英語で間違えやすい表現―ビジネスで使う―

英語で間違えやすい表現―ビジネスで使う―

1. ~なら都合がいい

金曜日なら都合がいいです。
×I am convenient on Friday.
〇Friday is convenient for me.

日本語は主語がなくても文章が成立するのに対し、英語はもちろん主語を必要としますから、この問題のような英訳に戸惑うのは当然です。

convenientは「(人にとって)~は都合がいい」という意味の形容詞で、「もの、時期、出来事、場所」などに使い、主語に「人」がくることは絶対にありません

「人」と一緒に使うときは~is convenient for me.と表現します。

for meを省略しても、意図は聞き手に伝わります。

人に都合を尋ねるときは、Is 11:00 a.m. convenient for you?「午前11時なら都合がつく?」などと言います。

それに対しては Yes, that would be fine.「それで問題ないよ」とか、I’m afraid that’s not convenient.「あいにく都合がつきません」などと答えます。

availableという語も使えます。

これは、その人が忙しくなくて話をしたり特別な用事をする時間があるという意味の語で、Are you available on Friday morning to help deliver these boxes?「金曜の午前中にこの箱を運ぶのを手伝ってくれる時間はある?」などのように使います。

ですが、Are you available?とだけ聞くのはマナー違反。

頼みごとをしたり何かに誘うときはいつでも、何を頼むのか、何に誘うのかを真っ先に説明してから相手の都合を聞いてくださいね。

2. ~はきついです

月曜日はきついです
×I am very hard on Monday.
〇Monday is very hard on me.

日本語はこの文のように「誰についての話」なのかを表す主語が抜けた表現が多く、文脈で意図は何となく伝わりますが、英訳する場合は「なんとなく」の部分をはっきりさせる必要があります。

英語では、非常に努力を要することや面倒できついことに自分が直面しているときは「私」を主語としては使いませんので、I am very hard.と言ってもまったく意味が通じません。

主語には、itや「もの」がきます。

「英語は私にはとても難しい/易しい」は English is very hard/difficult/easy for me.または For me, English is very~.。

同じように、「つらいです」も I am hard.や I am tough.とは言いません。

I am tough.だと「僕は粘り強い」という意味になります。

では、I am difficult.はどんな意味になるでしょう?

答えは、「私は気難しい人間だ」。

もしかしたら周りの人からそう思われているかもしれませんが、あまり自分の方から宣言したくはないものですね。

<英語で言ってみよう>
シカゴのホテルの予約をとるのは大変だった。
I found it hard to get hotel reservations in Chicago.

3. ~するつもりだ

会議に出席するつもりだ
×I will attend the meeting.
〇I am going to attend the meeting.

本来の出来事すべてを表す単語はwillで間違いないと思っている方は、その考えを改めてください。

未来の自分の予定について話すとき、ネイティブスピーカーなら I am going to~.という言い方をする可能性がずっと高いのです。

それは、前もって予定を立てている、というニュアンスがこの表現にはあるからです。

休日の前に旅の計画を立てているなら、その場合はwillでは不適格。

I’m going to go to the party.「私はパーティーに行く予定です」と言うとすでに行くことを決めているという意味になりますが、I will go to the party.だと絶対に行くと決めているわけではありません。

他の人について、Bryan will attend the conference.「ブライアンは会議に出席するだろう」と言うとさらにややこしい問題が起きます。

誰かが未来に行うかもしれないことをwillで表現すると、(1)あなたがその人の代わりに決定する立場にいる、(2)あなたが人に何かを強制的にやらせる、というように聞こえます。

いずれも望ましい表現ではありません。

この場合は、I think he will make a presentation.とか I’m not sure, but he may make a presentation.「彼がプレゼンすると思う」と前置きすると、ずっとよくなります。

<英語で言ってみよう>
来月、同窓会に出席するつもりだ。
Next month I’m going to attend the alumni meeting.

4. ~はありませんか?

質問はありませんか
×Don’t you have any questions?
Do you have any questions?

