor-belt sushi.

☆Let’s go!-回転寿司へ

回転寿司は面白い文化です。

お寿司を動く台に乗せ、お客さんに勝手にとってもらうというシステムは、オートメーションの産業文化と人件費の高さを反映した日本ならではの発想でしょう。

回転寿司はお寿司が回るのでa sushi-go round(merry-go round:メリーゴーランドにならう表現)もありますが、ここでは「ベルトコンベアに乗った寿司」という意味のa conveyor-belt sushiを使います。

Let’s…を使って考えてみましょう。

<回転寿司の店内での表現>
・You can pick any sushi.
(好きなお寿司をとって。)
・You just take any plate.
(お皿をとって。)
・Take the egg for me.
(その卵、とって。)
・Try the sea urchin. Just try it.
(うに、食べてみなよ。とにかく試して。)
・This has no wasabi.
(このお寿司にはわさびは入ってないよ。)

☆便利な動詞tryを使いこなそう

動詞tryは文字通り「トライする」「試してみる」を表すとても便利な動詞です。

Let’s try…で「~に行ってみましょう」「~を食べてみましょう」「~をやってみましょう」など、いろいろな文脈で使えます。

Let’s…(~しましょう)を省いてTry….と表現すれば、命令文となり、「~してみて!」という意味になります

Pleaseがなくても失礼ではありません。

Pleaseを付け加えると、Please try it.で「やってみてください」と丁寧になりますが、Try it! Oh, please! などと強く言えば、「試して、さあ、さあ!」と促す表現になります。

さらに、just(ただ、とにかく)という副詞を足して、Just try…と言えば、「とにかくやってみて」という意味になります。

☆お寿司は何が好き?

お寿司のネタを表す英単語です。

お寿司を1つ、2つと数えたい場合には、one piece of fatty tuna(トロ1つ)、two pieces of salmon(サーモン2つ)とpieceを使って表します。

point
動詞にはtryを使います。tryの後ろには、「回転寿司」という名詞をそのまま置きます。tryは簡単に使える便利な動詞です。try+回転寿司で「回転寿司を食べてください」ですが、それに対して、「一緒に~しましょう」を表すLet’sを加えます。

※Let’sはLet usで、「私たちに~させて」という使役の構造です。Let’s go!(行こう!)を基本形として、Let’s…(~しましょう)を使いこなしましょう。また、Let’s try…をWe should try…やShould we try…?と言い換えることも可能です。

Part2に続く

見たまま、感じたまま何でも話してみよう―Part2―

ポイントを押さえる例文(Part2)

⑫Wi-Fiが何かおかしいみたいです。

×There is something wrong with my Wi-Fi.
○My Wi-Fi has some problems.

☆There is構文は視点が定まらない。最小限の単語数で言おう。

「ネットがつながらない!」「Wi-Fiがおかしいかも!」という状況を説明しましょう。

There is構文を使ったThere is something wrong with…は長くて難解です。

5つの単語を使って言っても、伝えたい情報が出てきません。

そこで、よりコンパクトな日本語に変更し、「Wi-Fiに問題がある」と表してみます。

There is構文は使わず、Wi-Fiを主語にします。

そして「問題」を目的語にしたとき、使える動詞を考えてみましょう。

万能動詞haveの出番です。

「何か」または「誰か」に問題があるときは、いつもこの形で表すことができます。

主語は「モノ」も「人」も可能です。

<「問題あり」を表す表現の例>
・I have a problem.
(問題が生じています。)
・My friend has a problem.
(友人が困っています。)
・My car engine has some problems.
(車のエンジンが何かおかしい。)

☆「困っている」ことをhave/has a problemで伝える

「待って、~がおかしいみたい」や「今、困っている」という状況では、困っているという事実をまず伝えましょう。

Wait…(待って)やJust a moment.などと困った顔をしながら言うよりも、I have a problem.やMy Wi-Fi has some problems.ときちんと主語と動詞を使って伝えましょう。

point
ここでも、万能動詞のhaveを使うことができます。There is/are構文(~がある、いる)の後半から主語を探します。

⑬お手伝いしましょうか?

×Shall I give you a hand?
○Do you need help?

☆Shall I…?ではなく、「助けは必要?」と尋ねよう

「~しましょうか」を表すShall I…?を学校で習ったと思いますが、shallは使いこなすのが難しいです。

実際はShall I…?はShould I…?と同じような意味になります。

主語がI(私)ですから「自分が~したほうがいい?」、つまり「~しましょうか?」となります。

なお、Shall I…?(~しましょうか)やShall we…?(~しましょうよ)をShould I…?とShould we…?に変えることが可能です。

困っている人に気軽に声をかけるときは、ダイレクトに「助けが必要か」を尋ねましょう。

また、give somebody a handで「誰かの手伝いをする」という熟語表現がありますが、とっさに言えるかどうか微妙です。

単語をそぎ落とし、「困っている人=あなた」を主語にしたDo you…?から始める文を考えましょう。

※shouldは文法上shallの過去形に分類されることから、これら2つの助動詞の意味が近いことがわかります。なお、実際はshouldには過去の意味はなく、「~すべき」「~したほうがいい」という意味です。

<need(~を必要とする)を使った表現の例>
・Do you need help with your bag?
(カバンを手伝いましょうか?)
・Do you need help with direction?
(道を教えてほしいですか?)
・Do you need some water?
(お水を持ってきましょうか?)
・Do you need anything?
(何か必要なもの(こと)はありますか?)

☆Do you need help with…?で詳しく尋ねることもできる

Do you need help?と尋ねることができ、さらに余裕があれば、より詳しく尋ねてみましょう。

例えばwithを付け足せば、Do you need help with your bag?(カバンを手伝いましょうか?)、Do you need help with direction?(道を教えてほしいですか?)となります。

また、helpという単語を使わなくても、Do you need some water?(お水を持ってきましょうか?)などと、困っていて要求がありそうな人に対して、具体的にしてあげられることを示すのもいいでしょう。

needは広く使えて、明快かつ万能な動詞です。

point
便利で万能な動詞need(必要とする)を使います。簡単な文を組み立てることができ、伝わりやすい動詞です。

⑭切符を買いたいんですね。料金を選んで、お金を入れてください。

×Would you like to buy a ticket? Please select the fare, and then insert your money.
○○Do you need a ticket? Select the fare and insert your money.

☆Would you like to…?の丁寧表現よりもDo you need…?とストレートに!列車の券売機の操作が難しいことはよくあります。

困っている人に尋ねる「お手伝いしましょうか?」(Do you need help?)が言えたら、次は「その人が何をしたいか」をさらに具体的に聞いてみましょう。

疑問文を作るときはできるだけ短く組み立てます。

「切符買いたいのですか?」は「切符が必要」という文を組み立て、Do you…?の形の疑問文にするのが最も簡単でしょう。

<「切符の買い方」を説明する表現の例>
・Do you want a ticket?
(チケットを買いたいんですね。)
・Put your money in the coin slot.
(小銭投入口にお金を入れてください。)
・Press this button.
(このボタンを押してください。)
・Select the number of tickets.
(枚数を選んでください。)

☆needとwantの違いは?命令文のpleaseは?

Do you need a ticket?とDo you want a ticket?は意味がよく似ています。

この文脈ならどちらでも使えます。

needは「必要性を伝える」動詞で、wantは「願望(欲求)を伝える」動詞です。

「相手が必要なもの」に対してなら、wantも問題なく使えます。

つまり I want…(自分が主語)の文脈では「欲求」が強調されますが、Do you want…?(あなたが主語)であれば自分の欲求を伝えているわけではないので、問題ありません。

Select the fare and insert your money.といった命令文に明示したい文脈においては、please(~してください)を入れなくてもかまいません。

「指示」を明示したい文脈においては、pleaseを省略できます。

pleaseには「促す」役割があるので、言い方によっては「早く選んで」といったニュアンスが出ることも知っておくとよいでしょう。

point
便利で万能な動詞needを使います。「困っている人」が「何を必要としているか」を考えて、具体的に声をかけるといいでしょう。

⑮券売機に英語の表示がありませんね。

×There aren’t any English signs on the ticket machine.
○We see no English instructions.

☆頭に浮かぶことを口に出そう

駅の券売機で、「英語の表示がないですね」という状況を口に出してみましょう。

切符の買い方を教えてあげるとき、必要最小限の情報だけを伝えるのも悪くありませんが、「確かに英語の表示がありませんね」と頭に浮かんだ一言を口に出します。

そうして沈黙や「間」を埋めるのです。

そして、There is構文を使った複雑な文は改善しましょう。

主語は「私たち」または「この券売機」が使えます。

「英語の表示」はEnglish signsではなく、「英語で書かれた案内文」と考え、English instructionsとします。

instruction(インストラクション)は、インストラクター(instructor=講師、教える人)の動詞形instruct(教える)を名詞にした形です。

<「見る(see)+no」を使った表現の例>
・I see no reason.
(理由が見つからない。)
・I see no problem.
(それで問題ないと思います。)
・I see no point.
(要点が見えない。)
・We see no people.
(人がいませんね。)

☆主語を決めて視点を定め、動詞を続ける

We/I see no…の後ろに否定の内容を置くと、短く簡単に「~がない」「~が見えない」を組み立てられます。

目の前に券売機がある状況であれば、We see no English instructions.で伝わります。

主語を「券売機」にしたいときは、The ticket machine has no English instructions.と動詞を変えます。

とっさに口に出た「主語」に対して、動詞を即座に決めて話を続けるためには、普段からいろいろな主語を使って、動詞を決める練習をしておきましょう。

すると、少しずつ英語の組み立てが早くなります。

point
「見る」にはseeを使います。「主語」と「動詞」を工夫することで、シンプルな英文を組み立てましょう。

⑯この電車に乗れば、大阪に行けますよ。

×If you take this train, you’ll be able to go to Osaka.
○This train will take you to Osaka.

