置き換え可能と習った英語の言い回し

置き換え可能と習った英語の言い回し

1. 未来形の I willと I’ll~、I’m going to~

×未来形を表す I will~、I’ll~、I’m going to~はいずれも同じ意味。
例1:I will be a doctor. / I’ll be a doctor. / I’m going to be a doctor.
(私は医者になるつもりです)

〇I will~は話し手の「強い意志」、I‘ll~は「その場で決めた予定」、I’m going to~は「計画して考えていること」を表す。
例1:I will go to Tokyo University.
(東大に絶対合格するぞ
例2:I’ll call you tomorrow.
(明日電話するね
例3:I’m going to buy a car next year.
(来年車を買う予定です)

I willは、話し手の「意志」が含まれる

未来を表す言い回しには、I will、I’ll、I’m going toの言い方があると習いました。

この3つは、まったくのイコールではなく、それぞれニュアンスが異なります。

まず、I に助動詞のwillが付くと、「~しようと思う」「~するつもりだ」となり、未来を表す中にも話し手の「意志」を含むニュアンスになります。

名詞のwillには「意志」や「決意」、また「遺言」という意味がありますが、この性質は助動詞のwillにも共通しているのです。

一方、短縮形のI’llはwillの語気をやわらぐため、単純に未来のことを表現します。

ちょっと思いついたことから社交辞令を含めた軽い約束まで使えるため、日常会話では最も多く用いられます。

このように、I willとI’llには微妙な違いがありますが、主語が I 以外(we、you、he、she、theyなど)の場合は両者に違いはなく、単純に未来を表現します

be going toは、計画的な予定を表す

be going toは、I’ll 同様、未来のことを表します。

ただし、I’ll がその場で決めたことを話すときに用いられるのに対し、be going toは計画的な内容を表します。

前出の I’m going to buy a car next year.「来年車を買う予定です」の場合、お金を貯めている、購入する車種を決めているなど、すでに予定に向かって動いていることがわかります。

<使ってみよう>
I will start a diet.
(ダイエット始めるからね!)
⇒willを強調して話すと、「絶対にやるぞ!」という強い決意を表せます。反対に、I’ll で言うと、「そのうちやるから」というニュアンスに。主語が I の場合のみ、このような違いがあるので覚えておきましょう。
I’ll see you at the station.
じゃあ駅でね)
⇒シンプルな未来を表す場合は、I’ll が自然な響きになります。短縮形で軽くなるため、I’llそのものを省くことも多く、See you at the station.でも伝わります。ちなみに、よく使うSee you.「じゃあね」の元の形は、I’ll see you later.になります。
I’m going to go to France.
(フランスに行く予定だよ)
⇒I’m going to~は、話している時点でもう決めてあったことを言う表現です。計画性のあることやずっと考えていることを言うなら、I’llじゃなく、be going toで伝えたいですね。

2. 否定文のdon’tと do not

×否定文のdon’tと do notはどちらを用いても同じ意味。
例:I don’t drive. / I do not drive.
(私は車の運転はしない

〇普通の会話ではdon’tを、強くアピールしたいときは do notを使う。
例1:I don’t drive.
(私は車の運転はしない
例2:I do not drive.
(私は車の運転なんてしない(とんでもない!)
例3:Don’t wash this.
(これは洗わないでね)
例4:Do not wash this.
絶対これを洗わないように(気をつけて)

状況や気持ちに合わせて使い分ける

否定文の表し方は、don’t/do not、doesn’t/does not、isn’t/is not、couldn’t/could notなどのように、短縮形と非短縮形があります。