日本語では、否定形で相手に尋ねるほうがより丁寧とされています。

つまり、「~はありますか?」より「~はありませんか?」のほうが礼儀正しい表現だと考えられていますよね。

しかし、英語では、こうした否定形はほとんど使われません

上記例文では、Don’t you have any questions?はむしろネイティブスピーカーにとっては「質問は何もないのか?」と責められていたり、圧力をかけられていたりするような感じがして、ぶしつけで脅迫めいて聞こえます

日本語とはニュアンスが正反対ですから、日本語の発想をそのまま英訳すると困ったことになります。

会議やプレゼンの終わりに質問の有無を尋ねるなら、「どなたか質問はありませんか?」と直訳するのではなく、Do you have any questions?、Does anyone have any questions?と言いましょう。

同じく、Won’t you~?や Can’t you~?を使うときも要注意。

Won’t you help me carry these?と Will you help me carry these?はどう違うでしょう?

後者は丁寧なお願いですが、前者は「これを運ぶのを手伝ってくれてもいいんじゃない?」と責めているような響きがあります。

Can’t you help me carry these?も同じくらい礼を欠いた言い方です。

5. ~していただきたい

推薦状を書いていただきたいのですが。
×I want you to write a letter of recommendation.
I’d like you to write a letter of recommendation.

頼みごとをするとき、つまり「何かが欲しい」ときに、たいていのアメリカ人は I want~.は使いません。

ぶしつけでわがままに聞こえるからです。

直接的すぎるし、命令している感じがあり、何より「子供っぽく」聞こえます。

目上の者が目下の人に使うことがあったとしても好ましくありません。

1人の大学4年生が私のところに来て I want~.の表現を口にしました。

日本語で話すときには礼儀正しい学生であることがわかっていたのですが、それでもこんな言い方をされて私は一瞬「なんだと!」という気持ちになりました。

彼はまず日本語で言いたいことを考え、「~をしてほしい」という内容から間違った英語表現を選んでしまったのでしょう。

相手が目上でも目下でも丁寧な表現を使うべきですから、何かが欲しいときは I’d like~.、何かをしてほしいときは I’d like you to~.か I’d like to ask you to~.を使いたいものです。

また、レストランのウェーターにぶっきらぼうに接するのはアメリカではマナー違反。

ウエータ―やウエートレスに対しても、I’d like a salad and fried chicken, please.「サラダとフライドチキンをお願いします」とか、I believe I’ll have~, please.「~をいただきます」を使いましょう。

けっして I want~.ではなく!

6. 残業する

昨夜は残業しなければならなかった。
×I had to do overwork last night.
〇I had to work overtime last night.

日本語には英語のoverwork由来の「オーバーワーク」という外来語がありますので、既定の終業時間を過ぎて働くことを表す英語はoverworkでいいだろうと考える方がいるかもしれません。

しかし英語で「残業する」は work overtimeと言います

overworkは「働きすぎる」という意味です。

overtimeが名詞の働きをする場合は「超過勤務手当」を意味します。

My overtime pay helped buy a digital camera.「残業代が出たのでデジタルカメラを買う足しにできた」というように使います。

最近は英語に取り入れられる日本語も増えてきました。

karoshiは death from overwork、文字通り日本語の「過労死」です。

英語圏の新聞ではkaroshiが注釈付きで取り上げられ、日本で生まれた現象だと説明されています。

これが世界的な現象にならないことを願いたいものです。

ちなみに「アルバイト」の起源はドイツ語のArbeit。

英語はふつう a part-time jobと言います。

この英語は日本語で言う「パート」も指しますが、日本語の「アルバイト」と「パート」の違いは私にはよくわかりません。

<英語で言ってみよう>
彼女は派遣社員なので他の社員より勤務時間が短い。
As she is a temp-staff worker, she has shorter hours than other employees.

7. 真夜中

真夜中ごろ、職場をあとにした。
×I left my office in the middle of the night.
〇I left my office around midnight.

