ネイティブに伝わる英会話-Part 5-

ネイティブに伝わる英会話-Part 5-

81. technically:「厳密には」と含みを持たせる
82. terribly:いいことも強調
83. thanks, but:やんわり丁寧にお断り
84. there:会話の流れをよくする
85. the heck:婉曲語を使ったスラング的強調
86. um:言い淀む方がネイティブっぽい
87. so:相手の話を受け止めて次へ
88. you know:相手の同意や共感を得たいときに
89. not nearly:その状況からはほど遠い
90. not very:否定を弱めた言い方
91. one:驚いて思わずaが変化
92. pretty:「100%ではないが」と伝える
93. rather:prettyよりフォーマルな「かなり」
94. so:何でも気軽に強調できる
95. such:語順に注意の強調表現
96. or:文頭に置いてソフトに切り出す
97. possibly:遠慮がちにお願い
98. nice and:形容詞を“いい具合”に強調する
99. seriously:相手に本気度を伝える
100. sick and tired:ガマンの限界!

81. technically:「厳密には」と含みを持たせる

例文:Technically, I have to say no.
(厳密にはノーと言わざるをえません)

technicallyでよく使われるのは「技術的に」や「専門的に」という意味のほうだと思います。

例えば、He’s a technically skilled pianist.は「彼が技術的に素晴らしいピアニストだ」という意味です。

ちなみにskilledは「熟練した、上手な」という意味の形容詞で、technically skilled workerだと「スキルのある労働者」を指します。

ここでは「厳密には~なのだが」「一応は~なのだが」という意味で使われています。

ただ、Technically, I have to say no.という文が伝えようとしているものは、それだけではありません。

この文の続きが想定されているのです。

全文を書くとこうなります。

Technically, I have to say no, but I could say yes.です。

ここで付け加えた後半の部分、「でもイエスと言おうと思えば言うことができます」が大事なポイントになるんです。

technicallyを付けて述べた内容とは反対のことが想定されているんです。

他にも、That’s technically the only way to make tofu.と言えば「それが一応は豆腐を作る唯一の方法だ(でも、実際には別の方法もある)」という意味になりますし、Technically, they are still married.ならば「一応彼らはまだ結婚している(でも一緒には住んでいない)」となります。

うまく使えば微妙な状況について含みを持たせて伝えることができます。

例えば、Do you have a girlfriend?と聞かれてTechnically, yes.と言えば「一応いるよ」という意味になりますが、なんだか事情がありそうな、微妙な関係を表していますよね。

まずは繰り返し声に出して、technicallyの感覚をつかんでくださいね。

Point
①technicallyで「厳密には~なのだが」という意味に。
②technicallyを使って、表現した内容とは違う意味を相手に伝える。
③Technically, yes.で「一応はイエス、でも事情がある」という感じに。

82. terribly:いいことも強調

例文:We’re terribly pleased with the result.
(その結果にはとても満足している)

terriblyは「ひどく」という意味では She says she’s a dancer, but she dances terribly.(彼女はダンサーだというが、彼女のダンスはひどい)というように使われますね。

この場合、terriblyは「ひどく下手に」ということです。

確かに、不快に感じることなどをterriblyで表現することはよくあります。

一方で、terriblyには「とても」という強調の意味があります

この場合は、いいことでも悪いことでも強調するんです。

She’s terribly tired.は「彼女はとても疲れている」ですし、We’re terribly busy at this time of year.ならば「私たちはこの時期はとても忙しいです」です。

I’m terribly sorry about the bad experience.なら、「嫌な思いをさせて本当に申し訳ありません」となります。

We’re terribly pleased with the result.のように、イギリスではよい意味を強調する際にも使われます。

他にも、The staff at the restaurant were terribly efficient.なら「そのレストランのスタッフはすごく効率よく働いていた」となります。

では、terriblyの2つの使い方をご紹介したところで問題です。

最初に挙げた文の後半部分にwellを付けて、She dances terribly well.とすると、どんな意味になるかわかりますか?

