ネガティブな気持ちを表す英語のフレーズ①

ネガティブな気持ちを表すフレーズ①

①a backseat driver=「後部座席のドライバー」?

②a long face=「長い顔」?

③a wet blanket=「濡れた毛布」?

④Achilles’ heel=「アキレスの踵」?

⑤be in hot water=「お湯の中にいる」?

⑥be like a fish out of water=「水から上がった魚のようである」?

⑦bite someone’s head off=「人の頭を噛み切る」?

⑧black sheep=「黒いヒツジ」?

⑨call someone names=「人を名前で呼ぶ」?

⑩get off on the wrong foot=「間違った足で降りる」?

⑪get someone’s goat=「誰かのヤギを取る」?

⑫give someone the cold shoulder=「人に冷たい肩を与える」?

⑬have a sharp tongue=「鋭い舌を持つ」?

⑭have butterflies in one’s stomach=「胃に蝶々がいる」?

⑮have one foot in the grave=「墓で片足を持つ」?

⑯I’m broke.=「私は壊れている。」?

①a backseat driver=「後部座席のドライバー」?

[例文]
A:Yumi, you don’t like Aunt, do you?
B:No, because she always tries to be a backseat driver.
[和訳]
A:ユミ、おばさんが好きじゃないの?
B:ええ、だって、あのおばさん、いつも余計な口出しするから。

車の後部座席に座って、「信号が赤になるからブレーキを踏め」「幼児が飛び出すからスピードを落とせ」と運転について必要以上にあれこれ口うるさく言う人が、皆さんの周りにもいませんか?

こういう人のことを、英語ではbackseat driverと呼びます。

今日では、車の運転に限らず、何かにつけて差し出がましい人を指します。

つまり「自分に関係・責任のないことに)余計な口出しをする人」「お節介な人」のことです。

ところで、車のpassenger’s seatはどの席かご存知ですか?

これは運転席の隣の席のことで、日本語では「助手席」です。

assistant’s seatとは言いません。

ちなみに、英米では、人の車に乗せてもらうときは、passenger’s seatに乗るのがマナーとされています。

point
a backseat driver=余計な口出しをする人、お節介な人

②a long face=「長い顔」?

[例文]
A:Why the long face? What’s wrong with you?
B:I saw my girlfriend walk with some other guy.
[和訳]
A:不機嫌な顔をして、どうしたんだい?
B:彼女が他の男と歩いているところを見かけたんだよ。

a long faceと聞くと、長い顔をした「馬面」の人を思い浮かべそうですが、そうではありません。

寝起きが悪いとき、不機嫌なとき、面白くないことが起こったときなどの顔を想像してください。

それがlong faceで、「仏頂面」「悲しそうな表情」「不機嫌な顔」を意味します。

物事がうまく運ばずにしょげて、何か面白くないことがあったときに、口の両端と目が下がり、顔が長く見えることから生まれた表現です。

また、がっかりしたときの「浮かぬ顔」の意味でも使われます。

「仏頂面をする」はput on (make) a long faceと表現します。

faceを使った他の表現には、a sulky face「(主に子供や若い人が下唇を突き出した)不機嫌な顔」、a sour face「苦虫を噛み潰したような顔」などがあります。

point
a long face=仏頂面、悲しそうな表情、不機嫌な顔

③a wet blanket=「濡れた毛布」?

[例文]
A:Susan always acts like a wet blanket.
B:I agree, but she doesn’t notice it herself.
[和訳]
A:スーザンって、いつも座を白けさせるわね。
B:同感。でも彼女、そのことに気付いてないんだよ。

かつてアメリカ先住民(Native American)がキャンプでの火を消すために、近くの川の水に浸した毛布を使ったことに由来するフレーズです。

「火」は情熱や興奮を表すため、濡れた毛布でその火を消すことは、興奮を鎮めることを意味します。

ここから発展して、宴会などが盛り上がっているときに水を差すような言動で「その場にいる人々を白けさせる人・物」「気勢をそぐ人・物」を意味するようになったのです。

したがって、パーティーなどで盛り上がっていて、みんながもう一軒行こうとしているのに、「門限があるので」などと断る人には、Don’t be a wet blanket.「白けさせないで」と言います。

point
a wet blanket=座を白けさせる人・物

④Achilles’ heel=「アキレスの踵」?

[例文]
A:Mother, here is my report card.
B:Let me see it. Well, it is almost perfect, but music is your Achilles’ heel.
[和訳]
A:お母さん、成績表よ。
B:見せて。うん、ほぼ完璧だけど、音楽が唯一の弱点ね。

直訳は「アキレスの踵」ですが、意味は「唯一の弱点」です。

heelは足の重みがかかる部分なので、漢字では「踵」と書きます。

ギリシャ神話に出てくるアキレス(Achilles)が赤ん坊の時、母親は彼が「将来戦死する」と予感して、彼の足をつかんでぶら下げ、三途の川に全身を浸けました。

このため、アキレスは不死身の勇士になり、英雄視されたのです。

こうして、彼は後にトロイ戦争に従軍して活躍しましたが、このときに敵が放った毒矢が踵に刺さり、戦死してしまいました。

実は、彼の母親が彼を川に浸けたとき、つかんでいたのは踵でした。

その踵の部分だけが水に浸からなかったのです。

ここから、比喩で「唯一の弱点」「泣きどころ」「(完璧に見える人や物の)致命的な弱点」を意味するようになったとされています。

point
Achilles’ heel=唯一の弱点、泣きどころ

⑤be in hot water=「お湯の中にいる」?

[例文]
A:What happened? You’re white as a sheet.
B:My girlfriend left me, on top of that, I lost my credit cards. I am really hot water.
[和訳]
A:どうしたんだい?顔色が悪いぞ。
B:ガールフレンドには振られ、それにクレジットカードは失くしちゃって、本当に困っているの。

この起源には2つの説があります。

1つは、昔、宣教師が人食い人種に捕らえられていて、釜の中で茹でられ、人間スープとして食べられたという故事に由来するものです。

もう1つは、かつて不法侵入者を追い返すために、彼らにお湯をかける風習があったことに由来するというものです。

もうお分かりかと思いますが、「お湯の中にいる」とは、温度にもよりますが、苦しいですね。

ここから、「困難な状況にある」「まずい・厄介なことになっている」「苦境に陥っている」を意味するようになったのです。

同じ意味を表す表現には、in hot soupがあります。

これはin hot waterをユーモラスに変化したものです。

point
be in hot water=困難な状況にあり、厄介なことになっている

⑥be like a fish out of water=「水から上がった魚のようである」?

[例文]
A:How is the new ALT?
B:Well, he went to back to the U.S., because he said he was like a fish out of water in Tokyo.
[和訳]
A:新しく来た外国人指導助手はどう?
B:それがねえ、彼、東京が水に合わないといって、アメリカへ帰っちゃったわ。

a fish out of waterは、水から上がった魚が自由に動き回れず、とても哀れな存在であるという発想から生まれた表現です。

つまり、「状況・場面になじめない人」のことです。

be like a fish out of waterは、「場違いな」「陸に上がったカッパのように」「水が合わない」「不得意な地位で」を意味します。

一般には、「勝手が違って落ち着かない」状況でよく使われます。

ちなみに、反対の意味の「水を得た魚のように」は、be like a fish back in waterと表現します。

point
be like a fish out of water=状況・場面になじめない

⑦bite someone’s head off=「人の頭を噛み切る」?

[例文]
A:Jim, may I use your cell-phone?
B:No! Never! This is my phone, not yours, right?
A:Don’t bite my head off! I was only asking.
[和訳]
A:ジム、君のケータイ使っていい?
B:ダメ!絶対だめだよ!これは僕ので、君のじゃないんだぞ、なっ?
A:そんなに怒るなよ。ちょっと聞いてみただけだから。

「人の頭を噛み切る」とは、極めて残酷ですが、これはあくまでも直訳で、実は「イライラが高じて当たり散らす」というニュアンスをオーバーに表現したものと考えるとわかりやすいです。

確かに、たとえ親しくしている人でも、虫の居所が悪いときや機嫌が悪いとき、そんなこととは知らずに話しかけると、すごい剣幕・勢いで怒り出すことがあります。

このbite someone’s head offは、まさにこんな状態を表し、「~に当たり散らす」「理由もなく~に噛みつく」という意味です。

point
bite someone’s head off=~に当たり散らす、理由もなく~に噛みつく

⑧black sheep=「黒いヒツジ」?

[例文]
A:What does your youngest brother do now?
B:He is the black sheep of the family. So, I don’t want to talk about him.
[和訳]
A:今一番下の弟さんは何をなさっているんですか?
B:あいつは一家の面汚しなんだよ。だから彼のことは話題にしたくないよ。

かつて英国では、この黒いヒツジは悪魔の印を毛の中に持っていると信じられていました。

加えて、「黒い毛」は、羊毛としても価値がなく、利益を生むというよりも害を及ぼすことの方が大きい存在とされていたようです。

そのため、black sheepは「価値のないもの」「害を及ぼすもの」から発展して、「一家の恥さらし」「(家族・団体・地域社会における)面汚し」「はみ出し者」「鼻つまみ者」を意味するようになったのです。

一族の全員が立派なのに、1人だけ他より劣り、迷惑をかける存在の人を表しています。

ただし、black sheepに「変わり者」という意味もあります。

日本語の「変わっていて個性的な人」という意味はないようです。

point
black sheep=一家の恥さらし、(家族・団体における)面汚し

⑨call someone names=「人を名前で呼ぶ」?

[例文]
A:Michael is nothing to speak of, but he just likes to talk big.
B;You’d better not call him names behind his back.
[和訳]
A:マイケルは大したことないくせに、大きなことを言うのが好きだな。
B:陰で人の悪口は言わないほうがいいぞ。

call someone namesを直訳すると「人を名前で呼ぶ」ですが、これは「人の悪口を言う」という意味になります。

namesは複数形で「悪口」を意味します。

一般には、1人の人についての悪口であっても複数形が使われます。

ただし、この「悪口」は「~の素行が悪い」「~は金にだらしない」などではなく、「アホ」「バカ」などと、人の名誉を傷つけるような悪口について使います。

似た表現には、speak ill of someoneもありますが、これは「~を悪く言う」「~をけなす」という意味です。

point
call someone names=人の悪口を言う

⑩get off on the wrong foot=「間違った足で降りる」?

[例文]
A:How was your first presentation?
B:No good. I got off on the wrong foot.
[和訳]
A:初めてのプレゼンはどうでしたか?
B:失敗しました。出だしでつまずきましてね。

このget offは「降りる」ではなく、「出発する」という意味です。

on the wrong footは「間違ったほうの足で」を意味します。

したがって、この表現は、軍隊やブラスバンドなどの行進で、必ず左足から出ることになっているのに、間違えて右足、つまり「間違ったほうの足から出る」ことに由来します。

比喩として、「(何かを始める際に)初めから間違う」「出だしでヘマをする」「出だしでつまずいて悪い印象を与える」の意味で使われます。

この場合、get offの代わりに、start offを使っても同じ意味を表します。

point
get off on the wrong foot=出だしでつまずいて悪い印象を与える

⑪get someone’s goat=「誰かのヤギを取る」?

[例文]
A:Wayne is an OK guy, but sometimes what he says gets my goat.
B:Yeah, I agree.
[和訳]
A:ウェインはいいヤツなんだけれど、彼の言うことにときどき腹が立つんだ。
B:うん。僕も同感だよ。

昔、競馬で、競走馬の神経を休ませるために、厩舎にウマと一緒にヤギを入れておきました。

しかし、しばしば競馬の前夜にこっそりそのヤギを盗んで、出馬予定のウマの神経を苛立たせようとする、卑怯な競争相手が現れました。

このフレーズは、このように、ウマが神経を休ませることができない状況に陥れることから生まれたものです。

人を怒らせる」「苛立たせる」という意味で使われます。

point
get someone’s goat=人を怒らせる、苛立たせる

⑫give someone the cold shoulder=「人に冷たい肩を与える」?

[例文]
A:Meg gave me the cold shoulder when she saw me with another girl.
B:Are you sure?
[和訳]
A:他の女の子といるところを見られて、メグに冷たくされちゃったよ。
B:本当?

cold shoulderとは「冷たくなったヒツジの肩肉」を指します。

昔、大事な客には「豪華な(料理したての温かい)食事」を、行商人や物乞いには「冷たい(ヒツジの)肩肉」を出す習慣がありました。

したがって、give someone the cold shoulderは、「人に冷たくなった肉を与える」から、比喩で「人を冷たく扱う」「冷たい・よそよそしい態度をとる」「人に冷たくする」「人を無視する」という意味になります。

また、get the cold shoulder from someoneは、反対に「人につれなくされる」「人に冷たくあしらわれる」という意味です。

point
give someone the cold shoulder=人を冷たく扱う、よそよそしい態度をとる

⑬have a sharp tongue=「鋭い舌を持つ」?

[例文]
A:Albert has a sharp tongue, doesn’t he?
B:Yes, he does. But he’s basically a good person.
[和訳]
A:アルバートって、口が悪いわよね?
B:ええ。でも、根はいい人よ。

sharpにはsharp knife(よく切れるナイフ)など「鋭い」という意味の他、「激しい」の意味もあります。

tongueは、ここでは「舌」ではなく、「言葉」「言い回し」という意味です。

つまり、a sharp tongueは「きつい言葉・言い回し」「きつい言葉遣い」を意味します。

have a sharp tongueは「口が悪い」「言葉にトゲがある」「辛辣な口をきく」という意味ですが、「舌鋒鋭い」とは少しニュアンスが異なります。

また、I don’t like my aunt with a sharp tongue.「私、辛辣な口をきく叔母が嫌いなの」と、with a sharp tongueもよく使われます。

ちなみに、日本には「先の尖った鉛筆」を意味する「シャープペンシル」(sharp pencil)がありますが、これは和製英語です。

正しくは、a mechanical pencil(機械仕掛けの鉛筆)と言います。

point
have a sharp tongue=口が悪い、言葉にトゲがある

⑭have butterflies in one’s stomach=「胃に蝶々がいる」?

[例文]
A:How was your presentation yesterday?
B:I had butterflies in my stomach, because it was the first time I’ve made one.
[和訳]
A:昨日のプレゼンはどうだった?
B:初めてのプレゼンだったので、ドキドキしましたよ。

私が大学時代、初めて英語でプレゼンをしたときのことです。

開始前の数分間は、緊張で、不安で、ドキドキしっぱなしでした。

まるで、お腹に虫でもいるかのような感覚です。

have butterflies in one’s stomachは、この「(緊張・不安で)ドキドキしている」ことを意味します。

あり得ない話ですが、butterflies(チョウ)がstomach(お腹)の中に入って飛び回ることを想像してみてください。

何とも落ち着かず、不安ですね。

この表現は、「あがっている」「その場の雰囲気にのまれている」という意味で、不安や緊張感などを表すときに使われます。

また、動詞haveの代わりにgetを使うと、「ドキドキする」という意味になります。

point
have butterflies in one’s stomach=緊張・不安でドキドキしている

⑮have one foot in the grave=「墓で片足を持つ」?

[例文]
A:I lent Tomoki one hundred thousand yen. But he didn’t pay it back to me at all.
B:Why did you lend him so much money? He has one foot in the grave.
[和訳]
A;トモキに10万円貸したけど、全然返してくれないんだよ。
B:どうしてそんな大金を貸したんだい?彼はいつ死ぬか分からないんだぞ。

have one foot in the graveは、直訳の「墓で片足を持つ」からなんとなく分かりますね。

日本語の「棺桶に片足を突っ込んでいる」と似ています。

つまり、「死にかけている」「今にも死にそうである」という意味です。

日本語と英語で意味と発想・表現が極めて似ているのは、興味深いですね。

ただし、このhave one foot in the graveは、老齢だけではなく、病気などでいつ死ぬか分からない状態の人にも使われます。

point
have one foot in the grave=死にかけている、今にも死にそうである

⑯I’m broke.=「私は壊れている。」?

