英会話で間違えやすい表現―学校で使う表現―

英会話で間違えやすい表現―学校で使う表現―

1. 先輩

先輩がいいアドバイスをしてくれた。
×My senior gave me good advice.
〇My sempai gave me good advice.

英語圏の人間は、日本人ほど「上下関係」を気にしません。

特にアメリカでは学校や職場の人間関係について「先輩か後輩か」まであまり意識しません

ですから、相手の年齢や学年、入社年数が自分より上か下かを知る必要はなく、言う必要もないのです。

英語を使うときには不要な「先輩」という概念をどうしても表現したいなら、日本語風にあえてsempaiを使うほうがいいでしょう。

ただし、日本の国内か、日本語の概念がわかる人の前で使うに限ります。

「先輩」「後輩」を意味するつもりでmy seniorやmy juniorを使うと、特に英語圏の大学では変に思われてしまいます。

大学では、freshman「1年生」、sophomore「2年生」、junior「3年生」、senior「4年生」と言いますので、my juniorと言うと「私の3年生」という妙な言い方になってしまうからです。

学生同士の「仲間」にはclassmateやfriendを使い、職場の「同僚」にはco-workerやworkmate、fellow-worker、教授や建築家など専門的職業の「同僚」にはcolleagueやassociateを使います。

何らかの理由で年の差を表す必要があるなら、学校ではShe is one year ahead of/behind me in school.「彼女は私より1学年上/下です」、会社ではShe started at our company three years after I did.「彼女は私より3年後輩です」と言えばよいでしょう。

2. 問題を解く

あの問題解けた?
×Did you solve the question?
〇Did you solve the problem?

テストの「問題」を英語で言うとquestionかproblemのどちらでもいいだろうと考える方は多いと思います。

ですが、英語を真面目に学んだ方なら、ある日本語をそのまま英語に置き換えることができないケースが多数あることにお気付きでしょう。

この問題がそのいい例です。

重要なのは、solve a problem「問題を解く」、answer a question「問題に答える」という言い方を覚えているかどうかです。

ここでは、solveがあるのでproblemを選ばなくてはいけません。

answerという語があればquestionが続きます。

「問題」にあたる英語には他にissueやconcernがあります。

issueはproblemと同義語ですが、「ディスカッションされるような重要な話題」に使い、もう少し中立的な言葉です。

対するconcernは「興味深い問題や重要な問題」に使い、こちらも中立的な表現です。

ちなみに英語では正解と不正解を○×では表しません。

英語圏では正解を✓のマークで表します。

手で○×のジェスチャーをしてもネイティブスピーカーには意味は伝わりません。

<英語で言ってみよう>
うちのチームはマーケティングに関する問題をいくつか解決しなくてはならない。
My team has to solve several marketing problems.

3. とても

英語はとても難しい。
×English is too difficult.
〇English is very difficult.

今回の間違いは日本人にとってとても多いのですが、それはtooとveryが同義語で、tooは「あまりにも」という意味を強調する語だという考えからきているのではないでしょうか。

tooはたいていtoo~to doという形で使います。

単独の副詞で使うことはあまりなく、It is so~that I can’t/won’t…「あまりに~すぎて…できない」と同じ意味です。

AであるためにBという結果が生じた、という意味で、That handbag is too expensive for me to buy.「あのハンドバッグは高すぎて手が出ない」のように使う表現なのです。

上記例文のtooは「英語はあまりに難しいので私には学べないし、学んでみる気もない。あきらめよう」というニュアンスです。

ですから「とても興奮した」と言うつもりでI am too excited.と言うと、英語のネイティブスピーカーはまだ文章に続きがあるのかと思ってしまうでしょう。

I am very excited.か、I am too excited to stay seated in my chair!「興奮しすぎて椅子に座っていられなかった!」なら適切な英語です。

<英語で言ってみよう>
アパートの家賃が高すぎて住み続けられない。
The rent for my apartment is too high for me to stay in it.