実はこれ、「うまく」という意味のwellに強調のterriblyが付いた文です。

ですから、先ほどとは正反対に、「彼女はとてもダンスがうまい」という意味になります。

Point
①terriblyは強調の意味でも使われる。
②イギリスではよい意味でも強調のterriblyを使う。
③terriblyの強調と本来の意味の使い分けに注意。

83. thanks, but:やんわり丁寧にお断り

例文:Thanks, but I can’t stay.
(ありがたいのですが、いられないのです)

I can’t stay.(私はいられません)の前にThanks, butを付けると、相手の申し出を丁寧に断っている状態になります

Thanks, but I can’t stay,のシチュエーションを想像すると、おそらくもっとその場にいるように言われた人がそれをやんわり断っている表現です。

他にも、例えば、Thanks, but I can find my way home all right.と言うと「ありがたいのですが、私は家に帰る道をきちんと見つけられます」という意味になります。

あるいは食事をしていて「もうちょっと食べませんか?」と聞かれて、それに Thanks, but I’m already full.と答えれば「ありがたいのですが、もうお腹いっぱいです」という意味になり、おかわりなどを勧めてくれた人の気分を害さずに断れます。

相手に何か誘われたり提案されたりして、それを断るのは日本語でも難しいときがあると思います。

英語で断らないといけない場合には、直球ではなくぜひこの表現で返してみてください。

きっと人付き合いがしやすくなると思いますよ。

では、もう1つ、Thanks, butを使う表現の中で、一番シンプルで使い勝手がいい表現をご紹介しましょう。

Thanks, but no thanks.の意味は何だと思いますか?

No, thank you.やNo, thanks.と同じ意味ですが、Thanks, but no thanks.と言ったほうが、より相手への配慮の気持ちが込められるのです。

とにかく人から何かを提案されたり、自分のために何かを申し出てくれたときには、まずはThanks.と返すようにするといいですよ。

Point
①Thanks, butを付ければ丁寧に断る表現に。
②Thanks, but no thanks.はNo, thanks.よりももっと丁寧。
③人の申し出にThanks.と返す習慣を身につけるとよい。

84. there:会話の流れをよくする

例文:I was scared for a minute there.
(私はそこで一瞬ぞっとした)

まず、I was scared for a minute there.のscaredは「怖がる」、for a minuteは「少しの間」という意味です。

最後にthereが付いて、「そこで一瞬ぞっとした」となるわけですが、このthereは、物理的に離れた場所を指しているわけではないんです。

訳としては「そこで」でいいのですが、「その点で、そのことで」といった意味です

そして、実はこれを付けたからといって大きな意味の変化はないのです。

でもthereを付けると会話の流れが自然な感じになります

例えば、「彼女は私を誤解している」は She misunderstands me.です。

そこにthereを付けると、「その点で彼女は私を誤解している」という意味になります。

他にも I’m with you there.ならば「私はあなたにその点で賛成です」となります。

これは I agree with you there.と同じ意味です。

同じような表現で I think he is wrong there.(その点で彼は間違っていると思う)という言い方もあります。

誰かが話をしている途中で急に話すのをやめてしまったらDon’t stop there.(そこで話をやめないで)と言うことができます。

thereがなくても十分意味は通じますが、付けると話の流れがよくなります。

ちなみに、都合の悪い話をしたくないときはDon’t go there.で「その話はしたくない」という意味になります。

もう1つ、thereの変わった使い方をご紹介しましょう。

満足や成功を表して、間投詞的にthereを使うことがあります。

例えば、There! I’m done for the week.は「よし!一週間の仕事が終わったぞ」という意味です。

There! I’m done for the day!ならば「よし!一日の仕事が終わったぞ!」となります。

Point
①thereは「その点で、そのことで」の意味で使われることがある。
②「その点で、そのことで」のthereは、なくても意味は通じるが、付けることで会話の流れがよくなる。
③満足や成功を表して間投詞的にThere!と言うことがある。

85. the heck:婉曲語を使ったスラング的強調

例文:What the heck were you thinking?
(いったい何考えてたんだよ!)

heckは実はhellの婉曲語です。

婉曲語とは否定的な言葉の使用を避けるために使われる他の言葉のことです。

hellは「地獄」。

いきなり会話の中でこれが出てくると、聞き手は耳障りに感じる可能性があります。

そこで婉曲語のheckを代わりに使うというわけです。

要するに、会話でWhat the hell~?と言うと聞こえがよくないので、代わりにWhat the heck~?を使うというわけです。

意味は「いったい何が(誰が)~」です。

驚きや困惑、さらには怒りも表します。

What the heck were you thinking?は、相手に困惑して思わず出てしまったような言葉ですね。

他にも、What the heck is that?ならば「あれはいったい何だ?」ですし、What the heck are you doing?なら「いったい何してるの?」です。

