英語で間違えやすい表現―街で使う―

英語で間違えやすい表現―街で使う―

1.(無料の)サービス

どうぞ、(無料サービスです!
×Please take one-it’s service!
〇Please take one-it’s free of charge!

日本語の「サービス」には「奉仕、無料」という2つの意味があるため、そのまま英語にすると間違いが起こります。

英語のserviceは「商売上のサービス」を意味し、無料、有料に関わらず、顧客に対するサービスやアフターサービス、そしてレストランなどで客に料理や飲み物を出す行為などを指します。

前者の例には、配送サービス、修理サービスなどがあります。

英語では、そうしたサービスが無料だというときは no service chargeと表現します。

また、商品の配送料は請求しないことを示すときは free delivery (service)と言います。

「無料」を表す表現や使用例はたくさんあります。

free「入場無料」、free of charge「配送無料」、without charge「製品にご不満がある場合は無料で返品可能」、Free delivery within the city limits.「(看板で)市内は配送無料」など。

ホテルのバスルームの備品にcomplimentaryと書いてあるのは、「無料ですのでご自由にお使いください。お持ち帰りになっても結構です」という意味。

complimentary newspapersとして客に無料で新聞を提供しているホテルもあります。

また、chargeは動詞としても使え、The company didn’t charge me for changing the tires on the car.「あそこは、車のタイヤ交換を無料でやってくれた」というように使います。

2. 大流行

今、インフルエンザが大流行しています。
×Influenza is very popular now.
〇Influenza is very common now.

「流行」には様々な英訳が考えられますので、文脈に合ったものを選ばなければなりません。

commonとは「あることが一般的に起こっている、その状況が普通になっている」という意味の「流行」を表します。

よい意味と悪い意味の物事のどちらにも使え、病気や選挙違反、交通事故にも使います。

それに対して、popularはよい意味の物事に使うのが普通。

「評判がいい、人気がある、多くの人に好まれている」という意味ですから、人気のあるファッションやレストラン、俳優などに対して使います。

もう1つ似ている言葉にwidespreadがありますが、これは「普及した」という意味で、よい意味と悪い意味の物事どちらにも使えます

例えば、Unemployment is widespread around the world.「失業が世界中に広がっている」などと言うように使います

<英語で言ってみよう>
・うつ病は一般的な病気です。
Depression is a common illness.
・貧困はアフリカで一般化している問題だ。
Poverty is a widespread problem in Africa.
・最近、漫画の映画化が流行している。
Recently, films based on manga are popular.
・近頃、家庭菜園が流行っている。
Recently, kitchen gardens have become popular.

3. ちょっと!

《人を呼び止めるときに》ちょっと!
×Hey!
Excuse me!

外国のレストランでウエーターを呼ぶとき、道で物を落とした人を呼び止めるときなどにHey!と言っていませんか?

礼儀正しい態度をとるつもりなら、それは問題。

公の場所で、それも大声でHey!と呼びかけるのは非常に失礼だからです。

ウエーターやウエートレスを指でパチンと鳴らしたり手をたたいて読んだりするのもダメ。

日本人のウエーターも客にそんな態度をとられたら不快だというでしょうし、アメリカ人ならなおさらでしょう。

他の客も眉をひそめるはずです。

一番いい表現は Excuse me!。

ウエーターを呼ぶときは、アイコンタクトをとり、手を上げて Excuse me, could you bring us a menu/more water, please?「ちょっと!メニュー/水のおかわりもらえませんか?」などと言ってください。

大きな声は出さずにね。

街中で知らない人を呼び止めるときは、まず相手に近づいていって、相手にちょうど聞こえるくらいの大きさの声で Excuse me!と話しかけるのがマナー。

アメリカ人の若者がHey!とあいさつすることはありますが、それは Hey, Bob. How’re you doing?「ボブ、元気?」のように同年代の親しい友達の間でだけ使います。

<英語で言ってみよう>
《電車の中で》ちょっと!この傘、お忘れじゃないですか?
Excuse me! Is this your umbrella?