☆Ifを使うと「主語と動詞」が2セット登場してしまう

「どの電車に乗ればいいかを教えてあげる」状況です。

If you take this train,で開始する文は正しい英語です。

しかし長いために、相手の「待ち時間」が気になるところ。

また、後半のyou’ll be able toは「~できるでしょう」を表しますが、able(=能力)を使って「あなたの能力」に着目している点、そして単語数が多い点がこの文の欠点です。

英語では、主語は「人」だけではなく、「モノ」も可能です。

「電車があなたを大阪に連れて行く」という表現をマスターしましょう。

<無生物主語にトライ!「~が人を場所へ連れて行く」の表現の例>
・My business took me to Tokyo.
(仕事で東京に来ました。)
・The Shinkansen will take you to Kyoto in about two hours.
(新幹線に乗れば、約2時間で京都に行ける。)
・A five-minute walk will take you to the station.
(5分歩けば、駅に着きますよ。)
・A two-hour drive will take you to the amusement park.
(車で2時間で、その遊園地に行けます。)

「無生物が人を~へ連れて行く」という表現は、日本語にはない英語らしい発想です。

「モノやコトが動作をする」という組み立て方をマスターすれば、英語の表現方法が広がります。

発想豊かに組み立て練習を続けましょう。

難しく伝わりにくい表現、組み立てにくい表現を意識して減らします。

そして、自信をもって組み立てられる表現を増やしていきましょう。

point
動詞はtakeを使います。「モノやコト」を主語にして「無生物が人を~へ連れて行く」という文を作ることができます。

☆補足
take=「とる」と覚えている人が多いでしょうが、takeには「取り込む」という意味がります。例えばお菓子を広げて「Take some.(いくつかとってね。)」と言えば、「とり込む(とって自分のものにする)」ことを表します。
「持ち帰り用の料理」はa takeawaya takeout(いずれも名詞)と言います。「持ち帰り」を動詞で表すときには、to take outではなく、to goと言います。具体的には「To go or to eat here?」(持ち帰り?それともここで食べる?)と使います。

⑰今の世の中は機械だらけですが、私、機械音痴なんです。

×We’re now surrounded by many gadgets, but I’m not good at handling gadgets.
○We now have many gadgets, but gadgets don’t like me.

☆not good at…ingは捨てる!発想を変えた面白い表現を使おう

私たちの生活は「機械」に囲まれています。

スマートフォン、タブレット。パソコン、ウェアラブル機器(身に付けるタイプの機器)、ゲーム機器など。

そのような身の回りの機器のことをgadget(ガジェット)と言います。

さて、そのような機器をうまく使いこなせないこともあるでしょう。

「機械の操作が苦手」と思うわけです。

be not good at…ingで「~が苦手」となりますが、より面白い英語的な発想を学んでおきましょう。

この状況を「自分は機械に嫌われているのかな」と表現することが、英語なら自然にできるのです。

<「モノがあなたを嫌い」を使った表現の例>
・I use a computer, but the computer doesn’t like me.
(パソコンを使っているんですが、どうもうまくいかなくて。)
・Eggs don’t like me.
(卵が体質に合わないんです。)
・I like beer, but beer doesn’t like me.
(私はビールが好きなんですが、ビールが体に合わないんです。)

likeは「気持ち」を表すのですから、本来は「人」を主語にして使う動詞です。

しかし、ここでは「モノ」を擬人化して、「モノが人を好きではない」とし、機転を利かせた面白い表現としています。

「機械」を主語にすれば「扱いが苦手」となりますし、「食べ物」を主語にすれば、「体質に合わない」という意味になります。

☆ネイティブのふとした一言

プレゼンをするため、パソコンをプロジェクターにつないだのですが、接続が今日はうまくいきません。

そんなときMachine’s don’t like us today.(今日はなんだかうまくいかないね。)というネイティブの一言で、その場の緊迫した雰囲気が和みました。

point
「機械」を主語にして、「モノ」が私を好きではない、として組み立ててみましょう。「好きでない」はここではnot文を使います。

⑱携帯電話忘れていますよ。

×You forgot to bring your mobile.
○You left your mobile.

☆「忘れている」を「置いていった」に変更

「携帯電話が置き忘れてあった」という状況です。

「忘れていますよ」と声をかけたいとき、どうすればいいのでしょうか。

「忘れた」にforgotを使うと、その動詞の後に「何をするのを忘れたか」を言う必要があるので、もう1つ動詞を使わねばならず、大変です。

つまり「forgot to bring」を使い、「持っていく(bring)のを忘れた」とするわけですが、難しく、組み立てが大変です。

ここは「忘れた」ではなく、「置いていった」という具体的な動詞を使いましょう。

「置いていった」というときだけでなく、自分が「忘れてきた」「置いていった」ことを伝えるのにも使える便利な表現を紹介します。

<「置き去り」を表すleave、leftを使った表現の例>
・I left my phone on the table.
((レストランの)テーブルに電話を忘れた。)
・I left my umbrella somewhere.
(どこかに傘を忘れてきた。)
・He left his hometown.
(彼は故郷の町を後にした。)
・I’ll leave the company next month.
(来月で会社を辞めます。)
・She left her husband.
(彼女は夫を見捨てた。)

☆動詞leaveは「放置」の意味

動詞leaveを辞書で調べると「出発する」「置き去りにする」などとあります。

leaveで大切なのは、実は「出発する」よりも、「置き去りにする」のほうです。

「携帯を忘れていますよ(You left your mobile.)」から「会社を辞める」を表すI’ll leave the company.など、さらには「人を見捨てる」といった使い方もできます。

point
「置いていった」には、動詞leave(置いていく)の過去形leftを使いましょう。「I leave for school.(学校に向かって出発する。)」のように、「出発する」という意味で覚えている人が多そうですが、「3語の英語」で使えば、「置き去りにする」「置き忘れる」という意味になります。

⑲SNSでコミュニケーションがラクになる。

×SNS makes communication easy.
○SNS eases communication.

☆SVOCは「O=C」がわかりにくい。難解構文を捨てよう

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使う人が増えています。

これを使えばコミュニケーションがずいぶんラクになる、ということを言ってみましょう。

make+A+Bで「AがBになる」という第5文型(SVOC構文)となると、構造は複雑です。

難解な構文を捨てて、シンプルに表現できるように練習しましょう。

主語の後に、具体的な動詞を入れます。

<ease(ラクにする)を使った表現の例>
・This medicine will ease your headache.
(この薬を飲めば、頭痛がラクになるよ。)
・Music eases my mind.
(音楽を聴けば気持ちがラクになる。)
・This eases traffic congestion.
(これで交通渋滞が緩和される。)

☆使える動詞を増やすコツ

ボキャブラリーを増やすコツは、1つの単語に関連して、「品詞違い」の単語をどんどん蓄えていくことです。

例えばeasy(易しい)という形容詞には「ease(易しくする)」という動詞があります。

各品詞について簡単に確認しておきます。

 名詞:モノや人、コトの名前(例:ease/easiness=容易さ)
 形容詞:名詞を説明する(例:easy=易しい)
 動詞:動作や状態を表す(例:ease=易しくする)
 副詞:名詞以外を修飾する(例:easily=易しく)

point
この文では、動詞が見つかるかどうかが決め手となります。「容易にする」は「簡単な(easy)」という単語(形容詞)から連想して、easeという動詞を使います。「ほかの単語から動詞が連想できる」ことを知っておくと便利でしょう。

⑳フェイスブックをやってるので、よろしく。

×I’m doing Facebook. YOROSHIKU!
○You can find me on Facebook.

☆「私目線」から「あなた目線」へと視点を変える

「私、フェイスブックやってるから、よろしくね!」ということが言いたい場面です。

「~している」という日本語が頭に浮かぶと、つい現在進行形を使いたくなってしまいます。

しかし、be動詞+…ingで表す「現在進行形」は「今だけのこと」を表します。

「普段からフェイスブックをやっています」は、現在進行形では表すことができません。

時制を改善するとともに、「あなた目線」を大切にして、文を組み立て直しましょう。

また、日本語の「よろしく」は英語になりにくく、困ることがあります。

主語と動詞を工夫することで、「相手にアピールし、相手を巻き込む英語」に変えてみましょう。

そうすれば日本語の「よろしく」のニュアンスが伝わります。

<「私はここ」を表す表現の例>
・You can find me on the Web.
(ウェブ検索したら私が見つかります。)
・Find me on Facebook.
(ファイスブックやってるので、よろしく。)
・You can find me at this address.
(私に用事があれば、この住所に連絡をしてください。)
・You can reach me on Twitter.
(ツイッターで私に連絡がとれます。)

☆動詞find(見つける)とreach(到達する)

You can find…の特徴は、目線が「あなた」に置かれることです。

You can find me on Facebook.では、助動詞canを使って、「フェイスブック上に私を見つけることができる」、つまり「フェイスブック上で私を見つけて」という意味になります。

Find me on Facebook.は命令文になりますが、意味は同じです。

「見つけて」と伝えることで、日本語の「よろしく」のニュアンスを伝えることが可能です。

reach meも同じく、「私に連絡がとれる」を表します。

point
簡単な動詞find(見つける)を使います。主語に「あなた」、動詞に「見つける(find)」を使えば、「あなた目線」の文に変わります。助動詞のcanを加えると、そのニュアンスが強まります。

㉑美術館の素敵な絵画の数々に感銘を受けました。

×I was impressed by many beautiful paintings in the art museum.
○Many beautiful painting in the art museum impress me.

☆もっと「モノ」を主語にしよう

美術館で絵画の数々を見学し、一言感想を述べたいという場面です。

自分の感想だから「私」を主語にする、という発想は悪くありません。

しかし、これまでに使ってきたI like the many beautiful paintings.ではなく、「感動する」という表現を使おうとすると、I was impressed by…というように受動態になってしまいます。

正しいのですが、長いです。

受動態でby…という動作主があるときはいつでも能動態へと入れ替えられることを理解し、練習しておきましょう。

さらに時制も検討して、今も感動が残っていることも伝えましょう。

<impress(感銘を与える)を使った表現の例>
・This beautiful scenery impresses all the visitors.
(訪問者はみんなこの美しい風景に感銘を受けます。)
・The book impressed me.
(その本に感銘を受けた。)
・His talk didn’t impress me at all.
(彼の話に私は全然感動しなかった。)

☆感動を伝える動詞impress、move、attractなど

感動・驚き・魅了といった「気持ち」を伝える動詞はたくさんありますが、人を主語にすると受動態になります。

また前置詞も、「感銘を受ける(impress)」ときはその事象と一緒にいるためにwith、「驚く(surprise)」ときは一点を見つめるためにat、「興味を持つ(interest)」場合の対象は広いものの中を表すためにinなど、意味に合わせて選ばれます。

しかし受動態をやめれば、前置詞を覚える必要はありません。

時制も自由で、過去の出来事であっても、「今も感動している」というニュアンスで現在形が使えます。

point
「感銘を与える」は、そのまま動詞impressを使いましょう。pressは「プレス」で「押す」という意味ですが、imがつくと、「押しつける」という意味になり、人の心に押しつけて刻み込む、つまり「感銘を与える」という意味になります。move「人の心を動かす」とも発想が似ていますが、こちらimpressは「人の心に刻みつける」というニュアンスです。

㉒中国人観光客数は他の国からの観光客よりも多いですね。

×The number of Chinese tourists is greater than the number of tourists from other countries.
○Chinese tourists outnumber tourists from other countries.
○We have more Chinese tourists than tourists from other countries.

