英会話で間違えやすい表現―自分について説明する―

英会話で間違えやすい表現―自分について説明する―

1. 彼氏

私の彼氏です。
×He’s my lover.
〇He’s my boyfriend.

日本語の「男友達」や「女友達」の英語としてboyfriendやgirlfriendを思い浮かべる人は多いようです。

そして「恋人」の英語としてはloverを考えるのではないでしょうか。

一般的にアメリカでもイギリスでも、boyfriendは単なる「男友達」ではなく特定の関係、「彼氏」を意味します。

つまり、恋愛関係にあり、付き合っている男性を指す一番ふさわしい言葉なのです。

そして、「彼女」はgirlfriendです。

一方のloverは、ほとんどの場合「性的な関係を持っている相手」、「愛人」というニュアンスを持つ言葉

数十年前までは「恋人」をsteady、「交際する」を go steadyと言っていましたが、この2つはもう時代遅れで死語といっていいでしょう。

ちょっと気になるのはboy-とgirl-の部分ですが20代、30代の「大人」に使っても問題ありません。

しかし、他の人に紹介するときには This is my friend Jack.「こちらは私の友達のジャックです」などで十分ではないでしょうか。

自分たちの関係を詳しく言う必要はありません。

また、Do you have a boyfriend/girlfriend?「君、彼氏/あなた、彼女いるの?」なんてことはあからさまに聞かないようにしましょう。

<英語で言ってみよう>
ジュリア、彼氏と別れたんだって!
I heard that Julia broke up with her boyfriend!

2. サラリーマン

父は普通のサラリーマンです。
×My father is a regular salaryman.
〇My father is a regular office worker.

「サラリーマン」は、間違いやすい和製英語の代表的な例です。

「サラリーマン」とは、自営業ではなくオフィスで働いて規則的に給料をもらう人のこと。

つまり、salary「給料」をもらう人、という考えに基づいた言葉であるわけですね。

しかし英語では定期的に給料をもらっているかどうかは重視しません

What do you do?「お仕事は何をされているんですか?」という一般的な質問に対してそれほど詳しく答える必要はなく、I’m a salesman.「セールスマンです」、I develop computer software.「コンピューターのソフトを開発しています」、I teach in a high school.「高校教師です」のように職種を答えます。

または、I work at an advertising agency.「広告代理店で働いています」など、働いている場所で答えることもできます(地位や仕事の内容まで説明していないことに留意してください)。

どうしても説明したいのであれば、上記の2つの要素を合わせて、I’m an accountant at A&K Entertainment.「A&K Entertainmentで会計士をしています」と答えることもできます。

ちなみにblue-collar workers「ブルーカラー」(工員、労働者)、white-collar workers「ホワイトカラー」(事務職)に対してpink-collar workersはOL(OLも和製英語)のようなもので、「女性が主に従事してきた職種」を指します。

英語でOLはan office worker。

a female office worker「女性の事務員」とわざわざ言う必要はありません。

3. われわれ日本人

われわれ日本人はいろいろな魚を食べるのを好む。
×We Japanese like to eat different kinds of fish.
The Japanese like to eat different kinds of fish.

「われわれは」や「私たち営業部は」など、自分が属しているグループについて話すときに「私たちは」という言い方をしますね。

しかし、それを英語で we Japaneseとか we sales personnelというと、排他的に聞こえてしまいます。

特に、英語で「日本人は」と言うときにこのような表現を使うと相手に不快感を与えます。

それは、この表現に他国の人に対するネガティブなニュアンスがあるからです。

「日本人は他の国の人よりよい」とか「ある意味優れている」と言っているように聞こえるのです。

魚を食べる習慣に関して言えば、日本人以外はそれほど魚を食べるわけではありませんが、We Japanese are generally kind.「われわれ日本人は総じて親切だ」というと、他国の人は親切ではないように聞こえてしまいます。

よそよそしく、民族主義的で、傲慢に聞こえてしまいますので、weを外して、もっと客観的なtheに置き換えたほうがよいでしょう

同じく、you Americansや you Chineseという言い方も避けたほうが無難です。

「アメリカ人全体」「中国人全体」をステレオタイプにひとくくりにしているように聞こえるからです。

<英語で言ってみよう>
日本人は総じて事なかれ主義です。
In general, the Japanese believe in not rocking the boat.