これらは同じ否定文ではありますがニュアンスが異なるため、ネイティブは状況や気持ちに合わせて使い分けています

基本的に、「短縮形は口語的(会話に用いる)でフレンドリー」、「非短縮形は文語的(文章に用いる)でフォーマル」と言うことができます。

さらに、非短縮形のほうが、強い否定になります。

例えば、I don’t drive.は、「私は車の運転をしない」という単なる事実を伝えるにすぎません。

しかし、I do not drive.と非短縮形にすると、「車の運転なんてしないわ、とんでもない!」というニュアンスに変わります。

Do notは、相手の心に届きやすい

何かを禁止するときは短縮形で Don’t~!「~しないように」と言うより、非短縮形でDo not~!と言うほうが効果は確実に上がります。

特に、notに力を込めて話すと、「~してはいけません!」「絶対に~を禁じます!」くらいに強い響きになります。

また、貼り紙などでは、notに大文字を用いてDo NOT enter!「立入禁止!」などと書くこともあります。

これは、視覚からも訴えることができます。

<使ってみよう>
・Please do not touch the exhibits.
(作品には手を触れないでください)
⇒美術館での英語表記によく見られるサインがこれ。文頭にpleaseが付いているけれど do notと非短縮形を用いているので、厳しく禁止していることが伝わりますね。
・He’s not my boyfriend!
(彼は彼氏なんかじゃないわ!)
⇒単に「彼は彼氏ではありません」と否定するだけなら He isn’t my boyfriend.ですが、「絶対に違う!」という気持ちを表す場合は、例文のようにnotを外に出して言います。さらに「彼氏のわけないじゃない」と激しく伝えたいときは He is notと区切り、さらにnotを「ナァット」と強めに言うと気持ちがより伝わります。
・I am not guilty.
(身に覚えがないよ!)
⇒guiltyは「有罪」という意味ですが、ゲームや映画の世界でもおなじみのフレーズです。主人公が身の潔白を主張するには、amもnotも短縮形にしないで、一語一語はっきり発音します。

3.「~したい」の I want toと I’d like to

×「~したい」の I want toと I’d like to [I would like to]は、どちらを用いても同じ意味。
例:I want to take a look at that teapot. / I’d like to take a look at that teapot.
(あのティーポットが見たいのですが)

〇通常の大人の会話で「~してほしい」と言うときは、I’d like to~を用いる。
例1:I want to take a look at that teapot.
(あのティーポットが見たいよぉ(見せて、見せて!)
例2:I’d like to make a reservation.
(予約を入れたいのですが
例3:I’d love to join you.
ぜひご一緒したいです)

I want to~は子供っぽい言い方

人に「~をしたい」と言うとき、I want to~と I’d like to~のどちらを使うか迷ったことはありませんか?

しかし、ここは迷わず I’d like to~を使いましょう。

I want to~は「~したいよぉ」といった、子供っぽい響きに聞こえてしまうことが多いからです。

そもそも I want to~は、人に頼むためのフレーズではなく、「私は~したい」といった自己発信的な表現です。

これに対し、I’d like to~は、「~したい」と伝えつつ、相手に暗に対応をお願いする表現になります。

よって、対応を乞うことが前提の場合、大人であれば I’d like to~を使うのが自然です。

I want toは気持ちがストレートに伝わる

親しい友人や家族との会話では、I want to~を使っても構いません。

相手に距離を感じさせず、気持ちがストレートに伝わります。

例えば、ショッピング中に友人に I want to stop by the post office, Mike.「郵便局に寄りたいわ、マイク」などというのは、その行為を誰かに頼むわけでもないので、ごく自然な言い方です。

なお、I want to~や I’d like to~よりも強い願望を表す表現に、I’d love to~があります。

前向きな「ぜひ~したい」というニュアンスなので、覚えておくと便利です。

<使ってみよう>
・I don’t want to [wanna] spoil you.
(君を甘やかしたくないんだ)
⇒家族には、want toを使うのが自然だね。この例文は子供に対して親が言うセリフだけど、want toで伝えていても、頼みごとをしているわけではないのは明らかですね。ネイティブはwannaもよく使います。
I’d like to send this by express.
(これを速達で送りたいのですが
⇒相手に何かを頼むときの定番はこれ。レストランでもお店でも、そして郵便局でも。顔見知りの相手だったら、want toを使ってもおかしくないけど、大人としては、これがすぐに口から出るようにしておきたいですね。
I’d love to!
喜んで! / ぜひとも!
⇒これもよく使える、感じのいい言い方です。相手の言ったことに同調するとき、「ぜひやりたい」という意味です。このような状況では、toの後には何もつけなくてOKです。

4. 義務を表すmustと have to

×義務を表すmustとhave toは、どちらを用いても同じ意味。
例:I must go to the bank. / I have to go to the bank.
(銀行に行かなければならない

〇義務感を伴う場合はmust、「~しないと」くらいの状況にはhave toを使う。
例1:You must answer this question.
(この質問に答えなければなりません
例2:You have to download the file.
(ファイルをダウンロードしないとね

義務感の温度差によって使い分ける

義務を表す表現として、mustと have toを習いましたね。

両者はイコールのように覚えましたが、ネイティブはこの2つを状況に合わせて使い分けています。

まず、mustですが、こちらは「~しなければならない」という、まさに義務を表すときに使う助動詞です。

例えば、法的に避けられないことを話すとき、医者が患者に指示を出すときなどは、mustを使って伝えるのが自然です。

一例を挙げると、空港で入国審査の係員が言う、You must answer this question.「この質問に答えなければなりません」などがあります。

そもそもmustは、「~に違いない」という意味を表す単語。

実はネイティブは、こちらの意味で使うことが大半です。

例えば、You must be tired.「君は疲れているに違いない」、It must be.「そうに違いない」などと言います。

義務を伴わない場合はhave toを使う

一方、have toはそこまで義務を伴わない状況のときに使われます。

例えば、You have to download the file.と言われたら、「(作業を続けたかったら)ファイルをダウンロードしなくちゃ」などのような軽い表現になります。