[例文]
A:John, let’s go to karaoke after school.
B:Sorry, I can’t. I’m broke now.
[和訳]
A:ジョン、放課後にカラオケに行こうよ。
B:悪いけど行けないよ。今お金がないんだよ。

動詞breakの過去形brokeは形容詞としても使われ、「無一文の」「文無しの」「からっけつ」「破産した」を意味します。

したがって、I’m broke.は「一文無しだよ」で、お金がないときに使います。

I have no money.とかI’m out of money.(お金がないんです)は誰にでも使える一般的なフレーズですが、I’m broke.は親しい仲間同士のカジュアルな会話でのみ使われます。

強調して「まったくの無一文だよ」「スッカラカンなんだよ」はI’m flat broke.と言います。

「今、あまり持ち合わせがないんだよ」はI don’t have much money with me right now.と表現します。

ちなみに、類似のフレーズのgo brokeは「一文無しになる」「破産する」で、go for brokeは「資力を使い切るまでやる」「一発勝負に出る」という意味になります。

point
I’m broke.=一文無しだよ。

ネガティブな気持ちを表す英語のフレーズ②に続く

ポジティブな気持ちを表す英語のフレーズ②

ポジティブな気持ちを表すフレーズ②

⑯hit the road=「道路を打つ」?

⑰I’d like to propose a toast.=「トーストを申し込みたい。」?

⑱in good shape=「いい形で」?

⑲It is a windfall.=「それは風で落ちたもの。」?

⑳It moved me.=「それは私を動かした。」?

㉑Keep in touch!=「接触を保ちなさい!」?

㉒keep one’s fingers crossed=「自分の指を交差させておく」?

㉓Make yourself at home.=「家で自分自身を作りなさい。」?

㉔No sweat!=「汗がない!」?

㉕out of this world=「この世から」?

㉖roll up one’s sleeves=「自分の袖をまくる」?

㉗show one’s (true) colors=「自分の(本当の)色を示す」?

㉘Watch your back.=「自分の背中を見なさい。」?

㉙Watch your tongue!=「自分の舌を見守りなさい!」?

㉚We’re family.=「我々は家族です。」?

⑯hit the road=「道路を打つ」?

[例文]
A:When are you hitting the road for San Francisco?
B:Tomorrow. At 8:30 in the morning.
[和訳]
A:サンフランシスコへはいつ発たれるんですか?
B:明日です。朝の8時半です。

このフレーズはもともと、「ヒッチハイクをするために通りに出る」という意味でしたが、今では、一般に「(長い道のりに向けて)踏み出す」、つまり「出発する」「旅に出る」「立ち去る」という意味で使われます。

hitには「打つ」の他、「接触する」という意味があります。

hit the roadは、道路を通るには徒歩でも車でも、あるいは馬でも、靴、タイヤ、蹄などが路面に接触することから生まれています。

したがって、このフレーズは、「道路に接触する」から、徒歩か車による「旅」に使われ、どんな「長旅」でも、列車や飛行機、船などの「旅」には使われません。

hit the road for homeは「家に向かう」「家路につく」を意味します。

そこから、命令文のHit the road!は「出て行け!」「うせろ!」という意味になります。

point
hit the road=出発する、旅に出る、立ち去る

⑰I’d like to propose a toast.=「トーストを申し込みたい。」?

[例文]
A:Well, I’d like to propose a toast to Tom’s promotion.
B:Cheers!
[和訳]
A:それでは、トムの昇進を祝って、乾杯したいと思います。
B:乾杯!

「トースト」はキツネ色に焼かれたパンですが、propose a toastとはどういう意味でしょうか?

古代ギリシャでは、ワインに毒を入れて暗殺を図る事件が多発しました。

そのため、宴席では主人がワインを一口飲んで毒が入っていないことを確認してから客に勧めたそうです。

つまり、毒が入っていなかったことを祝って、「乾杯」したのです。

この祝杯のワインにパンの小片を入れたことから、英語のtoastが「乾杯」を意味するようになったとされています。

そこで、propose a toastは「乾杯の音頭を取る」を意味するようになりました。

この習慣は友情と親交を深める証とされています。

point
I’d like to propose a toast.=乾杯の音頭を取らせていただきます。

⑱in good shape=「いい形で」?

[例文]
A:How have you been these days?
B:I’ve been in good shape.
[和訳]
A:最近、調子はどうですか?
B:コンディションは上々だよ。

shapeには「姿、形」の他に「健康、調子」という意味があることから、(be) in good shapeは「コンディションがいい」という意味を表します。

「絶好調だ」は(be) in great shapeで表します。

反対の「よくない」はbe in bad shapeです。

「調子がよくない」はI’m not feeling well.やI don’t feel like myself.とも言います。

また、「体調を崩している」は、be out of shapeと表現することができます。

ところで、テレビのリポーターが、スポーツ選手に、「今日のコンディションはいかがですか?」などと体調を尋ねているシーンを見ることがあります。

これを英語に直訳して、How’s your condition?といっても、ネイティブスピーカーには通じません。

英語のconditionは主に機械やエンジンの調子(コンディション)について使われる語だからです。

言うまでもなく、一般に体調を尋ねるには、How are you (today)?を使います。

point
in good shape=コンディションがいい

⑲It is a windfall.=「それは風で落ちたもの。」?

[例文]
A:They say Tom won a prize in the lottery.
B:It is just a windfall.
[和訳]
A:トムのやつ、宝くじに当たったらしいぞ。
B:それは、まさしく棚からボタ餅だな。

「風で落ちたもの」とは何でしょう?

梨?桃?それとも柿?

「風で落ちたもの」ですから、果物や木の葉がもともとなのですが、このフレーズでは「棚からボタ餅」を意味します。

中世の英国で、農夫を悩ませたのは燃料不足です。

当時、国王の命により、一般人が樹木を切り倒すことが禁じられていました。

燃料の薪として使えるのは、風で吹き飛ばされた枝木や風倒木だけでした。

しかし、それとてそれほど容易に手に入るわけではなく、これらのありつけるのは、極めて幸運なことでした。

ここから転じて、windfallは、「思わぬ授かりもの」「儲けもの」、さらに転じて「棚ボタ」という意味で使われるようになったのです。

point
It is a windfall.=棚ボタだね。

⑳It moved me.=「それは私を動かした。」?

[例文]
A:How was his new novel?
B:Great. It really moved me.
C:Have you seen that movie?
D:Yes, of course. I was so moved with the last scene.
[和訳]
A:彼の新しい小説どうだった?
B:素晴らしかったよ。本当に感動したわ。
C:あの映画、見た?
D:ええ、もちろん。ラストシーンにはすごく感動したわ。

moveには「(物を)動かす」「移動させる」という意味があります。

この他に、moveは「(人を)感動させる」「(感情を)かき立てる」という意味でも使われます。

日本語でも「心を動かす」と言いますね。

したがって、His concert moved me.は「彼のコンサートは私を感動させた」→「彼のコンサートには感動した」を意味します。

また、受動態にしてI was moved by his concert.と言うこともできます。

point
It moved me.=感動した。

㉑Keep in touch!=「接触を保ちなさい!」?

[例文]
A:Be sure to e-mail me, Frank.
B:Sure. Let’s keep in touch.
[和訳]
A:フランク、必ずメールしてくれよ。
B:うん、連絡を取り合おうよ。

Good-bye.に代表される別れの挨拶にはいろいろな表現があります。

So long. / See you then. / See you later.「じゃあ、また後で」などの他、Take care (of yourself).「では元気で」「気をつけて」、親しい間柄ではTake it easy.「気楽にね」「じゃあね」、午前中の別れではHave a good day.「よい一日を」、旅行を含め、ピクニックとかスポーツをしたり、スポーツ観戦に出かける人に対してはHave fun.「楽しんで」などがあります。

Keep in touch.も別れの挨拶として使われます。

しばらく会えない相手に対して、「連絡してよ」という意味です。

似たフレーズには、Get in touch.「連絡を取る」やStay in touch.「連絡を取り合う」もあります。

いずれも、日本語の「じゃあ、またね」を意味する別れの挨拶です。

point
Keep in touch!=連絡してよ!

㉒keep one’s fingers crossed=「自分の指を交差させておく」?

[例文]
A:When is your job interview?
B:Oh, it’s this Friday.
A:Good luck! I’ll keep my fingers crossed for you.
[和訳]
A:就職の面接はいつですか?
B:今週の金曜なのです。
A:頑張ってね!幸運を祈っていますからね。

このフレーズは、十字架が厄払いになるという迷信に由来しています。

英語圏の人々は、これから大事な試験を受けたり、試合に臨んだり、何か大きなことに挑戦する人に、人差し指の上に中指を重ねた手の甲を向けながら、I’ll keep my fingers crossed for you.「成功・幸運を祈っているよ」と言います。

一般には、略してKeep my fingers crossed.が使われることが多いです。

手のしぐさだけでは、口に出して言わないこともあり、また手のしぐさをせずCross one’s fingers.とだけ言うこともあります。

この表現は、まじないの1つとされています。

point
keep one’s fingers crossed=成功・幸運を祈る

㉓Make yourself at home.=「家で自分自身を作りなさい。」?

[例文]
A:You have a nice room.
B:Please make yourself at home. I’ll make some coffee.
[和訳]
A:素敵なお部屋ね。
B:どうぞ楽になさって。今コーヒーを入れますから。

外国人のお宅に招かれたり訪問したりすると、必ずと言っていいほどMake yourself at home.と言われます。

「自分の家にいるときのようにしてください」、つまり「楽にしてください」「おくつろぎください」という意味です。

自宅に外国からの客を招いたら、ぜひ使いたい表現です。

また、似たフレーズにfeel at homeもあります。

この表現には、「場慣れする」の他、「くつろいだ気分になる」「自分の家にいる気分になる」という意味があります。

I feel at home here.は「ここにいると、自分の家にいるようで、くつろげます」という意味です。

point
Make yourself at home.=おくつろぎください。

㉔No sweat!=「汗がない!」?

[例文]
A:Are you sure we can make it to the airport in ten minutes?
B:Yeah, no sweat!
[和訳]
A:本当に、あと10分で空港へ着けるの?
B:うん、任せといて!

No sweat!の発想は「(それをするのに)汗もかかない!」です。

何をしても汗をかかないわけですから、「楽勝だ」「とても簡単」「朝飯前だ」を意味します。

試験や仕事で心配そうな顔をしている相手に、No sweat!と言うと、「心配ないよ」「(簡単だから)大丈夫だよ」と、相手を安心させます。

このフレーズは、相手の依頼や不安な言葉に対して、自信を持って請け合うときの返事としても使われます。

したがって、「問題ないよ」「そんなこと何でもない」「任せといて」などの日本語に相当します。

ただし、これは、男性がよく使うフレーズであることを知っておきましょう。

point
No sweat!=楽勝だ!

㉕out of this world=「この世から」?

[例文]
A:How was your trip to France?
B:Out of this world. I want to go there again. But, I have to study French next.
[和訳]
A:フランス旅行はどうだった?
B:最高だったわ。また行きたいわ。でも、今度はフランス語を勉強しなきゃ。

直訳は「この世から」ですので、「あの世へ」という意味を想像したでしょうか?

実は、「この世から離れている」「この世のものとは思われない(くらい)」から発展して、「最高に素晴らしい」を意味するようになりました。

天下一品で」「ずば抜けて素晴らしい」という意味にもなります。

ただし、まれに皮肉で「途方もない」「現実離れした」の意味で用いられることもあります。

point
out of this world=最高に素晴らしい

㉖roll up one’s sleeves=「自分の袖をまくる」?

[例文]
A:Hey, Bob, do you know what time it is now?
B:Yes, it’s one fifteen already.
A:Then, why don’t you roll up your sleeves and get to work?
[和訳]
A:おい、ボブ、今何時か知ってるのか?
B:もう1時15分です。
A:じゃあ、褌を締めて仕事に取り掛かったらどうなんだ?

夏の暑い日には、長袖のシャツを着ていると、袖をまくりたくなりますね。

そのことを直訳したようなroll up one’s sleevesですが、意味は異なります。

日本語では、気持ちを引き締めて事に当たることを「褌を締めて(仕事に)取り掛かる」と言いますが、英語では、仕事に取り掛かったり、気合を入れたりすることを、roll up one’s sleevesと表現します。

まさにこのフレーズが、日本語の「褌を締めて・気合いを入れて取り掛かる」に相当します。

この後によくand get to workが続きます。

気合いを入れて何かに取り掛かる比喩として、日本語では「褌」が、英語では「袖」が使われるのが面白いですね。

このフレーズは、「物事を精力的に行うときのしぐさ」としても使われます。

tighten one’s belt「ベルトを締める」も同じ意味です。

point
roll up one’s sleeves=気合いを入れて取り掛かる

㉗show one’s (true) colors=「自分の(本当の)色を示す」?

[例文]
A:The new girl is prim and proper now, but soon she will show her true colors.
B:Why? Do you know anything about her?
[和訳]
A:新しく入った女の子、今はすましているけど、すぐに本性を現すよ。
B:どうして?彼女のことを何か知っているの?

昔、大洋を航海する船は自分の国を示すために、自国の国旗を掲げました。

ときには、敵国を欺くために、敵国と親しい国の旗を揚げる船もありました。

一方、敵国の船に自分が敵であることを示したり、味方の国の船に自分が味方であることを示したりするとき、show one’s true colors(本当の色を見せる)と言ったのが始まりです。

このcolorsは「国旗」「船旗」を意味します。

したがって、show one’s colorsは、比喩で、「本性を現す」「態度・立場を明らかにする」という意味で使われます。

また、このフレーズをもとにしたものに、show someone in the true colors「人の本性を暴く」「正体を暴露する」という表現もあります。

point
show one’s (true) colors=本性を現す

㉘Watch your back.=「自分の背中を見なさい。」?

[例文]
A:Come on, that’s enough.
B:No, watch your back. This hasn’t been settled yet.
[和訳]
A:おい、もう十分だろ。
B:いいや、油断するなよ。まだケリがついてないからな。

「自分の背中を見ろ」と言われても、後ろに目がついているわけではないので、物理的に不可能です。

でも、意味はなんとなくわかりませんか?

自分の背中、つまり後ろまで気をつけて見ておくというところから、「気をつけろ」「油断するな」という意味です。

命令文で使われることが多いです。

「気をつける」にはbe carefulも使われます。

「ガラス製品は慎重に扱いなさい」はBe careful handling glassware.と表現します。

ちなみに、日本航空の機内で出されるコーヒーカップには、Careful, the beverage you’re about to enjoy is extremely hot.「容器の中の飲み物は非常に熱いのでお気をつけください」とあります。

watchを使ったフレーズには、Watch your step.(足元に気をつけて)やWatch your head.(頭上に注意)などがあります。

point
Watch your back.=気をつけろ。

㉙Watch your tongue!=「自分の舌を見守りなさい!」?

[例文]
A:Alan, get out of here! I never want to see your face again.
B:Bobby, watch your tongue!
[和訳]
A:アラン、失せろ!お前の顔なんかもう二度と見たくないよ。
B:ボビー、口のきき方に気をつけろよ!

このフレーズは、「口のきき方に気をつける」「言葉遣いに気をつける」という意味です。

tongueには「舌」という意味から「言葉を発する源」、つまり「言葉」「話す力」という意味があります。

乱暴な口をきいた人や、その場にふさわしくない表現をした人をたしなめるときに使われます。

したがって、一般には、命令形で使われます。

このフレーズでは、tongueの代わりに、languageやmouthを使った、Watch your language.やWatch your mouth.でも同じ意味になります。

また、Be careful about your language.と言うこともあります。

point
Watch your tongue!=口のきき方に気をつけなさい!

㉚We’re family.=「我々は家族です。」?

[例文]
A:Who’s your new boyfriend? We’re family. You can tell me.
B:No, I can’t tell you.
[和訳]
A:新しいボーイフレンドって誰なの?水くさいわね。教えてよ。
B:ダメ、言えないわ。

直訳の「我々は家族だ」で意味は通ります。

しかし、a familyは集合的に「家族(の者たち)」「一家」を意味しますが、不可算名詞では「(家族に親類を含めた)身内」を意味します。

このフレーズの場合、aやtheの冠詞も、myなどの人称代名詞もつけません。

そこで、今回のWe’re family.は拡大解釈して「我々は身内だ」から「水くさいぞ」という意味で使われます。

あることを内緒にしていたときなどに発する言葉ですね。

この意味では他に、You’re treating me like a stranger.「私をよそ者のように扱ってるな」や、We’re not strangers.「我々はよそ者じゃないんだぞ」、We’re friends, aren’t we?「友達じゃないか?」も使われます。

point
We’re family.=水くさいぞ。

ネガティブな気持ちを表す英語のフレーズ①に続く

ポジティブな気持ちを表す英語のフレーズ①

ポジティブな気持ちを表すフレーズ①

①an early bird=「早い鳥」?

②at one’s own risk=「自分自身の危険で」?