日本の飲食店の看板にはよく閉店時間が12:00 p.m.とか12:00 a.m.と書かれていますが、このような表現は実際にはありえません。

1日に12:00は2回ありますが、後ろにはp.m.もa.m.もつかないのです。

正しく書くなら、12:00 noonか12:00 midnight。

a.m.はラテン語で「正午の前」を意味し、p.m.は同じくラテン語で「正午の後」を表します。

noonとmidnightは「~時」という時間を分割した1点を表し、時間帯は表しません。

ですから12時という瞬間を示す場合は、at noonやat midnightと言います。

around midnightと言えば、大体午後11時半から午前12時半の間です。

in the middle of the night「深夜に」が何時を示すかは人それぞれですが、一般的には人が寝ている夜遅い時間、夜中の2時から3時までの間。

この時間帯に電話をかけたら相手はきっと腹を立てるはずです。

泣いている赤ちゃんの世話をするのに起き出す親なら怒ることはないでしょうが、それでも元気よく飛び起きることはないだろうという時間帯です。

軍隊は別として、ほとんどの欧米人は24時間単位でスケジュールを表すことがないので、日本で目にする13:00とか27:00といった表現はしません。

スケジュール帳にはa.m.やp.m.と書いてあるか、p.m.の時間が太字で印刷されています。

ですから、英語のネイティブスピーカーにI will meet you at 13 o’clock.と言ったりしないようにしてくださいね。

8. 休みをとる

明日は休みをとります。
×I’ll take a holiday tomorrow.
〇I’ll take a day off tomorrow.

holidaysは働く必要のない日のこと。

個人的な出来事ではなく、「大勢の人にとって休みになる日」のことです。

a national holiday「祝日」だったり、Founders Day「創業記念日」などの a company holiday「会社の休日」だったり、とにかくその団体に所属する全員の仕事や学校が休みになる日を指します。

アメリカの休日には、Labor Day「労働者の日」(9月の第1月曜日)、Thanksgiving Day(11月の第4木曜日)などがあり、通常は銀行や企業も休みになりますが、地域によってお店は開店していたり休業していたりします。

一方、take a day offは、他の人が働いている間に自分1人が休みをとること

take a day offという場合、病欠として風邪を治すか病院に行くか、またはずる休みして過ごす人もいるでしょう。

たいていの会社では社員に a holiday with pay「有給休暇」を付与し、社員は一度に1日、2日、あるいはまとめていっぺんに休みことができます。

運よくとれた「3連休」のことは three consecutive holidaysと言いますが、休日が月曜日か金曜日にあたり、土曜日や日曜日と組み合わさっているときはa three day weekend「3日間の週末」と表現します。

あまり魅力的でない「飛び石連休」は英語では a series of holidays broken by workdaysと言います。

9. それは難しいです

《断りたいとき》それは難しいです
×That’s difficult.
That’s impossible.

日本人は婉曲的な表現を好むのに対してアメリカ人はストレートな物言いをする、と思っている方は多いでしょう。

今回の場合、そういったイメージは当たっています。

日本語の「難しいです」という表現に込められた本当の意味は「それはできない」ということですが、difficultという言葉からアメリカ人が発想するのは「簡単なことではない」ということ。

つまり、impossibleとは違ってdifficultは「できない」という意味にはなりません

場合によっては、「難しいですがやってみます」と受け取られる可能性があります。

「無理だ」と断る場合は、I’m sorry, but that is not possible.や It’s impossible, I’m afraid.を使うといいでしょう。

I’m sorryやI’m afraidなどを加えることによって丁寧に断ることができます。

いきなり That’s not possible.というだけでは失礼です。

可能性が少しでもあるなら、It will be difficult, but I’ll try.「ちょっと難しいですが、やってみます」といった表現を使いましょう。

<英語で言ってみよう>
《無理なことを頼まれて》申し訳ありませんが、それは無理です。
I’m sorry, but that’s just not possible.