☆短く表現できる面白い動詞を使ってみよう

日本のいたるところで観光客の増加を感じることができます。

ここでは「中国人観光客多いですね」という文脈を使って、「短く面白い動詞」の表現を練習します。

次の2パターンで言い換えてみましょう。

[パターン1]
「中国人観光客」「数が勝る」「他の国からの観光客」の3つの要素を使う。

[パターン2]
「私たち」「持っている」「他の外国人観光客よりも多い中国人観光客」の3つの要素を使う。

<outnumber(数が勝る)を使った面白い表現の例>
・Nonnatives outnumber natives.
(非ネイティブの数はネイティブよりも多い。)
・Women usually outnumber men in English conversation classes.
(英会話教室では、たいてい女性の数が男性の数を上回っている。)
・In Japan, non-smokers outnumber smokers.
(日本では、タバコを吸う人のほうが少数派です。)
・Line users outnumber Facebook users.
(フェイスブックよりもLine(ライン)を使う人のほうが多い。)

☆面白い動詞を使ってみよう

「out+number」で「数が勝る」を表します。

動詞1語で具体的な意味を持つ面白い動詞です。

似たような面白い動詞には、outweigh(重みが勝る)、outperform(パフォーマンスが勝る)、overpower(打ち勝つ)などがあります。

それぞれ練習しておきましょう。

point
「数が勝る(outnumber)」という英単語を知っている場合はパターン1です。outnumberを使いこなすのは難しいという場合にはパターン2です。主語「私たち」を使い、万能動詞haveで表します。「私たち」→「持つ」→「他の国からの観光客よりも多くの中国人」と並べます。

いかがだったでしょうか?

以上、Part1とPart2の計22の例を見ておわかりのとおり、見たものや感じたものについて話す際には、主語や動詞を工夫しながらシンプルな能動態の文を作ることで、スムーズかつ明確に相手に伝えることができるのです。

ぜひ、日本語通りに文章を作ろうとせず、アレンジしてシンプルな能動態の文を作る練習を積み重ねましょう!

見たまま、感じたまま何でも話してみよう―Part1―

英語を話す状況で、沈黙が訪れたらどうしますか。

「何か相手に聞かないと」と思って疑問文を組み立てるかもしれません。

しかし疑問文は思いのほか大変です。

「What do you…?」「How did you…?」など、頭の中でWhatやHowを使い、さらに「Do you? Did you? Does she?」と混乱しがち。

さらにWhat did you do this weekend?(週末何してたの?)と唐突に尋ねたら、「プライベートな質問に答えないといけないの?」と警戒されるかもしれません。

ここでは「見たまま、感じたまま」口に出してみる練習をしましょう。

「見たまま、感じたまま話す」ことができれば、話題が広がります。

沈黙を破り、どんどん目の前の状況や頭に浮かんだ「たわいないこと」を口に出す。それが英語上達の秘訣です。

「正しくないと話せない」「中身のある面白い話をしないと」などと考えずに、思いつくことを口に出しましょう。

頭の中を「透かして」見せることで、英語マインドへとリセットするのです。

基本動詞をさらに練習しましょう。また、面白い動詞もいろいろ練習してみましょう。

ポイントを押さえる例文(Part1)

①多くの人で混み合っていますね。

×It’s crowded with so many people.
○We see so many people.

☆ポイントは主語。視点を変えよう!

「混んでいる」という状況を口に出してみます。

It’s crowded…(~が混み合っている)は間違いではありません。

しかし、単語crowded(混み合う)を覚えるのは難しいです。

さらに受動態となるため、文を組み立てる難易度が上がります。

加えて、「多くの人で混み合っている」と言いたい場合、crowdedの後ろに置く前置詞を何にするか迷うかもしれません。

そこで、主語を「あなた」または「私たち」にして、主語から見た世界を描写しましょう。

「あなた」または「私たち」から「多くの人」が「見える」と表してみましょう。

<see(見る)を使った表現の例>
・We see a Starbucks.
(スターバックスがありますよ。)
・You see many gift shops here.
(ここにお土産屋さんが多くあります。)
・I see no place to park.
(駐車場が見つからないです。)
・You’ll see a parking lot on your right.
(右手に駐車場が見えるから。)
・You see the gate in front of you.
(目の前に門が見えるでしょう。)
・We see beautiful scenery here.
(美しい風景を見ることができます。)

☆「人」を主語にして会話を生き生きさせる

YouやWeを主語にすることで、会話の相手を「巻き込む」ことができます。

「自分たち」を会話に登場させることで、「見たまま」話す臨場感が増し、会話が「生き生き」するでしょう。

We see…で「~があるね」、You see…で「~があるでしょう」、You’ll see/We’ll see…で「~が(もうすぐ)見えるから」、「Do you see…?」で「~が見えるでしょう?」となります。

point
「見える」には「視界に入る」を表す動詞seeを使います。動詞seeには「目に入ってくる」というニュアンスがあります。seeは目に入る状況をそのまま描写するのにぴったりな動詞です。

※「見る」として習ったであろうlookは「視線を向けて見る」、watchは「じっくりと見る」という意味です。

②お店に行列ができています。

×People are lining up at this shop.
○The shop has a long line.

☆これでもOK。でももっとシンプルに!

多くの人が並んでいるお店を描写します。

「行列ができている=line up」が難しいと感じる方は、主語を変え、時制もできるだけシンプルにしましょう。

見たまま状況を表現するとき、「今の状況」なので「現在進行形」を使わなくてはならないと思いがちです。

しかし、今の状況であっても、動詞が「~を持っている」という「状態」を表すものであれば、現在形で表現できます。

また、主語を「人」にしなければならない、と思わずに自由に「モノ」や「場所」を主語にしましょう。

「お店」と「行列(長い列)」を主語と目的語に決めて、並べてみましょう。

「持っている」という動詞の使用を検討します。

<「お店(または彼ら)が持っている」の表現の例
・The shop has many foreign customers.
 They have many foreign customers.
(外国人のお客さんが多い。)
・The shop has good coffee and dessert.
 They have good coffee and dessert.
(美味しいコーヒーとデザートがあります。)
・The shop has high-quality shirts.
 They have high-quality shirts.
(良質なシャツを売っている。)
・The shop has friendly staff.
 They have friendly staff.
(お店の店員が親切である。)
・The shop has a good location.
(このお店は立地がいい。)

☆万能動詞haveを使って、いろいろなことが言える

動詞haveの目的語には、物理的なモノや人など、何でも置くことができます。

「行列」「お客さん」「コーヒー」「シャツ」「店員」から「場所」など、いろいろなものを置いてみましょう。

point
万能動詞have(持っている)を使います。主語は「人」でも「モノ(無生物)」でも大丈夫です。haveはそのままで「状態」を表すので進行形を作らずに、シンプルに表すことができます。

③ここの食事は美味しいですし、眺めもいいんです。

×The food here is delicious, and the view is beautiful.
○This place has good food and great views.

☆主語を1つにできないか考える

お気に入りの場所を説明します。

「おいしい食事と言い眺め」と言ってみましょう。

The food here is delicious, and the view is beautiful.は理解できる文ですが、長いです。

また、「The food」と「the view」という2つの主語が出てくるので、組み立てだけではなく、発音も大変です。

そこで、「~は~です」というbe動詞のパターンを避けて、主語を工夫しましょう。

「モノ・コト」が何かを「持っている」と組み立て直します。

主語には「ここ」を使いたいですがhereですと主語にならないので、名詞を探します。

「この場所」を主語にしましょう。

「この場所」は「このレストラン」や「このホテル」など広く代用する便利な言葉です。

主語を1つに整え、同じ形で「食事が美味しい」と「眺めがいい」を組み立てれば、さらに文が短くなります。

<「この場所」を主語に使った表現の例>
・This place has a full view of the city.
(この場所からは町が一望できる。)
・Tis place has fresh seafood.
(ここには新鮮な魚介類がある。)
・This place has an ATM.
(ここにはATMがある。)
・This place has a huge parking lot.
(ここには広い駐車場がある。)

☆This/The placeは、万能で便利な主語

placeは「場所」です。

shopも含む広い概念で、「施設」などを指すこともできます。

「主語はThe shop? The store?」という迷いが減り、「ここ」という場合に使えるので便利です

※shopとstoreの違い
shop:基本的にflower shop(花屋)やbicycle shop(自転車店)のように専門店で、販売以外にもアレンジや修理を行えることが多い。
store:department store(デパート)やconvenience store(コンビニ)のように基本的に販売だけを行う。

point
再度、万能動詞haveの出番です。「場所」が「持つ」と表すことができます。

④このお店、いい音楽がかかっていますね。

×In this shop, good music playing.
○This shop has good music.