③be (all) in the same boat=「同じボートに乗っている」?

④bite the bullet (and do something)=「弾丸を噛む」?

⑤blow one’s own horn=「自分自身の角を吹く」?

⑥Break a leg!=「脚を折れ!」?

⑦burn the candle at both ends=「両端でロウソクを燃やす」?

⑧by the book=「その本によって」?

⑨Don’t work too hard!=「働きすぎるなよ!」?

⑩Every dog has his day.=「どのイヌにも自分の日がある。」?

⑪Hang in there!=「そこでぶら下がれ!」?

⑫have a ball=「ボールを持つ」?

⑬have a green thumb=「緑色の親指を持つ」?

⑭have a heart of gold=「黄金の心を持つ」?

⑮Help yourself!=「自分自身を助けなさい!」?

①an early bird=「早い鳥」?

[例文]
A:How are you going to get Madonna concert tickets?
B:I’m going to line up overnight for the seats. It isn’t fun, but the early bird catches the worm.
[和訳]
A:マドンナのコンサートチケット、どうやって取るの?
B:席を取るために徹夜で列に並ぶつもりよ。楽しくはないけど、早い者勝ちだからね。

英語には、日本語の「早起きは三文の徳」に相当するThe early bird catches the worm. という諺があります。

多くの鳥は虫を食べて生きていて、虫のいる場所へ早くたどり着いた鳥が多くのエサにありつけるというわけです。

この諺から、an early birdが「早起きする人」「早く行動を起こす人」の意味で使われるようになりました。

この諺は、「早い者勝ち」「先んずれば人を制す」という意味にもなります。

catch the wormの代わりにget the wormも同じ意味で使われています。

ちなみに、「早い者勝ち」には、First come, first served.という表現もあります。

なお、「早起きの人」はan early riserといい、「朝型人間」は、a morning personです。

反対の「夜型人間」はa night personと言います。

point
an early bird=早起きする人、早く行動を起こす人

②at one’s own risk=「自分自身の危険で」?

[例文]
A:Mom, can I go climbing Mt. Fuji with my friends?
B:You may go if you wish, but only at your own risk.
[和訳]
A:お母さん、友達と富士山登山に行っていい?
B:かまわないわよ。でも、自分の責任でね。

英米では、住宅街でも、公園でも、また大学のキャンパスでも、手入れの行き届いた、目にも鮮やかな緑の芝生が一面に広がっています。

映画やテレビドラマなどでご覧になったことがあると思います。

そういった多くの芝生にはEnter at your own risk.と書かれた看板が立っています。

どういう意味かおわかりですか?

「芝生には危険を冒して入りなさい→芝生に入るなら自分の責任で」、遠回しには「芝生に入るべからず」という意味です。

つまり、at your own riskは「自己責任で」を意味します。

したがって、看板があるにもかかわらず芝生に入ると、撃たれたり、罰金を科せられたりすることはないにしても、かなり厳しく叱責されるのは間違いありません。

この種の立て看板を見逃さないよう、くれぐれもご注意ください。

point
at one’s own risk=自己責任で

③be (all) in the same boat=「同じボートに乗っている」?

[例文]
A:The gas prices have recently risen like a rocket.
B:Stop complaining. We’re all in the same boat.
[和訳]
A:最近、ガソリンの価格が急上昇したな。
B:ぶつぶつ言うなよ。みんな同じく苦しいんだから。

船の上では同船者との言い争いやケンカは慎むべきです。

下手にケンカをすると、突き落とされて、海のもくずとなるか、イルカのエサになるのがオチですから。

be (all) in the same boatは、「同じ船に乗り合わせる」が原義です。

「運命共同体」的発想から発展して、「同じ(悪い)状況にある」「みな同じ苦しい立場にある」「運命や境遇を共にする」という意味です。

「困難な状況にいる」「ふさわしくない境遇にいる」というネガティブなニュアンスが含まれていますが、一緒に頑張って乗り越えていこうという意識が感じられます。

allは強調する語で、3人以上の場合に使われます。

2人の場合はbothが使われます。

point
be (all) in the same boat=同じ(悪い)状況にある、みんな同じ苦しい立場にある

④bite the bullet (and do something)=「弾丸を噛む」?

[例文]
A:Hi, Henry, how is your wife, Dolly?
B:She is just fine. But, she finally bit the bullet and went on a diet.
[和訳]
A:あら、ヘンリー、奥さんのドリー、元気?
B:元気だよ。でも彼女、意を決してついにダイエットを始めたよ。

このbite the bullet (and do something)というフレーズは、麻酔薬が発明される前の時代のこと、戦場で負傷した兵士の手術をする際に、痛さのあまり大きな叫び声を上げないように、その兵士に柔らかい鉛の弾丸を噛ませたことに由来します。

特にアメリカでは、「(困難に立ち向かう)覚悟をする」「意を決してやる」「つらい・嫌なことでも勇気を出してやる」を意味します。

実際には、「覚悟して~する」という意味で、後に行う内容を続けて使われます。

point
bite the bullet (and do something)=困難に立ち向かう覚悟をする、つらい・嫌なことでも勇気を出してやる

⑤blow one’s own horn=「自分自身の角を吹く」?

[例文]
A:I don’t like Peter’s mother.
B:Why not?
A:Because she always blows her own horn.
[和訳]
A:僕、ピーターのお母さんのことが嫌いだよ。
B:どうして?
A:彼女はいつも自画自賛するからだよ。

このblow one’s own hornというフレーズは、昔、王様などが入場するとき、ラッパを吹いて讃えたことから生まれたそうです。

直訳すれば「自分のラッパを吹く」ですが、発想としては「(人を褒め讃えるために持っている)ラッパを自分のために吹く」というものです。

そこから発展して、「自分のことを自分で褒める」という意味の決まり文句となります。

(自分の業績や能力を)自慢する」「自画自賛する」「鼻にかける」の意味で使われます。

ただし、one’s ownがついているので、必ず自分のことを自慢したり、褒めたりする場合に限り、自分と関連があっても他人を褒めるときには使われません。

point
blow one’s own horn=自分の業績や能力を自慢する、自画自賛する

⑥Break a leg!=「脚を折れ!」?

[例文]
A:Bill. Did you get a job?
B:No, not yet. But, I have another job interview tomorrow.
A:Oh, break a leg!
[和訳]
A:ビル、職は見つかった?
B:いや、まだ。でも、明日、別の面接があるんだよ。
A;そう、じゃあ、頑張れよ!

かつて、運・不運に左右される演劇界には、舞台に上がる俳優に、不吉なことや悪いことが起こるように願うまじないをすると、逆によいことが起こるという迷信がありました。

また、劇が終わり、観客は、役者がよい演技をしたときにはお金(「お捻り」に相当)を投げ、役者はお金を拾うために脚を折り曲げたことから、「お金を投げてもらえるような立派な演技ができるように」と願って、Break a leg!と言ったとする説もあります。

いずれも、「頑張れ!」を意味します。

このBreak a leg!という表現は、今日では、演劇のみならず、スポーツの試合や試験など難しいことをやろうとしている人に向かって、「頑張って!」「成功を祈るよ!」の意味で使われています。

point
Break a leg!=頑張って!

⑦burn the candle at both ends=「両端でロウソクを燃やす」?

[例文]
A:My son started taking some night courses at college.
B:Make sure he doesn’t burn his candle at both ends.
[和訳]
A:息子が大学の夜間コースも取り始めたの。
B:彼に、決して頑張りすぎないようにって伝えてね。

このフレーズは、「夜遅くまで働き、また朝早くから働く」の意味で、もとの形はburn the candle at both ends of the day(朝と晩にロウソクを灯す)ですが、of the dayが省略された形で使われることが多くあります。

電気が発明される前に、ロウソクで明かりをとっていた時代のことです。

ロウソクは照明としてはあまり明るくなかったので、2つ折りにして両端から火をつけて明かりをとりました。

ここから転じて、今日では「両側から火を灯す」という解釈が一般的になり、「(1日のうちで)昼間も夜も体を使って働く」、つまり「夜も昼もなく働く」「1日中勉強する」「懸命に働く・勉強する」という意味で使われるようになりました。

point
burn the candle at both ends=懸命に働く・勉強する

⑧by the book=「その本によって」?

[例文]
A:Students in this school are neatly dressed.
B:They have to dress by the book here.
[和訳]
A:この学校の生徒は綺麗な身だしなみをしていますね。
B:この学校では、生徒は規則どおりの服装をする必要がありますので。

by the bookというフレーズは、直訳の「その本によって」からなんとなく意味がわかるかもしれません。

杓子定規に」「本に書いてあるとおりに」、さらに「型どおりに」「規則どおりに」を意味します。

このフレーズには、「ルールや規則に非常に厳格に従う」というニュアンスがあります。

したがって、by the bookを使ったdo everything by the bookは「何でも型どおりにやる」、dress by the bookは「規則どおりの服装をする」で、play it (things) by the bookは「規則・手順・型どおりに行動する」を意味します。

なお、the bookではなくa bookとすると、「書物から得る情報や知識・アドバイスにしたがって」という意味になりますので注意しましょう。

point
by the book=杓子定規に、規則どおりに

⑨Don’t work too hard!=「働きすぎるなよ!」?

[例文]
A:What’s the matter? You look pale.
B:I have an examination for employment tomorrow.
A:Oh, I see. Don’t work too hard!
[和訳]
A:どうした?顔色が悪いぞ。
B:明日、就職試験があるんだよ。
A:あっ、そう。あまり無理するなよ!

試験や試合などを間近に控えている人に、日本人なら「頑張れよ!」と奮起を促します。

ところが、このような状況で、英語圏の人々は一般に、Do your best!とは言わず、Don’t work too hard!「あまり無理するなよ!」「ほどほどにね!」といって、相手をリラックスさせようとします。

試験や試合で緊張している人に対して、「もっと頑張れ」とハッパをかける日本人と、リラックスさせようと気配りする英米人とでは逆の発想をするのです。

このDon’t work too hard!という表現が、何かをしようとしている人への別れの決まり文句として使われるのは、日本と英米の文化の差が表れていて面白いですね。

point
Don’t work too hard!=あまり無理するなよ!

⑩Every dog has his day.=「どのイヌにも自分の日がある。」?

[例文]
A:Mr. Young failed in business again.
B:Tell him not to worry so much. Every dog has his day.
[和訳]
A:ヤングさんはまた事業に失敗したよ。
B:彼に、そんなに心配しないようにって言って。誰だって、悪いときばかりではないから。

このdayは「全盛期」という意味です。

Every dog has his day.というフレーズは、「誰の人生にもいい時はあるもの」「悪いことばかりあるわけではない」「幸運は誰にでも一度は訪れる」を意味します。

日本語の諺「イヌも歩けば棒に当たる」に当たります。

この日本語の諺には、2つの解釈があります。

1つは、積極的に行動すると損な目に遭うので、ジッとしていて動かないほうがよいとする戒めです。

もう1つは、取り柄のない人間でも、積極的に行動すれば思いがけない幸運にめぐり合えることがあるという解釈です。

point
Every dog has his day.=誰の人生にもいい時はあるもの。幸運は誰にでも一度は訪れる。

⑪Hang in there!=「そこでぶら下がれ!」?

[例文]
A:Father, I can’t climb any farther.
B:Hang in there! Just a little more and we’ll be at the top.
[和訳]
A:お父さん、もうこれ以上登れないよ。
B:頑張れ!あと少しで頂上だから。

hang in (there)は「(くじけずに)頑張る」「頑張り抜く」という意味で、そこに食らいつくというニュアンスがあります。

多くの場合、スポーツ選手が、試合後のインタビューで、It was really a tough game but we hung in there.「本当に厳しい試合だったけれど、頑張りました」などと言うのを聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

「頑張れ!」を意味する他の表現には、Don’t give up!「あきらめるな!」、More power to you!「頑張れよ!」、Good luck on your entrance exam!「入試、頑張れよ!」などがありますが、相手を励ますときは、Hang in there!が一般的です。

point
Hang in there!=頑張れ!

⑫have a ball=「ボールを持つ」?

[例文]
A:How was your trip to Hawaii?
B:We had a ball. We’d like to go there again.
[和訳]
A:ハワイ旅行はどうでしたか?
B:とても楽しかったですよ。また行きたいです。

ballには野球やサッカーなどの球技で使う「ボール」「玉」などの他に、「舞踏会」「ダンスパーティー」という意味があります。

舞踏会やパーティーは楽しいものです、

もともと、have a ballは「舞踏会を催す」という意味でしたが、今日では、その意味ではあまり用いられません。

とても楽しい時を過ごす」という意味で使われます。

「舞踏会を催す」は一般に、give a ballとかhold a ballと言います。

例えば、I’m having a ball.は「とても楽しんでいます」、have a ball at the danceは「ダンスパーティーを大いに楽しむ」という意味です。

さらに、have oneself a ballのoneselfは強調で、「非常に楽しいときを過ごす」「大いに楽しむ」を意味します。

ただし、このフレーズは、反語的に、「散々な思いをする」と言う意味で使われることもあります。

point
have a ball=とても楽しい時を過ごす

⑬have a green thumb=「緑色の親指を持つ」?

[例文]
A:Steve’s garden is always beautiful.
B:His wife must have a green thumb.
[和訳]
A:スティーブのところの庭、いつも綺麗ね。
B:きっと彼の奥さんに園芸の才があるのよ。

かつて、イタリアの修道院に庭の手入れが上手な修道士がいました。

あるとき、この噂を耳にした同僚の修道士たちが、彼の仕事ぶりを見に行きました。

その中の1人が、植物の育て方がうまい彼の親指が緑色になっていることから、green thumbと言いました。

ここから、have a green thumbは「園芸の才がある」「庭いじりが得意・上手である」を意味するようになりました。

イギリスではhave green fingersと言います。

また、反対の「園芸の才がない」はhave a black thumbです。

ちなみに、thumbを使った他のフレーズには、be all thumbs(すべて親指である)があります。

「手先が不器用である」「(手仕事などに)役に立たない」という意味です。

手の指が「親指」だけでは手先が器用とは言えなそうですよね。

point
have a green thumb=園芸の才がある、庭いじりが得意・上手である

⑭have a heart of gold=「黄金の心を持つ」?

[例文]
A:Your grandmother is 92? What kind of woman is she?
B:Yes, she is. She never speaks ill of other people, and she has a heart of gold.
[和訳]
A:あなたのおばあさまは92歳ですってね?どんな人なんですか?
B:ええ、そう。絶対に人の悪口は言わない、根の優しい人だわ。

heart of gold(黄金の心)の直訳から、「黄金のように美しい心」という意味であることが想像できますね。

このフレーズは「優しい心」「優しい心根」「思いやり」を意味するのです。

したがって、have a heart of goldは「美しい心(根)を持っている」という意味で、「優しさ」の意味合いが強いとされる女性や老人について使うことが多く、最高の褒め言葉とされています。

また、with a heart of goldは「美しい心を持った」という意味で、My aunt is gruff, but she’s a woman with a heart of gold.「私の叔母はぶっきらぼうだけど、根は優しいのよ」などと使われます。

point
have a heart of gold=美しい心(根)を持っている

⑮Help yourself!=「自分自身を助けなさい!」?

[例文]
A:Please help yourself to some more fried chicken.
B:No, thank you. I’ve had more than enough. I’m full.
[和訳]
A:どうぞフライドチキンをもっと召し上がってください。
B:いえ、結構です。もう十分いただきましたので。お腹がいっぱいです。

help oneselfは「(食べ物や飲み物を)自由に取って食べる」という意味です。

一般に命令文で使われますが、具体的には後ろに「to+食べ物」をつけて、「~をもっと食べて」を意味します。

ちなみに、日本人は、招待した客に、「何もございませんが、どうぞ」などと言いますが、英語圏の人々は「どうぞ召し上がってください」を意味して、Please help yourself!と言います。

また、客を招いた場面に使う表現として、「冷えないうちに、どうぞ」なら、Please start before it gets cold.です。

Go ahead and eat.「どうぞ召し上がって」もよく使われます。

親しい間柄ではLet’s eat! / Let’s dig in!(さあ、食べよう!)がよく使われます。

point
Help yourself!=もっと食べなさい・取りなさい!

ポジティブな気持ちを表す英語のフレーズ②に続く

英語での会話のキッカケを作る・会話を弾ませるフレーズ②

会話のキッカケを作る・会話を弾ませるフレーズ②

⑯have a big mouth=「大きな口を持つ」?

⑰I’ll be right with you.=「あなた一緒に右へ行きます。」?