ただし、婉曲語とはいっても、What the heckもそれほどきれいな言葉ではないので、使う相手や状況に注意してくださいね。

ところで、婉曲表現という話が出てきましたが、その代表的なものがOh my gosh!です。

驚きや怒り、喜びなどを表して、「おやまあ」「なんてこった」と言うときの決まり文句です。

実はOh my gosh!はOh my god!と言い換えたもので、意味は同じです。

god(神)という言葉を会話で多用することに抵抗を感じる人もいます。

そのためgoshで代用しているのです。

Point
①What the heck~?はWhat the hell~?の婉曲表現。
②婉曲表現とはいえ、使う相手や状況に注意。
③Oh my gosh!はOh my god!の言い換え。

86. um:言い淀む方がネイティブっぽい

例文:Um, I don’t think that’s right.
(えっと…、それは違うと思うよ)

何かを言いにくいと感じたときにumが使われます。

話し始めるときにまずumと言うと、伝えづらいことを今話そうとしているんだなとわかります。

日本人の使う英語は文法的には比較的きれいなのですが、文法しか知らない人の話す英語は「直球」になっている気がします。

ズバズバ話しているような感じです。

でも実際には、ネイティブはumのような余分な音をたくさん交えながら話すのです。

その方が微妙な意味合いを伝えられますし、かえってスムーズにコミュニケーションできますね。

そういう意味でもumは意識的に使う練習をしておくといいですね。

umを文頭に置いて、例えば、Um, it’s not yours.「えっと…、それは君のではないよ」とか、Um, we don’t have time.「えっと…、私たちは時間がないんだ」などという具合に言ってみましょう。

umの発音は「アー」と言った後に軽く唇を閉じればOKです。

言い淀んだ時の言い方には、他にerもあります。

umが文頭でよく使われるのに対して、erは次に何を言うか考えているときによく使われます

例えば、It seems to me that, er, Sean is right.「私には…、えっと…、ショーンが正しいように思えるのですが」というように使います。

erの発音は、力を抜いて「エー」と言う感じです。

Point
①umは言い淀んだときに文頭に置いて使う表現。
②余分な音を交えて話したほうがかえってネイティブっぽく聞こえる。
③話している途中ではerが「えっと…」といったニュアンスで使われる。

87. so:相手の話を受け止めて次へ

例文:So, you want to leave early?
(つまり、早く帰りたいということ?)

soは、「ということは、つまり、じゃあ」といった意味で、文のはじめに使われることがあります。

相手が言いたいことを確認するときに使う言葉です。

So, you want to leave early?は、相手の話を聞いた後で、相手が伝えたかったことを確認しつつ質問している表現です。

でも、実はこの文の最初にsoが付いていてもいなくても、それほど大きく意味が変わるわけではありません。

ただ、soを付けるとコミュニケーションがよりスムーズになるんです。

逆にsoを使わないと、きつい感じに聞こえたり、ばかにした感じに受け取られたりする可能性もあります。

soを付けることで、相手の話を受け止めているように聞こえるんです。

例えば、So, she is back again.なら「じゃあ、彼女はまた帰ってきたんだね」ですし、So, we’re all here already?なら「じゃあ、みんなもう集まったということだね」となります。

So, you lost your passport?なら「つまり、君はパスポートをなくしたの?」という意味です。

ただ、1つ気をつけたいのは、soを懐疑的な言い方で言うと、「つまり、~ってわけ!?」と責めているようにも聞こえてしまうことです。

また、文頭のsoには、他の使われ方もあります。

例えば、So, how did they meet?は、「それで、彼らはどのようにして出会ったの?」という意味です。

文脈にもよりますが、ここではsoが話題を転換するために使われています

また、会話を終わらせるときも文頭にsoが使われます

「今日はここまで」と言いたければ So, that’s it for today.です。

Point
①文頭にsoを付けることで、相手の話をきちんと受け止めていることを伝える。
②言い方によっては相手を責めているように聞こえるので要注意。
③文頭のsoは、話題の転換や会話を終わらせるのにも使われる。

88. you know:相手の同意や共感を得たいときに

例文:You know, I’m thinking about buying a new car.
(ほら、私、新しい車買うことを考えてるでしょ?)

