学校で習った英語の言い回し

学校で習った英語の言い回し

1. 助動詞のshould

×shouldは「~すべきだ」という義務を表す。
例1:You should do it now.
(君はすぐにそれをすべきだ)
例2:She should study music.
(彼女は音楽を勉強すべきだ)

〇shouldは「~するといいよ」という提案や、「~するはずだよ」という未来のことを表す。
例1:You should do it now.
(すぐにやったほうがいいよ)
例2:Maybe you should go now.
(すぐに行ったほうがいいんじゃない?)
例3:The train should be coming soon.
(電車はすぐに来るよ)

shouldは、提案や可能性の高い見込みを表す

shouldをshallの過去形として「~すべきだ」の意味と覚えた人は、should=「義務を表す助動詞」という呪縛からなかなか逃れられないようです。

しかし、ネイティブは、shouldを「~したら?」「~したほうがいいよ」といった、軽い提案を表すときに使うことが大半です。

つまり、You should go now.は、「すぐに行ったほうがいいよ」と相手に助言するニュアンスになります。

このとき、頭にMaybeをつけると、より丁寧な提案になります。

次に多いのは、The train should be coming soon.「電車はすぐ来るよ」などのように、何らかの情報を得て「きっと~になる」「~はずだよ」と未来のことを表す場合です。

It should snow tomorrow.「明日は雪だって」は、天気予報を聞いた後の確信ある推量の表現になります。

「~すべきだ」の意味のshouldを使う場合も

状況によっては「~すべきだ」という意味で使うこともあります。

例えば、医者が患者に対してYou should be careful.「気をつけなければならないですよ」と強く助言するときや、We should love our neighbors.「隣人を愛すべきです」と倫理観を述べる場合でなどです。

日常会話では、should have という形で「~すべきだった」や、shouldn’t have「~すべきではなかった」という表現でしばしば使われます。

<使ってみよう>
・You should read this book.
(この本、おすすめだよ)
⇒相手に提案をする言い方には、ここで紹介したshouldの他にも、Maybe you’d better~などがあります。shouldより軽いニュアンスです。
・It’s raining, the cat should be inside.
(雨が降っているから、猫は外には出ないはずよ)
⇒推量を表すshouldは、mayやmightを用いた「~かもしれない」より可能性は高い。「きっと~するよ」と、何かを予測する際に便利な助動詞です。
・You shouldn’t have.
お気遣いなく
⇒例えば、手土産を受け取ったときに口にする言葉です。You shouldn’t have.「そうすべきでなかった」、転じて「お気遣いなく」という意味です。

2. 許可を求める May I~?

×相手に許可を求めるときは、May I~?で尋ねる。
例1:May I have some water?
(お水をいただけますか?)
例2:May I open the window?
(窓を開けてもいいですか?)

〇相手に許可を求めるときは、Could I~?やCan I~?で尋ねる。
例1:Could I have some water?
(お水をいただけますか?)
例2:Could I change rooms?
(お部屋を変えていただけますか?(ホテルで))
例3:Can I get a receipt?
(レシートもらえます?)

日常会話で、相手に許可を求めるときは、Can I~?やCould I~?を使う

トイレを借りたいとき、May I use your bathroom?と尋ねると、「トイレを使うことを許可していただけますでしょうか?」くらいかしこまった響きになってしまいます。

さらに、相手に判断を委ねているニュアンスもあるため、子供っぽい印象を与えがちです。

例えば小学生が先生に、「先生、トイレに行ってもいいですか?」と許可を得るときに、May I be excused?と伝えることがあります。

代わりにネイティブがよく使うのが、Can I~?やCould I~?の言い回しです。

Can I~?のcanには、許可や容認の意味があり、canの過去形couldを使うと、より丁寧な言い方になります。

どちらも、たいていの場面に用いることができます。

May I~は、「丁寧な命令」や、「フォーマルな接客」の場面で使う

では、May I~?はどんな状況で使われるのかというと、丁寧な命令であるレストランで注文するときや、接客などのフォーマルな言い回しが求められる場面などです。

例えば、レストランで水をもらう場合は、May I have some water, please?「お水をいただけますか?」、電話口で相手の名前を尋ねるときはMay I have your name, please?「お名前をお聞かせいただけますか?」などと言います。

<使ってみよう>
Could I use this pen?
(このペンを使ってもいいですか?)
⇒Could I~?の形は、相手との関係を問わず使える万能選手です。難しい間柄はもちろん、丁寧な響きなので目上の人に使って問題ありません。
Can I see your new bike?
(あなたの新しい自転車見てみたいな
⇒Could I~?よりちょっとカジュアルなのが、Can I~?の言い回しです。親しい間柄ならCan I~?のほうがフレンドリーでおすすめです。
May I have some coffee?
(コーヒーをください
⇒丁寧な命令文で、レストランなどで使う慣用表現です。もちろんCouldやCanを用いて、Could I have some coffee?や Can I have some coffee?と言ってもOKです。

3. 疑問副詞のwhy

×「なんで?」と理由を尋ねるときは、Why~?で聞く。
例1:Why do you live in Japan?
なぜ日本に住んでいるの?)
例2:Why do you like surfing?
なぜサーフィンが好きなの?)

〇会話の中で尋ねるときは、What makesやWhat brings、How comeを使って尋ねる。
例1:What made you want to live in Japan?
なぜ日本に住んでいるの?)
例2:What brought you to Japan?
なぜ日本に来たの?)
例3:How come he became a monk?
(彼はなぜお坊さんになったの?)

