英会話で間違えやすい表現―パーティーで使う表現―

英会話で間違えやすい表現―パーティーで使う表現―

1. オーケー?

それでオーケー?
×Are you all right?
Is that all right?

「あなたはそれでいいですか?」と尋ねるときの正しい英語は Are you okay?か Are you all right?で問題ないだろうと考える方がいるのはよくわかります。

しかし、この2つの質問は相手の健康か体の状態を尋ねる表現なのです。

例えば、Are you okay? You look pale.「大丈夫?顔色が悪いけど」と言うと、相手は I’m okay. I just have a cold.「平気。ちょっと風邪気味なんだ」などと答えたりするでしょう。

あるいは転んだ人に Are you all right?と声をかけて、立ち上がるのに手を貸してあげる、そんなときに使う表現なのです。

相手の意見を求めたり、何かに同意するかどうかを尋ねたりするときは、Is that okay?とか Is it okay with you?「あなたはそれでオーケー?」と言います。

いずれも、相手にとってそれで都合はよいか、問題ないかどうかを尋ねる質問です。

そうした質問に答えるときは、That’s okay with me.とか、That’s fine by me.「私はそれでいいよ」という言い方をします。

相手の質問や提案に対する同意を示す表現です。

<英語で言ってみよう>
「7時にあのバーで会わない?それで問題ない?」「僕なら問題ないよ。じゃ、あの店で」
“We could meet at the bar at 7:00. Is that okay?” ” That’s okay with me. See you there.”

2. 着る

パーティーでは着物を着よう
×I will put on kimono at the party.
〇I will wear kimono at the party.

英語のネイティブスピーカーにとって、靴を「はく」、帽子を「かぶる」、服を「着る」と、アイテムによって変わる日本語の動詞はなかなか覚えにくいもの。

しかし、服を「着る」を英語で言う場合に日本人は混乱しますから、お互い様なのかもしれません。

英語では服を着てから脱ぐまでの間を区別し、put on「身につける」、wear「着ている」、take off「脱ぐ」、have off「脱ぎ捨てている」の4段階で表現します。

何かを put onして「身につけ」たら、それはwearing「着ている」状態。

put onと言うと、会場で着物を着てみせるのかと思われてしまいます。

家を出て帰ってくるまでの間に着ている服について言うなら wear。

2つの動詞を使うと、I’m putting on a tie now, because I have to wear a suit to work today.「今ネクタイを結んでいるところ。今日はスーツで出社しなきゃいけないから」となります。

動詞の take offは瞬間的な動作を指す言葉です。

When I get home, I take off my suit and put on jeans and a T-shirt.「家に帰ったらスーツを脱いでジーンズとTシャツに着替える」。

そうなると、スーツはhave off、完全に「脱ぎ捨てている」状態となるわけです。

3.「はじめまして」と言われたら?

《How do you do?と言われて》
×How do you do?
It’s a pleasure to meet you.

日本人の多くは How do you do?と言われたら How do you do?と返すのがきちんとしたあいさつだと思っています。

日本語では「はじめまして」には「はじめまして」と返すのが礼儀正しく感じられるからでしょう。

ですが英語圏では「オウム返し」で「機械的」なあいさつに聞こえ、「自分と話をしたくないのかな」と受け取られます。

英語の場合、相手に言われた表現とは別の表現を返すほうが「温かいやりとり」になりますから、It’s a pleasure to meet you.や It’s nice to meet you.を返しましょう。

そしてその後に I’m Emi Sato.「佐藤恵美です」のように続けて名乗ります。

少し会話をした後は、It was a real pleasure meeting you.「お会いできて本当によかったです」や、I hope we meet again soon.「近いうちにまたお目にかかりましょう」などの表現が使えます。

カジュアルな「はじめまして」は Hi, how are you doing?。

これに対する答えは Fine, thanks, and you?。

友達同士の再会では How are you doing, Bill?「ビル、元気?」のように使いますが、「はじめまして」の代わりにもなる表現です。

How do you do?はビジネスやフォーマルな場面であれば別ですが、普通は堅苦しい表現ですから、初対面の若者同士ではHi!だけで十分です。

4. ごぶさたしております

先生、ごぶさたしております
×Long time no see.
It’s been a long time.