話し言葉でネイティブがしょっちゅう使っているyou knowは、いくつかの使い方があるのですが、まず文頭で使うと、相手がすでに知っている内容に関して話すことができます。

意味は「ほら」とか「~でしょ、~じゃない?」です。

例えば、You know, you should really stop eating snacks after dinner.ならば「ほら、夕食を食べた後でお菓子を食べるのは、本当にやめたほうがいいよね」ですし、You know that restaurant we went to the other day?ならば「ほら、この前レストランに言ったじゃない」となります。

「ほら、~じゃない?」と相手の同意や共感を得たいときに使えます。

このyou knowを文中で使うと、また違う意味合いになります。

言葉に詰まったときのつなぎ言葉になるんですね。

例えば、家の近くにあるハンバーガー屋に行ったと伝えたいけれど、その名前が思い出せないときには、I went to the hamburger place near my house, you know, Shorty’s.(近所のハンバーガー屋さんに行ったんだけど、えーっと、ショーティーズに)と表現できます。

ただ、使いすぎると「えーっと」を連発している人になってしまいますので、ほどよく使うことが大切です。

また、文末にもyou knowを付けることができます。

例えば、It’s just not a good idea, you know?なら「いいアイディアじゃないでしょ?」です。

相手が共感したり同意してくれたりしそうなことを言った後にyou knowを付け加えます。

文頭に付けるYou knowと同じで、なくても意味は通じますが、you knowを付けることで、相手のリアクションを引き出し会話を続けやすくなるのです。

Point
①you knowを文頭や文末に付けて相手の同意や共感を引き出せる。
②文中でyou knowを使うと言葉に詰まったときのつなぎ言葉に。
③文中のyou knowは連発しないように注意。

89. not nearly:その状況からはほど遠い

例文:We’re not nearly as interesting as you think.
(我々は君が思っているより全然面白くないよ)

では、まずas~asの使い方について確認しておきましょう。

not as A as Bで「BほどAではない」という意味になります。

nearlyは「もう少しで」「ほぼ」という意味の副詞です。

例えば、It’s nearly six o’clock.は「もう少しで6時だ」という意味です。

また、Nearly 90% of the participants were satisfied with the seminar.ならば「参加者のほぼ90%がセミナーに満足した」という意味になります。

そして、「もう少しで」を表すnearlyにnotが付くと、「『もう少しで』ではない」。

そこから「全然違う」という意味で使われるんです。

他にも、例えば It is not nearly as cold as yesterday.ならば、「昨日ほどには全然寒くない」という意味です。

nearlyがなければ、単に「昨日ほどは寒くない」という意味になります。

He is not nearly as organized as you are.なら「彼は君ほど全然計画的ではない」です。

こちらもnearlyがないと、単に「彼は君ほど計画的ではない」となります。

もちろんas~as以外のときにもnot nearlyは使われます。

例えば、I didn’t have nearly enough time to finish my work.なら「仕事を終わらせる時間が全然なかった」です。

nearlyがないと、単に「十分な時間がなかった」という意味です。

He’s a good chef, but he’s not nearly good enough for the prime minister.なら「彼はよいシェフだが、総理の料理を作るにはまったく十分ではない」です。

nearlyが付くことで否定の意味合いが強まっています。

一見複雑な構造に見えるかもしれませんが、慣れてしまえば簡単ですよ。

It’s not nearly as difficult as you think!(あなたが思うほどには全然難しくないですよ!)

Point
①nearlyは「もう少しで」「ほぼ」という意味の副詞。
②nearlyにnotを付けると強い否定になる。
③not nearly as A as Bで「Bほどには全然Aでない」の意味に。

90. not very:否定を弱めた言い方

例文:It’s not very late.
(それほど遅くはない)

not veryで「それほど~ではない」という意味を表します。

ですからIt’s not very late.で「それほど遅くはない」になります。

このnot veryを使って、他にも例えば、I’m not very thirsty.(のどはそれほど乾いていない)やThey’re not very close.(彼らはそれほど親しくない)などと表現できます。

I am not very familiar with this software, so could you give me a hand?は「私、あまりこのソフトに慣れていないんですよ。手伝ってもらえますか?」という意味です。

He’s not very smart.なら「彼はそれほど頭がよくない」ですし、This soup is not very good.なら「このスープはそれほど美味しくない」、The movie was not very interesting.は「その映画はそれほど面白くなかった」となります。

veryを付けずにThe movie was not interesting.と言うと、「その映画は面白くなかった」と、かなりダイレクトな感じになってしまうんですね。