Why~?は否定的なニュアンスを含む

「なぜ」と理由を聞くときはWhy~?を使うと習いましたが、ネイティブが会話で使うwhyのニュアンスまでは習いませんでした。

whyは確かに「理由」を聞くための疑問副詞ですが、状況によっては相手を傷つけたり、怒らせたりすることがあります。

なぜならwhyは「いったい全体なんで?」「~するはずがないのになぜ?」と言った否定的なニュアンスを含むからです。

さらに、whyで尋ねる聞き方は、言葉を覚えたばかりの子供が「なんで?」「なんで?」と質問攻めにしている印象を与えてしまうこともあります。

そこで代わりに使いたいのが、What makes you~?「何があなたを~させるの?」という表現です。

日本の滞在理由を聞く場合も、この言い回しを使ってWhat made you want to live in Japan?「あなたを日本に留まらせているものは何?」と尋ねれば、会話もスムーズに流れます。

同様に、What brings you~?や How come~?もよく使われる言い回しです。

尋問する場面では、あえてwhyで尋ねる

理由を問いただす状況では、あえてwhyを使って尋ねます。

Why did you do that?「それをやった訳を言いなさい」、Why did you lie to me?「なぜウソをついたんだ?」などです。

また、思いがけず知人に遭遇したときなどは、Why are you here?「なんでここに?」と言うと、驚きを表せます。

<使ってみよう>
What made you so rich?
なんで君はそんなに金持ちなの?)
⇒金持ちの人にWhy are you so rich?と尋ねたら、悪いことをして金持ちになったんだろう?と言っているニュアンスになります。ここでは、What makes you~?の形が適切です。makeの他に、bringやtakeなんかも使います。
How come there’s no hot water this morning?
なんで今朝はお湯が出ないの?)
⇒How comeの原形には、How did it come about?「なぜそうなったのか?」と経緯を問うニュアンスがあるので、What makes~に似た表現になります。カジュアルに「なんでよ~?」という感じです。
What did you bake this cake for?
なんでこのケーキ焼いたの?)
⇒この文は、Why did you bake this cake?と同じ意味です。What for?「何のために?/なぜ?」という表現があって、間に内容を入れると目的を尋ねる言い方になります。

4. 理由を述べるbecause

×何かの理由を述べるときはbecauseを使う。
例1:I was late because I went to the clinic.
(遅れちゃった。なぜなら病院に行ってたから)
例2:I didn’t buy milk because the store was closed.
(ミルクは買わなかったよ。なぜなら店が閉まっていたから)

〇理由を述べるときは、soやthat’s whyを使って説明する。
例1:I went to the clinic, so I was late.
(病院に行っていたので遅れました)
例2:I was sick yesterday, so I couldn’t finish it.
(昨日は具合が悪かったので、それを終わらせることができなかった)
例3:It started to rain really hard. That’s why I took a taxi.
(激しい雨が降ってきたので、タクシーに乗りました)

becauseは言い訳がましい印象に

becauseは理由を伝えるための接続詞ですが、濫用すると子供じみた印象を与えがちです。

ちょうど、親が Why did you break this toy?「なんでおもちゃを壊したの!?」と子供を叱ったときに、Because…Because…「だって…だって…」と言い訳するニュアンスです。

あるいは、Why didn’t you call me?「なぜ君は電話しなかったんだ!?」と問い詰められた人が、Because I didn’t have time.「(しようと思ったけど)時間がなかったもんで…」と言い訳するような響きになり、時として、相手によくない印象を与えてしまいます。

代わりに理由を述べるときに使いたいのが、soや that’s whyといった接続詞です。

例えば、「昨日は具合が悪かったので、それを終わらせることができなかった」は、I was sick yesterday, so [that’s why] I couldn’t finish it.と言います。

これは、最初の節で理由を、soを挟んだ後の節で結果を述べるため、理由を客観的に伝えている印象になります。

内容によってはbecauseを使うことも

becauseで伝えるほうが自然な場合もあります。

「~のせいで」と言いたいときです。

これは通常、否定的な場面で用います。

例えば、遅刻してきた相手に、We missed the train because of you.「君のせいで電車に乗り遅れちゃったじゃないか」などと言います。

<使ってみよう>
・I really like Hawaii. That’s the reason why I learned the ukulele.
(私、ハワイがとても好きなの。ウクレレを習った理由がそれよ
⇒that’s とwhyの間に the reasonを入れたパターン。文の構造がわかりやすいですね。もちろん、that’s whyでもOKです。
・He’s really kind, so people like him.
(彼はとても優しい人だから、皆、彼が好きよ)
⇒前半は理由、後半はその結果です。2つの文をsoで繋ぐだけなので、簡単ですね。
・Zen meditation is hard because it makes you sleepy.
(眠気が襲ってくるので座禅はきついです)
⇒理由を明確にしたいときは、becauseを使って言います。make you sleepyで「眠くなる」という意味です。

5.「~できる?」と尋ねる Can you~?

×相手に何かできるかを尋ねるときは、Can you~?で聞く。
例1:Can you speak Japanese?
(日本語を話せますか?)
例2:Can you cook?
(料理はできますか?)

〇Can you~?は相手の能力を問う尋ね方。ちょっとした質問は、Do you~?で尋ねる。
例1:Do you speak Japanese?
(日本語を話せますか?)
例2:Do you use chopsticks?
(お箸は使える?)