4. 間違っています

間違ってますよ
×You’re wrong.
〇You’re mistaken.

日本語でも英語でも、日常会話で相手の「間違い」に対して「どこまで指摘すればいいのだろう」と思うことがあるかもしれません。

見逃してあげることが多いでしょうが、どうしても伝えないと困るときはどうしますか?

「あなたは間違っている」と英語で言おうとして、You’re wrong.という日本人は多いですが、非常に親しい友達なら友人関係は壊れないでしょうけど、目上の人、あまりよく知らない人などに言うと、少なくとも礼を失した言い方だと受け取られてしまいます。

自分の上司や自分より上の世代の人、レストランのウエーターに対しても十分に気配りをして、次のような表現を使いましょう。

「間違っているんじゃないかと思うのですが」は I think there’s been a mistake.や I think you may be mistaken.、「お間違いじゃないでしょうか」は You might be making a mistake.。

このような言い方なら、相手に余裕を与えますので攻撃的には聞こえません。

相手の言動に異議を唱えるときでも、敬意を示すことをお忘れなく。

<英語で言ってみよう>
このレシート/見積書の計算、間違っているんじゃないでしょうか。
It seems to me that this receipt/estimate is incorrect.

5.「~してもいいですか?」と聞かれたら?

Would you mind if I open the window?「窓を開けてもいいですか?」と聞かれて》「ええ
×Yes.
No.

人に Can I open the window?「窓を開けていい?」と聞かれたら、普通はストレートにYes.かNo.で答えます。

しかし、英語には人に許可を求めるのにややこしい言い回しがあります。

それが Would you mind~?という表現。

この質問におかしな返答をしてしまう日本人は後を絶ちません。

この質問をわかりやすく直訳すると、「私が~すると気にしますか?」。

これに日本語で「いいえ、気にしません」と答えると、それは Go ahead.「どうぞ」の意味ですよね。

英語も同じです。

つまり、この質問にNo.と答えるということは、「いいえ、気にしません」 Go ahead and open it.「どうぞ開けてください」の意味になります。

長い文章で返事をすればもっと意味がはっきりします。

No, I do not mind. So, go ahead and open the window.「いいえ、私は気にしませんよ。ですからどうぞ窓を開けてください」となります。

Would you mind if~?と聞かれ、「ノートイエス、どっちで答えればよかったっけ?」と迷ったら Please go ahead.と答えてください。

相手の要望を許可したことが伝わります。

<英語で言ってみよう>
「来週1日休みをとってもいいですか?」「うん、いいよ」
“Would you mind if I took a day off next week?” “No, that would be okay.

6. ゴミ

道にゴミがたくさん落ちている。
×There is a lot of dust in the street.
〇There is a lot of trash in the street.

上記例文は少しややこしいかもしれません。

イギリス人とアメリカ人では言葉の使い方が異なります。

trashは紙や包装紙、ファストフードの包み紙など、何気なく人が落としたような「紙くず」のことをいいます。

一方のdustは、車が落としていく「泥」、汚れた空から落ちてくる「塵」

家の中の家具などに積もる「ほこり」を意味します。

動詞で使えば dust the houseは「家のほこりを払う」という意味になります。

アメリカ人はオフィスなどにある「紙くず入れ」を dust basketといい、家の外に置いて生ゴミなどを入れる大きめの「ゴミ箱」を garbage canや trash canといいます。

後者のタイプのゴミ箱をイギリス人はdustbinといい、縮めてbin、put~in the bin「~をゴミ箱に入れる」という使い方をします。

ちなみに「くだらないこと」をアメリカ人はgarbageといい、イギリス人はrubbishといいます。

自分の国の政治家についてはほとんどどの国でもこう言うでしょう。

It’s all a bunch of garbage/rubbish!「ろくでもない奴ばかりだ!」

<英語で言ってみよう>
通らなかった企画書をゴミ箱に放り込んだ。
I tossed the rejected project proposal into the trash basket.