9. 叱る

上司は敬語を使わないジャックを叱った
×The boss scolded Jack for not using polite language.
〇The boss reprimanded Jack for not using polite language.

scoldは人を「うるさく叱る」という意味で、宿題をしない子供を母親がガミガミ叱ったり、宿題をしてこなかった生徒を教師が叱っているというイメージを持つ語です。

ですから、大人が大人を叱る場合には使いません

reprimandはフォーマルな状況に限って使う語で、偉い立場にある人間が間違ったことをした者を本気で叱責している場合に使います

例えば、職権を乱用した官僚を大臣がreprimand「叱責する」ことも考えられます。

もっと一般的なのは、会社の上司がマナー違反や重大なミスを犯した部下を叱責する場合です。

日常的なちょっとした失敗には使いません。

同義語にはlectureがありますが、これは「訓戒する、説教する」という意味で、上司が長々と昼休みをとった部下を諭すような状況で使います。

<英語で言ってみよう>
・部屋を片付けなかったのでママに叱られた。
My mom scolded me for not cleaning my room.
・カレンは契約どおりの正しい手順に従わなかったために叱責された。
Karen was reprimanded for not following proper procedures with the contract.
・彼を口頭で叱責するだけでは処分が不十分だ。
Simply reprimanding him verbally is insufficient.

11. ~がある

メアリーの会社はロサンゼルスにある
×There is Mary’s office in Los Angeles.
Mary’s office is in Los Angeles.

上記例文の違いは、総称的な主語(an officeやany office)と特定の主語(Mary’s office)との違いを区別していないことから起きるのだと思います。

特定の主語ではないものについて「~がある」というときは、There is a/an~.を使い、There is a convenience store near my apartment.「僕のアパートの近くにはコンビニがある」などのように言います。

There is an American in the apartment next to mine.「僕のアパートの隣にはアメリカ人が住んでいる」のように「特定しない人」にも使えますが、いずれも主語は非限定のものです。

しかし、主語が特定の場所やもの、人であるときはThere is a/an~.は使いません

代わりに、その場所やもの、人が主語になります

上記例文の Mary’s officeは特定の場所ですよね。

同じく、my、your、his、her、theirなどの人称所有代名詞で修飾された名詞、定冠詞のtheやthisやthatなどの代名詞が付いている名詞も主語になります。

前者の例は Our office is near a well-known coffee shop and an entrance to the subway.「うちの会社は有名な喫茶店と地下鉄の入り口の近くにある」、後者の例は That store you mentioned is somewhere in downtown Kyoto.「君が言ってた店は京都の繁華街のどこかにある」です。

12. 見つける

手帳は見つかった
×Did you find out your appointment book?
〇Did you find your appointment book?

find outは特別な努力を必要とするものに対して使いますが、ここでの重要な問題は何を探しているかです。

探しているのが、「手帳」のような「もの」であるときに使うのはfind。

We used the map to find the museum.「博物館を見つけるのに地図を見た」というような使い方をします。

また「仕事」についてもfindを使い、I found a new job.「私は新しい仕事を見つけた」という言い方をします。

しかし、探しているのが「人の名前」や「住所」「電話番号」「所在地」「何かの情報」などの「実体のないもの」である場合は find outを使います

一種の情報ですから、上記例文に find outを使うと We used the map to find out where the museum is.「博物館がどこにあるかを見つけるために~」と言い換えられます。

先ほどの例文とよく似ていますが、探している対象は情報で、実際の建物ではありません。

<英語で言ってみよう>
・ウォーリーは自分が昇進することを知った。
Wally found out that he was going to be promoted.
・探していた本を古本屋で見つけた。
I found the book I was looking for at a used-book store.
・彼女に浮気がばれたら、ヤバいんじゃないの?
You’re going to be in trouble if she finds out you’re cheating on her.

13. ~までに

金曜日までにこの仕事を終わらせなければならない。
×I have to finish this job until Friday.
〇I have to finish this job by Friday.

日本語で考えると「~まで」と「~までに」は区別しやすいですが、それを英語にすると、多くの日本人が間違えてしまいます。

「~まで」はuntil、つまり「継続」ですからuntil Fridayというと、休憩なしの24時間営業で、「金曜日までずーっと」仕事をしなければいけません。

これはつらそうです。

本当に言いたいのは、「~までに」、つまり「ある締め切りまでに終わらせること」。

この場合に使うのはby Friday。

意味は「期限、締め切り」ですから、決められた時間までならいつ終えてもいいわけですが、必ず期限は守らなければいけません。

もう1つ、before Fridayという言い方もありますが、これはやや曖昧な表現です。

「木曜日ということだろうか」、と相手を悩ませないよう、より具体的にbefore noon on Friday「金曜の午前中に」とすれば問題ありません。

特定の時間を指定したければ、at noon on Friday「金曜日の正午に」とすればいいでしょう。

Submit this at 12 noon on Friday.なら「金曜日の12時前後ではなく、ぴったり正午にこれを提出してください」という意味です。

こういうケースは少ないでしょうけどね。

<英語で言ってみよう>
いつまでにこれを終えられる?
By when can you complete this?