4. 社会人

早く社会人になって、自立したい。
×I want to become a member of society soon and become independent.
〇I want to start working soon and become independent.

英語では「社会人」という言い方になじみがありません。

これを直訳した a member of societyは「社会に所属する一員」という意味になり、「未成年」(a minor)や「学生」も含まれます

ですから、「働いている人」という意味を表したいなら、I’m working.や I have a job.と言えばよいでしょう。

「まだ社会人ではない人」は I’m still in university.や I haven’t started working yet.で表せます。

ちなみに、英語で職業について尋ねられて、I am a company employee.「私は会社員です」と答えると、妙な顔をされると思います。

What kind of work do you do?「どういったお仕事ですか?」という質問に、「私はある会社に勤めています」という答えはおかしいからです。

I’m an accountant.「会計士です」、I’m a computer programmer.「コンピュータプログラマーです」、I work for a bank.「銀行に勤めています」、I work at a construction company.「建設会社で働いています」などと答えるのが英語の本来の適切な表現。

自分から地位や役職まで答える必要はありません。

<英語で言ってみよう>
彼には社会人としての自覚が足りないよね。
He lacks a sense of what it means to be an adult.

5. ~といわれている

私はファッションセンスがあるといわれています
×I am said (that) I have a good fashion sense.
I am told (that) I have a good fashion sense.

ある人が文の主語で、その人がthat以下の内容を耳にしたという場合に使う動詞はtellです。

ですから、I am told (that)~.という表現を覚えておくとよいでしょう。

主語となっている人以外のことでも、その人が耳にしたことについて使うことができます。

I am told (that) Mary will transfer to Hong Kong soon.「メアリーが近々香港に転勤するって聞いたよ」のように。

いずれにしても、その文の主語となっている人がその内容を誰かから直接聞いたときに使う表現です。

一方、sayには違うニュアンスがあり、使う主語も異なります。

It is said (that)~.は話し手と内容との直接の関係性が低い「伝聞表現」。

要するに、本当なのかどうか確認する方法がないことを聞いた場合に使います

I hear~.や People say~.、They say~.も同じ意味です。

テレビや新聞で見聞きした情報を人に伝えるときは It is said/I hear (that) New Orleans is still recovering from Katrina.「ニューオーリンズはハリケーン・カトリーナの被害からまだ立ち直ってないんだって」のように言います。

I hearは I hear John is getting a divorce.「ジョン、離婚するそうよ」のように噂を伝えるときにも使います。

<英語で言ってみよう>
ロシア語は習得が難しい言語だといわれている
They say Russian is a difficult language to learn.

6. 私と友達は~

私と友達は神戸に行きます。
×I and a friend will go to Kobe.
A friend and I will go to Kobe.

文法的な問題より表現上の習慣的な問題といいましょうか。

日本語では「自分と誰々は~」と言っても変ではありませんが、英語では、2人、3人、それ以上の人について言う場合には「自分」は必ず最後に言います

こうしたフレーズの最初に「自分」を入れると、若干「自己中心的」な感じがします。

主語だけでなく、目的語でも同じです。

She invited Jack and me.「ジャックと私は彼女に招かれた」のように、「自分」は最後に言います。

そうは言っても、英語のネイティブスピーカーでも会話の中で文法的なミスを犯しますし、「自分」を先に言うような「マナー違反」をすることもあります。

それはお互い様ですので、相手のいわゆる「間違い」はみんな大目に見ます。

どんなときでも完璧な言葉を発するのは人間ではなくロボットのようなもの。

しかし、文章を書くときには、この問題のような簡単な間違いはしないように努力したいものですね。

<英語で言ってみよう>
・君と僕はものの見方が同じだね。
You and I see things the same way.
・あなたと私が宝くじに当たればいいのに。
I wish you and I would win the lottery.
・彼女と私は昔からの友達なんです。
She and I are old friends.