個人の習慣はDo you~?で尋ねる

外国人に「日本語話せる?」と尋ねるとき、Can you speak Japanese?と言いがちですが、実はこの聞き方は偉そうに聞こえてしまい、相手に失礼です。

これはcanには、相手の能力を問うようなニュアンスが含まれているためです。

言語を話すかどうかは、個人の「習慣」によるものなので、「日本語は話せますか?」と聞く場合は、能力を問うCan you~?ではなく通常の疑問文、Do you~?を用いて、Do you speak Japanese?と尋ねます。

「お箸は使える?」も同じです。

Can you use chopsticks?と聞かれた外国人は、「この人は私が日本人じゃないからお箸は使えるはずがない、と思っているのか」と、カチンときてしまいます。

ちょうど、日本人が、Can you use a fork and knife?「ナイフとフォークは使えますか?」と聞かれたら不快に感じるのと同じです。

面接のシチュエーションではcanを用いる

一方、面接など相手の能力を問う場面では、Can you~?を用います。

語学力が求められる場合は、Can you speak Japanese?「日本語を話すことはできますか?」、機械の操作が求められる場合は、Can you operate this type of machine?「この種類の機械を操作できますか?」などと尋ね、相手にその能力があるかどうかを確かめます。

<使ってみよう>
Do you drive?
(運転はしますか?)
⇒友人との会話では、doを使って尋ねます。車の運転は比較的誰にでもできるのであり、「習慣」でもあります。ただし、免許の有無が採用の条件という面接の場などでは、Can you drive?と聞かれます。
Do you play go?
(囲碁はやる?)
⇒囲碁は日本のゲームだけど、囲碁をやるかどうかは発祥地に関係なく、習慣や好みの問題ですので、Do you~?で尋ねます。
Can you do a backflip?
(バク転できる?)
⇒これは特殊能力ですので、canを使って聞くのが自然です。相手がSure.「もちろん(バク転はできるよ)」と答えたら、That’s amazing!などとほめてあげましょう!

6. 提案の had better

×You had betterは、「~したほうがいいよ」という提案を表す。
例1:You had better call your boss now.
(上司にすぐ電話したほうがいいよ)
例2:You had better try taking the exam.
(その試験を受けたほうがいいよ)

〇You had betterは脅迫めいたニュアンス。相手に助言するときは、Maybe you’d better~で伝える。
例1:Maybe you’d better call your boss now.
(上司にすぐ電話したほうがいいよ)
例2:Maybe you’d better do it tomorrow.
(それは明日やったほうがいいね)
例3:Maybe you’d better go see a doctor.
(医者に診てもらったほうがいいんじゃない?)

You had better~は脅迫めいたニュアンス

You had betterは「~したほうがいいよ」という提案の言い回しとして覚えている人は多いことでしょう。

しかし、You had betterは、実は提案ではなく、「~しないと、大変なことになるよ」という強い忠告を表します。

ニュアンスとしては、やや脅迫めいているとも言えます。

そのため、日常会話で「~したほうがいいよ」とアドバイスするときは、You should~や、頭にMaybeを付け、さらに省略形にした Maybe you’d better~の形で言うのが適切です。

例えば、You had better do it tomorrow.と言うと、ネイティブの耳には「それは明日(絶対に)やったほうがいいよ!(さもないと…)」といったニュアンスに聞こえてしまいます。

しかし、Maybe you’d better do it tomorrow.と言えば、「それは明日やったほうがいいね」というアドバイスの意味で言っていることがちゃんと伝わります。

主語がIやweの場合はhad betterでも

自分のことを話す場合は、had betterでも問題はありません。

しかし、省略形に慣れるためにも I’d better~という習慣をつけておきましょう。

例えば、何かを勧められてやんわり断るときは、Thanks, but I’d better pass.や Thanks, but I’d better not.と言うと、「ありがたいけど遠慮します」という意図が伝えられます。

<使ってみよう>
Maybe you’d better check out this website.
(このサイトを参考にするといいね)
⇒友達同士の会話でよく使われる言い方です。先生が生徒にアドバイスするときはMaybeを取り、You’d better check out this website.と言ってもOKです。
Maybe you’d better talk with a lawyer.
(弁護士に相談してみるといいわね)
⇒プライベートなことは、押し付けがましくなく、できる限りやわらかく言いたいものです。Maybeを付けると、「たぶん~だけど」といったニュアンスが含まれ、話し手の優しさが伝わります。
I’d better be going.
おいとまします
⇒同じシチュエーションで I have to go.と言うと「トイレに行かなくちゃ」と聞こえることもあります。「おいとまします」は、I’d better be going.と覚えてください。カジュアルな場面ならI’dを取ってBetter be going.でもOKです。

7. 数を表す形容詞

×可算名詞にはmany、不可算名詞にはmuchを使う。
例1:I have many books.
(私は本をたくさん持っている)
例2:We have much coffee.
(コーヒーはたっぷりある)

〇可算名詞、不可算名詞を問わず、肯定文の場合は a lot ofを使うのがネイティブ流。
例1:I have a lot of books.
(私は本をたくさん持っている)
例2:We have a lot of coffee.
(コーヒーはたっぷりある)

ネイティブは、肯定文にはa lot ofを用いる

「たくさん」という意味の形容詞には、manyとmuchがあり、manyは数えられる名詞(可算名詞)、muchは数えられない名詞(不可算名詞)に用いると習いましたね。

基本はそうなのですが、実際のネイティブの会話では、肯定文にmanyやmuchが使われることはほとんどありません。

ネイティブは可算名詞、不可算名詞に関わらず、a lot ofを用いることがほとんどです。

これは、manyやmuchは文章や形式的な場面にはよいものの、日常の会話では堅苦しい響きに聞こえてしまうからです。

よって、肯定文の場合は可算名詞、不可算名詞に関わらず、a lot ofを使うといいでしょう。

なお、肯定文でも、I ate too much pizza.「ピザを食べすぎちゃった」などのように、tooやsoが付く場合は、muchを用いても違和感はありません。

否定文や疑問文にはmanyやmuchが自然

一方、否定文や疑問文では、a lot ofよりもmanyやmuchを用いるほうが自然です。

特にその傾向は疑問文より否定文に強く、I don’t have a lot of friends.より I don’t have many friends.を、We don’t have a lot of time.よりも We don’t have much time.を使います。