14. どう思う?

それについてはどう思いますか?
×How do you think about that?
What do you think about that?

ここでの根本的な問題は、日本語の「思う」は感情や意見、論理的思考、考え、感覚など様々なものを表すのに対し、英語に「思う」はthinkだけではなくいろいろな動詞を使って区別することにあります。

「どう~、どのように~」という語はhowと訳されると多くの日本人は考えますから、「どう思う?どのように思う?」はHow do you think?という英語になるはずだと考えても不思議ではありません。

しかし英語のhowは感情や感覚、方法に対して使う言葉で、How do you feel about the poem?「その詩についてどう思う?」とか、How do you feel about her?「彼女のこと、どう思う?」というように使います。

一方、英語の「どのように考えている?」という質問は意見を求め、「感覚」よりも「考え」について尋ねています

感情ではなく理性を問う「何を考えているの?」という意味の質問ですから、What do you think (about it)?という表現が正しい英語です。

<英語で言ってみよう>
・新しいHDテレビについてどう思う?
What do you think about the new HD television?
・首相の発言についてどう思いますか?
How do you feel about the Prime Minister’s remarks?

15. ~してくれる?

これを手伝ってくれる?
×Will you help me do this?
Could you help me do this?

日本の中学校の先生は英語の基礎を教えるだけで手いっぱいですから、文法より英語を話すときのマナーを教えるのに割く時間が少なくても仕方ありません。

今回は、英語を話すときのマナーに関わる問題です。

ものを頼む側も頼まれる側もストレスを感じますので、良好な関係を維持するにはそのストレスをできるだけ減らしたいもの。

英語では、2つの段階を踏んでお願いをするのがベストです。

最初に、可能であるかどうかを問い(Can you~?や Could you~?)、次に、やってくれる意欲があるかどうかを尋ねます(Will you~?や Would you~?)。

まず相手に余裕を与え、手伝ってくれることは可能かどうかを尋ねるのです。

すると相手も「やりたくないから嫌だ」なんて答える必要もなく、I’m afraid I can’t~.「あいにく~」と断れます。

要するに、頼みごとをするときは相手のやる気をすぐ尋ねたりはしない、それがマナーなのです。

より好ましい質問の表現から先に並べると、Could you~?→Can you~?→Would you~~?→Will you~?となります。

<英語で言ってみよう>
「金曜日に1時間ほど手伝ってくれることはできる?」「手伝いたいけど金曜日は無理。1日中忙しいんだ」
Could you help me for an hour on Friday?”
“I would like to, but I can’t on Friday. I will be busy all day.”

16. ご存じのように

ご存じのように、メンフィスは中規模の都市です。
×As you know, Memphis is a mid-sized city.
〇Memphis is a mid-sized city.

日本語では「ご存じのように」という表現が、「これは真新しい情報ではなく、周知の事実だろうということは私も承知していますけれども」という意味でよく使われます。

日本語では丁寧で、スピーチでも聞くことが多い表現です。

しかし英語で As you know,と言うと、そのニュアンスは異なります。

「このことは当然、皆様よく知っておいでだが、知らないのならあなたはあまり頭がよくない人間だ」というように聞こえるのです。

英語のネイティブスピーカーは傲慢さや皮肉さを感じ取り、わざとへりくだっているか、バカにしているのかと思うかもしれません。

この英語表現を使うと、日本語の意図に反して誤解される危険があります。

上記例文でメンフィスを出したのは、皆様がメンフィスの位置や人口をおそらく知らないと思ったからです。

そういうわけで、As you know,という表現は避け、単に情報を示す方がいいでしょう。

As you know,や As I’m sure you’re aware,「ご存じなのは承知していますが」という表現をどうしても使うなら、誰もが絶対にその情報を知っているだろうという状況で使うようにしてください

そうでなければその表現全体を削除したほうが無難です。

<英語で言ってみよう>
トム、君も知っている通り、僕はゴルフが下手だからね。
As you know, Tom, I’m not very good at golf.