⑱I’ll get it.=「私がそれを取ります。」?

⑲I’ll take care of it.=「私はそれの面倒を見ます。」?

⑳I’ve got to go.=「行かなくちゃ。」?

㉑Let’s take five!=「5を取ろう!」?

㉒one’s cup of tea=「自分のお茶」?

㉓See you soon.=「すぐに会うよ。」?

㉔shape up=「シェイプアップする」?

㉕speak one’s piece=「自分の破片を言う」?

㉖make sense=「意味を作る」?

㉗That’s news to me.=「それは私にはニュースです。」?

㉘What brought you here?=「何があなたをここへ連れてきたのですか?」?

㉙What do you do?=「あなたは何をするのですか?」?

⑯have a big mouth=「大きな口を持つ」?

[例文]
A:Don’t tell this to Helen. She has a big mouth.
B:Don’t worry. I know she does.
[和訳]
A:このことはヘレンには内緒だよ。彼女、口が軽いから。
B:心配しないで。私もそれは知っているから。

a big mouthは比喩で「おしゃべり(な人)」「大口をたたく人」「口が軽い人」「何でもしゃべる人」「放送局」という意味です。

この表現は、大きな口をしている人に「おしゃべり」のイメージがあることから生まれたとされています。

「おしゃべり(な人)」は、洋の東西を問わず、あまり好まれないようです。

have a big mouthは「大口をたたく」「口が軽い」「おしゃべりである」「軽率にしゃべる」「秘密を守れない」を意味しますが、この表現は常にネガティブな意味で使われます。

類似のフレーズopen one’s big mouth(自分の大きな口を開ける)も、「軽率な発言をする」「無分別にものを言う」「生意気な口をきく」を意味します。

また、openの反対のshutを使ったshut one’s big mouthは「口を閉ざす」「口をつぐむ」「黙る」という意味です。

point
have a big mouth=大口をたたく、口が軽い

⑰I’ll be right with you.=「あなた一緒に右へ行きます。」?

[例文]
A:Professor Hill, I’d like to ask you now.
B:Sure, Meg. But, be seated if you will. I’ll be right with you.
[和訳]
A:ヒル先生。お尋ねしたいことがあるのですが。
B:いいよ、メグ。でも、ここに座ってて。すぐに戻るから。

例えば、お店で商品説明を受けているときに、店員が別の客に呼ばれたとしましょう。

その店員が場を離れる際に、「ちょっとお待ちください(あるいは、ちょっと失礼します)、すぐに戻りますから」と言いますね。

この「すぐに戻ります」に相当する英語がI’ll be right with you.なのです。

このrightには「ちょっと(で)」「すぐに」というニュアンスがあります。

「ちょっとお待ちください」には、One moment, please. / Just a moment, please. / I’ll be with you in a moment.がよく使われます。

Wait a minute. / I’ll be back soon.などもよく使われます。

また、戻ってきて、「お待たせしました」は、Thank you for waiting.です。

長く待たせた場合は、Sorry to have kept you waiting.と言います。

point
I’ll be right with you.=すぐに戻ります。

⑱I’ll get it.=「私がそれを取ります。」?

[例文]
A:Oh, that’s the phone ringing.
B:All right. I’ll get it.
[和訳]
A:あら、電話(が鳴っている音)だわ。
B:大丈夫。僕が出るから。

このフレーズは、「(私が電話に)出ます」「(ドアベルが鳴ったので、来客の応対で、私が玄関に)出ます」という意味です。

電話に出たり、玄関の呼び出し音に出たりするときに使われます。

時には、answer the phone、answer the bell (doorbell)とgetの代わりにanswerが使われることもあります。

この意味とは別に、I’ll get it.には、食事をして、相手が代金を払おうとしているとき、あるいは払えないような素振りをしているときに、「(じゃあ)僕が払うよ」を意味して使われることもあります。

point
I’ll get it.=(私が電話・玄関に)出ます。

⑲I’ll take care of it.=「私はそれの面倒を見ます。」?

[例文]
A:This is on me.
B:Oh, no. I’ll take care of it.
[和訳]
A:ここ(の勘定は)は私がおごるわ。
B:いえいえ。私が払いますから。

take care (of)は「(~に)気をつける」「留意する」という意味ですが、主にアメリカ英語ではTake care!「元気で!」「気をつけて!」という別れの挨拶として使われます。

また、実際に相手の健康状態などが気になる場合の「お体に気をつけて」はTake good care of yourself.です。

「お体」を直訳して、Take care of your body.とは言いません。

また、このtake care ofには、「仕事・作業を片付ける」「役割を引き受ける」「問題を処理する」「食事代を払う」という意味もあります。

例えば、会社で「(先に退社するので)後はよろしく」という上司の言葉に対して、部下が応じる「後は(私が)やっておきます」は、I’ll take care of it.に相当します。

さらに、食事の後片付けを「私がやります」も、英語ではI’ll take care of it.と表現します。

私にお任せください」と理解しておくとよいでしょう。

point
I’ll take care of it.=私にお任せください。

⑳I’ve got to go.=「行かなくちゃ。」?

[例文]
A:Linda, sorry. I’ve got to go.
B:Well, I’ll call you again tomorrow.
[和訳]
A:リンダ、悪いけど、もう切るわ。
B:じゃあ、明日また電話するね。

「行かなくちゃ」と言っても、どこへ行くかは状況・文脈によって異なります。

(特に親しい間柄で)脈絡なしにI’ve got to go.と言えば、「トイレ(お手洗い)に行かなきゃ」という意味になります。

友人・知人のお宅や事務所にお邪魔して、Oh, it’s four already. I’ve got to go now.「あら、もう4時だわ。おいとましなくちゃ」などと言って、辞去します。

このI’ve got to go.と言う表現は、「相手からの長電話を切るときの口実」としてもよく使われます。

そろそろ(失礼して)電話を切るわ」を意味する慣用表現です。

もちろん、実際にどこかへ出かける必要はありません。

point
I’ve got to go.=もうおいとましなくちゃ。そろそろ(失礼して)電話を切るわ。

㉑Let’s take five!=「5を取ろう!」?

[例文]
A:Let’s take five!
B:That’ sounds good. We have been working for three hours.
[和訳]
A:ちょっと休憩しようよ!
B:いいねえ。3時間も働きづめだったからね。

Take Five「テイク・ファイヴ」は有名なジャズの曲で、いろいろなミュージシャンが演奏しているので、ご存じの方も多いと思います。

しかし、直訳の「5を取ろう!」が何を意味するか分かりますか?

実はこのtake fiveは、take a break for five minutes「5分間休憩を取る」を略したものなのです。

もちろん、5分間キッカリではなく、「ちょっと休む」という意味です。

したがって、Let’s take five!「ちょっと休もう」「休憩にしよう!」「お茶(の時間)にしよう!」で、Let’s have a coffee break!と同じ意味です。

ちなみに、fiveを使った表現にGive me five!があります。

このfiveは5本の指のことです。

スポーツ選手などが、試合でうまくいったときなどに、互いに高く上げて手の平と手の平をパチンと打ち合わせることがありますが、そのことです。

(特に成功などを祝して)「ハイタッチしよう!」を意味します。

point
Let’s take five!=ちょっと休もう!

㉒one’s cup of tea=「自分のお茶」?

[例文]
A:That kind of movie is just not my cup of tea.
B:Is that so? I like it, though.
[和訳]
A:あの種の映画は好みじゃないのよ。
B:そう?私は好きだけど。

紅茶好きのイギリス人にはそれぞれ好みの紅茶(の銘柄)があり、また飲み方も異なるようです。

one’s cup of teaはこのことから生まれたフレーズで、「自分の好み」「得意(である)」という意味です。

婉曲的には「自分の好きなもの」「お気に入りのもの」を意味します。

紅茶よりもコーヒーを飲むアメリカ人も、この表現をよく用います。

また、肯定文で使われることもありますが、一般には、Karaoke is not my cup of tea.「カラオケは得意じゃないよ。」などと否定文で使われます。

この言い回しは、「もの」ばかりでなく、「人」も対象にされます。

また、justを使って、調子を強めることもあります。

似た表現に、another cup of teaがあります。

This is another cup of tea.「これでは、話が違うよ」という意味です。

point
one’s cup of tea=自分の好み、得意(である)

㉓See you soon.=「すぐに会うよ。」?

[例文]
A:It was nice meeting you.
B:See you soon.
[和訳]
A:お会いできて大変うれしかったです。
B:今後ともよろしく(お願いします)。

初対面の人に会うと、How do you do?(最近では、How are you?)やPleased to meet you.と言って握手をします。

この英語には、「よろしくお願いします」という意味が含まれていますので、あえて「今後ともよろしく」を言い添える必要はありません。

別れの挨拶は、Good-bye.やSee you later.の他、I’ll be seeing you.などいろいろです。

特に、今後も付き合いを続けたい相手にはSee you soon.「今後ともよろしくお願いします」がよく使われます。

なお、類似のSee you later.「近いうちにまた」は必ずしも特定の日時を指しているわけではありません。

また、See you again.はこの次いつ会えるかわからないときに使いますので、注意が必要です。

point
See you soon.=今後ともよろしくお願いします。

㉔shape up=「シェイプアップする」?

[例文]
A:How is your project coming, John?
B:You don’t have to worry, sir. It is shaping up nicely so far.
[和訳]
A:ジョン、プロジェクトの進捗状況はどう?
B:大丈夫です。今のところ、順調にいっています。

日本語で「シェイプアップ」と言うと、一般に「減量や美容のために外見を調整する」という意味で使われますが、英語にこの意味はなく、もともとは「ある形に落ち着く」「具体的な形をとる」「まとまる」ことで、「うまく形になる」「うまくいく」「進展する」を意味します。

したがって、このフレーズは、「体の形を整える」「シェイプアップする」の意味では用いられません。

本来の意味では、例えば、Our sales this season are shaping up quite well.「当社の今期の売り上げはとても順調です」などと使われます。

shape upには「行いを正す」「正しく振る舞う」「(習慣・作法に)従う」という意味もあります。

point
shape up=うまく形になる、うまくいく

㉕speak one’s piece=「自分の破片を言う」?

[例文]
A:Quiet, everybody. Let me speak my piece!
B:OK, Bill. What do you want to say?
[和訳]
A:みんな、少し黙ってよ。僕にも言わせてくれよ。
B:わかったよ、ビル。何が言いたいんだ?

このpieceは「破片」ではなく、「自分の話の部分」「自分の言い分」、つまり「自分の言いたいこと」という意味です。

したがって、speak one’s pieceは「自分の言いたいことを言う」を意味します。

このフレーズは一般に、特に複数の人々とのおしゃべりで、みんながしゃべるので、自分が話に加わるチャンスがないときに使われます。

相手の話を制して、「自分にも言わせて!」を意味するのがLet me speak my piece.です。

同じ意味ではspeakの代わりにsayが使われることもあります。

ただし、このspeak one’s pieceには、「求婚する」という意味もありますので、使用には注意が必要です。

point
speak one’s piece=自分の言いたいことを言う

㉖make sense=「意味を作る」?

[例文]
A:Why don’t we leave early to avoid the traffic jam?
B:Oh, yes. What you say always makes sense.
[和訳]
A:交通渋滞を避けるために、早めに出ない?
B:そうね。あなたの言うことはいつも理にかなっているわ。

make senseは、相手の言っている内容、書かれた文章などが「理にかなっている」「筋が通っている」という意味です。

例えば、The first part of his paper doesn’t make sense.と言うと、「彼の論文の最初の部分は意味不明だね」を意味します。

また、このフレーズは、相手や他の人の行動や発想、発言が「納得できる」「道理にかなっている」「うなずける」「もっともだ」「賢明だ」という意味でも使われます。

例えば、What your friend is saying makes a lot of sense.は「あなたの友達の言っていることはとても理にかなっているわ」という意味です。

いずれの場合も、makeとsenseの間にno、more、any、good、some、a lot ofなどの語句が入ることもあります。

What you’re saying doesn’t make any sense.は「お前の言っていること、全く訳が分からないよ」という意味です。

point
make sense=理にかなっている、筋が通っている

㉗That’s news to me.=「それは私にはニュースです。」?

[例文]
A:Have you heard that Joan is getting divorced?
B:No, that’s news to me.
[和訳]
A:ジョーンが離婚するって聞いた?
B:いいえ、初耳だわ。

That’s news to me.は、今まで知らなかったことや新しい情報を耳にしたときに使われる表現で、日本語の「初耳です」に相当します。

今まで知らなかったことや予想しなかったことを聞いた時には、newsという語がよく使われます。

ちなみに、Do you know Mary got married again? No, that’s news to me!「メアリーが再婚したって知ってる?」「いや、それ初耳だね!」という会話では、that’s news to meの代わりに、Her second marriage is news to me.とthatの内容を具体的にして表現することもできます。

また、It‘s no news to me.(それは私にとってはニュースではない)と言うと、「そんなこと、とっくに(聞いて)知ってるよ」という意味になります。

point
That’s news to me.=初耳です。

㉘What brought you here?=「何があなたをここへ連れてきたのですか?」?

[例文]
A:Justin, you are from the UK, aren’t you? What brought you here?
B:To tell you the truth, I’ve got a full scholarship from here.
[和訳]
A:ジャスティン、君はイギリス出身だよね?どうしてこの大学を選んだの?
B:実を言うと、この大学から全額支給の奨学金をもらったんです。

「YOUは何しに日本へ?」というテレビ番組があります。

その下に、Why did you come to Japan?と英語のタイトルがありますが、この表現はちょっと問題です。

文法的には問題ないのですが、日本へ来た外国人に「なぜ、お前はここへ来たのだ?」と詰問調で、不快感を与えるおそれがあるからです。

自分が生活している土地へ来た外国人と知り合いになって、「なぜ(どんなキッカケで)ここへいらしたのですか?」と尋ねるには、What brought you here?を使うべきです。

現在形のWhat brings you here?「ここへはどんな用事でいらしたんですか?」も同じ意味でよく使われます。

point
What brought you here?=なぜここへいらしたのですか?

㉙What do you do?=「あなたは何をするのですか?」?

[例文]
A:What do you do, Mr. Brown?
B:I am in computer sales.
[和訳]
A:ブラウンさん、お仕事は何をなさっているのですか?
B:コンピュータのセールスをしています。

How do you do?は「どうぞよろしく」という意味ですが、What do you do?はどういう意味でしょうか?

「あなたは何をするのですか?」では意味不明ですね。

実はこの表現、「お仕事は何をなさっているのですか?」という意味です。

日本語の「今、何をしていますか?」には、「今やっていること」と「今の仕事」の2つの意味があります。

電話の相手に「今何をしているの?」と尋ねるときは、What are you doing now?が適切です。

2番目の職業を尋ねる表現は、What do you do (for a living)?「生活のために何をしていらっしゃるのですか?」「ご職業は何ですか?」ですが、一般にはfor a livingを省略します。

第三者の職業を尋ねるときは、What does he/she do?です。

point
What do you do=お仕事は何をなさっているのですか?

ポジティブな気持ちを表すフレーズ①に続く

英語での会話のキッカケを作る・会話を弾ませるフレーズ①

「個々の英単語の意味は分かるけれど、それらが組み合わされると、意味が分からなくなる」という悩みは、英語学習からよく聞かれます。

それはもっともな話で、英語のフレーズ(熟語やイディオム)のほとんどは、直訳ができない、あるいは直訳しても意味をなしません。

そこで、いくつか(多くは2~5語)の易しい単語の組み合わせで、日本語に直訳しても意味をなさないものの、意味が分かると「えっ、こんな意味なの?」「そうか、そういう意味なんだ!」と驚いたり、納得したりする表現を取り上げました。

もちろん、いずれの表現も、ネイティブスピーカーが日常会話で頻繁に使うものです。

会話のキッカケを作る・会話を弾ませるフレーズ①

①a shotgun wedding=「拳銃結婚」?

[例文]
A:Mom, did you get married for love?
B:No. Ours was a shotgun wedding. Soon after, you were born.
A:Really?
[和訳]
A:お母さん、お母さんは恋愛結婚だったの?
B:いいえ。私たちのはできちゃった婚だったの。その後すぐに、あなたが生まれたのよ。
A:本当?

最近、伝統的な神前結婚式に飽き足らず、シュノーケルをつけたままの水中結婚式や熱気球バンジージャンプでの空中結婚式など変わった結婚式もあるようです。

しかし、「拳銃結婚」とは聞いたことがないのではないでしょうか?