以上をまとめると、「肯定文にはa lot of、否定文や疑問文には可算名詞はmany、不可算名詞にはmuchを使う」傾向があると言えます。

<使ってみよう>
・I have a lot of hobbies.
(私は趣味です)
⇒hobbyは可算名詞なのでmanyを使いたいところだけど、肯定文の場合は a lot ofを用いるのがネイティブ流。ちなみに、a lot ofを lots ofという人もいます。意味は同じですが、おすすめは a lot ofです。
・I have a lot of homework today.
(今日はたくさん宿題が出たわ)
⇒homeworkは不可算名詞なのでmuchを使いたいところですが、肯定文の場合は a lot ofを用いるほうが自然な響きになります。ただし、「今日は宿題が多すぎ!」と言うときは、tooが付くのでmuchを用いて、I have too much homework today.でもOKです。
・There aren’t many ways to win this game.
(このゲームを上がる手はあまりないな)
⇒manyは否定文によく使いますね。実際は、There aren’t a lot of ways to win this game.と言う人もいます。

8. 形容詞のsomeとany

×肯定文にはsome、否定文と疑問文にはanyを使う。
例1:He has some money.
(彼はいくらか金がある)
例2:He doesn’t have any money.
(彼は無一文だ(いくらかも金がない))
例3:Does he have any money?
(彼はいくらか金を持っているかな?)

〇someとanyはニュアンスが異なるので、文の種類ではなく、状況に合わせて使い分ける。
例1:Let me know if you need any help.
(もし(少しでも)助けが必要なら言ってね)
例2:Some people don’t like jokes.
(ジョークを好まない人も(中には)いる)
例3:Would you like some more coffee?
(コーヒーをもう少しいかが?)

状況に合わせて使い分ける

「いくつか」「いくらか」「だれか」「なにか」などを表すsomeとanyは、文の種類で使い分けると習いました。

つまり、「肯定文にはsomeを、否定文や疑問文にはanyを使う」という法則です。

しかし、実際はそれぞれニュアンスが異なるため、ネイティブは状況に合わせて使い分けています。

概念的には、someは「ある」という肯定的な内容を、anyは「ない」という否定的な内容を前提に、使い分けをしています。

someは「いくらか」、anyは「どんな~でも」

例えば、Let me know if you need any help.「もし助けが必要なら言って」という肯定文の any helpは、「ゼロに近いかもしれないけれど、何らかの助け」といったニュアンスを表しています。

しかし、some helpを用いると、「多少の助け」というニュアンスになります。

同じように、Some people don’t like jokes.では、否定文でありながら、someが用いられています。

これは、「何人かの人はジョークが好きではない」つまり、「ジョークを好まない人も(中には)いる」という意味になります。

しかし、someをanyに換えた Any people don’t like jokes.という文は成立せず、「ジョークを好きな人などいない」と言いたい場合は、No one likes jokes.が正解です。

まとめると、someは「いくらか」、anyは「どんな~でも」というニュアンスを含むことがわかります。

<使ってみよう>
Some people don’t like using electrical appliance.
(電化製品を使いたくない人たちもいる
⇒some peopleは、全体のうち一部の人たちを指すので、「一部の人たちが~だ」というよりも、「中には~な人もいる」というニュアンスです。このように、someは否定文にもよく使われます。
・I could go any time tomorrow.
(明日ならいつでも行けるわよ)
⇒肯定文というだけで some timeと言ってしまうと、「いつか(行ける)」といった異なる意味になってしまいます。any timeの後に you wantが隠れていて、「あなたが望むいつでも」という含みを持つ、やさしい表現ですね。また、couldを用いることで、押し付けがましさも軽減されます。
・Could I borrow a book? Any one is fine.
(本を一冊貸してくれる?なんでもいいから)
⇒any oneで「どんなものでも」という意味。この場合のoneはbookを指します。ちなみに、トイレなどで言う Is there anyone in there?「(誰か)入っていますか?」のanyoneは1単語で、人に対してのみ使います。

9. 勧誘表現のLet’s~

×相手を誘うときはLet’s~を使う。
例1:Let’s play soccer.
(サッカーをやろうよ
例2:Let’s go to the movies.
(映画に行こうよ

〇Why don’t we~?や How about~?などで、誘う。
例1:Why don’t we have a BBQ party next month?
(来月バーベキューパーティしない?)
例2:How about a drink after work?
(仕事の後、一杯どうですか?)
例3:What do you say to a meeting one of these days?
(近日中に打ち合わせしませんか?)

Let’s~は軽い命令を表す

「勧誘表現=Let’s~」。そう思っていませんか?

しかし、Let’sで始まる表現は、相手が断らないと思っているときに用いられることが多く、仲間ならまだしも、内容によってはやや押し付けがましく聞こえます。

「やろうよ!やるよね?絶対やるよね?」のように聞こえてしまい、軽い気持ちで誘っているにも関わらず、相手にプレッシャーをかけていることになります。

そんな性質を持つこともあり、Let’s~はしばしば軽い命令として使われます。

Let’s start the new projectは、「新しいプレジェクトを始めよう!」ではなく、「新しいプロジェクトを始めなさい」という命令調になるのです。

Why don’t we~?や How about~?などの勧誘表現を覚えよう

Let’sを使わない勧誘表現には、Why don’t we~?や How about~?などがあります。

Why don’t we have a BBQ party next month?「来月バーベキューパーティしない?」、How about a drink after work?「仕事の後、一杯どうですか?」のように用います。

いずれも、相手をさらっと誘っていて、押し付けがましさがありません。

もうひとつ、What do you say to~?という勧誘表現もおすすめです。

直訳すると「君の意見はどう?」ですが、相手を誘う表現として、ネイティブはよく使います。

<使ってみよう>
Why don’t we take a taxi?
(タクシーで行きましょうか?)
⇒即座に決めるような状況では、Let’s take a taxi.と言ってもOK。とは言っても、Why don’t we~?の形は使いやすいし、感じがいいので、これらの言い回しに慣れるように練習してみましょう。
How about going to that new movie?
(あの新作映画を見に行かない?)
⇒自然な誘い方である How about~?は、とても便利な言い回しです。How about having some coffee?は「コーヒーを飲まない?」、How about this book?は「この本はどう?」という感じです。
What do you say to going to the beach?
(ビーチに行くのはどうかな?)
⇒How about~?より丁寧な言い方がこれです。相手の意見を尊重する含みがあります。ビジネスはもちろん、カジュアルな場面にも適しています。