17. ミス

私のミスでした。
×It was my miss.
〇It was my mistake.

外来語を借用し、元の言語とは異なる語法でその言葉を使うのが日本語の特徴なのかもしれません。

misunderstand「誤解する」、miss a target「的を外す」のmis-/missはmistake「失敗する」という意味を表していますが、「失敗を犯した」と言っているこの文では It was my mistake.と答えるか、I made a mistake.のようにmistakeという名詞を使わなくてはいけません

英語の動詞mistakeを使って「ミスしてしまった」という場合は、I mistook the directions and went the wrong way.「方角を間違えて、違う道を行ってしまった」などのように言います。

missは、動詞として、I missed my usual bus this morning and was late for work.「今朝はいつも乗るバスに乗り遅れて会社に遅刻した」などというのが一般的な使い方。

バスや電車、約束に「間に合わない」とか、何かを「見落とす」という意味で使います。

後者の例としては、I walked past the building and missed it completely.「その建物の前を通り越して完全に見過ごしてしまった」など。

また、今ここにいない相手を思うときにもmissは使います

手紙や電話で I miss you!と言えば、「あなたに会えなくて寂しい!」という意味です。

18. スタッフ

彼はスタッフです。
×He is a staff.
〇He is a staff member.

英語のstaffは「ある組織で働いている人々」のことで、重点が置かれているのは「人々」です。

言い換えれば、「従業員で構成されたグループ」を指しているのであり、個々の従業員については言及していません

グループの1人について説明したいなら、a staff memberかa member of the staffと言います。

同じことは講演やコンサートを聴きに集まっている人々にも当てはまります。

「聴衆全体」を指すならan audience、その中の1人を言うならa member of the audienceと言います。

<英語で言ってみよう>
・彼はスタッフとしてテレビ局で働いている。
He’s working as a member of the staff at a TV station.
・受付に立っている女性はスタッフに違いない。
The woman standing at the reception must be a member of the staff.
・あの店はスタッフの教育が行き届いている。
The staff members at that shop are very carefully trained.
・そろそろ我が社もスタッフを増員しなければいけない。
It’s about time our company increases its staff.
・私は昨年、ここのスタッフになりました。
Last year I became a member of the staff here.

19. クレーム

~についてクレームを言うつもりだ。
×I intend to claim about~.
〇I intend to complain about~.

日本語の「クレーム」は基本的に「苦情を言う」という意味ですが、英語のclaimは「当然の権利があることを要求する」という意味で特に法的な権利に関わることを表し、More unemployed people have been claiming that they were fired illegally.「不当に解雇されたと主張する失業者の数が増えてきている」などのように使います。

しかし多くの場合はそれほど深刻ではない状況で使い、Clare claims that the ring belongs to her.「クレアはその指輪は自分のものだと言い張っている」というような使い方もします。

complainは動詞で、名詞はcomplaintです。

動詞のcomplainはHer mother complained about her staying out too late.「彼女の母親は彼女が夜遅くまで出歩いていると不平をこぼしていた」とか、My boss complains that I don’t do my job quickly enough.「私の仕事が遅いと上司は不満をもらしている」などのように使います。

名詞を使う場合も動詞と同じですが、I have a claim.とは言わず、I have a complaint.という言い方をします。

The students complain about the food in the cafeteria.「学生たちはカフェテリアで出される料理に文句をつけている」という文を名詞を使って表すと、The students have complaints about the food in the cafeteria.となります。

20. スペル

お名前のスペルを教えてください。
×Please tell me the spell of your name.
〇Please tell me the spelling of your name.