7. ~時代

大学時代は音楽に夢中だった。
×In my college age, I was absorbed in music.
In college, I was absorbed in music.

昔の自分の話をする問、日本語ではある特定の時期を表すのによく「~時代」という言葉を使いますよね。

ですがそれを英語で言うときに~ageと直訳すると変です。

英語ではageという単語を使う必要はなく、when I was in college「大学にいた頃」とか when I was a college student「学生のときに」と言えばいいのです。

同じく、「子供時代に」は when I was a child/kid、「独身時代に」なら before I was marriedや when I was singleという言い方ができます。

退職した人が「 サラリーマン/OL時代に」と言うなら、before I retiredとかwhen I was working。

かつて所属していた団体について言うときは、when I was a member of~と言うといいでしょう。

上記例文は、日本語のある言葉をそのまま英語に訳す必要はないという好例です。

無理に直訳すると英語として不自然な表現になってしまいますので。

<英語で言ってみよう>
・中学時代はだいたいどの教科も成績が悪かった。
In middle school, I was poor at almost every subject.
・この曲を聴くと、子供時代を思い出すなあ。
Whenever I hear this song, I remember my childhood.
・私たちの時代にはインターネットはなかった。
In our day, there was no Internet.

8. 会う

大阪にいる両親に会いに行きます。
×I’m going to Osaka to meet my parents.
〇I’m going to Osaka to see my parents.

原則的に、初めて誰かに会うときに使うのはmeet、2度目以降はseeを使います

この混同は日本人には多く、致命的な間違いではないのですが、特に「自分の親に会う」ときに meet my parentsと言うと、英語のネイティブスピーカーは、あなたが養父母に育てられ、これから初めて両親に会いに行くところなのかなと考えてしまうかもしれません。

meetとseeの区別が特に必要なのはあいさつの場面です。

初対面の人に「お会いできてうれしいです」と言うときは、It’s a pleasure to meet you.とか It’s very nice meeting you.や I’m glad to meet you.など。

別れるときは動詞を切り替えて I look forward to seeing you again soon.「近々またお目にかかれることを楽しみにしています」と言いましょう。

2度目に会ったときは、以前にお会いしたことを覚えていますよという意味でseeを使って It’s a pleasure to see you (again).「またお会いできてうれしいです」と言います。

電話では話したことはあっても初対面の相手には It’s a pleasure to meet you in person.「じかにお会いできてうれしいです」、It’s wonderful to finally meet you face to face.「ようやく直接お会いできてよかったです」と言いましょう。

<英語で言ってみよう>
エレンに初めて会ったのは私たちが大学生のときだ。
I first met Ellen when we were students at university.

9. 死ぬ

うちの犬は3年前に死にました
×My dog was dead three years ago.
〇My dog died three years ago.

「生まれる」「死ぬ」という日本語を英語にするときにありがちな間違いがあります。

まず「生まれる」は I was bornで、I bornではありません。

be動詞に形容詞のbornを続けるのが英語の正しい形です。

一方、「死ぬ」を was deadというと「犬は一時的に死んでいたけれどもよみがえった」というように聞こえます

ですので動詞dieを用いるのが正しい表現です。

他に My dog has been dead for three years.と言うこともできます。

「死者」は、形容詞のdeadを使って a dead person、またはより抽象的に the deadと言います。

Several people died during the storm. The dead were all local people.「嵐の最中に数人が死亡した。死者はみな地元の人間だった」など。

死に関する表現は忌むべきものとされ、英語では、人に対してはより丁寧な表現を使い、「死ぬ」は pass awayという表現を使って He passed away last month.「彼は先月亡くなった」、「亡くなった人」の場合は the deceasedという表現を使い、Funeral services for the deceased will be held this Friday evening.「故人の葬儀は今週金曜日の夕方に営まれる」などと言います。

<英語で言ってみよう>
死ぬ前にたくさんの国に行きたいな。
I would like to visit many countries before I die.