10. 冠詞のaとthe

×最初に出てくる名詞にはaを付ける、次からはtheを付ける。
例:Janice bought a kitten. She named the kitten Goemon.
(ジャニスは子猫を買った。彼女はその子猫にゴエモンと名付けた)

〇たくさんあるもののひとつにはa/anを、特定したものにはtheを使う。
例1:Did you see the moon last night.
(夕べ月を見た?)
例2:Let’s make a wish on a star.
(星にお願いしてみよう)

いきなりtheを使う場合もある

最初に出てくる名詞にはa/anを使う、二度目からはtheを使うと習いました。

それはある意味正解です。

なぜなら、たくさん存在するものの中からひとつを指すならa/anを使うし、一度特定したものを指すときはtheを使うからです。

しかし、会話はいつも二段階に展開していくわけではありません。

いきなりtheを付ける必要がある名詞も存在します。

例えば、「夕べ月を見た?」と言うならば、Did you see the moon last night?となります。

衛星の月はひとつしかないため、特定された名詞だからです。

一方、「星にお願いしてみよう」という場合は、たくさんある星のうちのどれかを指すため、aを用いて、Let’s make a wish on a star.と言います。

固有名詞など例外もある

しかし、この法則が必ず当てはまるとは限りません。

固有名詞は無冠詞が常識ですが、誰もが知っている会社名となると違ってきます。

例えば、Macintoshは「マッキントッシュ」という会社名ですが、a Macintoshと言えば「マッキントッシュの製品」となります。

また、a/anには「ひとつの」という意味があることから、物の輪郭がはっきりするように「丸ごと」を指すこともあります。

無冠詞のchickenは食材としての「チキン」ですが、a chickenになると「チキン一羽(丸焼きなど)」の意味になります。

<使ってみよう>
・I have an idea.
(私に考えがあります)
⇒何か考えが浮かんだときや、何かを発言するときによく使う言い回しです。考えはたくさんあって、そのうちのひとつだから特定していません。よって、不定冠詞のa/anを使います。
・How was the party last night?
(昨晩のパーティはどうだった?)
⇒パーティが開かれたことを知っている人が、このように聞くことはよくあります。共通認識を持つ人同士では、最初から the party「そのパーティ」と言うのが自然です。
・I love cheese!
(僕はチーズに目がないんだ!)
⇒無冠詞はたくさんあります。waterやcheeseのように数えられない物質名詞の他、描象名詞や機能を表す普通名詞、例えばsummer(夏)やlove(愛)、lunch(昼食)、school(学校)などがそうです。

11. 時制の一致

×時制は「普遍の真理」を除き、すべて一致させる。
例1:She said that she liked green tea.
(彼女は緑茶が好きだ言った
例2:I knew that he had two brothers.
(僕は、彼に兄弟が2人いたことを知っていたよ)

〇話し手の気持ちに合わせて、時制を揃えないこともある。
例1:She said that she likes green tea.
(彼女は緑茶が好き言った=彼女は緑茶が好きだそうです)
⇒好みや習慣についての情報→時制の不一致
例2:She said that she liked the green tea.
(彼女は(その)緑茶が気に入ったみたい)
⇒初めて緑茶を飲んだ人の感想→時制の一致

時制の不一致は話し手の気持ちを強く表す

上記例文 She said that she liked green tea.は、「彼女は緑茶が好きだと言った」という意味で、she saidと she likedの時制が一致しています。

しかし、一般的にあまり変化しそうにない好みや習慣などは、「普遍の真理」に限らず、時制は一致させなくて構わないのです。

むしろ、時制の一致を無視することで、話し手の気持ちを強く表せるというメリットがあります。

例えば、「彼女は緑茶が好きだと言った」は、She said that she likes green tea.と、あえて「緑茶が好き」という好みを述べる部分を現在形にしています。

一方、一時的な状況を語る場合、例えば「彼女は緑茶を気に入ったみたい」と言うときは、She said that she liked the green tea.と時制を揃えます。

これは、話し手の気持ちを強調して伝える必要がなく、単に彼女の感想を伝えるだけでよいからです。

「普遍の真理」は時制を一致させない

学校で習った「普遍の真理」とは、時間を経ても変わらない真理や事実のことでした。

「普遍の真理」を語る場合、真実を正確に伝えることを優先するため、時制はあえて一致させません。

例えば、「彼は、月は地球の衛星である、と言った」と述べるときは、He said the moon is a satellite of the earth.のように、時制は一致させません。

<使ってみよう>
・I didn’t know he studies hard.
(彼がそんなに勉強するとは知らなかった
⇒he studies hard「彼はよく勉強している」というのは、彼の習慣として捉えているため、時制の影響は受けずに言うほうが、「彼が勉強家」ということが強く伝わります。
・Mike said he will be famous.
(マイクは有名になってやるって言ってた
⇒Mikeが単に「有名になる」と言っただけなら、時制を一致させます。しかし、彼がとても真剣だったので、その意思を伝えようと思い、あえて時制を一致させず、強い表現にしています。
・I heard that we have about 20 dialects in Japan.
(日本には約20の方言があるだって
⇒「日本に約20の方言がある」というのは、変わることのない「普遍の真理」なので、話を聞いた時点に関わらず、現在形で表すのが正解です。

12. 希望を述べるwishとhope

×「~だったらなあ」と希望を述べる場合は、wishやhopeを使う。
例1:I hope everything goes well.
(すべてうまくいきますように
例2:I wish I spoke French.
(フランス語がしゃべれたらなあ