7. 客

デパートにはがたくさんいた。
×The department store is filled with guests.
〇The department store is filled with customers.

日本語の「客」はすべての客に使えますが、英語ではどういうところに集まっている客かによって単語を使い分けます。

「レストラン・ビアホール・喫茶店の客」はcustomers。

「ホテルなどの宿泊客」はguests。

「友人の家に食事に招かれたり泊めてもらったりする客」もguestsです。

「職場や家を訪ねてきた来客」はvisitors。

建築家や弁護士、銀行、会計士など、いわゆる the professions「専門的職業」の「顧客」はclientsです。

店の「常連客」は集合的に複数形でclienteleといいます。

乗り物の「乗客」はpassengers。

講演やコンサートの「聴衆」は member of the audience。

スポーツの試合の「観客」ならspectatorsです。

「客」という言葉ひとつで英語にはこんなにもいろいろな単語がありますから、単語を混同しても仕方ないかもしれません。

<英語で言ってみよう>
・あいにく金曜日には来客があるのでお会いできません。
I’m sorry I can’t see you on Friday, because I’m expecting visitors.
・金曜の夜にはうちに何人かお客を呼ぶことになっている。
We are having several guests at our house on Friday night.
・あの弁護士事務所はたくさんの顧客を抱えている。
The law firm has a large list of clients.

8. 見る

カフェの窓から通りの人々を眺めた
×From the cafe window, I saw the people on the street.
〇From the cafe window, I watched the people on the street.

日本語の「見る」はいろいろな状況で使えますが、英語では何を見ているか、どのように見ているかによって違う動詞を使います。

ここではスポーツやテレビ、映画のように動きがあるものを見ているので、watchを使います

「人が何をしているのか、あるいは何が起きているのかを知りたいと考え、動きがあるものを目で追っている状態」です。

一方のseeは、単に「目に入る、目に見える」という意味

通勤や通学途中では、たくさんのものや人がsee「目に入って」くるわけですが、特にそれに注目することなく何かを見ているような状態のときに使います。

「何かに注目して、それを意識して見る」ときはlook at~「~を見つめる」を使います。

「何かを意識して見る」という意味ではwatchと同じですが、look at~は対象物の動きは必要としませんから、「雑誌を見る」というときに look at a magazineとは言っても、watch a magazineとは言いません。

<英語で言ってみよう>
・彼女はいつも店の窓に映る自分の姿を見ている。
She always looks at her reflection in the store windows.
・霧が濃くて道路が見えなかった。
I couldn’t see the road because the fog was so heavy.

9. 地図を描く

地図を描きましょうか?
×Shall I write you a map?
〇Shall I draw you a map?

日本語には「書く」と「描く」があり、外国人にとっては、日本人にとっての英語と同じくらい日本語は難しいものだと感じられます。

さて、今回の例文では、英語のネイティブスピーカーは、地図をビジュアルイメージ、絵として捉えますから、「地図を描く」ときに使う動詞は「絵を描く」ときに使うdrawです。

「書く」という意味の動詞を覚えるときは、目的語と一緒に覚えるようにしてください。

write a message「伝言を書く」、compose a poem「詩を書く」、jot down a memo「メモを書く、書き留める」など。

一番用途の広い動詞はwrite。

composeは、想像力を使って考えながら書くときに使います。

jot downは、さっと走り書きすること。

考えを言葉にして紙に書くことは put~into writing「(アイデアなど)を文章にまとめる」と言います。

「描く」ときに使うのは、デザインや地図、絵などのビジュアルイメージ。

英語では絵を描く道具で動詞も異なります。

a pencil「鉛筆」ではdraw、a brush「絵筆」ならpaint。

sketch「スケッチする」は、絵を描く前に行う下書きのことです。

<英語で言ってみよう>
私が入っている会では季節ごとに俳句を読んでいる。
The group I belong to composed haiku for each season.