2つの選択肢の英文に間違いはありません。

Long time no see.は文法的にはおかしいものの、It’s been a long time.同様、再会の喜びを伝える一般的な表現です。

口語的な英語を話したいと思うなら、ボキャブラリーに取り入れてみるといいでしょう。

しかし、ここでの問題は、言葉にはいわゆる言語使用域と呼ばれるものがあり、その言葉を使うのにふさわしいレベルやスタイルは状況によって異なるということです。

今回の問題では、日本語に「先生」と「~おります」という語があることから、対等の人間や友達と話しているわけではないことがわかり、どちらの選択肢がふさわしいかが決まってきます。

Long time no see.は親しい友達同士でだけ使われる表現で、普通の知人や仕事の取引相手にはまず使いません。

人によっては不快に思うくらいのなれなれしさを感じさせる表現だからです。

使うのなら、大学時代の同級生や昔からの友達が相手のときにしてくださいね。

また、礼儀正しいあいさつがふさわしいときは、It’s good/great/nice to see you again.「またお会いできて(とても)うれしいです」といった表現も使えます。

<英語で言ってみよう>
ジャクソンさん、またお目にかかれてうれしいです。
Mr. Jackson, it’s nice to see you again, sir.

5. ~したほうがいい

あの新作映画は見たほうがいいよ
×You had better see the new movie.
〇You should see the new movie.

もしかしたら学校で教わるのかもしれませんが、日本人は「~するほうがいいですよ」を英訳するときに少しやわらかいアドバイスの意味で had betterをよく使います。

しかし、had betterは「強制的」で「命令をしている」ように聞こえる表現なのです。

場合によっては、「そうしないと何か悪いことが起こるか、罰があたるよ」と脅迫めいたニュアンスもあります。

ですから仲間同士ではまず使わない表現。

実際に使われることがあるとしたら、きつい上司が部下に命令口調で言うような場面が考えられます。

一方のshouldについてですが、学校では「~するべきだ」の意味で「多少強制的」な表現だと教わっているのかもしれませんが、実はshouldは何かを「勧め」たり「アドバイスをする」表現なのです。

相手のためになる助言や、こうするといいですよ、という思いやりの気持ちを含んでいます。

なお、It would be better~.であれば、あたりのやわらかい言い方です。

例えば、It would be better to take a subway, because that’s faster than a taxi.「地下鉄に乗るほうがいいですよ。タクシーに乗るより早いから」なら、ソフトな表現です。

<英語で言ってみよう>
東京にいる間に浅草に行ってみるといいよ。
You really should visit Asakusa while you are in Tokyo.

6. どうして~したの?

どうして転職したんですか?
×Why did you change jobs?
What made you change jobs?

これは文法的な問題ではありませんし、whyを使うのが完全に間違っているわけではありません。

外国から来た人に Why did you come to Japan?「どうして日本に来たんですか?」と尋ねてもいいでしょう。

しかしその場合は、絶対に礼儀正しく聞こえるようなイントネーションで問いかけなくてはいけません。

質問の口調に少しでも文句を言っているような響きがあると、相手を尋問しているように聞こえるおそれがあるからです

ですから、ぜひ使っていただきたいのは What made you~?「どういうきっかけで~?」という形の質問です。

What brought you to Japan?も礼儀正しく聞こえます。

いずれも、礼儀をわきまえつつ興味を示している様子が感じられる表現ですから、質問された側には純粋な好奇心から尋ねていることが伝わるでしょう。

ここでの問題は人に個人的なことを尋ねるときのマナー。

ですから、できれば例に挙げたようなやわらかい表現で質問することをおすすめします。

この他、If you don’t mind my asking~?「差し支えなければお聞きしたいのですが~?」、How did you happen to~?、What stimulated you to~?、What led you to~?「~なさったきっかけは何ですか?」なども使えます。

7. ~が好きではない

イタリア料理は好きではありません
×I don’t like Italian food.
〇I don’t care for Italian food.