☆ブロークンはとても惜しい―主語と動詞をシンプルに並べる

「このお店(In this shop)」と口に出し、次に「いい音楽(good music)」、それをつなげて、「In this shop, good music playing.」となりました。

ブロークン英語は、あと一歩の惜しい英語です。

少しの工夫で、全く違う英語表現に生まれ変わります。

コツは、主語→動詞までを組み立てることです。

In this shopのように、句が飛び出すのは日本語の特徴です。

飛び出す句を主語にすれば、英語ではうまくいくことが多いのです。

また動詞が複雑で組み立てにくい場合には、あえて簡単なものを選びましょう。

<This shop has…/I like…を使った表現>
・This shop has a great atmosphere.
(ここ、雰囲気いいですね。)
・I love the atmosphere here.
(ここの雰囲気、好き。)
・This shop has good food.
(ここ、食べ物が美味しい。)
・I like the music here.(ここ、いい音楽がかかっていますね。)

☆英語の「冠詞」の奥深さ

英語の冠詞は、「奥が深い」です。

This shop has a great atmosphere.のatmosphereの冠詞はaです。

しかしI love the atmosphere here.の場合、冠詞はtheです。

違いについて考えてみます。

「the」は「そこにあるもの」を表します。

「そこにある」からこそ、話し手にも聞き手にも、「これ」とわかるものです。

お店に入って、「この雰囲気、好き!」というときにはtheが最適です。

一方、「a」は「新しいものを紹介する」ために使います。

「a」は「形や区切りがあるもの」を表します。

The shop has…と説明するとき、視点は「お店」にあり、atmosphereを「新しいもの」として紹介する形です。

さらにそのatmosphereをgreat(すばらしい)と感じたため、「a great atmosphere」という表現にしています。

point
飛び出す句を主語に使い、その先は万能動詞haveを選びます。「お店」を主語にすれば、次にすぐに動詞を置くことになるため、文の組み立てが簡単になります。

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⑤どう?美味しい?

×How is it? Is it yummy?
○Do you like it?

☆「美味しい?」と尋ねる時もbe動詞をやめよう

食事をとるために、お店に入りました。

食事を開始し、「美味しい?」と尋ねる場面です。

「美味しい」はフォーマルに言うならdelicious、カジュアルに言うならyummyです。

「How is it? Is it yummy?」は悪くない表現です。

しかし、How is it?は文字通り「それはどうですか?」になり、それ以上の意味はありません。

つまり、「それを食べてどうか?」という意味ではないため、何を尋ねているのかがはっきりしません。

もっと「はっきり」と伝え、そして「生き生き」と話すために、「あなた」を主語にしてみましょう。

動詞も変更します。

さて、①「あなた」を主語に使い、②「食事(it)」を目的語に用い、「好き?」とポジティブに聞いてみましょう。

<「美味しい?」と尋ねた時の応答の例>
Do you like the food?(食事、気に入った?)
・I love this!
(うん、とっても美味しい!)
・I like the soup. Tasty.
(スープ美味しい。味がある~。)

☆Do you like it?の応答

Yeah.あるいはGood.でもいいのですが、I love it.(とっても好き。)やYeah, I like it.(はい、好き。)と答えることもできます。

そして「美味しい?」に対しては、具体的に答えましょう。

食事を表現する単語

・tasty(味があって美味しい)・flavorful(豊かな風味がある)
・juicy(ジューシー)・spicy(スパイスが効いている)
・greasy(脂っこい)・fluffy(ふわふわ)・rich(濃厚)
・sweet(甘い)・chewy(もちもちしている、噛み応えがある)
・a little salty(少し塩辛い)・crispy(サクサク)
・tender(柔らかい)

point
「美味しいかどうか」は「あなたが気に入っているかどうか」という意味ですので、like(好き)を使ってみましょう。

⑥昨日食べたお寿司は、これまで食べた中で一番美味しかった。

×The sushi that I ate yesterday was the most delicious one ever.
○I had the best sushi yesterday.

☆関係代名詞も捨てよう

頭の中に「昨日食べたお寿司は…だった」と長い文を浮かべると、「昨日食べたお寿司=The sushi←[that I ate yesterday]」と関係代名詞を使って組み立てる意識が働くかもしれません。

そうすると長い主語になり、英文の組み立ての負担が大きくなります。

その先は①主語→②動詞→③目的語(動詞の対象)と順に並べます。

複雑な日本語が頭に浮かんだ場合でも、ぐっとこらえて、I like English.(①主語→②動詞→③目的語)のパターンを守るのです。

<「I had the best/worst…(最高/最悪)」を使った表現の例>
・I had the best fried chicken here.
(ここのフライドチキン、今まで食べた中で一番美味しかった。)
・I had the best birthday today.
(今日は最高の誕生日だった。)
・I had the best trip.
(今回の旅行は最高。)
・I had the worst dream ever.
(最悪の夢を見た。)※everは「今まで」を強調します。
・I had the worst first day of school.
(最悪な学校初日だった。)

☆最上級を使ってみよう

goodの最上級はbest(最高)です。

また、badの最上級はworst(最悪)です。

これらを使って、「最高」「最悪」を表す表現を蓄えていきましょう。

I hadまでを短く発音し、theから強く言ってみましょう。

point
「食べた」には、万能動詞のhaveが使えます。eatに比べてhaveは「食べる」という行為や内容には着目しません。「食事の時間をとる」というニュアンスになりますので、「食べる」を上品に表すことができます。

⑦価格には消費税が含まれています。

×Tax is included in the price.
○The price included tax.

☆もっとスピーディに伝えよう

「税込み」は“TAX INCLUDED”という表記もあるくらいですから、Tax is included…と表現しても、間違いではありません。

しかし、「~が~されている」という受動態の文は、どうしても長くなります。スピーディな会話にするためにも、「能動態」で表せないかを常に考えましょう。

まず、能動態を作るための「主語」を探します。

ここでは、「価格」を主語にできます。

その先は、受動態から能動態への単純な変換をするだけです。

<動詞includeを使った表現の例>
・The price includes breakfast and dinner.
(朝食と夕食込みの価格です。)
・The lunch includes soup or salad.
(ランチにはスープかサラダがついています。)
・The tour includes several stops in the Tokyo Bay.
(ツアーでは、東京湾エリアのいくつかの場所に立ち寄ります。)
・Thee price of the cruise includes beer, wine, and Wi-Fi.
(クルージングの価格には、ビール、ワイン、そしてWi-Fiが含まれています。)

☆includeとhaveの違い

何度も使ってきた万能動詞haveと、includeの違いが気になる人がいるかもしれません。

includeとhaveは、いずれも「状態」を表します。

includeは「含まれた」、haveは「備わった」です。

具体的な違いを見てみましょう。

たとえば、The price includes breakfast and dinner.はbreakfast and dinnerだけを含むのではなく、「他にも含まれるものがある」ことを示唆します。

一方haveは、「それ(目的語)を自分の近くに置く」というニュアンスですので、他に含まれるものは特に想定していない表現になります。

point
include(~を含む)も便利な動詞の1つです。受動態から能動態に変換するときには、be動詞がなくなり、一般動詞を使いますので、「3単現のs」を忘れないようにしましょう。主語が「3人称・単数」で動詞の時制が「現在形」のとき、「3単現のs」を動詞につけます。3単現のsは、「動詞はここだよ」という目印です。

⑧スカーフ、素敵ですね。色がきれい。

×Your scarf is nice. The color is beautiful.
○I like your scarf. I like the color.

☆~is nice.だと気持ちが伝わらない

相手の素敵なところを見つけたときの表現です。

「あなたのスカーフ、素敵」とほめたいとき、Your scarf is nice.でも正しいですが、あなたの「気持ち」が十分に込められていません。

また、面と向かって人をほめる場合のniceは使われすぎており、状況や言い方によっては「それほどniceではない」というニュアンスが出ることもあります。

さらに、The color is beautiful.と言われた相手は、この「色が美しい」という客観的な描写表現が、かえって大げさに聞こえてしまうかもしれません。

さりげなくほめたいときには逆効果です。

そこで、会話をより生き生きさせるために、「私」を主語にしてみましょう。

「私」を主語にしたら、その次にポジティブな気持ちを表す動詞を検討してみましょう。

<likeを使ってほめる表現の例 >
・I like your tie.
(素敵なネクタイですね。)
・I like your dress.
(スカート素敵ね。)
・I like your sweater. I like the color.
(素敵なセーター。色が素敵。)
・I like your taste in fashion.
(ファッションセンス、いいね。)
・I like your earrings. They caught my eyes.
(素敵なピアスですね。目に留まりました。)

☆I like…で見たままの相手をほめよう

外国人はほめ上手。

一方私たちは、ほめたりほめられたりすることが少し苦手です。

ほめられると謙遜してしまい、また相手のことを素敵だと思っても、なかなかほめられません。

そんなときにはI like…の出番です。

相手の良いところを見つけ、I like…と気軽に相手に言ってみましょう。

例えば素敵なシャツやネクタイ。

身に付けているものは何でもほめて大丈夫。

いつもと違うところを探して、相手をほめてみましょう。

point
ポジティブな気持ちを表すlike(~が好き)を使います。気持ちを伝え、相手に関心があることを伝えるとよいでしょう。

⑨髪の毛切った?

×Did have your hair cut?
○Did you have a haircut?

☆使役動詞(~に~させる)は難しい

友人と待ち合わせをして、開口一番に「髪切った?」という場面があるでしょう。

平易に表現しようとして、Did you cut your hair?だと「髪切った?自分で?」という意味になり、カットしてもらった場合には不適切です。

Did you have your hair cut?は使役動詞を使った正しい表現です。

使役動詞haveを使って、目的語のyour hairをcutさせる構文で分類はSVOCです。

I’ll make you happy.(you=happy)と同じで、have your hair cut(hair=cut)となります。

難しいので発想を変え、haircutという「名詞」を使いましょう。

Did you haveまでは同じなのですが、ここでのhaveは使役「~させる」ではなく、「~を持つ」というこれまでと同じ表現です。

haircutは「ヘアカット」という名詞ですので、1回のヘアカットという意味で冠詞aを使ってa haircutとします。

<「Did you…?」を使って「変えた?」と聞く表現の例>
・Did you get a haircut?
(髪の毛切った?)
・Did you change your hair style?
(髪型変えた?)
・Did you get a new bag?
(新しいカバン?)

☆getとhaveは多くの文脈で入れ替え可能。haveはより丁寧

get(~を得る)とhave(~を備える)は、入れ替え可能な文脈が多くあります。

例えば、Did you have a haircut?もDid you get a haircut?も同様の意味です。

haveは「持っているという状態になる」ことを表します。

「自分の近くに置く」というニュアンスで、丁寧で上品な表現となります。

getはよりカジュアルに表します。

「手に入れる」という「動き」が強い場合にはgetを使い、「持っている」という「状態」の意味を強める場合にはhaveを使うといいでしょう。

point
万能動詞haveを使います。使役「~させる」の意味のhaveではなく単に「持つ」「経験する」という意味です。

⑩ドラマの最終回、見るの忘れた。残念!