ずいぶん物騒な結婚をイメージさせるフレーズです。

実はこの表現、昨今、日本でも珍しくなくなった「できちゃった婚」「強制結婚」のことです。

未婚の娘を妊娠させられた父親が怒って、相手の男にショットガン(shotgun:拳銃)を突き付けて脅し、強制的に結婚を迫ったことに端を発します。

もちろん、今日、実際に「ショットガン」で脅すことはまれでしょうが、それ以外の方法で強制的に結婚させることにも、この表現が使われます。

a shot-gun marriageと言うこともあります。

point
a shotgun wedding=できちゃった婚、強制結婚

②a skeleton in the closet=「押し入れの中の骸骨」?

[例文]
A:Susie never talks about her family.
B:No one wants to talk about their skeleton in the closet.
[和訳]
A:スージーって、家族のことは何も話さないわね。
B:誰も自分の内輪の秘密には触れたがらないものよ。

このフレーズには物騒な響きがありますが、本当はどんな意味なのでしょうか?

実は「殺された死体が骸骨になって押し入れにしまい込まれている」という発想から生まれた表現で、「(公になっては困る)内輪の秘密」を意味します。

一般に、家庭の事情について使われます。

the family closetと言うこともあります。

また、イギリス英語ではclosetの代わりにcupboardが使われますが、アメリカ英語では使われません。

closetを使った他の表現には、come out of the closet(押し入れから出てくる)があります。

「それまで隠していた秘密を公にする」「秘密がバレる」という意味です。

この表現はもともと、「同性愛者であることを隠していたが、それを明らかにする」という意味から生まれた表現です。

come out(カミングアウトする)は同性愛者であることを公表するという意味で、最近では日本でも定着しつつありますね。

point
a skeleton in the closet=(公になっては困る)内輪の秘密

③a tongue twister=舌をねじるもの?

[例文]
A:May I have her name again?
B:Cynthia Thicilci. It’s a tongue twister.
[和訳]
A:彼女の名前を、もう一度言って。
B:シンシア・スシルシィよ。舌がもつれるよね。

twistは「ねじれ、もつれ、からまり」で、tongueは「舌、言葉」という意味の単語です。

tongue twisterは、直訳すれば「舌をもつれさせるもの」です。

これらが何を表しているかと言うと、英語版の「生麦、生米、生卵」の類、つまり「早口言葉」のことです。

英語の早口言葉には、語頭にくる子音が微妙に変化する単語を集めたものが多く、ふつうは文章の形をなしています。

ここで、英語の「早口言葉」をいくつか紹介します。

・She sells seashells by the seashore.
(彼女は海辺で貝殻を売っている。)
・Look at the unlucky uncle under a useless umbrella.
(役に立たない傘の下にいる不運な叔父を見て。)
・Shy Sarah saw six Swiss wrist watch.
(照れ屋のサラは6個のスイス製腕時計を見た。)

point
a tongue twister=早口言葉

④a white lie=「白い嘘」?

[例文]
A:Is it true what you said yesterday?
B:Please forgive me. It was only a white lie.
[和訳]
A:あなたが昨日言ったことは本当なの?
B:許して。ちょっとした嘘なんだから。

white lieが何を意味するか分かりますか?

これは、whiteの「無色の」という意味から発展して、「たわいのない嘘」を意味します。

確かに、このフレーズは、「実害のない嘘」、場合によっては「善意の嘘」を表すのにピッタリです。

ただし、英語のlieには「人をだまそうとする意図」があり、日本語の「嘘」よりも道徳的非難のニュアンスが強いので、使用する際には注意が必要です。

ちなみに、反対のblackを使ったa black lieは「悪意に満ちた嘘」「たちの悪い嘘」という意味です。

また、日本語には、「真っ赤な嘘」というフレーズもありますが、英語ではredを使わず、a downright lie(徹底的な嘘、率直な嘘)と表現します。

色を使った「嘘」もいろいろで、面白いですね。

point
a white lie=実害のない嘘

⑤a wisdom tooth=「知恵の歯」?

[例文]
A:Why didn’t you come to the party last week?
B:Well, I wanted to (go). But I had an appointment with a dentist and I had my wisdom tooth pulled.
[和訳]
A:先週のパーティーにどうして来なかったの?
B:ええ、行きたかったんだけれど、歯医者の予約があって、親知らずを抜いてもらったの。

wisdom toothとは、どの歯のことでしょうか?

直訳は「知恵の歯」ですので、知恵を絞って考えてみましょう。

これは日本語の「親知らず」のことです。

「ある程度知恵がついてから生えてくる歯」だからwisdom tooth、と考えるとわかりやすいですね。

ところで、「歯が生える」を英語では何と言うかご存知ですか?

cut a toothです。

My baby is cutting a tooth.「うちの赤ちゃんに歯が生え始めたの」などと表現します。

My baby is teething.と言うこともあります。

また、cut a toothという表現に関連して、cut one’s wisdom toothは、比喩で「分別がつく年頃になる」を意味します。

point
a wisdom tooth=親知らず

⑥apples and oranges=「リンゴとオレンジ」?

[例文]
A:Are you and your twin sister alike in character?
B:Not at all. We are just like apples and oranges, but we look alike.
[和訳]
A:君と君の双子のお姉さんは性格が似ているの?
B:いいえ、全く違うわ。見た目は似てるけどね。

両者とも果物という点では共通していますが、appleは双子葉類、orangeは柑橘類の果物です。

もちろん、肌触りや歯触り、さらに色も味も全く異なります。

ここから、このフレーズは、「全然似ていないもの」「比較・対照できないもの」を意味するようになったのです。

このフレーズは、日本語の「月とスッポン」と似てはいますが、ニュアンスが異なります。

「月とスッポン」の「月」は「善」に、「スッポン」は「悪」に喩えられていますが、英語のapples and orangesには、この「善・悪」という価値判断がなく、リンゴとオレンジという果物のよさや特徴が単純に表現されているだけです。

ちなみに、「似て非なる」は、be similar in appearance but different in substanceと言います。

point
apples and oranges=全然似ていないもの

⑦break the ice=「氷を破る」?

[例文]
A:How was the meeting this morning?
B:The atmosphere was quite stiff at first, but Henry broke the ice with a joke.
[和訳]
A:今朝の会議はどうだった?
B:最初は堅い雰囲気だったけれど、ヘンリーのジョークで緊張がほぐれたよ。

北海道のオホーツク海岸の網走市や紋別市には、毎年2月になると、流氷が押し寄せます。

この流氷を砕く砕氷船は国内のみならず、外国からの観光客をも喜ばせています。

break the iceは文字どおり、「(砕氷船が)氷を砕く」ことです。

氷を砕いて、他の船が通れるようにすることから発展して、「(先駆者として)最初にやる」を意味するようになりました。

また、「(パーティーや初対面の場などで)緊張・堅苦しさをほぐす」「堅くなっている雰囲気をほぐす」という意味でも使われます。

面白い話(ジョークなど)によることもあれば、親切な行為などがキッカケになることもあります。

氷を砕いて、他の船が通れるようにすることから、「他の人の心をリラックスさせる」という意味で使われることもあります。

point
break the ice=堅くなっている雰囲気をほぐす

⑧Come get me.=「私を捕まえに来て。」?

[例文]
A:Roger, it started to rain. Can you come get me at the station.
B:All right, Michie. And what time?
[和訳]
A:ロジャー、雨が降ってきたから、駅まで車で迎えに来てくれない?
B:いいよ、ミチエ。で、何時に?

日本語では「私を捕まえに来て!」などと言うことはまずないですね。

では、このCome get me.はどういう意味でしょうか?

これは、Come and pick me up (in your car).を簡潔に表した表現です。

つまり、「車で迎えに来て」という意味です。

pick me up in your carが長いので、get meと言い換えられています。

このgetには「車で」が暗に含まれています。

口語ではcome and get meのandは省略されます。

goは「行く」で、comeは「来る」ですが、こちらから「迎えに行く」場合もcomeを使い、I’ll come get you.「迎えに行くよ」と表現します。

point
Come get me.=車で迎えに来て。

⑨Couldn’t be better.=「それ以上よくならない。」?

[例文]
A:Charlie, how are the things going at work?
B:Couldn’t be better.
[和訳]
A:チャーリー、仕事の調子はどうですか?
B:最高だよ。

学校では、How are you, ○○?と聞かれると、Fine, thank you. And you?(元気です、ありがとう。あなたは?)と応じるように習いました。

ですが、本当に気分・体調がすごくよいときは、なんと応じるとよいでしょうか?

それが、今回のCouldn’t be better.です。

日本語の「最高です、バッチリです」に相当します。

体調やその他の物・事の調子を聞かれて、最高の状態のときに使われる一言です。

例えば、Things couldn’t be better at the company. Sales of new products have increased remarkably.「会社の調子は最高だよ。新製品の売り上げが目覚ましく伸びてね」などと使われます。

同じ意味では、Nothing could be better.もあります。

反対の「最悪だね」は、Couldn’t be worse.です。

point
Couldn’t be better.=最高です。

⑩cow pie=「ウシのパイ」?

[例文]
A:Watch your step. It is full of cow pies around here.
B:OK.
[和訳]
A:足元に気をつけてよ。この辺はウシの糞がたくさん落ちているからね。
B:わかったわ。

動物の「糞」は一般にdroppingsですが、特にウシやウマなど「大きな動物の糞」(dung)と「小さな鳥の糞」(droppings)を区別することがあります。

ただし、「ウシの糞」は婉曲的にはcow pie(ウシのパイ)と言います。

「ウシの糞」がpieの形に似ていることからです。

ちなみに、「ウマの糞」はhorse biscuit(ウマのビスケット)と呼びます。

biscuitはアメリカ英語で「ロールパン」のことですが、「ウマの糞」の形がロールパンに似ているからだそうです。

ところが、表現の似ているdog biscuitは「イヌの糞」ではなく、「イヌ用のビスケット」で、穀物、肉、骨などの粉を混ぜて固く焼いたdog foodです。

では、「イヌの糞」は何と言うのでしょうか?

口語でdoggy doと言います。

ちなみに、掲示板などで「イヌの糞は飼い主がきちんと始末してください」は、Clean up after your dog, please.と書かれています。

point
cow pie=ウシの糞

⑪Dig in!=「掘って!」?

[例文]
A:Makoto, let’s dig in! There’s plenty of food!
B:Thank you. It looks delicious.
[和訳]
A:マコト、さあ、食べよう!料理はたっぷりあるから。
B:ありがとうございます。美味しそうですね。

家族や友人、親しい間柄で使うカジュアルな表現で、「どうぞ食べて(ください)!」を意味します。

digは「掘る」という意味ですが、ナイフとフォークで、山盛りの料理を掘り進めるようにして食べることをイメージするとわかりやすいですね。

食事に取り掛かる」「(~を)食べ始める」「(~に)かぶりつく」「むさぼりつく」という意味で使われます。

このフレーズにはまた、Tom didn’t work hard but dug in immediately after he succeeded his father.「トムは怠け者だったが、父の跡を継いですぐに懸命に働くようになった」のように、「一生懸命に仕事に取り掛かる」「せっせと動き始める」という意味でも使われます。

point
Dig in!=どうぞ食べて!

⑫Do you follow me?=「私についてきていますか?」?

[例文]
A:Do you follow me?
B:No, can you explain it one more time?
[和訳]
A:(ここまで)わかりますか?
B:いいえ、もう一度説明してください。

Do you follow me?には、物理的に、「私(の後)についてきていますか?」という意味もありますが、多くの場合、「私の言っていること・話の筋が分かりますか?」という意味で使われます。

授業中に、生徒・学生が授業を理解しているかを確認するために、教師がよく使います。

同じ意味で、進行形にしてAre you following me?やAre you with me?も使われます。

会議や会話、授業の途中で分からない点があれば、Excuse me, I don’t follow you.「すみません、よく分かりませんが」や、I didn’t follow the last part well.「最後の部分がよく理解できませんでした」などと使われます。

ちなみに、人を案内するときに、「(私の)後についてきてください」は、Follow me, please.と言います。

point
Do you follow me?=私の言っていることが分かりますか?

⑬Don’t be chicken.=「ニワトリになるな。」?

[例文]
A:Don’t be chicken. Bungee-jumping is fun.
B:No way. That’s too scary.
[和訳]
A:怖じ気づくなよ。バンジージャンプは面白いぞ。
B:嫌だよ。すっごく怖いよ。

chicken(ニワトリ)やchick(ヒヨコ)は、おとなしく、おどおどしています。

そのため、形容詞では、「意気地なしの」「臆病な」「腰抜けの」、名詞では「弱虫」「臆病者」という意味で使われます。

したがって、be chickenは、「ピクピクしている」「臆病である」を、Don’t be chicken.は「ビクビクするんじゃない」を意味します。

He’s a chicken.「彼は臆病者だ」のようにaをつけた名詞用法もあります。

また、a game of chickenは「肝試し」という意味です。

さらに、play chickenは「(相手が引き下がることを心の中で期待して挑発し合う)度胸試し・比べをする」を意味します。

point
Don’t be chicken.=ビクビクするんじゃない。

⑭get the picture=「その絵を手に入れる」?

[例文]
A:Get the picture, Hank?
B:No, I don’t get the picture. Because you have used too much slang.
[和訳]
A:ハンク、だいたい分かった?
B:いいや、全体像がつかめないよ。お前は俗語を使いすぎるからな。

pictureには「絵画」「写真」の他に、「映画」(イギリス英語ではthe picturesで)という意味があります。

このフレーズで使われているthe pictureは「全体の状況」「事情」「事態」を意味します。

getは「理解する」「把握する」という意味ですので、get the pictureは「(状況・事態などの)大筋をつかむ」「概略をつかむ」「大筋を理解する」「あらましを把握する」を意味します。

例えば、何かについて事情を説明して、「だいたいのみ込めた?」と尋ねる場合、Get the picture?が一般的です。だいたい分かったときはI’ve got the picture.「大筋は分かったよ」と答えます。

ここで注意したいのは、このpictureにはtheがつくということで、get a pictureとすると、「写真を撮る」「絵を取ってくる」という意味になります。

point
get the picture=大筋・概略をつかむ

⑮Give me a break!=「休憩をくれ!」?

[例文]
A:Why don’t you prepare dinner for a change?
B:Give me a break! I’m dead tired.
[和訳]
A:気分転換に夕食の準備をしてよ。
B:勘弁してくれよ!くたくたに疲れているんだから。

breakという単語は、Let’s take a break!「休憩しようよ!」やcoffee (tea) break「小休憩」、lunch break「昼休み」などでおなじみでしょう。

Let’s have a coffee break in ten minutes.「10分したらお茶にしよう」などと使われます。

ところが、類似のGive me a break!は「休憩・休みをください!」と類推しがちですが、この表現は、度の過ぎたことを言われたり、無理なことを要求されたり、依頼されたりしたときの「ちょっと待ってくれ!」「いい加減にしてくれ!」「勘弁してくれよ!」を意味します。

また、信じられないような話を聞いて、Give me a break!と言うと、「冗談はやめてくれ!」という意味になります。

point
Give me a break!=(無理な依頼に対して)勘弁してくれよ!

英語での会話のキッカケを作る・会話を弾ませるフレーズ②に続く

この名詞にこんな意味があったとは②

意外な意味を持つ名詞②

⑭mannerism=マンネリ?

用例:If we adopt their mannerisms and quirks too much, we may lose our own identity.
(もし私たちが彼らの言動の癖をあまりに取り入れてしまえば、自分たちのアイデンティティを失ってしまうかもしれない。)

これもすでに日本語として定着していますが、物事が型にはまってしまったり、ワンパターンになってしまうことを「マンネリに陥る」と言います。

そのもとになっている英語は「mannerism」ですが残念ながら、日本語の「マンネリ」という意味でこの単語が使われることはほとんどありません。

もともと、英語のmannerismは芸術、文学、演劇などで使われていた言葉で、型にはまった手法や様式に固執する態度を意味していました。

しかし、実態の英語におけるmannerismは日本語の「マンネリ」という意味で使われることはほとんどありませんし、上記のような芸術的な意味で使われることも今はそれほど多いわけではありません。

そうした意味よりも、mannerismにはもっと頻繁に使われる、一般的な意味があるのです。

まずは、上記用例を確認してみましょう。

語句について簡単にご説明しておきますと、adoptは「~を採用する」「~を取り入れる」という意味です。

それから、quirksは、個人に特有の「奇妙な癖」や「特異な行動」のことです。

そのほかの語句はそれほど難しくないと思いますが、問題はmannerismです。

少なくともこの文章でmannerismが日本語の「マンネリ」という意味で使われていないことは、皆さんもお分かりいただけるかと思います。

実は、このmannerismは「個人の言動の癖」のことなのです。

つまり、先にご説明したquirkとほぼ同じ意味で、mannerisms and quirksと同じ意味のことを違う単語で言い連ねているわけです。

このように、英語ではほぼ同じ意味のことを別の英語や語句で言い換えることが極めて多く、英語修辞法の大きな特徴の1つになっています。

というわけで、上記用例は、「もし私たちが彼らの言動の癖をあまりに取り入れてしまえば、自分たちのアイデンティティを失ってしまうかもしれない」という意味になります。

point
mannerism=「個人の言動の癖」

⑮optics=光学?