英語のネイティブスピーカーだからといって、必ずしもいつも単刀直入な物言いをするわけではありません。

人の好みに反対意見を述べるような状況であればなおさらです。

I don’t like~.「~が好きではない」はストレートすぎる言い方。

多くのアメリカ人はぶっきらぼうで失礼な表現だと考えます。

食事会などに招かれ、嫌いなものを前もって聞かれたときは、I don’t care for~.「~は好きではありません」とか、アレルギーがあるのなら正直に、I’m allergic to oysters, but I like everything else.「カキアレルギーなんですが、それ以外のものは何でも好きです」と答えましょう。

嫌いなものを出されたら、何も言わずに我慢してちょっとだけ食べてみることです。

他に、I’m not too fond of poetry.「詩はあんまり得意じゃないんです」というような言い方もできます。

関連表現として日本語の「嫌い」にあたるhateの説明もしておきましょう。

hateは「憎む」「大っ嫌い」という意味ですから、あまり気軽に使いたくない言葉です。

do not likeやdislikeを使って、I don’t like modern art.「現代美術は好きじゃない」やI dislike commuting long distances.「長距離通勤は嫌い」と言うほうが一般的。

逆説的にI hate beer.「ビール大好き」とわざと言うときはいいですが、本気で I hate ~.を使うのは避けたいものです。

8. 恥ずかしい

彼女の名前を忘れてしまっていて恥ずかしかった
×I forgot her name and was really ashamed.
〇I forgot her name and was really embarrassed.

日本語の「恥ずかしい」は状況によってはどの意味で使われているかが普通ははっきりしていますが、英語では適切な単語を選ばないと変に聞こえます。

英語のshameと be ashamedは、罪悪感を感じるようなことをしてしまったときに使います。

例えば、良心が痛み、自分の行いを後悔するようになったのであれば、I feel ashamed of myself for spreading false rumors about her.「彼女についてあらぬ噂を広めて恥ずかしい」などと言ったりします。

ですが、人間で何らかのヘマ、例えば人が見ている前でつまずいて転んで「恥ずかしい」と言うときはashamedではなく、embarrassedを使います

わざと悪いことをしたわけではないのですから、feel ashamed (of yourself)「自分を恥じる」理由はどこにもありません。

なお、He’s really shy around people he doesn’t know.「彼は人見知りだ」のように、shyは「恥ずかしがり屋」と、人の性格を指す表現で、「~して恥ずかしかった」などと言う場合には使いません。

<英語で言ってみよう>
ジッパーが開いてて、すごく恥ずかしかった。
My zipper was down, and I was really embarrassed.

9. 気づく

あなたがニューヨーク出身だったなんて気づきませんでした。
×I didn’t notice that you were from New York.
〇I didn’t realize that you were from New York.

日本語の「気づく」にあたる英語は2つあります。

1つ目はnotice。

これは、「自分の目で見て何かに気づいた」という意味。

自分が実際に目にしたことから判断しているわけです。

ですから、noticeを使うのは目に見えるものに限ります。

Did you notice that Maria is wearing an engagement ring?「マリアが婚約指輪をしているのに気づいた?」など。

2つ目のrealizeは、「いくつかの事実を検討していてあることに気づいた」という場合に使います。

目に見えなくても、何かについて考えて見た結果、気づいたときに使うものです。

上記例文では、相手がニューヨーク出身であるということは目に見えませんから、いくつかの情報を集めた結果、あるいは相手から直接言われて、そのことに気づいたということになります。

言ってみれば、話し手は最初からすぐにその事実に行き着いたのではなく、相手の言葉のアクセントがどこのものかわからず、出身地がわからなかったということになるでしょう。

<英語で言ってみよう>
・家に傘を忘れてきたことにふと気づいた。
I suddenly realized I left my umbrella at home.
・ナタリーはウェブサイトの興味深い求人広告に気づいた。
Natallie noticed an interesting job announcement on the website.

10. 教える

美味しいレストランを教えましょうか。
×Let me teach you about a delicious restaurant.
〇Let me tell you about a delicious restaurant.