×I forgot to watch the final episode of the drama series. It’s a shame.
○I missed the final episode of the drama series.

☆「見るの忘れた」→「見逃した」→「ミスした」の発想を

ドラマの最終回はthe finalやthe final episodeです。

「~を見るのを忘れた」はそのまま英語にするとI forgot to watch the final episode.となります。

しかし、forgetとwatchという2つの動詞を使うことになり、難しいです。

ここでは「忘れた」ことよりも「見れなかった」ことを強調して伝えてみましょう。

その場合、I didn’t watch the final episode.も適切です。

「見れなかった」という事実を過去形で表現することで、「もう終わってしまった」という残念なニュアンスが出ます。

また、It’s a shame.(ああ、残念。)を加えれば、その意味が強まります。

さらにもう一歩、発想を変えて練習しましょう。

「見逃した」→「ミスした」というように発想を広げて、一言で表します。

<動詞miss(~をし損なう)を使った面白い表現の例>
・I missed my station.
(駅で乗り損ねた。)
・Don’t miss it.
(チャンスを逃さないで。)
・You can’t miss it.
(見逃すことはないですよ=絶対見つかりますよ。)※道案内などで。
・Did I miss anything?
(私、何か見逃した?=何かあったの?)
・You missed your turn.
((車で)曲がり損ねましたよ。)
・I missed your call.
(電話に出られなかった。)

☆面白い動詞miss(ミスする=見逃す・し損なう)のバリエーション

動詞missは、様々なことを「し損なう」場合に使えます。

I missed the final episode.で残念な気持ちも伝わります。

Don’t miss it!は映画の宣伝にもよく使われている表現で、「絶対見てね!」という意味です。

ou can’t miss it.は道案内などで、「それを見逃すことはないですよ。」と念を押すのに使います。

point
「見逃した」つまり「ミスした」を表す動詞は、そのままmissを使います。「電車に乗り損なった=I missed the train.」といった例文で学校でも習った動詞です。


⑪iPhoneの電源が切れた

×My iPhone is running out of battery power.
○My iPhone has no power.

☆「電源が切れた」を言い換えよう

「iPhoneの電源が切れた」という状況を相手に説明します。

「電源が切れた」を辞書で調べるとrun out of battery powerと出てくることがあります。

「電源が切れた」ということは、「電源がない」ということです。

別の表現を考えましょう。

☆時制もシンプルに

この例文では、現在進行形の時制で、「もうすぐ切れそう」という意味になっています。

「切れた」とするのであれば、My iPhone has run out of battery power.と現在完了形です。

英語は時制が細分化されています。

とっさに口から出すためには、時制がシンプルになる表現を選びましょう。

「状態」を表す動詞を使えば、「進行形」や「現在完了形」は不要になります。

<「モノ+have/has no…(~には…がない)」の表現の例>
・My iPhone has no battery.
(iPhoneの電池が切れた。)
・This jacket has no pocket.
(このジャケットにはポケットがない。)
・This bag has no logos.
(このカバンにはロゴがついていない。)
・My computer has no internet connection.
(私のパソコンはネット接続していない。)

☆進行形にならない動詞とは?

動詞が進行形になるかどうかを判断するには、「その状態(動作)をすぐに停止できるか」を考えます。

例えばI have a family.(家族がいます。)は停止できません。

一方、「宿題をしている」は停止できますので、I’m doing my homework.(今、宿題中。)にできます。

しかしhaveであっても、I’m having lunch.(今、昼食中。)やI’m having a meeting.(今、会議中。)のように、すぐに停止できる動作であれば進行形にできます。

point
万能動詞haveの出番です。「持っている」という状態を表します。そして目的語は「電源がない」(no power)にします。

Part2に続く

自分・家族・友人のことを話してみよう―Part2―

ポイントを押さえる例文(Part2)

⑪私には寺社巡りが楽しい。

×It’s fun for me to visit temples and shrines.
○I enjoy visiting temples and shrines.

☆It is…(for) to構文はすぐ伝わらない

「寺社巡りが楽しい」を表すIt’s fun for me to visit temples and shrines.という文はどこも間違っていません。

不自然というわけでもなく、これでも十分にいい表現です。

しかし、実際に話した人の中には、It’s fun for me toあたりまで発音した時点で、相手が「首を長くして会話を待っている」という経験をした人もいるでしょう。

It’s fun for me to…では、情報がすぐに伝わらないのです。

☆It is…(for) to構文はすぐ伝わらない

そこで、「楽しい」という状況を静かに描写した表現(~は~です)を「自分が楽しむ」(~は~する)という動作へ変換してみましょう。

主語に「私」を使い、積極的に表しましょう。

<「enjoy+…ing」を使った表現の例>
・I enjoy studying English.
(私は英語を勉強するのが楽しい。)
・I enjoy running marathons.
(マラソンに出るのが楽しい。)
・I enjoy meeting new people.
(人と知り合うのが楽しい。)
・I enjoy visiting new places.
(行ったことがないところに行くのが楽しい。)

☆「動名詞」をマスター

enjoyの後に、visitingやstudyingなどと動詞がもう1つ置かれているように見えるかもしれませんが、visitingやstudyingは、動詞が表す動作を「~すること」という名詞としてあらわす動名詞です。

動詞に近い働きを持ち、visiting temples and shrinesやstudying Englishのように、動作の対象となる語をすぐ後ろに置けます。

point
動詞には、ポジティブな動詞enjoy(~を楽しむ)を使いましょう。enjoyの後ろに動作(~すること)を名詞で表す「動名詞」を置きます。

※enjoyは、単に「好き」というより、「それを定期的・定常的に実際に行っていて、それを楽しんでいる」ことを伝えます。

⑫私は推理小説が面白いと思う。

×I find detective stories interesting.
○Detective stories interest me.

☆SVOCは組み立ても解読も難しい

「動詞(find)+動作の対象+面白い(interesting)」を使うSVOCの文は、組み立てが難しいです。

O=C、つまりdetective stories=interestingと組み立てるのですが、言っている途中でどこまで組み立てたか忘れてしまうことがあります。

使う単語の数を減らせないか、検討してみましょう。

主語を「推理小説」にします。

動詞の選択がカギです。「面白い」を表す動詞を考えましょう。

なお、主語を「私」のままにして、これまでの「好き・大好き」を使ってI like detective stores.やI love detective stories.と表すことも可能です。

しかし今回は「面白い=興味深い」というニュアンスを生かすために、無生物の「推理小説」が「興味をわかせる」と表現してみましょう。

<動詞interestの能動態で表す表現の例>
・Fiction books interest me.
(小説に興味がある。)
・Cooking interests me.
(料理に興味がある。)
・All music interests me.
(音楽すべてに興味がある。)
・Literature interests me.
(文学に興味がある。)
・The news interests many people.
(そのニュースに多くの人々が興味を持っている。)

☆シンプルな表現はゆっくり発音できる

能動態を使った表現では、英語を話すときに「ゆっくり」間をとって話すことができます。

例文では「3語の英語」(Detective stories interest me.)に余裕があることがわかります。

point
「~に興味をわかせる」を表す動詞interestを使います。I’m interested in detective stories.という受動態ではなく、能動態で使います。

⑬そのチャリティ番組に感動した。

×I was moved by the charity TV program.
○The charity TV program has moved me.

☆受動態のイディオムと過去形を減らそう

「~に感動する」を表すbe moved byというイディオムを習った人もいるかもしれません。

そして「感動した」に合わせて、時制を過去形にして組み立てた文ですが、長くて難しいです。

また「過去の事実」として、今と切り離して伝えているために「感動」は「過去のもの」となっています。

それでも間違いではないのですが、「今も感動が続いていること」を伝えたい場面を考えてみましょう。

「番組に感動した」ことが、今とプッツリと切れるのではなく、今も引き続き「心が動いている」という状態を伝えます。

受動態を能動態に変え、時制も検討しましょう。

<「感動した!」の表現の例>
・Her talks always move me.
(彼女のスピーチにはいつも感動する。)
・His way of life has moved me.
(彼の生き方に感動した。)
・Their friendship has moved us.
(彼らの友情に私たちは感動した。)
・Athletes at the 2020 Summer Olympics will move many people.
(2020年夏季オリンピックでは、選手が多くの人に感動を与えるだろう。)

☆魅力ある時制「現在完了形」を使いこなす

The charity TV program has moved me.では「番組の感動が今も私に影響を与え続けている」ことを表します。

「have+過去分詞」を使った「現在完了形」という時制は、今と過去をつなげて表す魅力ある時制です。

☆モノ(無生物)を主語にした能動態もOK

受動態が増える理由の1つに、日本語には「モノ(無生物)を主語にする」感覚がないことが挙げられます。

「テレビ番組」「スピーチ」「生き方」など、「人」ではない主語を使うことも視野に入れて、「能動態主義」を基本にしましょう。

主語を工夫し、どんどん能動態を使いましょう。

point
動詞moveには「~を動かす」という意味があります。あなたの「心」を動かせば、moveは「感動させる」という意味になります。「番組があなたの心を動かした」という、モノ(番組)を主語に使って、「3語の英語」を組み立てることができます。また、日本語にとらわれず「今」に近づけた時制を使います。

⑭私は化粧品の販売員です。

×I’m a salesperson for cosmetics.
○I sell cosmetics.

☆「~の人」という肩書から「~している」という動作へ

仕事について話すとき、まず「自分が何者かを言わなくてはならない」と思いがちです。

例えば、「販売員」は英語で「sales clerk」「salesperson」ですが、なかなか出てこないかもしれません。

さらには、「冠詞aを使うかどうか」「『~の』は前置詞のforとofのどちらを使えばよいか」と悩むことがあります。

そうして出来上がった英文にダイナミックさはなく、静かに自分の職業を伝えます。

自分が何者かではなく、「何をしているか」という動作に焦点を当てましょう。

動詞を生かした分の組み立てを練習します。

主語をIにすれば、自分の担当を言うことができます。

そして主語をweにすれば、勤め先が何をしているのかを表すことができます。

<「仕事」を伝える表現の例>
・I teach English.
(英語の講師です。)
・I run a company.
(会社経営者です。)
・I design women’s clothing.
(女性服のデザイナーです。)
・We imports wines.
(ワインの輸入会社に勤めています。)

☆「名詞」も正しく扱おう

名詞を使うときは、常に「数える?」「数えない?」を考えましょう。

「区切りがある」と感じるものは数えます。

cosmetics(化粧品)は複数形になります。

English(英語)は固有名詞なのでそのまま使い、company(会社)は数えますので、1社であればa companyです。

clothing(衣服)は集合的に扱います。

wine(ワイン)は数える・数えないの両方の使い方があります。

例文では、会社が扱う「ワイン」には「複数の種類」があります。

種類を数えて複数形にします。

point
「販売する」には動詞sellを使うことができます。「今」を生かした現在形を使うことで定常的なこととして表すことができます。「販売している」つまり「販売員をしている」または「セールス担当」という意味になります。

⑮私の仕事は美容師です。楽しい仕事です。

×My job is a hair stylist. It’s a great job.
○I enjoy being a hair stylist.