なお、必然性などによって前向きな気持ちを表す「~しなくちゃ」には、need toがあります。

例えば、I need to exercise.「運動しなくちゃ」などと言います。

<使ってみよう>
・I must pay my taxes by tomorrow.
(明日までに税金を払わなくては
⇒避けたくとも避けられないことってありますよね。納税なんかは義務だからmustを使いますね。他にも、「その理由を教えなさい!」って相手に詰め寄るならば、「その理由を知らなければならない」という言い回しで、I must know the reason.が使えます。
・I have to go to church.
(教会に行かなくちゃ
⇒自分の意思や計画で「~しなくちゃ」と言うときは、have toが自然です。生死にかかわる重大なことでなくても、目の前の大事なことであれば、ほとんどは have toです。ちなみに、I have to go.は「ちょっとトイレ」って聞こえます。
・If you’re starting a business, you must read this book.
(起業するならこの本(を読むの)はマストだよ)
⇒日本語でも「マストアイテム」「~はマストだよ」と言ったりするけど、ニュアンスは通じますね。そこからもわかるように、相手に強く勧めるときには、mustを使うのも効果的です。

5. 助動詞のcouldと was able to

×過去の能力を表すcouldと was able toは、どちらを用いても同じ意味。
例:He could teach French. / He was able to teach French.
(彼はフランス語を教えることができた

〇過去形のcouldは仮定法として用いられる。能力を表す場合は was able to~で表す。
例1:He could teach French.
(彼ならフランス語を教えられるのに
例2:I was able to get there without a map.
(地図なしでもそこに行くことができた

couldは「能力」より仮定法を表すことが大半

「私はピアノを弾くことができる」などのように、能力を表すときは、助動詞のcanを使って I can play the piano.と言います。

では、それを過去形にして「私はピアノを弾くことができた」という場合、I could play the piano.と言うでしょうか。

正解はcouldは使わず、was able toを用いて、I was able to play the piano.と言います。

canの過去形couldですが、couldが能力を表す意味で使われることはほぼ皆無です。

couldは仮定法の意味を表すことが大半です。

よって、I could play the piano.は、「私だったらピアノを弾けるのに」という仮定法の意味になります。

ただし、過去のある一定期間を表す場合は別です。

「私が子供のとき」という節が付いた I could play the piano when I was a child.は、過去の能力について表します。

よって、I was able to play the piano when I was a child.と同じ意味の「私は子供のときピアノを弾くことができた」を表すのです。

否定文の場合は、could=was able to

couldは仮定法を表すことが大半と言いましたが、否定文の場合は、couldは能力を表す助動詞として使えます。

つまり、「宿題が終わらなかった」は、I couldn’t finish my homework. / I wasn’t able to finish my homework.のいずれでも表すことができ、両者は同じ意味になります。

<使ってみよう>
・I’m sure you could have been a tea leader.
(君だったらチームリーダーになれたはずだね)
⇒例えば、Aさんがリーダー候補から落選したときに、目の前の人物に言う言葉。Aさんではなく、君だったらリーダーになれた、という仮定法です。I’m sureを付けることで、強調表現になります。
・Mary wasn’t able to make it by then.
(メアリーはそのときまでに間に合わなかったの)
⇒wasn’t able toは、そのまま「できなかった」という表現です。過去の否定文だから、wasn’t able toをcouldに換えてもOK。ちなみに、make itで「間に合う」の意味です。
・I could go.
(僕だったら行けるのに(僕に頼めばいいのに))
⇒誰かが行くことになっているにもかかわらず、行かれそうにない、といった状況に言うひと言。もし、時すでに遅しなら、I could have gone.「僕だったら行かれたのに」と言います。

6. 助動詞のcanと be able to

×「~することができる」を表すcanと be able toは、どちらを用いても同じ意味。
例:I can do it. / I’m able to do it.
(私はそれができる

〇ポジティブな「できる」にはcanを、ネガティブな「できる」には be able toを用いる。
例1:I’m able to do it.
(私はできると思うけど(わからないわ))
例2:Sachiko can buy a house.
(サチコは家を買うことができる
例3:Sachiko is able to buy a house, but she isn’t interested.
(サチコは家を買える(ほどの経済力がある)のに、(買うことに)興味がないんだ)

canと be able toはニュアンスが異なる

前項では、過去形のcouldと was able toの違いを紹介しました。

では、現在形のcanと be able toに違いはあるのでしょうか?