「教える」という日本語を英語にするときにteachを思い浮かべる方は多いでしょう。

しかし、英語のteachという語は日本語の「教える」ほど幅広い意味を持っていません。

teachはたいてい「指導する」とか「学科を教える」など、教育の場で使われる語。

ですから、美味しい料理を出すお店を友達に教えてあげるような状況では使いません。

友達に情報を教えてあげるとか、知らない人に道を教えてあげるようなときに使うのは、tellです。

あるいは、方向を説明する代わりに、実際に目的地まで連れて行ってあげるとか、仕事のやり方を実際に示してあげるようなときはshowを使います。

Come with me, and I’ll show you where the subway entrance is.「私についてきてください。地下鉄の入り口がどこか案内しますから」とか、Can you show me where to put these files?「このファイルはどこにしまえばいいか、教えてもらえる?」などと言います。

<英語で言ってみよう>
・私が案内しますよ。
I’ll show you.
・犬にフリスビー/お座りを教えた。
I taught my dog to catch a frisbee/to sit.
・彼はギターを独学で学んだ。
He taught himself how to play the guitar.

11. 出身

どこのご出身ですか?
×Where did you come from?
〇Where do you come from?

パーティーなどで初対面の人に会う機会は多いと思いますが、そんなときによく使う話のきっかけは相手の出身地に関する質問です。

今回の例文のような質問をするときには、過去形のdidを使いたくなるかもしれませんが、そうすると、「どこからこのパーティーに来たんですか?」と聞いていることになります。

そんなことを聞くのは変ですよね。

その代わりに使うのはdo。

これは相手の出身地を聞く慣用表現です。

この質問に対して相手が日本に詳しいなら I come from Fukushima.「出身は福島です」と答えてもいいでしょうが、相手が日本のことをよく知らなかったり、あなたが東京や京都など、外国人でも知っているような有名な街の出身でなければ、I come from a city north Japan called Fukushima.「福島という日本の北部にある街の出身です」と答えるといいでしょう。

こうしたちょっとした情報を加えるのがなぜ重要かというと、相手が地理に関心を持つだろうからというためではなく、こちらに会話を続ける意思があることを示すことになるからです。

相手には And where are you from?と、youにアクセントを置いて質問を返してみてください。

<英語で言ってみよう>
イギリスのご出身なんですか?
Are you from the United Kingdom?

12. お気をつけて

お気をつけて
×Please take good care of yourself, sir!
Take care!

日本語の「お気をつけて」は、相手が年上であるか尊敬される立場にあるかどうかとは関係なく相手への気遣いを示す別れ言葉ですが、英語の場合、「さよなら」という意味で、目下の者が目上の人に Please take good care of yourself!と言うのは違和感があります。

「すべてうまくいきますように」というよりは、むしろこの表現を口にした人間が目上の人にアドバイスをしているかのように聞こえるからです。

年下の人間が自分より年上の人間にアドバイスをする必要はありませんし、もしアドバイスをすれば、その相手より立場が上であるかのように聞こえてしまいます。

その相手と特別に親しい場合は使ってもいいでしょうけど。

相手が病気なら、Please take good care of yourself.は使えます。

そういう状況で使えば、意味は「お大事に」となります

<英語で言ってみよう>
・さよならジョンソンさん、どうぞお大事に。
Goodbye, Mr. Johnson. Please take care of yourself.
・気をつけて!また会おうね。
Take care! See you later.
・《友達へのメールの結びで》じゃあね。
Take care.

13. 数十人

数十人が参加した。
×Several tens of people participated.
〇Several dozen people participated.

数の一般的な表現で、日本語と英語では非常に明確な違いが1つあります。

正確な数を数える場合は同じですが、人や物の概算を表す際に日本語は「数十」、英語ではdozen(s)(ダース)を使います

英語では a dozen or so people(十数人)と言ったり、より多くの数字を表すときはdozens of people(数十人)と言ったりしますが、tensという表現は一切使いません。

英語では多くの物を数える基本の単位として6が使われ、スーパーで売られている卵も a dozen eggs(卵1ダース)か a half dozen eggs(卵半ダース)で、10個入りではありません。

日本人はよく「最大限に」という意味で「120%」の努力をすると言いますが、なぜ「110%」ではないのかというと、これは「十二分」という表現からきているのではないでしょうか。

<英語で言ってみよう>
・店でリンゴを2ダース買ってきてもらえる?
Could you pick you two dozen apples at the store for me?
・たくさんのスマートフォンの中から選べる。
There are dozens of smartphones to choose from.
・ビールを半ダース持って行くよ。
I’ll pick up a half-dozen cans of beer.
・そのコンサートには数万人が参加した。
Tens of thousands of people gathered at the concert.