☆My job is…の違和感は「仕事=美容師(人)」

「私の仕事は~です」を表すMy job is…は日本語にぴったり対応します。

文法的には正しいのですが、「私の仕事=美容師」のように、「仕事」と「人」をイコールの関係でつないでおり、不適切です。

しかし、「美容師」の代わりに「動作」を表す表現を使いたくても難しい場合があります。

美容師は「髪を切る」だけでなく、「髪を染める」「パーマをかけ、スタイルを整える」などと、業務が多岐にわたるため、動作を表す動詞が決めにくいのです。

そのような時、I’m a hair stylist.とできます。

My job ≠a hair stylistのずれを修正できました。

そこからもう一歩、「美容師(hair stylist)」という表現を残しながら、動詞を生かす練習をします。

「~であることを楽しむ」と表現してみましょう。

It’s a great job.(いい仕事です)という意味も合わせて伝えることができます。

<「~であることを楽しむ」の表現の例>
・I enjoy being a musician.
(ミュージシャンの仕事を楽しんでいる。)
・I enjoy being a doctor.
(医師の仕事を楽しんでいる。)
・I enjoy being a mother.
(母親業を楽しんでいる。)

☆仕事が一言で表しにくいときは

「enjoy+being+肩書」の表現は、自分の仕事が具体的な動作で表しにくい場合に使うとよいでしょう。

また、仕事について詳しく説明した後に、最後の締めくくりとして、I enjoy being…と続けておくのもよいでしょう。

point
「楽しむ」を表す動詞enjoyを使います。「~であること」はbe動詞を動名詞の形にします。つまりenjoy+being(~であること)+「職業」と表してみましょう。

⑯ありがたいことに、私のまわりには素敵な友人がたくさんいる。

×I’m lucky that I’m surrounded by many good friends.
○Luckily I have many good friends.

☆もっともっと、簡単に表現しよう

「ありがたいことに」を表現するのは意外に難しいです。

ここでは「~で幸運だ」を表すI’m lucky that…を使いました。

そして「まわりに」は「~に取り囲まれている(be surrounded by…)」を使いました。

いずれも悪くありません。しかし声に出して読んでみると、長くて読みにくい文になっていることがわかります。

単語数を1語でも減らすために、受動態ではなく能動態で表現してみましょう。

主語を「私」にしたままで、より簡単に能動態で表すことができないかを検討します。

主語を「私」にして、「私」「多くの素敵な友人」を並べ、動詞を考えます。

簡単な動詞「持っている」が使えます。

また、「ありがたいことに」もI’m lucky thatから単語数を減らしましょう。

<副詞で気持ちを加える表現の例>
・Sadly, I have no friends.
(悲しいことに、私には友人がいない。)
・She probably has a few good friends.
(彼女にはいい友人が数人いるのでしょう。)
・He’ll have more friends at school, hopefully.
(彼には学校で、もっと友人ができるでしょう。そうだといいな。)

☆万能動詞haveは「自分の近くに置いている」という意味

haveには、「~を自分の近くに置いている」というニュアンスがあります。

「動き」はなく、「状態」を表しています。

I have many good friends.とすれば、「私のまわりには素敵な友人がたくさんいる」という日本語を、自然な英語で表すことができます。

☆「気持ち」を加える便利な副詞

「副詞」は文の前に出すと、文全体を修飾し、「気持ち」を加えることができます。

動詞の近くに置けば、動詞を修飾します。

luckily(ありがたいことに)、sadly(悲しいことに)、probably(多分~でしょう)、hopefully(~であることを望む)など、副詞1語で「気持ち」を表現できます。

「3語の英語」に簡単に加えられます。

point
万能動詞have(~を持っている)を使います。動詞haveには「自分の近くに置いている」という意味があり、「~がいる」をうまく表すことができます。

⑰彼は私の10年来の知人です。

×He’s been my acquaintance for10 years.
○I’ve known him for 10 years.

☆すぐに辞書を引くのはやめよう

「~は~です」というパターンが、日本語で文を組み立てる時の特徴です。

それをそのまま英語にしようとすると、苦労します。

「知人」を和英辞書で引くと「acquaintance」が見つかります。

「そんな単語あったような気がする」と文を組み立てて、読み方は「アクゥエインタンス?」と迷いながら、He is my acquaintance.(彼は私の知人です)と文を完成させます。

「10年来」は現在完了形で考え、be動詞の過去分詞はbeenだから、He’s been my acquaintance for 10 years.(He’s=He has)と文を完成させます。

しかしもっと楽に、そして自信をもって使える表現がないか考えてみましょう。

<know (知っている)、have/has known (ずっと知り合い)を使う例>
・She knows me.
(彼女と私は知り合いです。)
・I know Mr. Green.
(グリーンさんとは知り合いです。)
・We’ve known each other for more than 10 years.
(私たちは知り合って10年以上がたちます)

動詞knowは、「人」に対して使うとき、「その人と実際に出会ったことがある」という意味になります。

現在形を使えば「知り合い」、現在完了形を使えば「~から知り合い」や「知り合って~年」などが表せるので便利です。

☆each otherは代名詞

We’ve known each other…で使った「お互い」を表すeach otherはhim(彼)やme(私)と同類の代名詞です。

I know him.と同じ形で、We know each other.(私たちは「互いに」知り合いです)というように目的語として使います。

point
「知っている」は動詞knowが頭に浮かぶでしょう。「直接会ったことがある」という意味での「知っている」に使うことができ、「知人」に使えます。

⑱彼は自分の英語力を仕事に活用している。

×He takes advantage of his English skills at work.
○He uses his English at work.

☆もう1つの万能動詞useを使おう

「活用する」と辞書を引くと、take advantage ofが出てくるかもしれません。

語数が増えて、発音するのも大変です。

より簡単に言えないかを考えてみましょう。

「活用する」→「使う」と変換してみましょう。

これまでに万能に使える便利な動詞haveが出てきましたが、それと同じくらい万能に使える動詞「use」があります。

万能動詞の特徴は、「広くいろいろな場面で使えるものの、動詞が持つ意味はただ1つであること」です。

つまり「広くカバーできて、かつ具体的な動詞」と言えます。

useは「使う」から「利用する」「活用する」と言った意味までカバーできます。

<use(使う)で表せる様々な文脈の例>
・He uses his unique talent in his work.
(彼は特殊な才能を生かした仕事をしている。)
・I use simple English.
(私はシンプルな英語を使います。)
・He uses a lot of sugar in his coffee.
(彼はコーヒーに砂糖をたくさん入れる。)
・She used me.
(彼は私を利用した。)
・May I use your phone?
(電話をお借りできませんか?)
・Do you use social networking sites?
(SNSやってますか?)

☆広く使える万能動詞を蓄えよう

「英語を使うためには単語をたくさん覚えなければならない」と思いがちですが、まず、知っている単語を活用しましょう。

useは広く使える便利な動詞なので、ぜひ使いこなしてください。

後ろに置く目的語は「人」も「モノ」もOKです。

目的語に応じて、「能力を活用する」や「英語を使う」から「砂糖を使う」「私を利用した」「電話を借りる」「SNSを使う」などと広く使いまわすことができます。

point
「使う」を表す万能動詞useを使います。目的語にする名詞に応じて、「使う」だけでなく、「利用する」「活用する」といった意味でも使えます。

⑲彼女はお酒が飲めません。

×She can’t drink alcohol.
○She drink no alcohol.

☆否定のnotは肯定表現にできる

「お酒を飲めない」という能力に着目したShe can’t drink alcohol.は間違ってはいません。

can’tを使わずに、She doesn’t drink alcohol.とした場合は、「彼女は普段からお酒を飲まない」となります。

もちろんこれでもいいのですが、否定の内容であっても、肯定表現を使えないか考えてみましょう。

文が短くシンプルになるだけでなく、否定的なニュアンスを伴わずに否定の内容を表すことができるからです。

英語には「ないものを持つ」という表現があります。

例えば「アイディアがない(I don’t have any idea.)」を「ないアイディアを持つ(I have no idea.)」と変換する発想です。

日本語では「ないアイディアを持つ」とは表現できませんので、日本語の発想にしばられると、I have no idea.とは言えないものです。

<「no+名詞」を使った表現の例>
・She takes no caffeine.
(彼女はカフェインをとらない。)
・My son eats no vegetables.
(息子が野菜を食べない。)
・I have no information.
(情報がない。)
・My daughter has no food allergies.
(娘は食物アレルギーがない。)
・My father takes no medicine at all.
(父は薬を何も飲んでいない。)
・I have no makeup.
(私、今化粧をしてない!)
・I have nothing to lose.
(失うものは何もない。)

☆「no+名詞」で否定の内容を肯定表現にできる

主語→動詞→「no+名詞」を並べることで、「~を食べない、摂取しない」をはじめとする「~しない」という否定の内容を、肯定の形で表すことができます。

肯定表現にすることで、クリアな印象を与えられます。

また、語数が減るため、組み立ても簡単になります。

さらに発音にも余裕が生まれます。

point
動詞「飲む」は、drinkをそのまま使います。別の動詞takeを使えば「摂取する」という意味になります。

⑳私はそのアイドルグループの大ファンです。彼女たちの笑顔はみんなを幸せにします。

×I’m a big fan of the idol group. Their smiles make everyone happy.
○I love the idol group. Everyone likes their smiles.

☆SVOCは難しい!発想を変えよう!