この例文の間違いはそれほど危険ではありませんが、非常によくある間違いです。

「スペル、つづり」は英語を学ぶ際の基本的なツールですから、正しい英語を使いましょう。

英語のspellという名詞は、「魔法の呪文」や「魔法がかけられているもの」を意味します。

英語で「スペル」と言うときは、spellingという名詞を使ってください。

英語を勉強しているときに役に立つ最も重要な表現の1つは、spellという動詞を使った How do you spell~?「~のスペルを教えてください」です。

この質問に対して相手は、It is spelled~.「スペルはこうです」という言い方で始め、こちらがスペルを書き留められるように、例えばMy mother’s name is spelled N-a-d-i-n-e.「母の名前はN-a-d-i-n-eとつづります」などとゆっくり言ってくれるでしょう。

日本人の名前に慣れていない人にあなたの名前のスペルを教えるときは、相手がついてこられるようにゆっくり言ってあげてください。

「高橋さん」なら、2文字か3文字ずつに分けてTa-ka-ha-shiとスペルを教えるといいでしょう。

ちなみに、アメリカの小学校や中学校では難しい単語のスペルを言ったり書いたりする個人競技や団体の大会があり、そうした大会を spelling beesといいます。

21. 会社

毎日、5時半に会社を退社する。
×I leave the company every day at 5:30.
〇I leave the office every day at 5:30.

「会社に行く」「退社する」はいずれもcompanyという単語が必要に思えますが、実際に英語でよく使われる単語はofficeです。

companyは一般的に「人が所属して働いている組織、職場がある建物」を指します。

一方のoffice、特に my officeや the officeと言うと「職場」を指します。

製造業に従事している場合は the factoryも使えます。

「5時に退社する」という意味で I’m going to leave the company at 5:30.と言うとおかしな英語になります。

leave a companyは「会社を辞める」ことを意味するからです。

<英語で言ってみよう>
・今日の午後は会社にいる?
Will you be in your office this afternoon?
・今夜は7時まで会社にいるよ。
I’ll be at the office until 7:00 tonight.
・御社では多くの新卒を雇っていますか?
Does your company hire many new grades?
・働き始めたときはどんな会社に勤めていたのですか?
What company did you work for at the beginning of your career?
・うちの職場は社屋の2階にある。
Our office is on the second floor of our company building.

22. 記入する

この用紙にご記入ください
×Please write this form.
〇Pleas fill in this form.

請求書や申請書、ホテルのチェックイン用紙に記入する際はwriteではなく fill inを使います。

fillだけでは不十分で、イディオムとして前置詞が必要なことに注意してください。

動詞のfillは文字通り「埋める」の意味です。

空白がある試験問題では通常 fill in the blanks(空白を埋める)、調査では fill out the questionnaire(アンケートに記入する)という表現が使われます。

fill inと fill outはほぼ同じ意味ですが、fill out(書き込む)は空欄や未回答を残さずにすべて記入する必要があることを強調したい場合に使います

fill upは何かを「満たす」という意味で、バケツに水を満杯に入れるときなどに使います。

<英語で言ってみよう>
・この申請書に記入していただけますか?
Would you please fill out this application form?
・この箱に詰めて保管室に置いておきましょう。
Let’s fill these boxes and put them in the storage room.
・私の本棚には未読の本がたくさんあります。
My shelves are filled with books that I haven’t read yet.
・空所の住所欄に忘れずに記入してください。
Don’t forget to fill in the address blank.

23. アンケート

大勢の人がアンケートに回答した。
×Dozens of people answered our enquete.
〇Dozens of people answered our questionnaire.

「アンケート」は、英語由来の外来語だと思うかもしれませんが、もともとはフランス語で、英語では「質問する」という意味のフランス語questionerから派生した別の単語、questionnaireを使います。

questionnaireは、調査や統計調査の目的で回答を選択肢付きの一連の質問を印刷したものや文書にまとめたものを指します。

アンケート調査の参加者は、answer a questionnaire(アンケートに回答する)、fill out a questionnaire(アンケートに記入する)、complete a questionnaire(アンケートの質問票を埋める)などを行います。

例えば、NHKや企業、地方自治体はよく「(アンケート)調査を実施」しますが、そういうときには conduct a survey、carry out a surveyと言います。

<英語で言ってみよう>
・学生たちは、アンケートに記入するように人々に頼んだ。
Students asked people to fill out a questionnaire.
・このアンケートに記入していただけますか?
Would you mind filling out this questionnaire for me?
・アンケートのデータから、若者は電話で話すよりメールのやり取りを好むことがわかった。
Data from the questionnaire showed that young people prefer text messages to talking on the phone.