用例:One of the biggest failures of the company’s CEO was that he apparently did not understand the optics of the situation.
(その企業のCEOの最大の失敗の1つは、当時の状況が世間の目にどう映るか理解できていなかったらしいことである。)

次に取り上げるのは「optics」という単語ですが、最近アメリカでは、会話の中でも文章の中でも非常によく目につくようになりました。

一種の流行語と言ってもいいくらい、頻繁に目にします。

私たち日本人にとって、もともとopticsはそれほどなじみのある単語ではありません。

通常、opticsは光について研究する「光学」のことを意味しています。

皆さんの中でも、理系の大学や大学院に進まれた方には、おなじみの単語かもしれません。

もちろん、実際の英語でもopticsは「光学」という学問の意味で使われているのですが、最近はそれとはまったく違う意味で使われているのです。

では、どういう意味で使われているのでしょうか?

いつものように上記用例を確認してみましょう。

念のため語句の意味を説明いたしますと、failureは「失敗」、また、CEOは「Chief Executive Officer」のことで、企業などの「最高経営責任者」のことです。

それから、apparentlyは「明らかに」という意味で覚えた方が多いと思いますが、実際の英語では「見聞きしたところ、~のようだ」「どうも~らしい」という意味で使われています。

残るは、the opticsの意味をどう解釈するかですが、これが「光学」という意味でないことは文章からも明らかだと思います。

正解は、このopticsは、人の言動や事件が世間の目にどう映るか(perceived by the public)ということに最大の焦点を置いた、その場の「雰囲気」や「状況」という意味なのです。

このような意味でのopticsは当初は政治家の言動や政治イベントなどについて使われたのですが、今では政治に限らず、あらゆることにこの単語が使われています。

というわけで、上記用例は、「その企業のCEOの最大の失敗の1つは、当時の状況が世間の目にどう映るか理解できていなかったらしいことである」という意味になります。

point
optics=「雰囲気」「状況」

⑯function=機能?

用例:A formal function of this kind requires absolute knowledge of the correct thing to wear, to say, to do.
(この種の公式会合においては、どんなものを着ていったらいいのか、何を話したらいいのか、どんな行動をすべきなのか、といったことについての正しい知識が絶対に必要である。)

今回は「function」という単語を取り上げます。

当時の私の先輩たちは、「ファクションのないところに仕事はない」と常に言っていました。

つまり、自分たちに、果たすべき何らかの「ファンクション=機能」がなければ、仕事はもらえない、ビジネスは長続きしない、ということを言っていたわけです。

これは、今の言葉で言えば、「付加価値」と言い換えることができるかもしれません。

もちろん、これは考えてみれば当たり前の話で、何の機能も役割も果たせないのに、ビジネスをさせてもらえるはずがありません。

それ以来、私は社外でも社内でも「何らかのファンクションを果たす」ことを目標にしてきました。

こうしたことがあり、「function=機能」という等式が、長い間、私の頭の中でも完全に定着していました。

ところが、その後、いろんな英文を読んだりしていますと、functionの意味を「機能」と考えていては理解できないような英文にたびたび出会うようになりました。

上記用例がその例です。

まず、用例の語句を簡単にご説明しておきましょう。

requireは「~を要求する」「~を必要とする」という意味で、absolute knowledge ofは「~に関する絶対的な知識」という意味です。

さて、残るはfunctionの意味ですが、お分かりになりましたでしょうか?

正解を申し上げると、このfunctionは「機能」とは全く関係がなく、「会合」「式典」「催し」といった意味なのです。

つまり、上記用例は、「この種の公式会合においては、どんなものを着ていったらいいのか、何を話したらいいのか、どんな行動をすべきなのか、といったことについての正しい知識が絶対に必要である」という意味になります。

point
function=「会合」「式典」「催し」

⑰element=要素?

用例:Donald Trump was in his element in the swirl of pink marble and gold plating that is the lobby of Trump Tower.
(ドナルド・トランプはピンク色の大理石と金メッキで飾られたトランプタワーのロビーの喧騒の中にいて得意満面だった。)

次はelementという単語を取り上げたいと思います。

「エレメント」というと、車好きな方などは、オイルの濾過器のような役割を果たす「オイルエレメント」のことを、また化学好きな方などは「元素」のことを思い出されるかもしれません。

あるいは、ギリシャ哲学などの興味がある方の中には、「エレメント」といえば、地(earth)、風(air)、光(fire)、水(water)という宇宙の基本構成要素である「四大元素」のことを思い出す方もいらっしゃるかもしれません。

このように、「エレメント」といっても、人によっていろんなことが想像されると思いますが、一般的には、英語の「element=要素」という意味で覚えている方が多いと思います。

しかし実際の英語では、「要素」という一般的に知られた意味とは違った意味で用いられることが大変多くなっているのです。

上記用例は、アメリカのトランプ大統領が、彼の本拠地であるニューヨーク五番街のトランプタワーではしゃいでいる様子を描写したものです。

まず簡単に語句をご説明しておきますと、swirlとは「渦」のことで、in the swirl ofで「~の喧騒の中で」といった意味になります。

それから、pink marble and gold platingとは、「ピンク色の大理石と金メッキ」のことで、トランプタワーのロビーがこの2つでけばけばしく飾られていることを言っています。

ということで、あと残るはin his elementの意味をどう理解するかです。

トランプは「彼の要素の中」にあったとは、いったいどういう意味なのでしょうか?

実は、これは「楽しんでいる」「得意になっている」「水を得た魚のようになっている」「本領を発揮している」といった意味なのです。

したがって、上記用例は、「ドナルド・トランプはピンク色の大理石と金メッキで飾られたトランプタワーのロビーの喧騒の中にいて得意満面だった」といった意味になります。

point
in one’s element=「楽しんでいる」「得意になっている」「水を得た魚のようになっている」「本領を発揮している」

⑱chance=機会?

用例:If a child has the disease, there is a great chance that it is interfering with your child’s natural function and causing discomfort or even pain.
(もし子供がその病気にかかっているならば、子供が持って生まれた自然の機能を阻害し、不快感をもたらし、場合によっては苦痛をもたらす可能性が高い。)

次は「chance」という単語を取り上げます。

「絶好のチャンス」、「願ってもないチャンス」など、「チャンス」という言葉は「機会」や「好機」を意味する言葉として、今や完全に日本語になっています。

おそらく、皆さんの多くも、「chance=機会」と覚えておられるのではないかと思います。

ところが、実際の英語では、このchanceも「機会」や「好機」以外の意味で用いられることの方が非常に多いのです。

では、どんな使われ方をしているのか、まずは上記用例を確認してみましょう。

語句について少しだけ説明しておきますと、interfere withは「~を邪魔する」「~を妨害する」という意味で、discomfortは「不快感」「不快症状」という意味です。

また、先に取り上げたfunctionがここでも出てきますが、こちらは普通の「機能」という意味です。

ということで、問題はthere is a great chanceの部分ですが、全体の文意から、このchanceが「機会」や「好機」という意味ではないことはお分かりいただけるかと思います。

用例の大意は、「もし子供がその病気にかかっているならば、子供が持って生まれた機能を阻害するチャンスがある」ということですので、この「チャンス」が「機会」や「好機」という意味では文意が通じませんよね?

それもそのはずで、実はこのchanceは「可能性」という意味なのです。

他の英語で言うと、possibilityがそれに近いといえるでしょう。

アメリカの天気予報を見ていると、よく今日はa chance of rainとかa chance of snowなどと言っていますが、これは「雨(雪)が降る可能性がある」という意味なのです。

ということで、上記用例は、「もし子供がその病気にかかっているならば、子供が持って生まれた自然の機能を阻害し、不快感をもたらし、場合によっては苦痛をもたらす可能性が高い」という意味になります。

point
chance=「可能性」

⑲item=アイテム?

用例:The pair have been an item for months, we’re told, but it was a recent public event that had people wondering about their status.
(その二人がここ数か月、熱々の関係にあることは私たちも知ってはいたが、二人がそうした関係にあることを一般の人も感じるようになったのは、最近のある公式行事においてのことであった。)

「~は受験生の必須アイテムになっている」とか、あるいは「自分が探しているアイテムがない」などといった言い方がされるように、「アイテム」というカタカナ日本語も、今や私たちに非常になじみ深いものになっています。

そんな「アイテム」のもとになっているのは、言うまでもなく、英語の「item」ですが、これにも「アイテム」という普通の意味以外で使われる意味があります。

ちょっと思いつきにくいかもしれませんが、それがどんな意味で用いられているか、まずは上記用例を確認してみましょう。

なお、用例はアメリカ大リーグ、ボルチモア・オリオーンズの往年の名選手であったカル・リプケンに関する、ワシントン・ポスト紙の記事から取りました。

長年連れ添ってきた妻と数年前に離婚したリプケンが、ある女性と付き合っていることに触れた記事です。

このitemの意味がお分かりになりましたか?

文章の語句について特に難しいものはないと思いますが、1つだけ注意したいのは、文章の最後に出てくるstatusの意味です。

このstatusについては、以前にご説明したように、通常の「地位」という意味ではなく、「状況」という意味ですのでご注意ください。

さて、あと残る難題はitemの意味ですが、実はこれは、相思相愛の「熱々カップル」という意味なのです。

つまり、他の言い方をすれば、a couple in a romantic or sexual relationshipということです。

ということで、上記用例は、「その二人がここ数か月、熱々の関係にあることは私たちも知ってはいたが、二人がそうした関係にあることを一般の人も感じるようになったのは、最近のある公式行事においてのことであった」という意味になります。

point
item=「熱々カップル」

⑳kick=蹴る?

用例:He is completely passionate about his job which he’s been doing for more than two decades and is still getting a kick out of it.
(彼は20年以上にもわたってやってきたその仕事に本当に熱心に取り組んでおり、今なおその刺激を大いに楽しんでいる。)

次は「kick」という単語です。

kickと聞けば、通常はボールなどを「蹴る(こと)」という意味をすぐに思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。

特にサッカーファンの方にとっては「フリーキック」「コーナーキック」「ペナルティキック」など、サッカーの試合でおなじみの言葉が多く、「kick=蹴る」と理解されている方が多いと思います。

もちろん、実際の英語でもkickは「蹴る」という意味で使われており、皆さんの理解は正しいのですが、kickはこれ以外に、日常会話でも新聞、雑誌の記事でも非常によく使われるもう1つの意味があるのです。

では、それは一体どんな意味なのでしょうか?

1つヒントを差し上げるとすると、仮に皆さんが誰かに蹴られた場合を考えてみてください。

蹴られると当然「痛い」と感じると思いますが、そうした「痛い」といった感覚のことを一般的に表現する場合、何と言ったらいいでしょうか?

前置きが長くなりましたが、まずは上記用例を確認してみましょう。

文章の語句については比較的易しいものばかりだと思いますが、難関は最後のgetting a kick out of itという部分です。

言うまでもありませんが、文意から考えて、このkickが通常の「蹴る」という意味でないことは明らかですね。

だとすると、このkickはどういう意味と理解したらいいのでしょうか?

私は先ほどヒントとして、蹴られたときに感じる「痛い」といった感覚を、一般的に何と表現するかと言いましたが、何か思いつきましたか?

勘の良い方はお分かりかもしれませんが、実はこのkickは「刺激」「興奮」「スリル」といった意味なのです。

蹴られることは一種の刺激であり、興奮材料(?)にもなりますよね。

ということで、上記用例は、「彼は20年以上にもわたってやってきたその仕事に本当に熱心に取り組んでおり、今なおその刺激を大いに楽しんでいる」という意味になります。

point
kick=「刺激」「興奮」「スリル」

㉑idea=アイデア?

用例:It was unclear who first proposed the secret communications channel, but the idea was for Mr. Flynn to speak directly with a Russian military official.
(誰が最初にその秘密の情報チャンネルを提案したのか不明だが、その狙いはフリン氏がロシアの軍人と直接話をするということであった。)

さて、次に取り上げるのは「idea」という単語です。

ideaも「アイデア」というカタカナ日本語として、今や知らない人などいないくらいで、通常は「考え」「着想」「思い付き」などといった意味で使われています。

英語のideaも、基本的には日本語と同じ意味で使われています。

皆さんもよくご存じのように、アメリカの首都ワシントンには、国内外の課題や公共政策について研究し、政策提言を行う数多くのシンクタンクがあります。

メディアはこうしたシンクタンクのことを、よく「アイデア・ファクトリー」(アイデア工場)と呼びますが、このように呼ばれるときの「アイデア」は、まさに日本語の「アイデア」と同じ意味です。

しかしながら、英語のideaには、これ以外に非常によく使われるもう1つの重要な意味があるのです。

しかも、それは本当によく使われており、通常の「アイデア」という意味よりもはるかに多く使われていると言っても過言ではありません。

では、それは一体どんな意味なのでしょうか?

上記用例を確認してみましょう。

なお、この用例は、一時トランプ政権の「ロシアゲート疑惑」として、大きなスキャンダルになった事件に関する記事から取りました。

この文章にも特に難しい語句はないと思いますが、問題はthe idea wasという部分です。

実際、このthe idea is (was)という言い方は非常によく使われていますが、これが普通の「アイデア」という意味ではないことはお分かりいただけるかと思います。

実は、このideaは「目的」「意図」「狙い」という意味なのです。

つまり、the idea is ~で「その目的は~ということだ」という意味になるわけです。

実際、アメリカ人は本当にこの表現をよく使いますので、この機会にぜひ覚えていただければと思います。

というわけで、上記用例は、「誰が最初にその秘密の情報チャンネルを提案したのか不明だが、その狙いはフリン氏がロシアの軍人と直接話をするということであった」という意味になります。

point
idea=「目的」「意図」「狙い」

㉒establishment=設立?

用例:The dimly lit establishment located about three blocks from the State Department has long had a sports-bar atmosphere.
(国務省から3ブロック離れたところにあるその薄暗い店は、昔からスポーツバーのような雰囲気があった。)

「establishment」という単語を聞くと、通常は「設立」や「創設」といった意味を思い出す方が多いでしょう。

もちろん、その理解で間違いではないのですが、残念ながらestablishmentについても、この第1の意味だけを覚えていては、新聞や雑誌の記事を十分に読みこなすことはできません。

では、establishmentがこれ以外にどのような意味で使われているのか、いつものようにまずは用例をご覧いただきたいと思います。

なお、このestablishmentの意味については、皆さんがよくご存じの第1の意味からそれほどかけ離れているわけではありません。

「設立」や「創設」という概念的な第1の意味を、具体的なものへともう少し拡大していくと、第2の意味が見えてきます。

上記用例を確認してみましょう。

若干難しい語句がありますので、まずそれについて説明しておきますと、dimly litというのは、「薄暗い明りの」「ほのかな明かりの」という意味です。

また、locatedは「~に位置する」という意味で、その前のestablishmentを修飾しています。

State Departmentというのは、「国務省」のことで、日本で言えば外務省に相当する役所です。

atmosphereは「雰囲気」という意味です。

以上でだいたい語句の意味はお分かりいただけたかと思いますが、このestablishmentの意味は、上記のとおり、「設立」や「創設」という第1の意味からそう隔たっているわけではありません。

その意味を理解するうえで注意したいのは、先ほども触れたlocatedという単語です。

ご説明したように、locatedは「~に位置する」という意味で、establishmentを後ろから修飾しているわけですから、このestablishmentは「設立」や「創設」というような「概念」ではなく、どこかに「位置している」何か具体的な「モノ」ということになります。

実は、このestablishmentは、「商店」や「店舗」、さらにはホテルなどの「施設」のことを意味しているのです。

実際、「小売店舗」のことはretail establishment、レストランなどのことはfood establishmentなどと言ったりします

というわけで、上記用例は、「国務省から3ブロック離れたところにあるその薄暗い店は、昔からスポーツバーのような雰囲気があった」という意味になります。

point
establishment=「商店」「店舗」「施設」

㉓image=イメージ?