10. 交通

この地域は交通量が多い。
×Transportation is heavy in this area.
Traffic is heavy in this area.

街路が様々な車で混雑していることを説明するときは、traffic(往来、交通)を使います。

道路がのろのろ進む車やトラック、タクシーなどであふれている場合は heavy traffic(交通量が多い)、反対は light traffic(交通量が少ない)と言います。

traffic jam(交通渋滞)、traffic cop(交通巡査)、traffic court(交通裁判所)は、どれも路上の車両の動きに関わることを指しています。

一方、何かを「運ぶ」ときは動詞のtransportを使います

transportationは一般的に「輸送手段」の意味で、「輸送手段全体」には transportation systemを使います。

大勢の人々が利用するバス、電車、地下鉄を指す「公共交通機関」は public transportationと言います。

<英語で言ってみよう>
・特に朝の繁華街はものすごく渋滞している。
The traffic downtown is terrible in the mornings especially.
・私のカーナビは渋滞を避けるのに役立っている。
My car navigation system helps me avoid heavy traffic.
・日本の公共交通機関は素晴らしい。
Japanese public transportation is excellent.
・あの会社は、重機を船で海外の顧客に輸送している。
The firm transports heavy machinery by ships to overseas customers.

11. すみません

すみません。お手洗いはどこですか?
×I’m sorry. Where is the restroom?
Excuse me. Where is the restroom?

「すみません」を単なる謝罪の表現と考えて、常に I’m sorry.と翻訳するのは間違いです。

今回の例文では、「ちょっとすみません」と断ってトイレの道順を尋ねているのですから、Excuse me.で始めます。

謝罪の意味で「すみません」と言っている場合はsorryで問題ありませんが、その場合は何か説明を加える必要があり、I’m sorry I’m late. / Sorry to be late.(遅れてすみません)などと言います。

日本語の「すみません」はいろいろな使い方ができるため、英語で言うときは場面によって表現が異なります。

人の間を通り抜けるときの「すみません(通してください)」は Coming through. / Excuse me please.、誰かの発言が聞こえないときの「すみません(もう一度言っていただけますか?)」は I beg your pardon?、店に入って店員の姿が見えないときの「すみません」はHello!、誰かの好意に対する「すみません」は Thank you.と表現します。

<英語で言ってみよう>
・[エレベーターで]すみません。このフロアで降ります。
Excuse me, please. This is my floor.
・すみませんが、ウィリアムズさんですか?
Excuse me, but are you Mr. Williams?
・すみません、お待たせいたしました。
I’m very sorry to have kept you waiting.
・メールに返信しなくてすみません。
Sorry I didn’t reply to your email.

12. 到着する

バスはいつ到着するの?
×When does the bus reach?
〇When does the bus arrive?

reachもarriveも「到着する」という意味ですが、reachは他動詞で、すぐ後ろに場所を示す名詞や代名詞が必要です

今回のreachを用いた例文には場所を表す単語が抜けています。

これが例えば、When will the bus reach Tokyo?(バスはいつ東京に着くの?)などの表現だったら正解です。

一方のarriveは自動詞で、到着する場所を示すときは、arrive at~や arrive in~のように前置詞を伴います

ただし、目的地の情報が既出で、会話をしている双方に目的地がわかっているような場合には目的語がなくてもかまいません。

例えば、When did you get to Tokyo?(いつ東京に着いたの?)という質問に、We arrived on Thursday.(木曜日に着いたんだよ)と、場所を省略して答えることもできます。

<英語で言ってみよう>
・無事に駅に着いた。
We arrived at the station safely.
・バスは2時10分にボストンに到着する予定だ。
The bus will arrive in Boston at 2:10.
・渋滞のせいで私たちが海辺に着くのに3時間もかかった。
It took us three hours to reach the beach due to traffic.
・よかった、飛行機が定刻通りに到着した!
Thanks goodness our plane arrived on time!

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