〇希望をポジティブに述べたいときは、I’m sure~で伝える。
例1:I’m sure everything will go well.
きっとすべてうまくいきますよ
例2:I’m sure you’ll be able to speak French.
きっとフランス語がしゃべれるようになるよ

希望を述べる表現、hopeとwish

「~だったらなあ」や「~しますように」など、希望を述べる際に使うのが、hopeやwishです。

hopeは、手に届きそうな願いから、できるかどうかわからない実現生の低いものまで広く言い表すことができます。

一方、wishは、I wish I were a bird.など、不可能であろうことに対して、「~できたらなあ」と話すときに使います。

hopeよりも可能性が低い内容や非現実的な願望に対して使うため、仮定法を伴うことが大半です。

慣用的なフレーズでは、誘いを断る際の I wish I could.「(できたらよかったのですが)あいにくできません」があります。

前向きな表現のI’m sure~を覚えよう

hopeもwishも基本的に「できないとは思いますが」が核になっているため、ポジティブな言い方ではありません。

そのため、I hope everything goes well.「すべてうまくいきますように」と言われた相手は、話し手の「うまくいかないだろうけど」といった思いを感じています。

代わりに前向きな表現として使いたいのが、I’m sure~の言い方です。

I hope everything goes well.と言うと、ネイティブにはうまくいくようには聞こえませんが、I’m sure~を使って I’m sure everything will go well.と言うと、「きっとすべてうまくいきますよ」というポジティブな表現に変わります。

ぜひお試しを!

<使ってみよう>
Hope to see you soon.
またね
⇒約束するほどでもないけど、「近いうちに」と言う場面はよくありますよね。必要ならば連絡するし、そうでなくても慌てない。そんなときこそ、hopeを使って伝えるこの言い方がぴったりです。
You wish!
だといいわね(所詮ムリな夢よ)!
⇒実はこれ、皮肉たっぷりな言い方です。過信した相手に「ならいいね!」「やれるもんならやってごらん!」と言っているニュアンス。自分が怒っているときに捨てゼリフで言うこともあります。
I’m sure he’s on your side.
(彼は絶対に君の味方だよ
⇒I’m sureを使って伝えると、相手の背中を押す効果が高いんです。hopeやwishを使う、I hope he’s on your side. / I wish he were on your side.より、相手は励まされます。

13.「~だと思う」の I think~

×I think~は「私は~だと思う」はやんわり意見を述べるときの言い回し。
例1:I think he’s a lawyer.
(彼は弁護士よ(=弁護士だと思うわ))
⇒通常のイントネーション。thinkにアクセントを置いて言う。
例2:I think tomorrow is Marl’s birthday.
(明日はマリの誕生日だよ(=誕生日だと思うよ))
⇒通常のイントネーション。thinkにアクセントを置いて言う。

〇I think~の Iにイントネーションを置くと「私は絶対~だと思う」という確信の表現に。
例1:I think he’s a lawyer.
(彼は絶対弁護士だよ!)
⇒イントネーションを Iに置いた場合
例2:I think he’s a lawyer.
(彼は弁護士よ(=弁護士だと思うわ))
⇒イントネーションをthinkに置いた場合
例3:He’s a lawyer, I think.
たぶん彼は弁護士なんじゃないかな
⇒I thinkを後ろに置いた場合

イントネーションの置き方によりニュアンスが変わる

日常会話では頻繁に用いられる I think~。

自分の意見を言うときはもちろん、特に意見というわけではなくても、I thinkを頭につけて話すことは多いでしょう。

I thinkは I’m sureとは異なり、どちらかというと断言を避け、少し自信がないときに付けます。

イントネーションの置き方によってはこれとは反対に、「私は絶対に~だと思う」などと、自信を持って発言するときの言い方に変わります。

どちらのニュアンスを表すかを左右するのは、イントネーションの付け方です。

通常の I think~の場合はthinkにアクセントを置きますが、「私は絶対に~だと思う」と言うときは、主語の Iを強めに言います。

文末に置くとやんわりしたニュアンスに

一方、I thinkを文末に置くと「たぶん~じゃないかな」というやわらかい表現になります。

日本語でも、いったん話し始めたけど、断言しないほうがよさそうだと気付いたときは、最後に「たぶん」と付け足すことがありますね

そんな感じで使えます。

特に、ミスをした相手にそれを言及する場合、たとえ確信があったとしても、I thinkはやんわりと言いましょう。

きつい内容が I thinkによって緩和され、相手に不快な思いをさせずに済みます。

<使ってみよう>
【アクセントをthinkに置いた場合】
I think she’s having money problems.
(彼女は金銭問題で困っていると思う
⇒「彼女がお金で困っていると思う」という一般的な表現です。無意識に使っているかもしれませんが、thinkにアクセントがあります。
【アクセントを Iに置いた場合】
I think she’s having money problems.
(彼女は、絶対に金銭問題で困っているはずよ
⇒thinkは、言い方によっては意見を述べるニュアンスを持ちます。Iを強めに言うと、「私が思うには」という印象になり、「私は絶対~と思う!」という個人的見解を表すことに。
【I thinkを文末に置いた場合】
・She’s having money problems, I think.
たぶん彼女は、金銭問題で困っているんじゃないかな
⇒文末に I thinkを付ける言い方は、噂を持ち出すときにぴったりの言い回しです。自分の考えを述べるという点では最も弱いですが、会話では頻繁に使われます。

14. 習慣を表す現在形

×I plays the piano.は、状態を表す現在形「私はピアノを弾く」と訳す。
例1:I play the piano.
私はピアノを弾く
例2:I read books.
私は(複数の)本を読む

〇I play the piano.は、「私はピアノをよく弾くのよ」と習慣を表す。
例1:I play the piano.
私はよくピアノを弾きます
例2:I read books.
私はよく本を読みます
例3:I read a lot of books.
私は本の虫です