「make+人+形容詞」で、「人=形容詞」という構文を学校で習ったはずです。

こうしたSVOC構文では、everyoneの後ろにhappyを置くのが難しく、聞く側も理解するのが大変です。

発想を変え、「笑顔がみんなを幸せにする」→「みんなは笑顔が好き」と言い換えます。

はじめの「私は~の大ファンです」をI’m a big fan of ~と表すのは自然ですが、「私は~が大好き」と言い換える練習もしておきます。

<「like」vs「SVOC構文」>
・Everyone likes her voice.
(彼女の声は美しい。)
×Her voice makes everyone feel good.
(彼女の声を聞くといい気分になる。)
・I like his talk.
(彼はスピーチがうまい。)
×His talk makes me excited.
(彼のスピーチにはワクワクする。)

☆SVOCを捨て去り、SVOに変換しよう

動詞makeを使って「~が~を~にする」というSVOCを使うと「~にする」の部分に様々な表現を置くことができます。

一方で、それらは文の終わりにくるので、makeの時点では結論が伝わりません。

しかし、動詞likeを使った文では、「幸せ」「いい気分」「ワクワクする」がすべて「好き」に集約される欠点があるものの、伝えたいポジティブな内容は、動詞が出た時点でわかります。

point
ポジティブな気持ちを表す動詞like(好き)やlove(大好き)を使いましょう。

いかがだったでしょうか?

以上、Part1とPart2の計20の例を見ておわかりのとおり、身近な人について話す際には、文章をシンプルにすることによってスムーズかつ明確に相手に伝えることができるのです。

ぜひ、カッコつけて難しい文章を作ろうとせず、まずはスピード感をもって相手に伝えられるよう練習を積み重ねましょう!

自分・家族・友人のことを話してみよう―Part1―

英語を話す近道は、まず「自分の話」ができるようになることです。

自分は何をしていて、何が好きか。何に興味を持っているか。

「自分のことを話す英文」を組み立て、蓄えましょう。

1つ、2つ、3つと増やしながら、家族や友人のことを伝える英文も作ってみましょう。

英文を蓄えたら、遠慮せずにどんどん話します。

相手の話を聞いているときよりも、会話の中で、話題を失ってしまうことが減ります。

自分のことを話す練習なら、1人でも可能です。

相手がいなくても、どんどん口に出して練習をしましょう。

「英文を組み立てる→口に出してみる」の繰り返しにより、「英語が話せる自分」への一歩を踏み出すことができます。

この基本動詞を使って「3語の英語」を組み立てよう。

ポイントを押さえる例文(Part1)

①私の趣味はガーデニングです。

× My hobby is gardening. 
○ I like gardening.

☆「静か」なbe動詞の文をやめよう

私の趣味(My hobby)の文を開始すると、「~です」を表すbe動詞を使い、My hobby is gardening.という英文が完成します。

be動詞を使った文は「静か」に状態を示します。

イメージとしては、What is your hobby?(ご趣味は?)→My hobby is gardening.(ガーディングでございます。)といった静かな会話。

正しいですが、会話が「生き生き」しません。

また、英語のhobbyは「スキルを要するこだわりのアクティビティ」を表すため、会話のハードルも上がります。

「趣味」とかまえずに、もっと気楽に「あなたが好きなこと」「あなたが普段よくしていること」「あなたが楽しいと思うこと」を伝えましょう。

「私」を主語に選び、「自分」を前に出します。

次に、私の動作を表す動詞は「好き」とし、「目的語(動作の対象)」を置くだけです。

<「趣味」を表す例>
・I like fishing.
(釣りが趣味です。)
・I like reading.
(読書が趣味です)
・I like jogging.
(ジョギングが趣味です。)
・I like blogging.
(ブログが趣味です。)

☆「3語の英語」を作るのは「他動詞」

動詞likeは、I like(私は好き)だけで文を終えることができず、「何が好きか」を必ず言う必要があります。

「動作の対象」が必要なのです。

このような動詞は「他動詞」と呼ばれ、「3語の英語」を組み立てるのによく使う動詞です。

一方、自動詞は自分だけで文を終えることができる動詞です。

I go.(行きます)などがわかりやすい例ですが、be動詞は自動詞に分類されます。

「3語の英語」のカギは他動詞。

静かなbe 動詞やほかの自動詞ではなく、動作を大胆に表す他動詞を使いましょう。

point
動詞「好き」にはlikeを使います。

②家族は妻と息子が2人です。猫も1匹います。

× My family is my wife, and two sons. Also, there is one cat.
○I have a wife and two sons, and a cat.

☆be動詞は意外に難しく、There is/are構文はまどろっこしい

「家族は~です」をMy family is…と始めてしまうと、他動詞が使えません。

my wife, and two sons(妻と息子が2人)は複数なのに、動詞は単数のisという不一致も起こってしまいます。

また、次の文のthere is one cat.(猫が1匹います)は、前置きのthere is oneが長く、「猫がどこにいるのか」を言っていないので、まどろっこしい文です。

主語と動詞をはっきり決めましょう。

「自分」にまつわる話をするため、主語は「私」を選びます。

主語「私」と、「妻」「2人の息子」「猫」との関係を表す簡単な動詞を探しましょう。

<「家族を紹介する」表現例>
・I have a husband.
(私は結婚しています。)
・He has a big family.
(彼は大家族です。)
・She has no children.
(彼女には子供がいません。)

☆「客観的な状態」vs.「主語と動詞で明示する所有関係」

日本語で家族を紹介するとき、「私には~がいる」のように「客観的にそのような状態になっている」という言い方をします。

一方、英語の発想では「私が~を持っている」というように、「動作主(主語)」と「動作の対象(目的語)」との所有関係を表します。

☆便利な表現I have…(~がいる)をマスター

そのような英語の特徴を生かせる万能な動詞に「have」があります。

haveは「~を持っている」を意味します。

目的語(動作の対象)に「人」を置き、I have…で「~がいる」と表現できます。

point
便利で万能な動詞have(~を持っている)を使いましょう。動詞haveの目的語(動作の対象)は、モノばかりではなく「人」もOKです。

③妻の趣味はネットショッピングです。

×My wife’s hobby is online shopping.
○My wife lives online shopping.

☆いろんな趣味・好みを紹介しよう

shopping(ショッピング)はhobby(趣味)と言えるでしょうか?

英語のhobby(趣味)は「スキルを要するこだわりのアクティビティ」を表します。

shopping(ショッピング)はだれでもできるので、hobbyとは言えません。

では、妻にとって「ネットショッピング」とは何なのでしょうか?

それは、「普段好んでよくしていること」と言えます。

「趣味を紹介する」とは、「その人が普段よくしていること、好んでしていることを紹介する」と考えてください。

<「love+動作(ing)」を使った表現の例>
・My daughter loves singing.
(娘は歌うのが大好きです。)
・My husband loves driving.
(夫は車の運転が大好きです。)
・My kids love drawing.
(うちの子供たちは絵を描くのが大好きです。)

☆likeは「~が好き」、loveは「~が大好き」

like(~が好き)を強めたのがlove(~がとても好き)です。

使い方は同じですので、自由に入れ替えることが可能です。

My wife likes online shopping.(ネットショッピングが好き)でもかまいません。

☆「~すること」を表す「動名詞」

shopping、singing、drivingのような…ingという単語は、それぞれ動詞shop(買い物をする)、sing(歌う)、drive(運転する)から形を変えた名詞です。

動詞「~する」を「~すること」という名詞に変えるので「動名詞」と呼びます。

point
likeも使えますが、「大好き」を表すloveを使います。「愛している」を表すloveですが、動作を後ろに置けば、「それをするの大好き!」という意味になります。

④息子は高校でサッカー部に入っています。

×My son belongs to a soccer team at high school.
○My son plays soccer at high school.

☆belong to(所属している)は固くて難しい

「サッカー部に入っている」と言いたいとき、つい学校で習った表現(belong to…)が頭に浮かぶかもしれません。

しかし固い表現で、発音も難しく、会話がスムーズに進まなくなる可能性があります。

この分で本当に言いたいことは「サッカー部に入っていること」ではなく、「サッカー部で活動している」ことです。

言い換えると、「息子はサッカーをやってるんですよ」になります。

難しい表現は捨て去り、簡単で具体的な動詞を探しましょう。

「息子が高校で何をしているか」ということに着目します。

「所属」しているかどうかではなく、「何をしているか」を表すのです。「高校で」はそのまま残します。

<「家族が~している」を表す表現の例>
・My sister plays the piano.
(姉(妹)はピアノが弾けます。)
・My father speaks good English.
(父は英語がうまく話せます。)
・My mother does all the housework.
(母が家事を全部してくれています。)
・My brother walks our dog.
(兄(弟)は犬の散歩担当です。)

☆現在形を生かして「習慣」を表す

英語は動詞の形を変えることで「時制」を表します。

「現在形」は、「いつもしていること」「不変のこと」を表します。つまり、「日常的にサッカーをしている」→「サッカー部に入っている」となります。

同様に、My sister plays the piano.は「姉が今ピアノを弾いている」のではなく、「日常的にピアノを弾いている」→「姉はピアノが弾ける」という能力を意味する表現になります。

My mother does all the housework.やMy brother walks our dogs.も同じく、「母が家事をする」「兄は犬の散歩担当」という習慣を表します。

現在形は、時の一点ではなく、むしろ時間の概念がない場合に使う時制なのです。

point
「サッカーをする」はplay soccerを使い、簡単に表現しましょう。play(~をする)は、表す動作が具体的で、しかも簡単です。

※「(楽器を)演奏する」=play+楽器、「トランプをする」=play card、「ままごと遊びをする」=play houseなどとplayは幅広い使い方ができる動詞でもあります。

⑤娘は大学生。音楽を専攻しています。

×My daughter is a university student. She majors in music.
○My daughter studies music at university.