付けることで、「最低というわけじゃないけど、期待外れだった」のようなニュアンスになります。

not veryを使うと、表現のきつさをやわらげることができます。

慣れないうちはパッと意味がつかめないかもしれませんが、英語は「習うより慣れろ(Practice makes perfect.)」です。

しっかり声に出して、感覚をつかんでいきましょう。

もう1つ、ぼやかして言うnot veryとは逆に、あるものや人を特定して伝えるveryの使い方をご紹介します。

veryは、theなどと一緒に使って「まさにその~」という意味も表します。

例えば、This is the very bag I wanted to get.は、「これがまさに私が欲しかったカバンだ」となります。

Point
①not veryで「それほど~ではない」という意味。
②not veryを使うことで表現のきつさをやわらげることができる。
③the very~は「まさにその~」の意味に。

91. one:驚いて思わずaが変化

例文:She’s one mean lady.
(彼女はとても意地悪な女だ)

この使い方は日本人には見慣れないかもしれませんね。

実は、oneには強調の意味があるんです。

She’s a mean lady.(彼女は意地悪な女だ)という文のaをoneに変えることで、「特に、とりわけ」といった意味の強調表現になるんです。

meanは「意地悪」という意味ですので、「とても意地悪な女だ」ということになります。

oneを使って、その後の「形容詞+名詞」を「度を越して~な…だ」と強めているんです。

他にも、例えば、He’s one handsome guy.なら「彼は本当にかっこいいやつだ」という意味になりますし、This is one big house.なら「これはすごい大きい家だね」となります。

oneは何かに驚いて使われることが多いと思います。

他にも、That is one big cat.なら「あれはとても大きな猫だ」ですし、This is one tiny office.ならば「ここはとりわけ小さいオフィスだ」という具合です。

驚いたことで心が動いて、思わずaがoneに代わってしまった、と。

実際、そんな使い方をします。

もう1つ、oneを使った強調表現をご紹介しましょう。

oneは、theと一緒に使って、「唯一の」という意味を表すことがあります。

例えばThe one way to get me to work my hardest is to raise my salary.は「私を最大限働かせる唯一の方法は、給料を上げることです」という意味です。

Point
①oneは「形容詞+名詞」の前に付いて「すごく~」の意味に。
②強調のoneは何かに驚いて使われることが多い。
③the one~で「唯一の~」。

92. pretty:「100%ではないが」と伝える

例文:My wife is a pretty great cook.
(うちの嫁は料理がとてもうまい)

prettyは「かわいい」の他に、副詞として「かなり」「結構」という意味でも使われるのです。

pretty greatで「かなり上手な」になります。

例えば、The weather is pretty good today.ならば「今日は天気がかなりいい」です。

完璧な天気ではないけれど、かなりよいというニュアンスです。

The movie was pretty interesting.ならば「映画はかなり面白かった」、The book was pretty good.なら「その本はかなり面白かった」となります。

いい意味以外でも使えます。

例えば、あまり美味しくないパスタを食べたら、That pasta was pretty awful.(そのパスタは結構ひどかった)のように言います。

他にも、She was wearing a pretty dark T-shirt.(彼女はかなり黒っぽいTシャツを着ていた)、It is pretty warm today.(今日はかなり暖かい)など幅広く使えるんです。

また、I’m pretty sure she’ll come.(彼女はまず間違いなく来るだろう)という具合にも使えます。

I’m sure~(私は~と確信している)の意味を強めて、でもI’m quite sure~(私ははっきりと確信している)ほどではない、といったニュアンスです。

もう1つ、pretty muchは「ほとんど」「だいたい」という意味で使います

例えば That’s pretty much all I wanted to say.は、「あれが私が言いたかったことのほとんどです」という意味です。

他にも、何かを「ほとんど終わらせた」と言いたいときには I’m pretty much finished.となります。

Point
①副詞のprettyは「100%ではないが、かなり~」の意味。
②いい意味でも悪い意味でも、どちらでもない場合にも使われる。
③pretty muchで「ほとんど」。

93. rather:prettyよりフォーマルな「かなり」

例文:I’m feeling rather bloated.
(かなりお腹が膨れています)

今回のratherの使い方はちょっと特殊に感じるかもしれません。

ratherは「いくぶん」「ある程度は」など様々な意味を表し、実はあいまいな単語です。

どの意味になるかはそのときのシチュエーションによって変わってきます。

rather bloatedは、ここではbloatedを強調して「かなりお腹が膨れている」という意味です。

他にも、例えば、I’m rather tired.なら「私はかなり疲れています」という意味です。

I’m rather busy today.なら「今日はかなり忙しい」です。

It‘s rather dark outside.ならば「外はかなり暗い」となり、It’s rather warm today, isn’t it?なら「今日はかなり暖かいよね?」となります。