一般動詞の現在形は「習慣」や「好み」を表す

英語の習い始めは、一般動詞の現在形からでしたね。

I read books.「私は本を読む」、I play the piano.「私はピアノを弾く」など様々なバリエーションを習いました。

しかし、実際の会話では、現在形よりも過去形で「私は本を読みました」や、未来形で「私は本を読むつもりです」などと言うことが多いのです。

あえて現在形で I read books.と言う場合は、「私は本を読む」などの「状態」ではなく、「私は本をよく読みます」という「習慣」を表します。

さらに、現在形は「好み」を表すこともあります。

I read books.のbooksを a lot of booksに置き換えると、「私はたくさんの本を読みます」すなわち、「私は本の虫だ」(=I’m a bookworm.)という「好み」を表します。

このように、一般動詞の現在形は、「習慣」や「好み」を表すことがよくあります

「状態」を表すことももちろんある

もちろん、習慣や好み以外に、「状態」を表すこともあります。

He seems busy.「彼は忙しそうだ」や It looks difficult.「難しそうだね」などはわかりやすい例ですね。

その他、I have hundreds of friends.「私は大勢の友達がいる」や、We keep in touch.「私たちは連絡を取り合っている」など多数あります。

<使ってみよう>
You eat meat, don’t you?
ベジタリアンではないですよね?
⇒食べ物の傾向も習慣と同じように考えられるので、現在形が適していますね。同様に、I smoke.は「私は喫煙者です」と訳します。
I always stretch in the morning.
(朝によくストレッチをしているの
⇒現在形は習慣を表しますが、その際に副詞を添えることも多いです。always「いつも」やoften「しばしば」を付けると、強調したり補足したりできるので、より自然な表現になります。
Stay health.
元気でいてよ
⇒状態を表す動詞もいろいろあります。She looks fine.「彼女は元気そうだよ」のlookやStay healthy.のstayがそうです。

15. 過去形と現在完了形

×「お昼食べた?」は過去形を使い、Did you have lunch?と尋ねる。
例1:Did you have lunch?
(お昼食べた?)
例2:Did you go to his exhibition?
(彼の展覧会に行った?)

〇動作が完了していない場合は、Have you had lunch?と、現在完了形を使って表す。
例1:Have you had lunch?
(お昼食べた済ませた)?)
⇒お昼ごろに尋ねている。
例2:Have you been to his exhibition?
(彼の展覧会にはもう行ったの?)
⇒展覧会の会期中に尋ねている。

動作が完了していない場面では現在完了形の Have you~?で聞く

「お昼食べた?」と聞く場合、日本語が「食べた」と過去形なので、Did you~?と過去形で尋ねたくなりますね。

しかし、状況によっては、Have you~?と現在完了形を用いるほうが自然な会話になります。

お昼を食べたかどうかを尋ねるのは、たいていランチ時です。

このとき相手がお昼を済ませたかどうかはわからないですね。

そのような状況では、ネイティブは、「動作がまだ完了していない」と捉え、過去形ではなく、現在完了形の Have you~?で尋ねます。

結果を尋ねるときは過去形の Did you~?で聞く

では、Did you have lunch?「お昼を食べた?」と過去形で聞くのは、どのような状況なのでしょうか?

それは、夜や1日の終わりなどです。

例えば、健康を気遣う母親が子供に夕食の席で、「今日はちゃんとお昼食べたの?」と事実確認として尋ねる場合は、Did you have lunch today?でOKです。

健康を気にする家族や医者、また食事の管理をしてくれるトレーナーがそう聞くこともあるでしょう。

つまり、過去形で聞くときは、1日の結果として尋ねる場合です。

<使ってみよう>
Have you taken a bath yet?
(もうお風呂に入った(お風呂は済ませた)?)
⇒動作が完了していないことを現在完了形で尋ねる場合、副詞のyet「もう」を入れることもよくあります。一方、例えば風呂嫌いな子供に「昨夜はお風呂に入ったの?」と事実を確認する場合は、Did you take a bath last night?と過去形で聞きます。
Have you finished work?
(仕事は終わった済んだ)?)
⇒継続していることが完了したかどうかを尋ねるには、Have you~?が自然な響きと言えますね。
Did you see your friends at the show?
(ライブで友達に会えた?)
⇒すでに終わったことを確認する場合は、過去形で聞きます。動作の完了ではなく、結果を知りたいからです。例文では、ライブの翌日などに尋ねるときに使う言い方ですね。

16. 助動詞のmay

×「~するかもしれない」という場面ではmayを使って表す。
例1:It may be true.
(それは真実かもしれない
例2:He may change his mind.
(彼は気が変わるかもしれない

〇いまどきは、「~するかもしれない」はmightを使って表す。
例1:It might be true.
(それは真実かもしれない
例2:He might change his mind.
(彼は気が変わるかもしれない

推量のmayは、過去のmightを使う

推量で知られるmayですが、現在ではなんとなく古くさいニュアンスとして受け止められ、「~かもしれない」と言いたいときには、mayの過去形mightを使うのが自然です。