学校では、それら2つは同じ使い方ができると習った人も多いはずです。

しかし、実際はそれぞれ違うニュアンスがあり、ネイティブは使い分けています。

be able toはネガティブな含みを持つ

canは、シンプルに「~できる」という意味ですが、be able toが使われた文はcanと異なりネガティブなニュアンスを含みます。

さらに、後ろにbutなどの節が付きます。

例えば、canを使った Sachiko can buy a house.は、「サチコは家を買うことができる」という意味ですが、Sachiko is able to buy a house.になると、「サチコは家を買うことができるのに、買わない」という意味になるのです。

そのため、後ろに but she isn’t interested.「でも、その気がない」などの「理由」が加わり、Sachiko is able to buy a house, but she isn’t interested.「サチコは家を買える(ほどの経済力がある)のに、(買うことに)興味ないんだ」のような使い方になります。

つまり、canは「~できる」、be able toは「~できるのにしない」という意味になり、canはポジティブ、be able toはネガティブな表現に分かれるのです。

<使ってみよう>
・I can sing well.
(僕は歌がうまいよ
⇒これは普通に「~できる」という意味です。I can finish this by tonight.「今晩までに仕上げられるよ」とか、He can teach science.「彼は科学を教えられる」などと同じですね。
・He would be able to become an artist, but he doesn’t try hard.
(彼はアーティストになれる(ほどの才能がある)のに、(そのための)努力をしないの)
⇒be able toはcanと違って「~できるほどの能力があるのに…しない」という状況を表すときによく使います。だから、現時点では「~する気配がない」くらいのニュアンス。ネガティブな表現に使うことが多いです。
・I’m able to start my own business, but I like having a steady job.
(僕は起業できるけど、安定した仕事がいいんだ)
⇒but以降の節が理由で、「~していない」だけで「能力はある」というところに注目してください。

7. 第三文型と第四文型

×第三文型と第四文型は、どちらを用いても同じ意味になる。
例:He gave this book to me.[第三文型]/ He gave me this book.[第四文型]
(彼は私にこの本をくれた)

〇第三文型は人(to me)を強調。第四文型は2つの目的語(me/this book)が同格。
例1:He gave this book to me.
(彼は私にこの本をくれた)
⇒第三文型
例2:She showed the old photo to me.
(彼女は、わざわざ私に、その古い写真を見せた)
⇒第三文型
例3:She showed me the old photo.
(彼女はその古い写真を私に見せた)
⇒第四文型

第三文型は人(to me)を強調する

第三文型と第四文型を覚えていますか?

第三文型は「SV+O」(主語+動詞+目的語)、第四文型は「S+V+O(人)+O(物)」(主語+動詞+間接目的語+直接目的語)の形ですね。

「彼は私にこの本をくれた」という場合、第三文型の He gave this book to me.でも、第四文型の He gave me this book.でも通じます。

両者の意味は同じと思いがちですが、ニュアンスに違いがあります。

第三文型は「主語+動詞+目的語」の形ですが、目的語の後ろにto+人(ここではme)がくるため、話すときは物(ここでは this book)である目的語より to meのほうが強めに聞こえます。

つまり、「彼が私にこの本をくれた」のは、「他の誰でもなくこの私」というニュアンスになります。

一方、第四文型の He gave me this book.の場合、meも目的語になるので、meと this bookとが同等の重みになるのです。

文型はそのときの状況を表す

もう1つ、She showed the old photo to me.と She showed me the old photo.を比べてみましょう。

前者の第三文型はmeが強調されているため、「わざわざ私に」といったニュアンスです。

一方後者の第四文型は、見せた相手と見せた物が同じ比重のため、事実を淡々と語っていることになります。

このように、用いる文型によってそのときの状況が想像できます。

<使ってみよう>
・I bought this computer for you.
(君のためにこのパソコンを買ったんだよ)
⇒相手のためにしたということを、わかってほしいこともありますね。そんなときは例文のように第三文型を使って言うと◎。前置詞は動詞によって変わるので、ここでは to youではなく、for youです。
・She told me about the party.
(彼女はそのパーティの話をしたの)
⇒前置詞のaboutが付くけど、これは第四文型でフラットな表現です。第三文型に置き換えられそうだけど、She told about the party to me.とは言わず、She let me know about the party.がおすすめです。
・Could you give me a minute?
(ちょっと待ってくれる?)
⇒「ちょっと待って」と言うときの定番表現です。だから、第三文型の Give a minute to me.とは言いません。ちなみに親しい相手なら、Could youを省いて Give me a minute.と言ってもOK。

8. 使役動詞のmakeとhave

×使役動詞のmakeとhaveはどちらを用いても同じ意味。
例:I made him clean the room. / I had him clean the room.
(彼に部屋の掃除をしてもらった