4. チャレンジする

英語の試験にチャレンジする。
×I will challenge the English exam.
〇I will try to pass the English exam.

日本語は精力的かつ積極的に英語を取り入れてきましたが、それにはいくつか理由があります。

1つは、日本語にそれに対応する言葉がないから。

そしてもう1つは、すでに日本語にはその言葉があるのに、日本人が「おしゃれな」外来語を使いたがるからではないでしょうか。

しかし、外来語にはよくあることですが、日本語の「チャレンジ」は英語の語法とは異なっています

英語のchallengeという動詞はほとんどの場合、「試合や決闘を申し込む、挑む」という意味で使われ、挑む対象には「人」がきます

「テスト」などの「もの」には使わず、『何かを達成するために頑張る』という意味もありません。

代わりに英語ではI will try to~.と言います。

I will try to get into the University of Tokyo.「東京大学合格を目指して頑張る」のように。

皮肉にも日本語に取り入れられなかったのは名詞のchallengeの意味です。

It is a real challenge to get a job at that firm.「あの会社に就職するのは難しい」、My biggest challenge is to learn to speak Italian before I am transferred there next year.「来年転勤するまでにイタリア語を話せるようになることが私の最大の課題だ」という使い方をします。

<英語で言ってみよう>
次のTOEICテストでは高得点を取るようチャレンジしてみる。
I’ll try hard to get a high score on the TOEIC test next time.

5. もちろん!

《Did you finish your homework?「宿題はやってきましたか?」と先生に聞かれて》もちろん!
×Of course!
Yes!

アメリカ人の友人の話です。

講演を終えた彼のもとにやってきた聴衆の1人に質問され、「ええ、~というのは本当ですよ」と言うつもりでOf course!「もちろんですよ」と答えると、その女性はムッとした顔をしたそうです。

友人の返答を「そんなこと誰だって知ってますよ。なぜそんなバカなことを聞くんですか?」という意味にとらえ、侮辱されたと受け取ったのでしょう。

もっと長くOf course, you are completely right.「もちろん、おっしゃるとおりですよ」と答えていたら私の友人は問題を避けることができたかもしれません。

このように、英語のネイティブスピーカーでさえ、ある質問にOf course!とだけ答えると誤解される危険性が少なからずあります。

状況や相手との関係性、答えるタイミングやイントネーション次第では、皮肉ととられるか、失礼に聞こえる恐れがあるからです。

今回の問題の質問に生徒がOf course.とだけ答えると、「当然でしょ?なんでそんなバカなことをわざわざ聞くの?」と言っているように聞こえます。

ただし、誰かに頼みごとをされてOf course.やSure.と答えると、喜んでやりますよという意欲を表すことができます

<英語で言ってみよう>
もちろん、パーティーには喜んで行かせてもらうよ!
Of course I will attend your party!

6. 髪を切る

髪を切ったんだ。
×I cut my hair.
〇I had my hair cut.

have your hair cut「髪を切る」ときは普通は美容院で髪を切ってもらいますよね。

もちろん、I cut my hair.と言う表現も100%あり得ないわけではありませんが、このような表現を聞いた英語のネイティブスピーカーはあなたが自分で髪を切ったのだとまず考えます

したがって、混乱を避けるためには、I had my hair cut.という表現を使うほうがいいでしょう。

自分で自分の髪を切ったということをはっきり伝えたいときは、I gave myself a haircut.とかI cut my own hair.といった言い方をします。

人に散髪をしてもらって(get a haircutまたはhave a haircut)、髪を短くしてもらったときはI had my hair trimmed.やI had my hair cut short.と言います。

年をとって、髪が徐々に白くなってきたときはhave gray hairとか、白くなりかけているときはhave a few gray hairsと表現します。

<英語で言ってみよう>
・《美容院で》髪はどのようにカットいたしましょうか?
How do you want your hair cut?
・髪切ったの?すごくいい感じだよ。
Did you just get your hair cut? It looks great.
・《母親が子供に》前髪、ちょっと長いね。ママが切ってあげようか?
Your bangs have grown a little long. How about letting me trim them?