「100%ではないが、かなり~」といった意味で、prettyとほぼ同じニュアンスを表しますが、ratherのほうが少しフォーマルです

The article on the Japanese economy was rather too difficult for me.(この日本経済に関する記事は、私にはかなり難しかった)のような堅い文章にもぴったりです。

ところで、ratherには他にもいろいろな使い方があります。

その1つがwould rather~で、これは「むしろ~したい、~するほうがよい」という意味になります

日本人にはこちらの使い方のほうが馴染みがあるかもしれません。

これは、例えば I’d rather wait for the bus than walk.というように使われ、意味は「私は歩くよりもバスを待ちたい」となります。

I’d はI wouldを省略した形です。

他にも、I’d rather go outside than stay here.なら「ここにいるくらいなら、外に行きたい」という意味になります。

Point
①ratherは文脈によって「かなり」の意味を表すことがある。
②prettyとほぼ同じ意味で使われるが、ratherのほうがややフォーマル。
③would rather~で「むしろ~したい」の意味に。

94. so:何でも気軽に強調できる

例文:You’re so right!
(あなたはすごく正しい!)

前回は文頭で接続詞として使われているsoをご紹介しました。

今回のYou’re so right!のsoは、副詞として使われています

soは「とても、非常に」という意味で、so rightというと「すごく正しい」という意味を表します。

他にも、例えば、誰かにお礼を言われたときに You’re so welcome.で、「とんでもないです」という意味で使ったりします。

soを加えることで、単に You’re welcome.と言うよりもぐっと気持ちが強調されています。

他にも、He is so handsome.なら「彼はすごくハンサムね」ですし、She is so stylish.なら「彼女はすごくおしゃれだね」といった感じで、日常会話で何かを気軽に強調したいときによく使われるんです。

私も、誰かに親切にしてもらったら思わず You are so sweet!(あなたはすごく優しいですね!)なんて言っちゃいます。

強調の単語なので声に出すときにもsoを強めるように話しましょう。

この強調のsoには、他の使い方もあります。

形容詞だけでなく、動詞も強調するんです。

例えば、I loved her so!ならば「彼女のことをすごく愛していた!」ですし、We do so hope he can come!ならば「彼にはぜひ来てほしい!」という意味になります。

また、soは「このように、そのように」という意味でも使います

Hold the bat like so.は「バットをこのように握りなさい」、She must not behave so.ならば「彼女はそんな振る舞いをしてはいけない」という意味になります。

Point
①soは「とても、非常に」という意味の副詞としても使われる。
②声に出すときはsoを強めるようにして話す。
③soには「このように、そのように」の意味もある。

95. such:語順に注意の強調表現

例文:They’re such friendly neighbors.
(彼らはとても親切な隣人です)

suchには「そのような、そんな」という意味があります。

例えば I’ve never seen such an amazing view.は「こんなに素晴らしい景色は見たことがない」という意味です。

ただし、今回のsuchは、「そんなに、とても」という意味の形容詞で、後に続く言葉を強調しています

such friendly neighborsで「とても親切な隣人」という意味になります。

They’re such friendly neighbors.は「なんて親切な人たちなんでしょう」といったニュアンスです。

ただ、suchは語順に特徴があるので注意が必要です。

名詞にa/anが付く場合には「such+a/an+形容詞+名詞」の語順になるのです。

例えば、「彼はとてもいいやつだ」と言いたいときには He’s such a good guy.となりますし、「彼女はとてもかわいらしい女の子だ」と言いたければ She’s such a sweet girl.となります。

ただしaやanが付かない場合、つまり、名詞が複数形ならば、もちろんaをあえて付け加える必要はありません

その場合は、such friendly neighborsのように、「such+形容詞+名詞」の語順になります。

「(今)ひどい頭痛がする」と言うときは I have such a terrible headache.ですが、「(普段から)ひどい頭痛持ちだ」と言いたい場合は複数形のheadachesを使い、I get such terrible headaches.となります。

これを I get such a terrible headaches.(×)のように、複数形なのにaを付けてしまう人がいますので注意してくださいね。

また、もしかしたら映画のセリフなどでも聞いたことがあるかもしれませんが、「あんたはなんて~なの!」と言うときはYou’re such a~を使って、You’re such a liar.(この大うそつき!)などと、相手を責めるように使うこともあります。

You’re such a hard worker.(あなたは、なんて働き者なの)とあきれたり、感心したりするときにも使えます。

Point
①suchは「そんなに、とても」と次に続く言葉を強調する。
②「such+a/an+形容詞+名詞」の語順に注意。
③You’re such a~で「あんたはなんて~なの!」の意味。