〇相手に無理強いする場合はmake、お願いしてやってもらう場合はhaveを用いる。
例1:I made him clean the room.
(彼に部屋の掃除をさせた
例2:My mother made me call the store to complain.
(母は私に、その店にクレーム電話をかけさせた
例3:Peter had his co-worker attend the meeting.
(ピーターは同僚に会議に参加してもらった

makeとhaveは、強制力に違いがある

使役動詞は「(人)に~をしてもらう」と言うときに使う動詞のことで、makeやhaveなどがあります。

いずれも、人に何かをさせる動作を表しますが、強制力に違いがあります。

makeは、The news made us sad.「そのニュースは私たちを悲しませた」などの文からわかるように、後ろに人がくると、その人が好むと好まざるとに関わらず「~させる」「(その人に)~を強制する」というニュアンスになります。

文例の My mother made me call he store to complain.「母は私に、その店にクレーム電話をかけさせた」の場合、おそらく自分で電話をしたくなかったのでしょう、私がいやいや電話をかけたニュアンスが伝わります。

これに対しhaveは、基本的にそれほど強制力はなく、友達や職場の同僚などにお願いするときに使います。

Peter had his co-worker attend the meeting.で「ピーターは同僚に会議に参加してもらった」という意味になります。

使役動詞には「許可」を表すletもある

使役動詞にはもう1つletがあります。

letは「~することを許す」という含みがあるので、makeやhaveと異なります。

電話の相手に、I’d better let you go.「じゃあ、この辺で」をよく使いますが、これは「(忙しいだろうから)切ってもいいよ」という思いやりが含まれているのです。

<使ってみよう>
・I had my friend show us around Kyoto.
(友達に京都を案内してもらった
⇒お願いしてガイドしてもらった場合、hadを使ったこの言い方がぴったりです。ちなみに、I asked my friend to show us around Kyoto.だったら、お願いしただけで、案内してもらったかどうかはわからないことになります。
・You made me love you.
(あなたの魅力に参ったわ)
⇒ドキッとするフレーズだけど、歌詞によくあります。直訳は「あなたは私があなたを愛するようにさせた」。これが転じて、あなたの魅力が強すぎてあなたを愛さずにはいられない、という感じです。makeという単語の強さがよくわかる一文ですね。
・I made myself get out of bed.
(自分に鞭打って、ベッドから這い出たんだ)
⇒makeは強制する表現にぴったりなので、自分自身に使うこともよくあります。「やりたくないけどやらねば!」と言うときなんかは、make oneselfを使うとうまく伝わりますね。

9. 受動態と能動態

×受動態と能動態は、どちらの言い方を用いても同じ意味になる。
例:He gave me this flower.[能動態]/ I was given this flower by him.[受動態]
(彼がこの花をくれたの)

〇通常の会話では主語を変えてでも能動態を使う。
例1:I teach English to kids.
(私は子供たちに英語を教えている)
⇒能動態
例2:The law was changed.
(法が改正された)
⇒受動態

動作主が強調される受動態

受動態と能動態は、どちらを使って表して同じ意味になる、と習ったのではないでしょうか。

しかし、ネイティブは状況に合わせて、受動態と能動態を使い分けています。

さっそく、例文の「彼がこの花をくれた」という内容を例に説明していきましょう。

「彼がこの花をくれた」は、能動態では He gave me this flower.と言います。

基本的にはこの言い方でOK。

一方、これが受動態の I was given this flower by him.になった場合、同じ行為でも by himが強調され、花をもらった側の気持ちが反映されます。

つまり、ポジティブな内容だったら、「なんと彼からなの!」という嬉しさを表現できます。

反対に、ネガティブな内容、例えば I was scolded by him.なら「私が叱られるなんて!」「叱ったのは彼なんて!」という憮然とした気持ちを表せます。

つまり、特に感情を入れなくてもよい会話では、事実を淡々と伝える能動態で言うのが適切です。

動作主が不明な場合は受動態で言うことも

受動態で言うことが自然な場合もあります。

例えば、動作主がわからない場合です。

例文の、The law was changed.「法が改正された」では、状況を表すので、by誰それとは言えません。

同様に、動作主が一般的な人などの場合は、受動態にして動作主を省略します。

<使ってみよう>
・That castle was registered as a World Heritage Site.
(その城は世界遺産に登録された)
⇒一般的な事実の場合は、特定の動作主(by人)がいらないので、受動態で表すのが自然です。ニュースを見ていると She was elected president.「彼女は大統領に選出された」など、受動態で表現されていることがたくさんあります。
・I was scared by the thunder last night.
(昨夜は雷にびっくりしたわ)
⇒これも受動態でないとおかしいですね。雷は自然現象だから、彼女を驚かしたわけではないですし。それから、I was born in Japan.「日本生まれなの」と言うときも受動態ですね。
・I caught the last train.
(終電に間に合ったよ)
⇒受動態にするとおかしな文になるのはこんな場合です。機械的に受動態にすると、The last train was caught by me.となり、意味不明。まるで、走り出した終電を力づくで止めた、といったニュアンスになります。