10. プレゼント

友達に花束をプレゼントした
×I presented my friend with a bouquet of flowers.
〇I gave my friend a bouquet of flowers.

和英辞典には、日本語の「送る」の英訳は〈present+人+with+もの〉と書かれていますが、残念ながら、どんな状況で使う表現かまでは説明してありません。

実を言うと、presentはよりフォーマルな状況、公的な機関や組織がセレモニーなどで誰かを公式に表彰するようなときに使う動詞なのです。

ですから、上記例文のように友だちに花をpresent「差し上げる」のはとても変に聞こえます。

この場合はシンプルにgiveという動詞で十分です。

giveと名詞を組み合わせて「プレゼントする」と言うときによくある間違いについても説明しておきましょう。

giveという動詞を使うときは、give a giftとは言わないようにしてください。

give a presentなら問題ありません。

<英語で言ってみよう>
・市長が勇敢な行為を称えて消防士にメダルを授与した。
The mayor presented a medal to the firefighter for bravery.
・父親に誕生日プレゼントとして本をあげた。
I gave my father a book as a birthday present.
・彼の誕生日にささやかな贈り物をした。
I gave him a small present on his birthday.

11. 酔っぱらう

酔っぱらっちゃった。
×I’m drunk.
〇I’m feeling good.

欧米では適量をかなり超えて酒を飲む人も多いですが、「酒には飲まれない」ことが求められます。

つまり、お酒を飲むこと自体はよくても、よって痴態をさらすことは許されません。

日本の「サラリーマン」は、千鳥足で歩いたり、支離滅裂なことを言ったり、普段ならひんしゅくを買うことを口にしても、たいていは大目に見られ、世話をされますが、アメリカではそんな人間は白い目で見られてしまいます。

人に敬意をもって接してほしいのなら、I’m drunk.「酔った」とか、I’m a heavy drinker.「私は酒が強い/酒豪だ」とか、I’m a drunkard.「私は大酒のみだ」と言ってはいけません。

このような表現をすると、自分はアルコール依存症だと開き直っているように聞こえます。

少し酔ったときは、I’m feeling good.という婉曲表現を使うとよいでしょう。

これなら、アルコールの効き目で自分は今気分がいいのだというニュアンスになります。

I’m feeling a bit tipsy.「ほろ酔い気分だ」という表現もできます。

少し飲みすぎたときにI’ve had a bit too much to drink.と言えば、あなたが自分の状態を把握していること、そしてそれ以上は飲まないほうがいいということが相手にも伝わります。

<英語で言ってみよう>
昨夜は飲みすぎたので今は二日酔いだ。
I drank too much last night and now I have a hangover.

12. しまった!

しまった!
×Oh my god!
Oh my gosh!

幸か不幸か、英語には悪態をつく表現が多いのですが、その中にはタブーとされる表現やちょっと危険な表現もあります

昔から宗教に関係している言葉を使うときには気をつける必要がありました。

God「神」やJesus「キリスト」、Satan「悪魔」といった言葉を気軽に使うことが許されなかったからです。

GodやJesusは「神聖なものを汚す」ため、Satanの場合は、この言葉を言ってしまうと、本当に悪魔が現れるかもしれないと思われていたため禁じられていたのです。

もちろん現代では悪魔の出現を信じている人はいませんが、礼儀正しい人はこういう表現をあえて避けるようにしています。

その代わりに使える「婉曲表現」は以下のようにいろいろあります。

いずれも誰かを不快にさせずにすむ便利な表現です。

13. はい、しません

[Don’t you drive?「車を運転しないのですか?」と聞かれて]
はい、しません。
×Yes, I don’t.
No, I don’t.