7. 出場する

5名がスピーチコンテストに出場した
×Five people attended speech contest.
〇Five people took part in the speech contest.

attendは大学の授業やセレモニー、会議などに使う言葉で、単に「その場にいる」ことを表し、積極的な参加は意味しません

それに対してtake part in~は「自分から働きかけて何かに積極的に参加する」ことを意味します。

会議でプレゼンをしたり、セレモニーで何かの役割を担ったり、試合では選手であったり、審判であったりする場合に使います。

行われていることを見たり聞いたりしている側、つまりspectators「観衆」や、audience「聴衆」にとっての「参加する」はattendです。

「その行事に参加する」go to the eventという言い方もできます。

ですから、コンテストにattendしていたのが5名しかいないのであれば、出場者たちはがっかりしたか、聴衆よりも出場者が多かった、という状況が考えられます。

<英語で言ってみよう>
・就職説明会には何人参加してたの?
How many people attended the job fair?
・火災訓練には全社員が参加した。
Everyone in the company took part in the fire drill.
・こういうイベントは、参加することに意義があるのだ。
It is significant to participate in events like this.
・彼の告別式に参加した。
I attended his funeral service.

8. ドンマイ!

《Sorry, I really blew a good chance.「ごめん、絶好のチャンスを逃しちゃって」と言われて》ドンマイ!
×Don’t mind!
Don’t worry!

日本人がスポーツをしていて試合中に選手がミスすると、他の選手が「ドンマイ!」と言うことがあります。

多くの人はこの英語表現を「気にしないで」という意味だと思っています。

「私は気にしないよ」と言うときには確かにI don’t mind.という言い方をしますが、英語では、試合中にミスをした選手を「心配しないで」にあたる表現で励ますときはDon’t worry about it!とかDon’t let it bother you!と言います。

今のミスは致命的なものじゃない、挽回できるよ、という意味です。

もっとカジュアルな言い回しに、It’s no big deal.「たいしたことじゃないよ」という表現もあります。

「大丈夫!」にあたるNo sweat!やDon’t sweat about it!もカジュアルな表現。

今のミスは重大な問題ではないのだから、くよくよしてエネルギーを浪費せずに、次の目標に向けて頑張っていこう、という意味です。

また、同じ意味の2通りの表現を繰り返すことで、励ましを強調することができます。

Don’t worry! It’s no big deal!などと使ってみてください。

<英語で言ってみよう>
「三振しちゃった。ごめん!」「ドンマイ!」
“I struck out. Sorry!” ” Don’t worry about it!

9. できるだけ

できるだけ一生懸命勉強している。
×I am studying as possible as I can.
〇I am studying as hard as possible.

上記例文の正解がすぐにわからなかったとしても、がっかりしないでください。

×を選んだ方は、同じ意味を表すas~as one canとas~as possibleという表現を混同しているのではないかと思います。

as possible as I canという表現は英語ではまったく意味を持ちません。

こんな言い回しをしても、英語のネイティブスピーカーにはまったく意味が通じないでしょう。

例えば、Jenny calls me as often as she can.「ジェニーはしょっちゅう私に電話をしてくる」は、Jenny calls me as often as possible.と言い換えられます。

もちろん過去形も使うことができ、He fought as hard as he could.「彼は必死で戦った」とか、She prepared for the exam as much as she could.「彼女は精一杯試験に備えた」という言い方ができます。

日本では多くのスポーツの大会の開会式で宣誓が行われますが、「我々は正々堂々と全力を尽くして戦うことを誓います」を英語にするなら、We swear that we will play fairly and as hard as we can.となります。

<英語で言ってみよう>
感じが悪いから、彼女のことはできるだけ避けてるんだ。
She is unpleasant, so I avoid her as much as I can.