96. or:文頭に置いてソフトに切り出す

例文:Or maybe we can do something else.
(あるいは違う何かをするのもいいかもしれませんね)

まず、orを除いて考えてみましょう。

Maybe we can do something else.はmaybe(~かもしれない)で始まっているソフトな感じの表現です。

「違うことをするといいかもしれない」という文の意味は変わりませんが、文頭にorを置くことで、その後に続く英文がさらにやわらかくなって相手に伝わるんです。

相手の主張となるべくぶつからないようにしているとも言えます。

例えば、職場で同僚に電話がかかってきたけれどその同僚が不在で、相手が「あとでかけ直します」と言ったときに、Or shall I tell him to call you back when he returns?(もしくは、戻りましたら折り返し電話するよう伝えましょうか?)と言うことができます。

他にも、職場の上司が新しいプロジェクトを来週始めようとしていて、どうしても準備が間に合わなそうなときに Or maybe we could start the project one week after that when we get all the necessary materials.(あるいは、その一週間後に必要な資材が手に入ったときに、プロジェクトを始めることもできるかもしれませんよ)というような言い方をすれば角が立ちませんね。

また、この使い方とは違って、orは命令や忠告に続けて「さもないと」という意味でも使われますので覚えておきましょう。

例えば Eat up, or you can’t have any snacks.は「残さず食べなさい。さもないとおやつ抜きよ」という意味です。

Point
①orを文頭に置けば、「あるいは、」と丁寧に切り出せる。
②Or~は特にビジネスで相手を気遣うときに活躍する表現。
③命令や忠告に続けて、or~で「さもないと~」の意味を表す。

97. possibly:遠慮がちにお願い

例文:Can we possibly start earlier?
(早めに始めることは可能かな?)

possible(可能な)という単語はご存じでしょうか。

「可能な限り早く」を意味するASAPはas soon as possibleの略です。

possiblyは「もしかすると」という意味の副詞です。

Possibly.だけで「たぶんね」という意味の返答に使うこともできます。

可能性の高さとしては、maybeやperhapsに比べると低いイメージです。

実は今回はそこが重要な点で、お願いごとをするときに使うと「もし万が一、お願いできるようなら」というニュアンスが含まれ、「難しいならいいです」と相手が断る余地がある言い方になるんです。

依頼するときに使うと、相手の都合などを考慮したような、押しつけがましくない言い方になります。

例えば、飛行機のフライトを変更したいときにカウンターで Could I possibly change my flight?(フライトの変更はできますでしょうか?)、機内が寒いときに Could I possibly get another blanket?(もう1枚毛布をいただけますでしょうか?)などと言えば、「もしお願いできたらでいいのですが…」というニュアンスが加わるんです。

ちょっと頼みづらいことをお願いする、というときにはピッタリの表現だと思います

もう1つ、canやcouldにpossiblyを組み合わせた別の表現をご紹介しましょう。

How could you possibly~?の形で、相手の行動に対して「どうしてそんなことするの?ひどい!」と責めるように言うことができるんです。

例えば、誰かに大事なケーキを食べられてしまったようなときに、How could you possibly eat that?(どうして食べちゃったの?)と使います。

Point
①possiblyは「もしかすると」という意味の副詞。
②possiblyを使えば、「もしできたら」とお願いできる。
③How could you possibly~?は「どうして~するの?」と非難の表現。

98. nice and:形容詞を“いい具合”に強調する

例文:She was nice and drunk yesterday.
(昨日彼女はとにかく酔っぱらっていた)

まず、drunkが「酔っぱらった」という意味の形容詞であることを押さえておきましょう。

nice and drunkはnice and~という言い方を知らなければ、どう解釈すればいいかわからないでしょうね。

実は、nice and~という表現は会話では「とても~」という意味で使われるのです。

ですから、She was nice and drunk yesterday.はdrunkをnice andが「とても」と強調して、「昨日彼女は、超酔っ払っていた」となります。

例えば It’s nice and cool today.と言えば、「今日はとても涼しくて気持ちがいい」という意味です。

これはniceとcoolが同列に並んでいるわけではなくて、nice and~で「いい具合に~、十分に~」といった意味になりますので、「いい感じに涼しい」といったニュアンスで使われているのです。

他にも、It’s nice and juicy.と言えば「これはとてもみずみずしい」、Open your mouth nice and wide.だと「口を十分に大きく開けてね」という意味になります。