英語のネイティブスピーカーにとって、「~しないのですか?」という日本語の否定形の疑問文に答えるのは難しいことですが、日本人にとっても、英語の否定形の疑問文に答えるのは難しいですよね。

上記例文の場合、質問した人は相手が運転免許か車を持っていないのだろうという推測を確かめようとしています。

「車は運転しません」と言いたいなら、否定形の言い回しを繰り返して No, I don’t drive.と答えます。

これは相手の言うことに間違いはない、という意味で、相手の推測を否定しているわけではありません。

ここで、Yes, I don’t.と答えると、相手を戸惑わせてしまいます。

質問した人の推測が間違っているなら、Actually, I do (drive).「実は、運転するんです」とか、シンプルに I drive (but I don’t own a car).「運転はしますよ(車は持ってませんけど)」と答えます。

否定形の疑問文で提案を表すときもあります。

Can’t I bring you another drink?「飲み物をもう1杯持ってきましょうか?」と言われた場合、「お願い」と言うなら Yes, thank you.、断るなら No, thank you.です。

<英語で言ってみよう>
「お腹すいてない?」「すいてる」
“Aren’t you hungry?” ” Yes, I am.

14. ~の間

雨が降っている、家にいた。
×I stayed inside while the rain.
〇I stayed inside during the rain.

これは基本的に文法の問題ですが日本人に多い間違いです。

whileの後には完全な文を続ける必要があり、名詞は続けられません。

完全な文 It was raining.を続けて、I stayed inside while it was raining.とすれば、正しい英語になります。

一方のduringは前置詞ですから後ろには名詞しか続けられません

duringとwhileに合わせて文章の形を変えるのはかなり簡単にできます。

例えば、Jason studied Japanese while he was in college.「ジェイソンは大学にいたときに日本語を学んだ」という表現を duringを使って表すと、Jason studied Japanese during college.となります。

どちらも意味する内容はほぼ同じです。

では、The phone rang during our conversation.「私たちが話をしていると電話が鳴った」をwhileを使って表すと、どうなるでしょう?

The phone rang while we were talking.とすればいいですね。

<英語で言ってみよう>
オフィスを不在にしている間に、何本か私あてに電話がかかってきていた。
While I was out of the office, several phone calls came for me.

15. たくさんの~

車を買うのにお金がたくさんいる。
×I need much money to buy a car.
〇I need a lot of money to buy a car.

日本語には「数えられる名詞」と「数えられない名詞」というややこしい問題がありませんから、日本人が英語を使うときはその名詞がどちらのタイプかを覚える必要があります。

「数えられる名詞」に使うのはmany、そして「数えられない名詞」に使うのはmuchです。

ですが、a lot of~や lots of~はどちらにも使えることは知ってましたか?

書き言葉で使うにはカジュアルすぎますが、この2つは会話で使うにはとてもおすすめの表現です。

moneyは数えられない名詞ですが、なぜ much moneyがここで使用できないのか、納得できない方もいるかもしれません。

muchは普通、否定的な表現と一緒に使います。

I don’t have much money.「あまりお金がない」のように not much~「あまり~でない」とか don’t have much~「たいして持っていない」という意味で使うことがとても多いのです。

また、muchは too muchという表現でもよく使い、I drank too much beer last night, and I have a hangover.「昨日の夜はビールを飲みすぎたから二日酔いだ」のような言い方をします。

<英語で言ってみよう>
うちの会社はあまり残業しなくていいんです。
I don’t have to do much overtime at my office.

16. 心地よい

私の椅子はあまり心地よくない
×My chair isn’t pleasant.
〇My chair isn’t very comfortable.

comfortableもpleasantも心地よいものや状況を表すのに使いますが、pleasantは天候や人、場所、あるいは聞いていて気持ちがいいような音楽に対して使います

A pleasant working environment leads to greater productivity.「快適な職場では生産性が非常に高まる」とか、She’s a very pleasant person to spend an afternoon with.「彼女は午後の時間を共に過ごすにはとても気持ちのよい相手だ」など。

問題文のように、椅子が not pleasantだというと、椅子が汚れていて、ねばねばしたり、悪臭を放っていたりするイメージになります。

一方のcomfortableは「肉体的にくつろげて心が休まり、心地よく、気持ちがよい」状態を意味します

ですから、椅子や靴など、直接触れるものに対して使います。

自分に合っていて、落ち着けるもの、例えば家にも使える表現です。

We feel really comfortable in our new apartment.「今度のアパートは実に心地がよい」など。

また、興味や価値観が合う相手に対しても feel comfortable with~という言い方をよくします。

<英語で言ってみよう>
会った瞬間に彼とはしっくりきた。
The moment we met, I felt comfortable with him.