14. お仕事

お仕事は何ですか?
×What is your job?
〇What do you do?

What do you do?は What do you do for a living?(何で生計を立てているのですか?)を短くしたもので、相手がどんな仕事をしているかを尋ねる一般的な表現です。

What kind of work do you do?も使えます。

いずれの質問も失礼ではなく、プライバシーの侵害には当たりませんし、聞かれた方も詳細を答える必要はありません。

日本語では「サラリーマン/会社員です」という答え方を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、salarymanは和製英語で、company worker(会社員)も変です。

回答には2パターンあります。

1つ目は、雇用元の総称を答える方法

I work for the city government / for a publisher / at a bank.(私は市役所/出版社/銀行に勤めています)など。

2つ目は職業の総称を答える方法

I’m an accountant / an illustrator / a baker.(私は会計士/イラストレーター/パン職人です)など。

いずれも、具体的な社名や肩書き、勤め先の役職を答える必要はありません。

<英語で言ってみよう>
・ジャックは出版業に従事している。
Jack is involved in publishing.
・彼女はフリーランスの旅行作家だ。
She works as a freelance travel writer.
・私はコンピュータープログラマーと仕事をしている。
I work with computer programmers.

15. 楽しかった

すごく楽しかった
×We enjoyed very much.
〇We had a very good time.

「楽しい」「楽しめる」を示す表現は主に2つあり、have a~timeか enjoy~を使います。

違いは、その文に目的語があるかどうかです。

目的語があるならenjoyを使い、We enjoyed the tour of the Rhine River.(ライン川観光を楽しんだ)や We enjoyed a delicious lunch on the pier,(桟橋で美味しいランチを楽しんだ)のような言い方ができます。

つまり、「あること」を楽しんだと説明する表現です。

会話でも同じように使うことができ、Did you enjoy tour trip?(旅行は楽しかった?)、Yes, we enjoyed it very much.(ええ、とても楽しかったです)などになります。

目的語がない場合、または会話をしているお互いが了解している場合は、have a~timeが使えます。

~の形容詞を変えることで楽しさの度合いも変えられます。

have a good time(楽しい)、have a great time(すごく楽しい)、have a marvelous time(信じられないくらい楽しい)。

食事に招待してくれた人に謝意を示すときは、I had a wonderful time. Thank you very much!(とても楽しかったです。どうもありがとう)という使い方ができ、食事も食事中の会話も楽しかったという意味が伝わります。

この他、It was a pleasure to see you again.(またお会いできてうれしかった)という表現でも感謝を伝えられます。

英会話で間違えやすい表現―趣味・旅について使う表現―

英会話で間違えやすい表現―趣味・旅について使う表現―

1. 旅をする

夏には北海道に旅行する予定です。
×I’m going to trip to Hokkaido in summer.
〇I’m going to take a trip to Hokkaido in summer.

tripは名詞で「旅行」表し、Our trip to Australia was fabulous!「オーストラリア旅行は最高だった!」のように使います。

ですが動詞では、「つまずく、つまずいて転ぶ」とまったく異なる意味を持ちます

「私は旅行好きなんです」と言いたくて I like to trip.と言うと、「転ぶのが好きなんて変人だなあ」と思われてしまいますよ。

ちなみに今では動詞としての使用頻度は少ないですが、1960年代にはLSDなどのドラッグを使用した際の「トリップする、幻覚経験をする」という意味でよく使われていました。

「~に旅行する」と言うときには、take a trip to~か travel to~を使います。

I took a trip to Europe before I started working full-time.「正社員として働くようになる前にヨーロッパに旅行した」、Have you ever traveled to Hong Kong?「旅行で香港に行ったことは?」、My hobby is traveling to new places.「知らない場所を旅するのが趣味なんです」などという使い方をします。