2つの可能性の度合いが少し異なり、mayは可能性が半々(50%)なのに対し、mightの可能性はそれより少し低い30%ほどです。

これらのニュアンスを覚えておき、mightは「少ない可能性」であることを前提に使うようにしましょう。

mayには2つの意味がある

助動詞のmayには、前述の「~かもしれない=推量」の他、「~してもよい=許可」の表現があります。

例えば、You may have it.は「許可」を表し、「それを持って行ってもいいよ」といった意味になります。

しかし、mayは上から目線の響きになるため、「~してもよい=~できる」と捉え、通常はcanを使って You can have it.「それをあげるよ」と言います。

mayが「許可」または「推量」のどちらの意味で使われているのか、わからないこともよくあります。

例えば、He may go.は「彼は行ってもよい」(許可)なのか、あるいは「彼は行くかもしれない」(推量)なのか。

そのため実際は、許可を表すときはcan(He can go.)、推量を表すときはmayの過去形might(He might go.)を用い、使い分けています。

「mayが古い」と言われるのは、こうした背景があって使われなくなったためです。

<使ってみよう>
・It might snow tomorrow.
(明日雪になるかも
⇒確証はないけど、「もしかしたら」というニュアンスを込めたいときは、「推量」のmightを使うと便利です。特に、天候は感覚的に言うこともあるので、mightは重宝します。
Might be.
ひょっとしたらね
⇒相手の言ったことに返すときに、Could be.「そうかもしれないね」と言うことがありますが、それに近い表現です。Could be.よりも可能性が低いときに使ってください。
・She might not come.
(彼女は来ないと思うよ
⇒これも「推量」のmightです。I don’t think she’ll come.「彼女は来ないと思うよ」と言うより、ソフトな響きになります。

17. 現在進行形で表す未来

×未来のことはwillや be going toで表す。
例1:She will buy a magazine.
(彼女は雑誌を買うつもりだ
例2:He’s going to move to the U.S. this summer.
(彼は夏にアメリカへ引っ越す予定だ

〇近い将来のことは、未来形に限らず現在進行形でも表す。
例1:I’m having a steak.
(ステーキをいただくわ(ステーキを注文したの))
例2:He said that he’s quitting his job.
(彼は退職するって言ってたよ)
例3:They’re getting married next month.
(彼らは来月結婚するんだ)

確定した未来については現在進行形で表す

未来のことを話すには、willや be going toで表すと習いました。

しかし、確定したことや近い未来を表す場合は、現在進行形で表現することもよくあります。

例えば、レストランで後から来た友人に、「君は何を注文したの(食べるの)?」と聞かれ、「ステーキよ」と答える場合は、I’ll have a steak.や I’m going to have a steak.ではなく、現在進行形を使って I’m having a steak.と言います。

これは、食べることはこれからのことですが、注文も済んでステーキを食べることは決まっているためです。

このような状況では、現在進行形を使って表すのが自然です。

近い未来のことも現在進行形で表す

He’s quitting his job.「彼は退職する予定だ」や They’re getting married next month.「彼らは来月結婚する予定だ」なども未来のことでありながら、現在進行形で表します。

これは、確定した予定に向かって、事実が動き出しているからです。

つまり、近い未来のことを話す場合も、現在進行形で表すほうが自然な表現になります。

「近い未来」は、10分後のこともあれば、1年後のこともありますが、すべては話者の主観によります。

ちなみに、計画はしているけど確定していないとき、気持ちが定まっていないときなどは、未来形の be going toを使って表現します。

<使ってみよう>
・I’m getting a new computer.
(新しいパソコンを買おうと思って
⇒このように言われた場合、単に「パソコンを買うつもりだ」という軽い決定から、「もう機種も購入方法も決めていて、すぐにでも買う」というしっかりした決定まで考えられます。いずれにしても、話者の決定事項であることがわかります。
・I’m graduating from college this May.
(私、この5月に大学を卒業するの)
⇒入学や卒業や転勤など、事実として決まっていることは、未来のことであっても現在進行形で言うのが自然です。
・I’m getting a checkup tomorrow.
(明日健康診断を受けるよ)
⇒他の例文もそうだけど、「確定している近い未来の予定」は plan to~でも表せます。この例文の場合、I plan to have a checkup tomorrow.と言っても同じニュアンスになります。

18.「これは~です」の This is a~

×「これは~です」は、This is a~で表す。
例1:This is a passport.
これはパスポートです
例2:This is a business card.
これは名刺です

〇相手に何かを提示するときはHere’s my~で表す。
例1:Here’s my passport.
はい、私のパスポートです
例2:Here’s my business card.
私の名刺をどうぞ
例3:This is a cake. I made it for you.
これはケーキ。あなたのために作ったの)

This is a~は相手に説明する言い方に

「これは~です」と言うとき、This is a~と言う言い回しがすぐに頭に浮かぶのではないでしょうか。

誰かに何かを説明する場面では、「これは~、こっちは~」と言う表現として This is~を使ってもおかしくありません。

しかし、状況によってはとても不自然な響きになります。

例えば、ホテルで身分証明を提示するとき。

この状況では、相手は身分証明を見せてほしいだけです。

そこへ、This is a passport.と言って提示すると、相手には「これがパスポートなるものです」と聞こえてしまい、妙な雰囲気になります。

それは先に述べたように This is a~には、「これは~というものですよ」という説明のニュアンスがあるからです。

手渡すときは、Here’s~を使う

相手に何かを提示するときは、Here’s~「これが~です。どうぞ」と言うのが正解です。

このとき、aをmyに換えて言うのが自然です。

もし、Here’sが出てこなくて This is~と言いかけた場合でも、aをmyなどの所有格に変えて This is my passport.と言えば、同じように伝わるのOKです。

なお、「これ」を説明するためにThis is a~を使うのは、自然な言い方です。

包みを開けながら、This is a cake. I made it for you.「これはケーキよ。あなたのために作ったの」などがいい例です。

<使ってみよう>
Here’s your bill.
こちらがお勘定です
⇒レストランで食後に伝票を持ってきますよね。そんなときに添えられる言葉がこれです。This is your bill.とも言い換えられます。
This is my office.
これが私の職場です
⇒自分のオフィスを案内するときの言い方がこれです。Here’s my office.でもOKです。一方、設計中のプランを見せるような場面では、This is an office.「ここがオフィス(として使う予定)です」と説明しますね。
This is a magazine that I bought this morning.
これ、今朝買った雑誌なん
⇒相手に初めて見せる雑誌なら、説明付きで、This is a~でOKです。その雑誌の話をした後に見せる面では、不定冠詞のaを定冠詞のtheに換えて、This is the magazine~と言います。

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