17. ~にもかかわらず

雨が降っていたが、散歩に行った。
×Despite it was raining, I went for a walk.
Although it was raining, I went for a walk.

despiteと in spite ofの後ろには名詞か名詞句しかきませんので、It was raining.のような完全な文がくることはありません。

名詞や名詞句というのは、Despite my cold,/In spite of having a cold, I went to work.「風邪をひいていたけど仕事に行った」などの下線部。

having a coldは名詞句で、despiteや in spite ofに続けることができます。

一方、althoughは2つの相反する内容の完全な文をつなぐときに使います

2つの完全な文 I’m not hungry.と I should eat something.をつないでみましょう。

精力的に働き、昼食の時間になりました。

朝はたくさん食べたので空腹ではないけれど、午後は忙しくなるので夕食まで乗り切れるエネルギーが必要。

そんなときには Although I’m not hungry, I should eat something.「空腹ではないが、何か食べたほうがいい」と言います。

althoughは文章の後半にも使用でき、We went to San Francisco, although we didn’t have much money.「お金はあまりなかったけど、私たちはサンフランシスコに行った」という使い方ができます。

<英語で言ってみよう>
下手な英語だったが私たちはなんとかコミュニケーションができた。
In spite of our poor English, we managed to communicate.

18. ボキャブラリー

たくさんのボキャブラリーを身に付けようとしている。
×I’m trying to learn a lot of vocabularies.
〇I’m trying to learn a lot of vocabulary.

私が日本語を英訳する際に苦労させられるのは、書き手が意味しているのが単数か複数かがわからないときです。

「人」はpersonなのかpeopleなのか。

松尾芭蕉の有名な俳句「古池や蛙飛びこむ水の音」で描写されたカエルは1匹なのか複数なのか。

日本語では深く考える必要はありませんが、英訳する際はどちらかを選ばなければいけません。

ですが、日本人が英語で表現する際には可算名詞と不可算名詞と格闘しなければいけません

日本語の話者が苦労する単語には他にも、equipment(装備)、furniture(家具)、information(情報)、junk(がらくた)なども。

不可算名詞なので、複数を表すsは付けられません。

いずれにせよ、英語と日本語の話者には、それぞれ別の苦労があるということですね。

<英語で言ってみよう>
・彼女は子供にしては語彙が豊富だ。
For a little girl, she has a large vocabulary.
・来週までにどのくらい単語を学ぶ必要がありますか?
How many vocabulary items do we have to learn by next week?
・インターネットで日本の習慣に関する情報をたくさん収集した。
I collected lots of information about Japanese customs on the Internet.

19. いわゆる

私はいわゆるベビーブーム世代だ。
×People often tell me I am a “Baby Boomer.”
〇I am a so-called “Baby Boomer.”

「~と(よく)言われている」と「いわゆる」という表現を英訳する際に混乱が生じるようです。

前者の場合、例えば People often say that I eat slowly.(食べるのが遅いと人からよく言われる)という表現は、あなたがどのように見えているかを他者が言うことを示しています

People tell me I look like Brad Pitt.(ブラッド・ピットに似ていると人から言われる)もそうです。

一方、「いわゆる」は大勢の人に言われている何かを示すときに使われます

Baby Boomerまたは Baby Boom Generationは1946年から1960年の間に生まれた人々を指します。

so-calledは「いわゆる」という意味の形容詞で、その後に続く単語を強調し、(1) その語の正確さに疑いがある、(2) その語への反感を示すのに使います。

例えば、A Japanese so-called mansion is actually a unit in an apartment building.(日本のいわゆるマンションは、実際にはアパートの1戸だ)という表現は、日本語のmansionは英語本来の意味「大邸宅」ではないことを示しています。