用例:The newspaper said that the images and information contained in its reports were neither graphic nor disrespectful of the victims of the terrorist attack.
(その(テロ事件に関する)報道に含まれた写真や情報の描写は生々しいものでも、事件の犠牲者を冒涜するようなものではなかったと、新聞社は主張した。)

日本語の「イメージ」という言葉は、物や人などについて、主として「心に思い浮かんだ感じや印象」という意味で使われているように思います。

ところが、英語では、そうした意味で使われることはそれほど多くありません。

むしろ、稀にしか使われないといってもいいでしょう。

また、日本語の「イメージ」という言葉には何かはっきりしない、漠然とした「おぼろげ感」のようなものが感じられますが、その一方、英語の「image」は、より明確なものを表現しています。

では、英語のimageは一体どのようなものを意味するのでしょうか?

上記用例を確認してみましょう。

なお、これは、あるテロ事件に関連して、新聞社がその事件現場の様子を報道したことに関する記事から取りました。

語句について簡単にご説明しておきますと、containは「含む」neither ~ nor…は「~でも…でもない」という意味です。

graphicは少し日本語とニュアンスが違うのですが、「生々しい」「どぎつい」という意味で、disrespectfulはrespectfulの反意語で、「冒涜するような」「無礼な」という意味です。

ここまで語句が理解できると、だいたいの文意はお分かりいただけたのではないかと思いますが、あとはimageの意味をどう理解するかです。

正解を申し上げると、このimageは「画像」や「映像」という意味なのです。

場合によって「画像」だったり「映像」だったりするのですが、この文章は新聞社についての話なので「画像」という意味で、より端的に言えば「写真」のことを意味しています。

というわけで、上記用例は、「その(テロ事件に関する)報道に含まれた写真や情報の描写は生々しいものでも、事件の犠牲者を冒涜するようなものではなかったと、新聞社は主張した」という意味になります。

point
image=「画像」「映像」「写真」

㉔bearing=ベアリング?

用例:The study funded by the government found that the age of mothers had no bearing on the risk for these disorder.
(政府によって資金援助された研究によると、母親の年齢はこれら病気になるリスクとは全く関係がないことが明らかになった。)

「ベアリング」と言えば、車輪、歯車、タービンなどを効率よく回転させる機械に不可欠な部品のことを思い浮かべる方がほとんどではないかと思います。

実際、私自身も、「ベアリング」のもとである英語の「bearing」という単語を英文の中で最初に見たときには、てっきり部品の「ベアリング」のことだと思い、それ以外の意味があるなど思いもよりませんでした。

ところが、その英文を何度読み返しても「ベアリング」という意味では文意が全く通じないのです。

怠惰な私は、そのとき辞書を調べることもしなかったのですが、その後もこのbearingという単語によく出会いました。

そして、そのほとんどが上記用例のように、have (no) bearing onという形で出てくることに気付いたのです。

皆さんも、これが部品の「ベアリング」ではないことはお分かりいただけるかと思いますが、では、一体どういう意味なのか、お分かりになりますでしょうか?

まず語句からご説明しておきますと、このstudyは「勉強」ではなく、「研究」という意味です。

また、funded by the governmentというのは、「政府によって資金援助された」という意味です。

そして、最後のdisordersは、ここでは「病気」「障害」「疾患」という意味になります。

ということで、あと解決すべき問題はbearingの意味だけですが、上記のとおり、ここでもhave no bearing onという決まった形で出てきていますね。

実は、このbearingは「関係」「関連」「影響」などという意味なのです。

ということで、上記用例は、「政府によって資金援助された研究によると、母親の年齢はこれら病気になるリスクとは全く関係がないことが明らかになった」という意味になります。

point
bearing=「関係」「関連」「影響」

㉕sport=スポーツ?

用例:I appreciate Tom being such a good sport about paying up the rent for me.
(私は、トムが私のために家賃を全額支払ってくれるなど、本当にいい人であることに感謝している。)

さて、本項でご紹介する英単語も、いよいよこれで最後になりました。

最後を飾る単語として取り上げるのは、「sport」という誰でも知っている単語です。

言うまでもなく、sportは「スポーツ」のことであり、日本語ではそれ以外の意味で使われることはありません。

ところが、実際の英語では、sportは「スポーツ」のことだけでなく、人を描写するときにも大変よく使われているのです。

では、sportは人をどのように描写するときに使われるのでしょうか?

まずは上記用例を確認してみましょう。

特に難しい語句はないと思いますが、pay upについて一言だけ補足しておきます。

皆さんもよくご存じのように「支払う」という意味の英単語にはpayがあるのですが、それとpay upでは若干意味が違います。

すなわち、payは単に支払うことなのですが、それがpay upとなると、「全額を支払う」とか「残額をすべて支払う」といった意味になるのです。

さて、そういうことで、文章の語句自体は難しくないと思いますが、sportの意味だけがどうもよく分からないのではないでしょうか。

それも当然のことで、実は、このsportは「物分かりのいい人」「さっぱりした気のいい人」「性格のいい人」という意味なのです。

そのため、人のことを描写する場合、単にa sportではなく、a good sportという言い方をすることがよくあります。

というわけで、上記用例は、「私は、トムが私のために家賃を全額支払ってくれるなど、本当にいい人であることに感謝している」という意味になるのです。

なお、このa good sportについて、1つだけ皆さんに注意していただきたいことがあります。

それは、a good sportが男性を評する場合は「気のいい人」という大変肯定的な意味になるのですが、これを女性に使うと、なぜか、男性から見て「遊ぶのにいい女」という大変失礼な表現になることです。

ゆめゆめ女性に対しては使わないようにしてください。

point
sport=「物分かりのいい人」「さっぱりした気のいい人」「性格のいい人」

いかがでしたでしょうか?

アメリカの新聞や雑誌で使われる時事英語や、アメリカ人の日常会話などにおいては、皆さんがよくご存じの英単語の多くが、皆さんが覚えていらっしゃる意味とはまったく違った意味で使われていることが多いのです。

いや、むしろ実際の生きた英語では、今回紹介したような皆さんが知らない意味で使われている英単語の方がはるかに多いといっても過言ではありません。

今回ご紹介した「第2の意味」を知っていれば、まるで霧が晴れたかのように英文をスラスラ読み進めていくことができるようになります。

ぜひ何度も読んで覚えて今後の英語学習に役立ててみてはいかがでしょうか。

この名詞にこんな意味があったとは①

さて、これまで、英語の名詞の中で、それが動詞として使われている単語をご紹介しました。

本項では、同じ英語の名詞でも、皆さんがよく知っている意味とはまったく違った意味の名詞としてよく使われている単語を取り上げていきたいと思います。

意外な意味を持つ名詞①

①status=地位?

用例:I would like to know when and how I will be noticed regarding the status of my application.
(私の申請の状況について、いつ、どのようにして教えてくれるのか知りたい。)

最初にご紹介したいのは、「status」という皆さんよくご存じの単語です。

statusと言えば、すぐに「地位」という日本語が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?

今や、それほど、statusという英語と「地位」という日本語は離れがたく結びついているように思います。

もちろん、英語でもstatusは「地位」という意味で非常によく使われています。

しかし、これからご紹介するstatusのもう1つの意味も、それに負けず劣らず非常に重要であり、よく使われています。

では、「地位」という意味以外に、statusは一体どんな意味として使われているのか、まずは上記用例を確認してみましょう。

念のため、用例中の語句について補足しておきますと、notifyというのは「~を知らせる」という意味です。

それから、applicationというのは大学に願書を出したり、何かに申し込みをしたり、申請をしたりすることです。

以上のことが分かると、後の語句はそれほど難しくはないと思いますが、問題はstatus of my applicationという語句をどう理解するかです。

これを「私の申請の地位」と理解すると、何のことか分かりませんね。

そうなんです。実はこのstatusは「地位」という意味ではなく、「状況」という意味なのです。

別の英語で言えば、conditionやsituationなどがそれに当たります

つまり、上記用例は、「私の申請の状況について、いつ、どのようにして教えてくれるのか知りたい」という意味になるわけです。

point
status=「状況」

②literature=文学?

用例:He ran for government in 2008 with campaign literature that showed him as a true conservative.
(彼は2008年の知事選に立候補したが。そのときの選挙パンフレットでは、彼のことを真の保守派として宣伝していた。)

次に取り上げるのは、「literature」という単語です。

おそらく、多くの皆さんにとっては、「literature=文学」という等式がすぐ頭に思い浮かぶのではないでしょうか?

たしかに、「ノーベル文学賞」のことは英語で、Nobel Prize in Literatureと言いますので、literatureが「文学」を意味することは間違いありません。

ところが、実際に使われている英語では、literatureは「文学」という狭い意味だけで使われているわけではありません。

literatureという単語は「文学」はもとより、それ以外のものを指すときにも使われているのです。

では、「文学」以外のものとはいったい何でしょうか?

まずは上記用例を確認してみましょう。

語句から説明しますと、ran forはrun forの過去形ですが、run forで「立候補する」という意味になります。

それから、campaignは日本語の「宣伝キャンペーン」のことではなく「選挙戦」のことで、conservativeは「保守派」という意味です。

そうすると、これでだいたいの文意はお分かりいただけると思いますが、問題はcampaign literatureとは一体何かということです。

campaign(選挙戦)と「文学」はあまり関係なさそうですから、このliteratureは「文学」という意味ではなさそうです。

実は、このliteratureは日本語で言う「パンフレット」や「チラシ」のことなのです。

確かに、「パンフレット」や「チラシ」も書かれたものには違いないのですが、日本語の「文学」という言葉の中にそれらは入っていません。

ところが、英語のliteratureには、日本語で言う「文学」だけでなく、「パンフレット」や「チラシ」の類までを含めた広義の「書かれたもの」という意味が含まれているのです。

というわけで、上記用例は、「彼は2008年の知事選に立候補したが。そのときの選挙パンフレットでは、彼のことを真の保守派として宣伝していた」という意味になるわけです。

point
literature=「書かれたもの(パンフレット、チラシなど)」

③bromide=ブロマイド写真?

用例:What the consultant talked at the seminar was a collection of old management bromides and cliches.
(そのセミナーでコンサルタントが話したことは、経営に関する古い陳腐なお決まりの話ばかりだった。)

現在どうなっているかはよく知りませんが、昭和30年代や40年代頃までは、映画スターや芸能人などの写真が「ブロマイド写真」と呼ばれてよく売られていました。

そうしたことから、「ブロマイド」と言えば、すぐに「ブロマイド写真」のことが思い浮かび、それ以外のものは想像できない人が多いのではないかと思います。

実際、私もそのような思い込みが強く、読んでいた英文の中に最初に「bromide」という単語が出てきたときには、「ブロマイド写真」以外の意味が思いつきませんでした。

もちろん、私が思い込んでいた「ブロマイド写真」という意味を、そのときの英文のbromideに当てはめても、どうにも文章の意味が通りませんでした。

それもそのはずで、実は、このbromideという単語には、「ブロマイド写真」などという意味よりもはるかに重要で、はるかに頻繁に使われる意味があるのです。

では、bromideは一体どんな意味で使われているのでしょうか?

上記用例を確認してみましょう。

「ブロマイド写真」という意味からは、ちょっと思いつきにくいかもしれません。

語句について、1つだけご説明しておきますと、bromideの後に出てくるclincheは「お決まりの陳腐な言葉や表現」という意味です。

元々はフランス語でしたが、今では立派な英語として非常によく使われています。

さて、bromideですが、その意味はお分かりになりましたでしょうか?

実はこのbromideは今ご説明したclincheの同義語で、「決まり文句」や「陳腐な考え」という意味なのです。

つまり、「bromides and clinche」というのは、同じ意味のことを違った単語で言い換えているわけです。

このように、同じ意味のことを違う単語で言い換えたり連ねたりするのは、英語では非常によく見られることで、英語表現における大きな特徴の1つになっています。

というわけで、上記用例は、「そのセミナーでコンサルタントが話したことは、経営に関する古い陳腐なお決まりの話ばかりだった」という意味になります。

point
bromide=「決まり文句」「陳腐な考え」

④labor=労働?

用例:She suffered in labor for more than five hours, and doctors finally had to perform a Caesarian section.
(彼女は5時間以上陣痛で苦しんだので、医師たちも最後には帝王切開をすることになった。)

次は「labor」という単語を取り上げます。

labor unionは「労働組合」のこと、labor forceは「労働力」のこと、manual laborは「肉体労働」のことを意味するように、laborが「労働」という意味だということは、皆さんもよくご存じのことでしょう。

ところが、laborには「労働」という意味以外にも、もう1つの重要な意味があります。

前にご紹介したstatusやbromideなどは、皆さんがよくご存じの第1の意味から第2の意味を思いつくことは非常に困難だったと思います。

しかし、このlaborについては、それらに比べるとそれほど難しいかもしれません。

女性がする「労働」という観点から考えていただければ、ある程度、類推できるかもしれません。

では、いつものように、まず上記用例を確認してみましょう。

まず、語句について1つだけご説明しておきますと、文章の一番最後に出てくるCaesarian sectionとは「帝王切開」のことです。

ちなみに、アメリカでは、こうした「帝王切開」のことを略してC-sectionと呼んでいますが、女性の約3分の1がこの方法で出産するなど、非常に一般的な方法になっています。

さて、Caesarian sectionの意味が分かると、laborの意味もより類推しやすくなったのではないでしょうか。

もう意味が分かった方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこのlaborは、出産の前の「陣痛」という意味なのです。

「陣痛」というのは、女性にとって大変苦しい「労働」であるということから、このような意味が派生したのではないかと思われます。

ちなみに、「陣痛」の後の実際の出産のことは、英語でdeliveryと言います

ということで、上記用例は、「彼女は5時間以上陣痛で苦しんだので、医師たちも最後には帝王切開をすることになった」という意味になるわけです。

point
labor=「陣痛」

⑤campus=大学のキャンパス?

用例:The company has an ambitious plan to create a sprawling, high-tech campus of energy-efficient buildings.
(その会社は、エネルギー効率のよい広大なハイテク拠点を作り出すという野心的な計画を持っている。)

次に取り上げるのは「campus」という単語です。

おそらく、皆さんの中にも、campusという単語を聞けば、すぐに「大学のキャンパス」のことを思い浮かべる方が多いと思います。

実際そのとおりで、ほとんどの場合、英語でもcampusは「大学のキャンパス」という意味で使われています。

しかし、アメリカ英語でcampusという単語が使われるのは、大学の構内、敷地についてだけではないのです。

大学のキャンパスのように、広々とした敷地の中に建物が点在しているようなところはどこでも「キャンパス」と呼ぶことができるのです。

では、上記用例を確認してみましょう。

いつものように、まず語句についてご説明しますと、ambitiousは「野心的な」という意味です。

また、sprawlingは「広範囲に広がった」ということで、energy-efficientは「エネルギー効率のよい」という意味です。

ということで、上記用例は「その会社は、エネルギー効率のよい広大なハイテク拠点を作り出すという野心的な計画を持っている」という意味になるわけです。

実際、ハイテク企業が集まるサンフランシスコ郊外のシリコンバレーでは、アップル、フェイスブック、グーグルなどといった名だたるハイテク企業が、広大な敷地の中にスーパーモダンな労働空間を築いていますが、そうした彼らの労働拠点のことは「オフィス」ではなく「キャンパス」と呼ばれているのです。

もちろん、「キャンパス」と呼ばれるのはシリコンバレーにあるこうしたハイテク企業だけでなく、他の企業の敷地、さらには大きな病院の敷地などについても「キャンパス」と呼ばれています。

日本語で「キャンパス」と言えば、基本的に大学の構内、敷地のことしか思い浮かびませんが、英語では、大学のキャンパスのようにゆったりと広々とした敷地であれば、それは「キャンパス」と呼びうることを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。

point
campus=「広々とした敷地」

⑥beef=牛肉?