10. 関係代名詞

×2つの文は関係代名詞を使って1文にまとめる。
例:He’s a German tourist. I met him yesterday.[通常の文]/ He’s the German tourist that I met yesterday.[関係代名詞]
(彼はドイツ人旅行者です。私は彼と昨日出会いました)

〇通常の会話では、関係代名詞より、2文に分けて話す方が自然。
例1:I found a cool store. They carry excellent jazz CDs.
(すごい店を見つけたよ。素晴らしいジャズのCDを売ってるんだ)
例2:I found a cool store that carries excellent jazz CDs.
(素晴らしいジャズのCDを売っているすごい店を見つけたんだ)

会話では2文に分けて話すほうが自然

関係代名詞を使った文は、関係代名詞の後ろの内容を、先行詞(関係代名詞の前にくる名詞)にかけて、「~のところの」人や「~のところの」○○、となると習ったでしょう。

しかし、ネイティブは日本語訳のように後ろから「返り読み」はせず、「彼はドイツ人旅行者でね、私が昨日会った人だよ」と話すことが多いのです。

むしろ、関係代名詞を使って長い1文にすると、ちょっとまわりくどい印象を与えてしまうことも。

会話では、シンプルに話すほうが自然なので、2文のまま、あるいは、I met that German tourist yesterday.「昨日のあのドイツ人旅行者と会ったよ」と言うとよいでしょう。

強調したいときには関係代名詞を使う

会話でもあえて関係代名詞を使うことはあります。

例えば、何かを強調して伝えたいときです。

先の例文 He’s the German tourist that I met yesterday.は「彼こそが、私が昨日会ったドイツ人旅行者です」といったニュアンスになりますし、That’s the exhibition that I really wanted to see.は「(他の展覧会ではなく)その展覧会をすごく見たかったのです」といったニュアンスになります。

つまり、関係代名詞を使うと、先行詞を強調して伝えることができるのです。

なお、先行詞を兼ねるwhatを使った That’s what I meant.「そういうことだ」といった文でも、同様にThat’sが強調されます。

<使ってみよう>
・I like Gary. He’s a hard worker.
(私はゲイリーが好きだ。彼は努力家なんだ)
⇒関係代名詞を使って I like Gary, who is a hard worker.と言うと、「私は努力家なゲイリーが好きなんだ」と、妙に理屈っぽく聞こえてしまいます。日常会話では、無理に関係代名詞を使わなくてもOKです。
・This is the herbal tea I’ve been looking for. It has a relaxing effect.
(私が探していたハーブティーはこれよ。リラックス効果があるの)
⇒これは、This is the herbal tea that I’ve been looking for.のthatが省略された文。関係代名詞を用いると、「(他のハーブティーではなく)このハーブティーをずっと探していたのです」となって、特定のハーブティーが強調されます。
・Is there anything I can do for you?
(君にしてあげられることある?)
⇒この文も、anythingと I の間に入る関係代名詞thatが省略されています。anythingが強調されるので、「何でも言ってね」というニュアンスが伝わります。

11. 依頼表現の Would you~?と Could you~?

×依頼表現の Would you~?と Could you~?は、どちらを用いても同じ意味。
例:Would you get that for me? / Could you get that for me?
(それを取っていただけますか?)

〇wouldは相手の「意志」を、couldは相手の「可能性」を尋ねる。
例1:Would you get that for me?
(それを取っていただいてもよろしいですか(=それを取ってくださるつもりはありますか)?)
例2:Could you get that for me?
(それを取っていただくことはできますか(=それを取ってもらうことは可能ですか)?)

wouldには「意志」、couldには「可能性」の意味がある

依頼表現の Would you~?と Could you~?は、「~していただけますか?」という依頼表現です。

いずれも過去形を使って尋ねる言い回しなので丁寧な聞き方ですが、両者のニュアンスには違いがあります。

その理由は、wouldとcouldの持つ、単語の意味が関係しています。

wouldという単語には「意志」、couldという単語には「可能性」の意味があります。

そのため、Would you~?で尋ねると相手の意志を、Could you~?で尋ねると相手の可能性を聞くことになります。

よって、Would you~?で尋ねられた相手は、本人の気持ちを聞かれているので断りにくく、Could you~?で聞かれた相手は可能性の問題なので、自分の意志を表示しやすいといえるのです。