I’m a so-called jiji or oldster.(私はいわゆるジジイだ)は2番目の使い方で、自分はそんなふうには言われたくないというニュアンスを表しています。

<英語で言ってみよう>
いわゆるroad warrior(出張が多い人)ならしょっちゅう旅をしているだろう。
If you are so-called road warrior, you travel very frequently.

20. まだ

留学したいとまだ思っている。
×I’m yet hoping to study abroad.
〇I’m still hoping to study abroad.

stillは「ずっと継続して今も~だ」を意味するので、Are you still looking for a new apartment?(まだ新しいアパートを探してる?)のような使い方をします。

肯定文の質問でも使われ、それに対しては Yes, I’m still looking for a new place to live.(まだ新居を探しているよ)などと答えます。

それに対してyetは、質問の場合は Have you decided on a vacation destination yet?(もう休暇中にどこに行くか決めましたか?)のように使えますが、肯定的な回答でyetが使われることはほとんどなく、yetで答えるならI haven’t decided yet.(まだ決めてない)という意味になります。

同じ意味でI’m still thinking about it.(まだ考え中)も使えます。

<英語で言ってみよう>
・冬はベッドから起き出してもまだ暗い。
In winter it’s still dark when I get out of bed.
・国営の宝くじでまだ当たってことがない!
I haven’t won anything in the national lottery yet!
・まだ家を買う余裕がない。
I still can’t afford to buy a house.
・彼はもう家に着いたと思う?
Do you think he’s reached home yet?

21. 従属節の語順

私たちが今どこにいるのかわからない。
×I don’t know where are we.
〇I don’t know where we are.

Where are we?(私たちはどこにいるの?)、Who is she?(彼女は誰?)、What does he do?(彼の仕事は何ですか?)などの疑問文は、疑問詞の後、主語を助動詞か動詞の後ろに置きます

しかし、間接疑問文の従属節にする場合は、主語を助動詞や動詞の前に置き、~where we are.、~who she is.、~what he does.のような語彙になります。

文章の頭に来る表現としては、Have you heard~?(~を聞いたことがある?)、I’m not sure~.(よくわからないけど~?)、Do you have any idea~?(~かわかる?)などがあります。

<英語で言ってみよう>
・彼女はなぜ1日休みを取ってるんだろう。
I wonder why she is taking a day off.
・私たちがいつ結論にたどり着けるのかわからない。
We aren’t sure when we will reach a decision.
・ピートがなぜ留守にしている(街を離れている)のかわかる?
Do you have any idea why Pete is out of town.
・あの若者、誰か知ってる?
Do you know who that younger man is?
・どの仕事に就くべきか自分にわかればなあ。
I wish I knew which job I should take.

22. 無職

祖父は72歳で、無職です。
×My grandfather is 72 years old and is unemployed.
〇My grandfather is 72 years old and is retired.

日本の報道では、「○○さん、83歳無職」といった表現をよく見かけますが、英語のunemployedには「失業」「長い間、働いていない」というネガティブなイメージがあり、さらに場合によって「あまり働こうとしない人」という相手に失礼なニュアンスも含まれるので、この単語を使うときは要注意です。

今回の例文で見ると、72歳なら一般的には定年で、もう働く必要がない、あるいは働くことができないと考えられます。

こうした場合は、「(定年や老齢により)退職・引退している」という意味を表すretiredを使います。

<英語で言ってみよう>
・父は定年退職して、今はゴルフをしたり写真を撮ったりして過ごしている。
Dad is retired and spends his days playing golf and doing photography.
・レベッカは半年間、無職だ。
Rebecca has been unemployed for half a year now.
・定年を迎えたときは、とてもうれしかった。
When I reached retirement age, I was very happy.
・父は84歳まで働き続け、引退しなかった。
My father worked until he was 84 and never retired.