後の文は、歯医者さんが診察するときに、「口を大きく開けて」と言っているフレーズです。

先ほどのnice and coolもそうですが、特に何かがとても快適で、自分が満足していることを表すときに便利です

Today is nice and warm.と言えば「今日は暖かくて快適だ」と、冬のいつもより暖かい日に使ったりします。

確かに、こういったポジティブな気持ちを伝えることは、いい人間関係を築くうえでも大切ですよね。

他にも、The towel you gave me is nice and soft.(あなたのくれたタオル、とてもやわらかくて気持ちいいよ)のように使えます。

Point
①nice and~で「とても~」と形容詞を強調。
②ポジティブな意味ではnice and~を「いい具合に~」などと訳すとよい。
③nice andの表現は、いい人間関係を築くのに最適。

99. seriously:相手に本気度を伝える

例文:We seriously need to leave for the airport now.
(もう本当に空港へ行かないと)

We need to leave for the airport now.は「空港へもう行かないといけない」という文です。

これは「もう行かないとね」と単に事実を述べている印象ですが、これにseriouslyが加わると、さらに真剣味が加わります

seriouslyは「まじめに」とか「冗談抜きで」という意味を持つので、例えばモタモタしている相手に対して「もう行かないとヤバイ」という状況を伝えたいようなときに使えます。

相手が真剣に取り合ってくれていないときや、相手が危機感を感じていないのでは、と感じられるようなときに、「マジで~なんだ!」と共感してもらうために使ったりします。

例えば、ケガをしてすごく痛いのに、あまり心配してくれないようなときに、This seriously hurts.(いや、マジで痛いんだって)のようなニュアンスで使います。

また、相手に何かを言い聞かせるときに、Seriously.と一言で言ったりします

例えば、A:I’m going to break up with Mike.(マイクと別れるの) B:No, you’re not.(まさか、ないでしょ) A:No, seriously.(いいえ、本気よ)のように使います。

「私は本気だからふざけないで」というニュアンスです。

形容詞のseriousを使って、I’m serious.と言っても、Seriously.と同じ意味を表しますので覚えておきましょう。

また、これとは逆に、相手の言うことをにわかに信じられないときはAre you serious?(それ本気?)と言うことができます

相手の発言に驚いていることが伝わります。

ただ、日本語の「マジで?」は、英語だとSeriously?のほうが近いかもしれません。

Seriously?と言うと、Are you serious?よりもう少しカジュアルに、「本気?」「マジ?」といったニュアンスになります。

Point
①seriouslyを加えることで、真剣な気持ちを相手に伝えられる。
②自分の本気度はSeriously.の一言でも伝わる。
③Seriously?で「本気?」といったニュアンスに。

100. sick and tired:ガマンの限界!

例文:I’m sick and tired of this weather.
(この天気にはまったくうんざりするよ)

sickは「病気」という意味ですが、その他に、「うんざりした」という意味でもよく使われるんです。

He makes me sick.と言うと、「彼にはうんざりさせられる」という意味になります。

そしてsick of~、tired of~のどちらにも「~に飽きている」「~にうんざりする」という意味があります

この同じ意味を持つ2つの単語を、I’m sick and tired ofというふうに並べて使うことで、「うんざり」という意味が強調され、かなりうんざりしている、というニュアンスが出せるんです。

I’m sick and tired of hearing the same story from you.(君から何度も同じ話を聞かされて、もう本当にうんざりだよ)などのように、主に「繰り返される状況」「継続している状況」に飽き飽き、というときによく使います

他にも、例えば、親が子供に注意するときに I’m sick and tired of telling you the same thing.(何度同じこと言わせんのよ)と言ったり、Everyone’s sick and tired of his lies.(彼のうそにはみんなほとほとうんざりしている)と言ったりします。

この例でよくわかると思いますが、これを言っている人は「ガマンの限界」という状態です。

sick and tiredで何か注意されたら、早く改めたほうがいいでしょうね。

では、お口直しに、いい意味で使われるsickもご紹介しておきましょう。

実はsickは、スラングでは「かっこいい」という意味で使われます

ファッションやミュージックなどあらゆるものを「かっこいい!」とほめることができるんです。

例えば、友達に Look at that T-shirt!(あのTシャツ見ろよ!)と言われて、That’s sick!(チョーかっこいいじゃん!)と答えるような状況で使います。

Point
①sick of~もtired of~も、「~にうんざり」という意味。
②2つ並べたsick and tiredで、「かなりうんざりな状態」を表す。
③sickはスラングでは「かっこいい」という意味に。

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