24. よろしく

これからよろしくお願いします。
×I hope that you will help me.
I look forward to getting to know you.

日本語の「よろしく」には様々な意味があります。

初対面の人と別れるときに It’s been a pleasure to meet you.(お会いできてうれしかったです)とよく言いますが、これは起きたばかりの出来事を指し、未来のことは何も示していません。

ですから、「(これから)よろしく」のニュアンスを表現するなら、I look forward to getting to know you.(あなたともっとお知り合いになるのを楽しみにしています)、I hope to see you again soon.(近いうちにまたお会いしたいです)などと言います。

仕事を共にする状況で「よろしく」と言うなら、I look forward to working together with you.(一緒にお仕事をすることを楽しみにしています)と言います。

I hope that you will help me.(あなたが私を助けてくれることを願っています)は図々しく聞こえます。

「よろしく」をこんな意味で使っている人は果たしているでしょうか。

「トムによろしくお伝えください」のように、第三者へのあいさつを言づてする場合には、Please give Tom my regards. / Please say hello to Tom for me.と言います。

頼み事をするときの「よろしく」は、I appreciate your doing that for me.(私のためにそうしていただけるとありがたい)などと言います。

<英語で言ってみよう>
・あとはよろしく。
Take care of the rest, would you?
・《年賀状で》本年もよろしくお願い申し上げます。
We ask for your continued good will in the next year.

25. サイン

ここにサインをお願いできますか?
×Could you please write your sign here?
〇Could you please write your signature here.

英語のsignは動詞の「サイン、署名をする」で、「自筆で名前を書く」ことを意味します。

sign a document(文書にサインする)場合は通常、フルネームで署名します。

契約書や登録用紙を渡されると、Please sign here. / Please write your signature here.(ここにサインしてください)と言われるかもしれません。

いずれも同じ意味です。

また、Please initial this. / Please put your initials here.と言われることもあるかもしれません。

initialは「頭文字、イニシャル(のサイン)」の意味。

あなたの名前がJerry TanakaならJTとサインします。

フルネームのサインほどフォーマルではありませんが、文書の条項を読んで同意したことを示すためのものです。

<英語で言ってみよう>
・申込用紙の下のところにサインしていただけますか?
Could you please sign at the bottom of the application?
・日本語か英語かどちらがいいですか?
Should I write my signature in Japanese or English?
・この欄に頭文字でサインしてください。
Please put your initials in this box.
・これにイニシャルでサインしていただけますか?
Would you please initial this?

26. 安い

私の給料は安い
×My salary is very cheap.
〇My salary is very low.

「安い」はcheapでどこが問題なのかと思う人もいるかもしれませんが、cheapやその逆のexpensive(高い)には初めから「値段が安い/高い」という意味合いが入っています。

ですから、品物には使えても、給料や授業料などの費用、つまり「値段」とは呼べないものには普通は使いません

こういう場合は、low(低い)/high(高い)を使って表現します。

ついでに、cheapという語には「安かろう、悪かろう」という「安っぽい」というネガティブな意味もありますので、安物のイメージを避けたいなら、inexpensive(値段の割に質がよく安い)という表現を覚えておきましょう。

<英語で言ってみよう>
・アメリカの大学の授業料は日本ほど安くない。
Tuitions at American universities are not as low as those of Japan.
・私の車は安かったけど、よく走る。
My car was low in price, but it runs well.
・ペンが安かったので1ダース買った。
The pens were cheap, so I bought a dozen.
・東京の物価はとても高い。
The price of things in Tokyo is very high.
・ボールペンはダース単位だと安くなる。
Ballpoint pen are cheaper by the dozen.

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