ニュアンスによって使い分ける

その他の場合は、状況に合わせて使い分けます。

例えば、「お願いだから私に優しくしてよ」と頼む場合。

これが受け入れられるかどうかは、可能性というより相手の気持ち(=意志)の問題です。

そのような場合は迷わず、wouldを使って頼みましょう。

同様に、何かをやめてほしいときや態度に関するお願いも相手の意志の問題なのでwouldを用いるのがぴったりです。

<使ってみよう>
Could you tell me how to get to ABC school?
(ABC学校への行き方を教えてくれますか?)
⇒道を尋ねるときは Could you~?で。なぜなら、道順を知っているか、あるいは教えられるかどうかは、「可能性」や「能力」の問題だからです。
Would you be my girlfriend?
(彼女になってくれますか?)
⇒「あなたは、僕の彼女になってくれる意志がありますか?」という意味で、Could you~?ではなく、Would you~?を使います。こう言われたらうれしいですね。
Would you like something sweet?
(何か甘いものどう?)
⇒食べるかどうかを決めるのは、その人の「意志」なので Would you~?で尋ねます。Would you like a taste?「味見する?」や Would you like a bite?「一口どう?」なども同じです。

12. 感嘆文のwhatとhow

×感嘆文は、WhatまたはHowのどちらを用いても同じ意味になる。
例:What a beautiful flower this is! / How beautiful this flower is!
なんてきれいな花なんだ!)

〇「how+形容詞/副詞+主語+動詞!」は死語に近い。Howで表現する場合、「how+形容詞!」が自然。
例1:What a beautiful flower (this is)!
なんてきれいな花なんだ!)
⇒Whatで表す。
例2:How beautiful!
なんてきれい(な花)なんだ!)
⇒Howで表す。

日常で使う表現はwhatの感嘆文

感嘆文は、「What a/an+形容詞+名詞+主語+動詞!」、もしくは「How+形容詞/副詞+主語+動詞!」の形で表現できると習いました。

What a beautiful flower (this is)!も How beautiful this flower is!も「なんてきれいな花なんだ!」と同じ意味ですが、ネイティブは How beautiful this flower is!とはほとんど言いません。

形式的、死語といった印象があるからです。

「How+形容詞/副詞+主語+動詞!」は、小説や詩、戯曲などの「文学的表現」として、しばしば登場します。

それ故、会話の中で、How happy I am!と言うと、「我、至福の絶頂にひたるぞよ」くらい滑稽な響きに。

ただし、形容詞の後(主語+動詞)を省略した形で、How beautiful!や How happy!と言うなら、なんらおかしくありません。

感嘆文は強調文で言い換えられる

女性が「なんて素敵なドレスなの!」と言うときがありますね。

感嘆文はまさにこのニュアンスです。

つまり、感嘆文はどちらかと言うと女性的な印象が強のです。

よって、男性の場合、驚きを表すときは、Whatの感嘆文より、soやsuchを使って言うといいでしょう。

例えば、This flower is so beautiful!や It’s such a beautiful flower!など。

これなら、感嘆文と同じニュアンスで伝わります。

<使ってみよう>
What a shame!
わあ、残念だ!)
⇒shameは「恥」や「不名誉」という意味があるけど、このshameは「残念なこと」を指します。Too bad!「がっかりだね!」に近いですね。
How exciting!
(ワクワクするね!)
⇒excitingは「心が躍る」「ワクワクする」という意味の形容詞。相手が素敵なプランを話したら、How exciting!「それはワクワクするわね!」と答えればバッチリ!Sounds fun!より気持ちが伝わりますね。
It’s such a beautiful day!
なんていい天気なんだ!)
⇒whatやhowを使う感嘆文は、suchを使っても言えます。「such (a/an)+形容詞+名詞」で、「なんて○○な(名詞)なんだ!」と強調できるので、感嘆文と同じニュアンスになります。

13. 否定語のnotの位置

×否定のnotは、主節においても、従節においても同じ意味になる。
例:I think he isn’t a doctor. / I don’t think he’s a doctor.
(私は、彼は医者ではないと思う)

〇ネイティブの自然な会話では、notは主節に置く。
例1:I don’t think she likes it.
(私は、彼女はそれを好きじゃないと思う(=私は彼女がそれを好きだとは思わない))
例2:He doesn’t believe I’m happy.
(彼は、私が幸せでないと思っている(=彼は私が幸せだと信じない))

notの位置でニュアンスが変わる

I think (that)~のような主節(I think)と従属節(that以降)で構成されている文を否定形にする場合、notの位置によりニュアンスが異なります。

I don’t think~「私は~だと思わない」と I think~not「私は~じゃないと思う」は、同じ事実を表すものの、否定の度合いが違ってくるのです

日本語では「~とは思いません」より「~でないと思います」と言うほうが好まれる傾向があります。

これは、後者の方がやわらかい響きになるから。

一方、ネイティブは逆です。

結論を先に言う、つまり、話し手の考えがはっきり伝わる「~とは思いません」(I don’t think~)を好む傾向があります。

否定の位置により I’m sure~も用いる

I think~not「~じゃないと思う」と、否定が従属節に入ると、ネイティブの耳には不自然に聞こえます。

これはnotが従属節にあると強い否定になるのに対し、主節のI thinkが「弱い断定」のため、文としてのバランスが悪いから。

He isn’t a doctor.と言いたいときは I thinkではなく、「強い断定を表す」I’m sureを用いて I’m sure he isn’t a doctor.と言うのが自然です。