10. 9時から

講義は9時から始まる。
×The lecture starts from 9:00.
〇The lecture starts at 9:00.

日本語の「~から…まで」という表現は、大半の日本語話者の脳に刻み込まれているため、英語でもfrom~to…を使ってしまう人が多いのですが、The exhibit lasts from October 10 to November 30.(展覧会は10月10日から11月30日まで続く)のようにlast(続く)なら使えても、startとendは何かが起こる瞬間を表すため、start at~(~時に始まる)とend at~(~時に終わる)とatを使わなければいけません。

<英語で言ってみよう>
・医者の予約は月曜日の11時30分です。
My doctor’s appointment is on Monday at 11:30.
・会議は3時からの予定です。
The meeting is scheduled to begin at 3:00.
・夏期は6月10日に始まる。
The summer term starts on June 10th.
・2時限は12時15分に終わる。
Second period ends at 12:15.
・日本の会計年度は4月1日に始まる。
The fiscal year in Japan starts on April 1st.
・私たちは6時半に仕事を終えた。
We finished the job at 6:30.

11. 心配している

テストのことが心配だ
×I am anxious to take the test.
〇I am anxious about taking the test.

2つの例文の違いはaboutとtoと、動詞の形だけですが、意味はまったく異なります。

anxious to (do~)は「(何かをすることを)とても楽しみにしている」ことを意味し、何かの仕事に応募したのなら、anxious to hear from the company about my application.(自分の応募結果について会社からぜひ話を聞きたい)ということになります。

もちろん、神経質(anxious)にもなるでしょうが、ポイントはなるべく早く結果を知りたいということです。

同じ意味でforを使い、I’m anxious for the game to begin.(試合が早く始まってほしい)という言い方もできます。

一方、anxious about~は不安や緊張に重点が置かれます。

自分のパフォーマンスや何かの結果、何かをしなければならないことを不安に思っているときに使う表現で、Henry is always anxious about speaking in front of an audience.(ヘンリーはいつも聴衆の前でスピーチすることに不安を抱いている)、I’m anxious about how much work I have to do.(どれだけの仕事をしなければならないのか不安だ)などという使い方ができます。

<英語で言ってみよう>
・私が乗る便が欠航になるのではないかと心配だ。
I’m anxious about whether my flight will be canceled.
・誰もが夏休みが始まるのを待ち望んでいる。
Everyone is anxious for the summer holidays to begin.

12. 記念

その式典は、バラク・オバマの功績を記念するものだ。
×The ceremony will memorialize Barack Obama’s achievement.
〇The ceremony will commemorate Barack Obama’s achievement.

memorialize(記念する、追悼する)は過去の出来事、故人、特に有名人、戦争や災害で命を落とした人々などを記念・追悼する場合に使います。

memorial(記念の、記念物、記録)や、in memory of~(~を記念・追悼して)も同じです。

健在であるオバマを記念する場合にはふさわしくありません。

それに対して、「重要な・歴史的な出来事」、例えば、自治体や学校の創立、社会的に影響を及ぼす法律の制定などを記念するときはcommemorate(~を記念する・祝う)や、commemorative(記念して、記念品)という表現を使います。

もちろん、健在の人に対しても使えます。

この他には、commemorative stamps(記念切手)、commemoration ceremony(記念式典)などの使い方ができます。

<英語で言ってみよう>
・新硬貨がサッカーのワールドカップを記念して発行される。
A new coin will commemorate the World Cup Soccer tournament.
・この記念銘板によると、この大学の創立は1904年です。
According to this commemorative plaque, this university was founded in 1904.
・教会で、その災害で亡くなった人々のための追悼集会が開かれた。
The church held a memorial ceremony for those who died in the disaster.

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