☆日本語の「~です」をそのまま英語にしない

日本語は「~です」が頻出します。

それをそのまま英語にすると、be動詞がぴったり当てはまります。

be動詞を使うと、「あなたが何者か」を名詞で表すことになり、自然と語数が増えます。

すると冠詞を使う頻度が増えて、正しい英語へのハードルが上がります。

この場合、My daughter is a university student.の「a」が必要になり、正しい文の組み立てが難しくなります。

「~を専攻する」を表す「major in」の組み合わせも、覚えるのが大変です。

動詞1語で表すことを検討しましょう。

大学生が何をしているか。それは「勉強」です。

専攻が音楽の場合、「音楽を勉強している」と表してみましょう。

「大学」のような説明については、後ろに付け加えます。

<「勉強している」に関する表現の例>
・My sister studies education at junior college.
(娘は短大生。教育学専攻です。)
・My son studies biology at graduate school.
(息子は大学院生。生物学専攻です。)
・I study English at university.
(私は大学で英語を専攻しています。)
・My wife studied English literature at university.
(妻は大学で英文学を専攻していました。)

☆現在形で「人の立場・肩書き」を表そう

英語の「現在形」は「今の瞬間」を表すものではなく、「今のまわり一帯」を表し、加えて「人の立場・肩書き」を表現することもできます。

この例文のように、study(勉強する)という動きのある動詞を「現在形」として使えば、「彼女は勉強している」→「彼女は勉強する立場にある」→「彼女は学生である」を意味する表現になります。

point
英語の動詞はいつも「時制」を一緒に表します。「勉強している」は「現在形(study)」を使います。「今日も、明日も、変わらず勉強している」という不変の事実を表します。

⑥父は朝の散歩を日課にしています。

×My father makes a daily habit of taking a walk in the morning.
○My father enjoys morning walks.

☆「日課」を直訳すると、難しくなる

「日課」と言った難しい漢字表現を英語にするのは大変です。

例えば「~を日課にしている」を和英辞書で引けばmake a daily habit ofという熟語が出てくるかもしれません。

ここは我慢して、辞書を引かずに表現しましょう。

「散歩をする」を表すtake a walkと「朝に」のin the morningも、それぞれ難しいと感じる場合には「朝の散歩」とまとめてしまうのはどうでしょう。

「朝の散歩を日課にしています」を「毎朝散歩をしています」→「朝の散歩を楽しんでいます」と変換するとよいでしょう。

<「enjoy(~を楽しむ)+体験」を使った表現の例>
・We enjoy summer vacation.
(夏の休暇を楽しみます。)
・My daughter enjoys her life in the U.S.
(娘は米国での暮らしを満喫しています。)
・Our family enjoys hiking.
(家族でハイキングに行くのが楽しい。)

☆動詞enjoyのチカラ

動詞enjoyの後ろには「体験」を表す名詞をそのまま置くことができます。

例えば、enjoy morning walks(朝の散歩を楽しむ)、enjoy summer vacation(夏の休暇を楽しむ)、enjoy life(人生を謳歌する)、enjoy hiking(ハイキングを楽しむ)などです。

likeやloveと比べて、enjoyを使うと「行為を行う、そして楽しむ」というニュアンスが強まります。

My father likes morning walk.では、「朝の散歩が好き」であることを伝えてはいますが、毎日行っているというニュアンスはありません。

point
動詞には、enjoy(~を楽しむ)を使います。enjoyの後ろに「行う動作」を表す名詞または動名詞を置きます。

※enjoyには「喜び(joy)」を「行う(enは内に入れるの意)」という意味があります。

⑦私は英会話のレッスンに参加しています。

×I’m taking part in English conversation lessons.
○I attend English conversation lessons.

☆学校で習ったイディオムを捨てよう

take part inは「参加する」というイディオムですが、長くて覚えるのが大変です。

似た言葉にparticipate inもありますが、そちらも前置詞inを伴うので組み立てが難しくなります。

動詞1語で言えないか、検討してみましょう。

☆現在進行形(be+…ing)は「そのときだけ」

現在進行形を使うことで、「今だけ行っている」という意味になり、「毎週参加している」場合には違和感が生じます。

日本語の「しています」は「今まさに行っていること」と「定常的に行っていること」の両方を表します。

「~している」が「定常的に行っていること」を表す場合、「現在進行形」ではなく不変のことを表す時制の「現在形」を使いましょう。

<「参加している」を表す表現の例>
・I take English conversation lessons.
(英会話レッスンに参加しています。)
・I attend yoga classes.
(ヨガ教室に通っています。)
・I’ve joined a tennis club.
(テニスクラブに入っています。)

☆単語は連想して増やそう

attendが難しいと感じる場合、takeでも大丈夫です。

「レッスンをとる」という意味になります。

イディオムを作らないattendのような動詞は、意味が具体的で明快です。

attendを知らなかった方は、カタカナ語から連想しましょう。

「フライトアテンダント(客室乗務員)」のattendantは、動詞attend(出席する)の名詞形です。

また、join(~に参加する)も使えます。

現在完了形の時制を使って、参加していることを表します。

point
「出席する」には動詞attendを使ってみましょう。take(とる)でも大丈夫です。

⑧英文法に混乱してしまいます。

×I’m confused by English grammar.
○English grammar confuse me.

☆正しいけれど複雑!言い換えよう!

「~に困惑している」にはbe confused by…という表現があります。

受動態になりますので、英文が長くなり、組み立てに苦労します。

また、I’m confused about English grammar.というように、byではなくaboutを使う表現もあるので、迷います。

be confused by…はbyの後ろの名詞が、「直接的にあなたを困らせている」というニュアンスで、be confused about…は「~という話題に関して広く困っている」という意味合いです。

加えて、I’m confused byまたはaboutまで聞いても「何に困っているのか」の内容が出てきませんので、会話がスムーズに進みません。

そこで、重要な話題がはじめにくるように、受動態を能動態に言い換えましょう。

byの後ろに置いている「動作の主体」である「英文法」を主語にします。

<人(モノ・コト)が「人」を「~させる」表現の例>
・Her question surprised us.
(彼女の質問に私たちは驚いた。)
・His idea interests me.
(彼のアイデアに興味を持っています。)
・Her story attracts everyone.
(彼女の話にだれもが魅了される。)
・The heavy rain scared us.
(激しい雨が降って、怖かった。)

☆「人(モノ・コト)」が「人を~させる」は組み立てが簡単

be confused by、by surprised at、be interested in、be attracted by、be scared ofのように、受動態のイディオムを覚えている人が多いかもしれません。

しかし、このように受動態になりそうな動詞でも、confuse(混乱させる)、surprise(驚かせる)、interest(興味を持たせる)、attract(魅了する)、scare(怖がらせる)のように能動態として表現できます。

能動態のほうが組み立てが容易で、語数が少なくなります。

まずはThis surprises me.(このことが私を驚かせる)やThis confuses me(このことが私を混乱させる)といった簡単な英文から練習を始めましょう。

point
「混乱させる」を表す動詞confuseをそのまま能動態で使いましょう。「何かが人を混乱させる」というように無生物を主語にすれば、短く伝わりやすくなります。

⑨私はたいてい時間がないので朝食を食べない。

×I don’t usually eat breakfast because I don’t have time.
○I usually skip breakfast. I have no time.

☆notを使わずに表す練習をしよう

「~がない」や「~しない」という場合に、notを使った否定文を会話の中でとっさに作るのは、実は難易度が高いのです。

don’tかdoesn’tかで迷うことが多く、さらに単語数も増えてしまうため、発音もしづらくなります。

また、becauseを使った複文も組み立てを複雑にしています。

複文ではなく、単文にできないかを考えてみます。

「朝食を食べない」「時間がない」という2つの文に分けて、ゆっくりと落ち着いて組み立てましょう。

また、それぞれnotを使わずに、否定の内容を肯定の形で表してみましょう。

英語には、否定の内容を肯定文の形で表す方法が豊富にあります。

「別の動詞で言い換える」はその一例です。

文がシンプルになり、組み立てやすく、発音しやすくなります。

<反対語の表現の例>
・I skipped the classes.
 =I didn’t attend the classes.
(授業を休んだ。)
・She rejected his proposal of marriage.
 =She didn’t accept his proposal of marriage.
(彼女は彼のプロポーズを断った。)
・I failed the exam.
 =I didn’t pass the exam.
(試験に落ちた。)

☆副詞でニュアンスを足す

usually(たいてい)は「副詞」という品詞です。

「副詞」は名詞以外を修飾します。

この例文では動詞skipを修飾しています。

動詞が言い切る事実に、頻度などのニュアンスを足す副詞には、always(いつも)often(よく)sometimes(ときどき)などがあります。

point
発想を変え、「食べない」を「スキップする(抜かす)」とし、動詞skipが使えます。2つ目の文では、動詞haveはそのままで、「時間がない(no time)」と変更します。

⑩私の得意料理はパンプキンスープです。

×I’m good at making pumpkin soup.
○My family loves my pumpkin soup.

☆be good at…ingは正しいけれど長い

「得意」と言うときに使う「be good at…ing」(~に自信がある)を学校の英語の授業で習ったことでしょう。

もちろん間違いではありませんが、be good at…ingは長いため、組み立てるのにひと苦労します。

このような熟語ではなく、動詞1語で表しましょう。

「私が得意」ではなく、「自分の得意なことを他の人がどう思っているか」に発想を変えます。

主語は「私の家族」や「みんな」です。ぴったり合う動詞を考えてみましょう。

「私の家族・みんなは」「私のパンプキンスープが」「好き」と発想を変えられるでしょうか。

「自分が得意」と言うよりも、「ほかの人が自分の~を好きなんです」と表すことで説得力も増します。

「3語の英語」では柔軟な発想で主語を決めていくことが大切です。

<「得意料理」に関する表現>
・My husband likes all my recipes.
(夫は私の手料理が全部好きです。)
・My kids love my fresh spring rolls.
(子供たちは私の生春巻きが大好きです。)
・Everyone loves their mon’s cooking.
(誰にとっても母の料理は最高です。)
・Everyone will love her strawberry tarts.
(彼女の苺タルトは絶品!きっとみんなが気に入るよ。)

☆辞書をできるだけ引かずに頭の中で単語を探そう

単語が思いつかないときには、言い換えで別の表現をする発想の練習をするといいでしょう。

「得意料理」をspecialty dishなどとせず、「得意な料理」→「家族が好きな料理」というように表現を変えます。

また、「手料理」がわからなかったら「レシピ(recipe)」、「最高」や「絶品」がわからなかったら、「すごく好き(love)」で表すことができます。

辞書を引かなければいけないと思わずに、知っている単語や言い換え表現で乗り切るようにしましょう。

point
動詞には、これまで使ったlike(好き)やlove(大好き)を使いましょう。会話がアクティブで「生き生き」して、伝わりやすくなります。

Part2に続く