23. なりたい

英語が上手に話せるようになりたい
×I wish I could speak English well.
〇I hope I can speak English well.

英語学習者の中には、hopeが達成可能な願望に使う動詞であることをよく理解していない人もいるようです。

一方のwishは達成できない願望に用います

そのため、I hopeというと、2つのことを意味します。

(1) 目標が達成可能であること。

(2) 話者はその目標を達成するために何らかの努力をすること。

これに対して、I wishと言うと、

(1) 手品が成功するように何かがうまくいくことを望んでいるだけで、

(2) 努力はいっさいしないことを意味します。

wishは、I wish I could fly like a bird.(鳥のように飛べたらなあ)など、空想のような夢を指すのに使います。

その後に続く助動詞にも注目してください。

canは現実的な可能性を表しますが、couldは必ずしも現実的ではなく、仮定法に当てはまります。

またhopeは、誰かが何かを受け取れますようにという願望を伝えるときにも使います

I hope you have a good time tonight!(今夜は楽しい時間を過ごしてください)など。

wishにも同じ用法があり、I wish you a Happy New Year!(よいお年を)のように使えます。

<英語で言ってみよう>
・私たちがこの星を去るときは元の状態よりはきれいにしたい。
We hope we can leave the planet cleaner than we found it.
・毎日読書だけして働かずに過ごしたいなあ。
I wish I could spend every day just reading and not working.

24. 経済

経済のことはあまりわからない。
×I don’t know much about economy.
〇I don’t know much about economics.

「経済」は、日本語でも英語でもいささか複雑な言葉です。

一番聞き慣れているのはeconomyで、「経済」と聞くと、まずこの単語を思い浮かべる人も多いかもしれません。

ですが辞書を引いてみると、「経済」にまつわる英語表現はたくさんあり、the Japanese economy(日本経済)、an economy car(低価格車)、to use economy(倹約する)などがあります。

まずは、「大学で経済を専攻した」など、使用頻度の高い「経済学、経済(状態)」を指す単語を覚えてください。

複数形でeconomicsとなります。

ちなみに、sを取ったeconomicは形容詞で、economic growth(経済成長)のように使います。

<英語で言ってみよう>
・息子は大学で経済学を専攻している。
My son’s major in university is economics.
・最近、景気が減速傾向を見せている。
Recently the economy is showing some signs of slowing down.
・政治家は通常、経済政策に異議を唱える。
Politicians usually disagree about economic policies.
・節約しようとしているが、店で新しいファッションを見つけるといつも欲しくなる。
I try to economize, but I’m always tempted when I find new fashions in the stores.

25. 心

が温かい気持ちでいっぱいになった。
×My mind is full of warm feelings.
〇My heart is full of warm feelings.

夏目漱石の小説『こころ』の英訳はKokoroであって、mindでもheartでもありません。

日本語の「心」に相当する英語が見当たらないからです。

英語では、その働きによって「心」を合理的に区別して考えます

論理的思考、つまり、think(頭を使って考える)の場合の「心」はmind

feel(何かに感動するか情緒的に感じる)の場合の「心」はheart。

believe(何かを信じるか信念を抱く)の場合の「心」はsoulです。

したがって、今回の例文のように、人の思いやりなどに触れたり、何か良いものに接したりして感動して心が温まったという場合の「心」には、感情を表すheartを使います。

<英語で言ってみよう>
・彼はいい人だよ。
He had a good heart.
・彼女のことを心の底から愛している。
I love her from the bottom of my heart.
・彼は頭脳明晰だ。
He has a brilliant mind.
・心の奥底では、転職すべきだと思っている。
Deep in my soul I know I need to change jobs.
・会わねばいや増す恋心(ことわざ)
Absence makes the heart grow fonder.
・自分が下さなければならなかった選択に彼女はひどく心を痛めた。
Her heart was torn over the choice she had to make.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です