用例:One of the things I don’t like our new section chief is the fact that he doesn’t address my beefs and concerns directly.
(新任の課長について私が気に入らないことの1つは、彼が私の不満や心配事に直接対処しようとしないことだ。)

次は、「beef」を取り上げます。

昔に比べれば、最近は日本人もたくさんbeef(牛肉)を食べるようになりました。

しかしながら、日本人が牛肉をたくさん食べるようになったといっても、まだ1人当たり年間約6.7 kgであるのに対して、アメリカ人の場合は、その約4倍の年間約24.7 kgにもなるそうです。

このように、昔も今も、アメリカ人と牛肉は切っても切れない関係にあり、牛肉はアメリカ人の生活の中、さらには言葉の中にも深く入り込んでいます。

そうしたこともあり、beefという単語も単に「牛肉」という意味だけでなく、ある興味深い意味としても使われるようになりました。

では、それはどんな意味として使われているのか、上記用例を確認してみましょう。

特に補足する必要があるような語句はないと思います。

文中に出てくるaddressは、以前にご紹介したように、「~に対処する」という意味の動詞でしたね。

残る問題は、my beef and concernsをどう訳すかということですが、正解を申し上げますと、このbeefは「不満」「不平」という意味で、別の英語で言えば、complaintと同じ意味になります。

ということで、上記用例は、「新任の課長について私が気に入らないことの1つは、彼が私の不満や心配事に直接対処しようとしないことだ」という意味になるわけです。

なお、beefには「不満」「不平」という意味のほかに、もう1つ名詞としての重要な意味があります。

それは、「内容」「実質」という意味で、別の単語で言うと、substanceと同じ意味で使われます。

例えば、人がプレゼンをするときなど、もしもそのプレゼンに新味や具体性がない場合には、相手に対してWhere is the beef ?と言えば、大変効果的なパンチになります。

皆さんはそんなことはないと思いますが、決して、Where is the beef ?などと言われないよう気を付けてください。

point
beef=「不満」「不平」「内容」「実質」

⑦reservation=予約?

用例:The president emphasized the need for military action, but some generals voiced reservations about it.
(大統領は軍事行動の必要性を強調したが、将軍たちの中にはそれに対して疑義を表明した者もいた。)

最近では、日本語でも、「席を予約する」という意味で、席を「リザーブする」という言い方をするようになりました。

このように、今や多くの方が「reserve=予約する」という意味で理解していると思います。

また、その名詞形のreservationについても、「予約」という意味で使う日本人が大変多くなっています。

ところが、残念なことに、reservationは実際の英語では、必ずしも「予約」という意味でばかり使われるわけではないのです。

むしろ、それ以外の意味として使われる場合の方が多いのかもしれません。

では、それはどんな意味で使われているのでしょうか?

上記用例を確認してみましょう。

語句から簡単に説明しておきますと、emphasisは「強調する」という意味で、need for military actionは「軍事行動の必要性」という意味になります。

それから、generalは「将軍」のことで、voiceは動詞で「声に出す」「表明する」という意味になります。

これだけわかると文章のほとんどが分かったも同然ですが、残る難関はreservationsです。

文章の全体の意味から、このreservationsが「予約」とは全く関係ないことだけはお分かりいただけると思います。

では、このreservationsは一体どういう意味かといいますと、実はこれは物事に対して完全な賛成ではないという「留保」や「条件付き」のことを意味しているのです。

言い換えれば、物事に対する「疑い」(doubt)と同じことです。

つまり、上記用例は、「大統領は軍事行動の必要性を強調したが、将軍たちの中にはそれに対して疑義を表明した者もいた」という意味になるわけです。

なお、reservationにはこれ以外にもう1つ重要な意味があります。

それはインディアン原住民などの「居留地」という意味です。

これもよく出てきますので、この機会にぜひ覚えておくといいでしょう。

point
reservation=「留保」「条件付き」「居留地」

⑧manner=礼儀作法?

用例:The company’s social responsibility efforts to give back to the community in a meaningful manner have been working just fine.
(有意義なやり方で社会還元するというその企業の社会的責任活動は、大変うまくいっている。)

日本語で「マナー」というと、言うまでもなく、それは「礼儀作法」のことを意味します。

「あの人はマナーがよい」とか、「彼はマナーを心得ていない」などというときの「マナー」は、まさにそのような「礼儀作法」を意味していますよね。

ところが、実際の生きた英語では、「manner」がこうした意味で使われることは、残念ながらそれほど多くありません。

私も、mannerという単語が「礼儀作法」という意味で、会話などで使われている場面に遭遇した記憶はあまりありません。

では、mannerという単語は、日常会話でも新聞や雑誌などの記事の中でも出てこないのかというと、もちろんそんなことはありません。

むしろ、頻繁に出てくるといった方がいいくらいです。

それでは、mannerは一体どんな意味として出てくるのでしょうか?

これも、今までご紹介してきた多くの単語と同じように、「礼儀作法」という第1の意味からは想像できないような意味として使われているのです。

まずは上記用例を確認してみましょう。

まず語句から補足しておきますと、social responsibility effortsというのは、いわゆる「企業の社会的責任活動」のことです。

また、give back to the communityというのは「社会的にお返しをする」「社会に還元する」という意味です。

それから、meaningfulは「有意義な」ということworking just fineは「非常にうまくいっている」という意味になります。

なお、用例の文章で1つ注意したいのは、主語の部分が非常に長くなっていることです。

すなわち、The company’s…in a meaningful mannerまでが主語で、その後にくるhave been workingが動詞になるわけです。

どんな英文を読んでいるときでも、その文章の主語と動詞が何であるかを見極めることが英文読解の最大の秘訣になります。

さて、前置きが長くなりましたが、in a meaningful mannerとして出てくるmannerの意味はお分かりになりましたでしょうか?

実は、このmannerは、wayや、先にご紹介したfashionと同じく、「やり方」「方法」という意味なのです。

ネイティブ・スピーカーの日常会話の中でも、さらには新聞や雑誌の記事の中でも非常によく使われています。

というわけで、上記用例は、「有意義なやり方で社会還元するというその企業の社会的責任活動は、大変うまくいっている」という意味になるわけです。

point
manner=「やり方」「方法」

⑨confidence=自身?

用例:Patients know that doctors keep their confidences and work for their benefit under whatever circumstances.
(患者は医者が患者の秘密を守り、どんな状況においても患者の利益を考えて最善を尽くすということを知っている。)

次に取り上げるのは「confidence」という単語です。

confidenceも基本単語の1つであり、皆さんも中学か高校の初め頃に、「自信」という意味の単語として学習されたのではないでしょうか?

しかし、confidenceのこの第1の意味だけ覚えていても十分ではありません。

confidenceには「自信」という第1の意味に勝るとも劣らない重要な第2の意味があるのです。

さて、それがどんな意味で用いられているのかは、まず上記用例を確認してみましょう。

あまり難しい語句はなさそうですが、1つだけ説明しておきますと、文章の最後に出てくるunder whatever circumstancesというのは、「どんな状況下においても」という意味になります。

文章全体の感じからすると、「医者はどんな状況においても、患者のために最善を尽くすことを知っている」という意味になるように思われますが、問題はdoctors keep their confidencesをどう解釈するかです。

正解を言うと、このconfidenceは「秘密」「打ち明け話」という意味なのです。
つまり、上記用例は、「患者は医者が患者の秘密を守り、どんな状況においても患者の利益を考えて最善を尽くすということを知っている」という意味になるわけです。

なお、confidenceは別の英語で言えば、secret、private affair、confidential matterなどに当たりますが、このようにconfidenceが「秘密」「打ち明け話」という意味で使われるときは、多くの場合、confidencesと複数形になります

また、「社外秘」「対外秘」などという意味でconfidentialという印を押された書類などを皆さんもご覧になったことがあるかもしれませんが、そのときのconfidentialはまさにこのconfidenceから派生しているのです。

point
confidence=「秘密」「打ち明け話」

⑩leadership=リーダーシップ?

用例:He expressed doubt that a bipartisan compromise could be reached because he suspected his party’s leadership was intent on repealing the opposition party’s signature bill.
(彼は超党派の妥協が成立する可能性について疑念を呈した。というのも、彼が所属する政党の幹部たちが、野党が成立させた代表的な法案を廃棄することに躍起になっていると疑っていたからだ。)

さて、次は「leadership」という単語を取り上げたいと思いますが、これにも、第2の重要な意味があります。

今や完全な日本語になった「リーダーシップ」という言葉に、別の意味があるなんて考えられないとおっしゃる方もいるかもしれませんが、意外や意外、実際の生きた英語では、これからご紹介する第2の意味の方がはるかによく使われていうのです。

ただ、そうは言っても、この第2の意味は、「リーダーシップ」という第1の意味からそう隔たっているわけではありません。

前置きが長くなりましたが、まずは上記用例を確認してみましょう。

これまでに見てきたほかの用例文に比べると少し難しいかもしれませんので、まず語句について説明しておきましょう。

最初に出てくるexpressは「表明する」という意味で、doubtは「疑い」「疑念」という意味です。

bipartisan compromiseとは「超党派の妥協」suspectは「疑う」intent onは「~に熱心である」repealは「廃棄する」、そしてsignature billは「代表的(特徴的)な法案」という意味です。

ここまでご説明すると、だいたいの意味はお分かりいただけたと思いますが、あとはhis party’s leadershipだけが厄介な部分として残っています。

このleadershipが「リーダーシップ」という通常の意味でないことは、その後にwas intent on(~に熱心だった)という、一般的には、人を主語とする語句が続いていることからもお分かりいただけるかと思います。

実は、このleadershipは単なる「リーダーシップ」のことではなく、リーダーシップを発揮すべき「指導者たち」「リーダーたち」「幹部たち」のことを言っているのです。

このように書くと、「指導者」という意味で皆さんもよくご存じのleaderとこのleadershipは同じなのかという疑問を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

正解を言いますと、leaderとleadershipは同じではありません。

では、両者の違いは何かといいますと、leaderという単語は一人ひとりの「指導者」個人のことを意味するのに対して、leadershipという単語はそうしたleaderたちを1つの集合体としてとらえたものを意味しているという違いがあるのです。

このように、leadershipが「指導者たち」「幹部たち」という人間の意味で使われることは非常に多く、むしろ、一般的な「リーダーシップ」という意味よりもはるかに頻出しているといっても過言ではありません。

というわけで、上記用例は、「彼は超党派の妥協が成立する可能性について疑念を呈した。というのも、彼が所属する政党の幹部たちが、野党が成立させた代表的な法案を廃棄することに躍起になっていると疑っていたからだ」という意味になるのです。

point
leadership=「指導者たち」「リーダーたち」「幹部たち」

⑪democracy=民主主義?

用例:The longer a democracy lasted, Plato argued, the more democratic it would become. Its freedoms would multiply and its equality would spread.
(プラトンは、民主社会というのは長く継続すればするほどより民主的になる。そして自由が栄え、平等が広がると主張した。)

次に取り上げるのは「democracy」という単語です。

皆さんの中にはどうしてこんな意味の分かりきったような単語を取り上げるのかと、不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

democracyといえば、「民主主義」に決まっているではないかというお叱りの声が聞こえてきそうです。

ところが、そう単純な話でもないのです。

前項のleadershipと同じように、democracyについても、民主主義という原義からそんなに離れているわけではないのですが、これには重要な第2の意味があるのです。

では、democracyには「民主主義」以外に、一体どんな意味があるのでしょうか?

上記用例を確認してみましょう。

注意していただきたいのは、用例中のdemocracyがa democracyとなっていることです。

「民主主義」という概念の意味であれば、a democracyとはならないはずですよね。

まず、語句から説明していきますと、lastは「続く」、Platoはギリシャの哲学者の「プラトン」のことです。

それからmultiplyは「増殖する」spreadは「広がる」という意味です。

また、「The longer…, the more…」は「~すればするほど…だ」という意味の有名な構文ですね。

さて、残る問題はa democracyの意味だけですが、これが「民主主義」という意味でないことは先ほども申し上げたとおりです。

実はa democracyというのは「民主主義国家」「民主社会」という意味なのです。
「民主主義」という意味であれば aは付きませんが、「民主主義国家」や「民主社会」であれば、逆にaが必要になってくるのです。

というわけで、上記用例は、「プラトンは、民主社会というのは長く継続すればするほどより民主的になる。そして自由が栄え、平等が広がると主張した」という意味になるわけです。

point
a democracy=「民主主義国家」「民主社会」

⑫economy=経済?

用例:Agriculture is the backbone of every country. That’s where the jobs are, and you build an economy on that.
(どんな国にとっても、農業が国の支えである。まさにそこにこそ仕事があるのであり、それをもとにして国の経済システムを構築していくべきだ。)

次は「economy」という単語を取り上げたいと思いますが、これもまた皆さんよくご存じの「経済」という意味ばかりで使われているわけではありません。

確かに、英語で「日本経済」のことはJapanese economyであり、「世界経済」のことはworld economyと言いますので、economyが「経済」という意味を持っていることは間違いありません。

ところが、economyも前項のdemocracyと同じように、単なるeconomyではなく、an economyとなる場合があるのです。

それでは、economyとan economyはどう違うのでしょうか?

上記用例はan economyの典型的な使い方ですので、それがどういう意味で用いられているのか確認してみましょう。

backboneは「背骨」のことで、より一般的に言えば、何かの支えになるもののことです。

That’s where the jobs areというのは、非常に英語的な表現の仕方で、「仕事があるのはまさにそこだ」という意味です。

実際、That’s where…、That’s something…、That’s what…などといった言い方は、アメリカ人の日常会話でも、また英字新聞や雑誌の中でも頻出しています。

日本人にはなかなか使いこなせない言い方ですが、逆に言えば、こうした言い方ができるようになれば、相当高いレベルの英語力が身についている証拠だといえます。

さて、前置きが長くなりましたが、an economyの意味について、正解を申し上げますと、これは単なる「経済」という意味ではなく、「経済組織としての国家」「経済システム」という意味になるのです。

というわけで、上記用例は、「どんな国にとっても、農業が国の支えである。まさにそこにこそ仕事があるのであり、それをもとにして国の経済システムを構築していくべきだ」という意味になるわけです。

point
an economy=「経済組織としての国家」「経済システム」

⑬competition=競争?

用例:The supermarket works very hard to beat any competition before the competition gets a chance to mount a significant challenge in the marketplace.
(そのスーパーは、競争相手が市場で重大な挑戦を仕掛けてくるチャンスを得る前に、叩き潰してしまおうと必死に努力している。)

今度は「competition」という単語を取り上げます。

competitionについては、すぐに「競争」という意味を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。

すでに「コンペティション」は日本語になっていますし、最近では、それを略した「コンペ」という言葉もよく耳にするようになりました。

このように、「competition=競争」という等式は、今では私たちの頭の中に深く刻み込まれています。

ところが、このcompetitionについても、「競争」という意味しか知らないと、英文を読んでいても理解できない場合が出てきます。

というのも、competitionには「競争」という意味以外に、もう1つ重要な意味があるからです。

もっとも、そうは言っても、この第2の意味も、先にご紹介したdemocracyやeconomyと同じく、第1の意味と大いに関係があります。

では、competitionの第2の意味とは、一体何なのでしょうか?

上記用例を確認してみましょう。

まず語句から簡単にご説明しておきますと、beatは「破る」「打ち勝つ」という意味です。

それから、mount a significant challengeというのは「重大な挑戦をする」という意味になります。

なお、皆さんの中には、どうしてここで「登る」という意味の動詞のmountが使われているのか、不思議に思う方がいらっしゃるかもしれません。

確かに合理的に考えれば、mount a challengeという言い方はおかしいのですが、昔から英語ではこれで「挑戦する」という意味の1つの決まった言い方になっているのです。

こうした英語の決まった言い方のことを「コロケーション」と呼びますが、mount a challenge以外にも、place an order(注文する)、raise money(資金調達する)、wear perfume(香水をつける)などといった様々なコロケーション表現があります

こうしたコロケーション表現は合理的に考えても時間の無駄であり、英語ではこういう決まった言い方をするのだと諦めて、覚えるしかありません。

さて、用例に戻りますと、competitionという単語が2つ出てきますが、特に2つ目のcompetitionの後にgets a chanceと続いていることに注目してください。

gets a chanceできるのは基本的に人だけであり、「競争」という「概念」がgets a chanceすることはできないはずです。

ここまで言うと、もうお分かりの方もいらっしゃると思いますが、実は、このcompetitionは単なる「競争」という意味ではなく、「競争相手」「ライバル」という意味なのです。

別の英語で言えば、competitorです

というわけ、上記用例は、「そのスーパーは、競争相手が市場で重大な挑戦を仕掛けてくるチャンスを得る前に、叩き潰してしまおうと必死に努力している」という意味になるわけです。

point
competition=「競争相手」「ライバル」

この名詞にこんな意味があったとは②に続く