ちなみに、He isn’t a doctor.と He’s not a doctor.では、notを短縮形にしていない分、He’s not a doctor.のほうが否定の度合いがより強くなります。

<使ってみよう>
・I don’t think he’s Carlos.
(彼はカルロスじゃないね(=私は彼がカルロスだとは思わない))
⇒主節で最初に否定するほうが、やわらかい響きになります。はじめに「私は思わない」と自分の考えを言い切ってから次を述べる、と考えるとわかりやすいですね。
・I do not think he’s Carlos.
(彼はカルロスにはとうてい思えないわ(=私は彼がカルロスだとはとうてい思わない))
⇒I don’t think he’s Carlos.「彼はカルロスじゃないね」より強く否定する言い方がこれです。don’tを短縮形にせず do notと言い、さらにnotに力を込めて言うと、否定の気持ちがさらに強く伝わります。
I’m sure he’s not Carlos.
(彼は絶対にカルロスじゃないって
⇒「とにかく違う!」ことを主張したいときは、強い確信を表す I’m sureを使って表します。主節と従属節の強さが同じくらいになり、バランスがいい文と言えますね。

14. 否定疑問文の Don’t you~?

×相手に何かを尋ねる Do you~?や Don’t you~?はどちらを用いても同じ意味。
例:Do you know about that?/ Don’t you know about that?
(それについて知っていますか?

〇否定疑問文 Don’t youで尋ねると、非難がましく聞こえることがある。
例1:Don’t you know about that?
そんなことも知らないの?(本当は知っているのに隠してるんじゃないの?))
例2:Aren’t you hungry?
(君はお腹がすいているはずだよ(食べなよ/無理するなよ))
例3:Don’t you have any questions?
(質問があるでしょうに

否定疑問文は非難がましく聞こえる

「それ」について知っているかどうかを尋ねる場合、Do you know about that?「それについて知っていますか?」、Don’t you know about that?「それについて知らないですか?」という聞き方があると習いましたね。

どちらで尋ねても同じと思っていたかもしれませんが、実はそうではありません。

状況によっては、否定疑問文で Don’t you know about that?と尋ねると、「そんなことも知らないの?」と相手を非難しているように聞こえたり、相手を疑って「本当は知っているのに、隠しているのでは?」という反語的なニュアンスに聞こえたりすることがあるのです。

単なる質問は通常の疑問形で尋ねる

なぜ、そのように聞こえるかと言うと、疑問文が Don’t you~?と否定形になると、ネガティブなニュアンスが強くなるからです。

日本語では、「お腹すいていない?」「何かご質問はありませんか?」など、控えめに言う場合によく否定形で尋ねます。

しかし、それを直訳して Aren’t you hungry?や Don’t you have any questions?と聞くと、「君はお腹がすいているはずだよ。食べなよ / 無理するなよ」、「質問があるでしょうに / 聞くべきことがあるでしょうに」と、相手を疑っているようなニュアンスに聞こえてしまうのです。

単なる質問は、通常の疑問形で尋ねるようにしましょう。

<使ってみよう>
Don’t you have a boyfriend?
((えー!?)彼氏もいないの?
⇒否定疑問文は、期待が外れたと非難する、ある意味身勝手なニュアンスに聞こえてしまいます。それを認識したうえで言うのはOKですが、使い方には十分に気をつけたいですね。事実関係を聞きたいだけなら、Do you have a boyfriend?が無難です。ちなみに、Don’t you~?で尋ねられたときの答え方はYesが「いません」、Noが「います」の意味になるので注意しましょう。
Haven’t you read the message I sent?
まさか私が送ったメール、まだ読んでないってことないわよね?
⇒相手を「なんで読んでないのよ!」と責めたければ、この表現でOKですが、単に相手がメールを読んだかどうかを知りたいなら、Did you~?の形で聞いてください。答え方は、「読んだ」場合は Yes, I did.、「読んでいない」場合は No, I didn’t.になります。
Aren’t you coming to my birthday party?
(僕の誕生会に来られないなんてことないよな?
⇒誕生会に来てくれるはずだったけど、どうやら雲行きが怪しい、そんなときに相手に確認する言い方がこれです。「僕の誕生会を優先するよね?」という暗示が含まれます。答え方は、「行ける」場合は Yes, I’m coming.、「行けない」場合は No, I’m not coming.になります。

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