「旅をする」という意味のjourneyは、「一定の場所への比較的長い旅」を意味します

His journey to Nepal lasted three months.「彼は3ヵ月かけてネパール旅行をした」、My journey on the Trans-Siberian Railroad became the subject of my last novel.「シベリア横断鉄道の旅が私の最新小説のテーマになった」などのように使います。

2. 出発する

金曜日の11時に出発します。
×I will start at 11:00 on Friday.
〇I will leave at 11:00 on Friday.

startのもともとの語義はbegin「始める」です。

そのため、startを用いた表現を聞いた英語のネイティブスピーカーは、他に判断する文脈がなければ、この人は「11時に何かを始めるのだろう」と思ってしまいます。

「出発する」というときに適切な表現は、leaveかdepartです。

a new startと言うと、これは「新たな出発」という意味で使えます。

ちなみに、日本語では「~から…まで」というときに、「9時から始まる」と言うように、「~から」の部分しか言わないことがありますが、英語では、from~「~から」と言った場合はto~、またはuntil~「~まで」も合わせて言わなければいけません。

また、何かが始まる時刻について言うときは、The concert starts at 7:30.のように、必ずatを使ってください。

<英語で言ってみよう>
・出張で、明後日は朝6時に発たなければいけない。
I’m going away on business the day after tomorrow and have to leave at 6:00 a.m.
・トランプ大統領は韓国を訪れるために11月7日に離日した。
President Trump left Japan on November 7th to visit South Korea.

3. 田舎(故郷)

お正月には田舎に帰るつもりなんだ。
×I’ll go to my country at New Years.
〇I’ll go to my hometown at New Years.

多くのアメリカ人は感謝祭やクリスマスに家族で集まったり、一緒に食事をしたり近況報告し合ったりしますが、引っ越しもよくしますので、子供が生まれた場所に親が住んでいないこともあります。

しかし、親がそのまま住んでいる場合でも、英語では場所ではなく、家族のもとに行くということを表現しますから、「実家」はmy parents’ home/houseという英語で表します。

日本語の「国、田舎」からcountryを連想する方は多いでしょうが、countryは「国、国家」の意味。

国の中の一地域は表しません。

I am going back to my country.と言うと、日本からシンガポールとかカナダに帰国することを連想させ、電車で国内の金沢に帰省するイメージには結びつきません。

「育ったところ」を言うなら、the place where I grew upや the city I was raisedと言います。

街について言うなら、my hometown。

go back to my birthplace「出生地に帰る」はちょっとおかしな英語に聞こえますから、I’m going back to the place where I grew up.と言ってくださいね。

「私の田舎は福島県です」は I grew up in Fukushima prefecture.です。

ちなみに I like living in the country.と言うと、「田舎暮らしが好きだ」という意味になり、「自分の故郷」という意味は持ちません。

4. 帰省する

実家に帰省した
×I came back to my family’s home.
〇I went back to my family’s home.

上記例文は、日本語で考えて英語に訳すと間違いを犯すという好例です。

「帰る」は come backだと習っていると、この例文で間違った答えを選んでしまうでしょう。

ここでポイントとなるのは、どこで、いつこの発言をしているか

今東京にいてこの前の休暇に長野の実感に帰省したのなら、comeではなく、goを使う必要があります。

自分と相手が今一緒にいて、その場所から「帰った」先について使うのが go backです。

会社を出るときに同僚にいつ戻るかを伝えるとき、例えば「3時までには戻ります」なら、I will come back by 3:00.とか I’ll be back by 3:00.と言います。

電話で話しているときのgoとcomeにはまた別の問題があります。

相手のいる場所について考え、日本語では「今行く」と言いますが、英語では相手の視点からの状況を考えて I’m coming.と言います。

これは、I’m coming to where you are.「私があなたのいる場所に来る」という意味です。

ここでもし I’m going.と言うと、相手のいる場所ではなく、どこか別の場所に行く、という意味になってしまいます。

<英語で言ってみよう>
・今日は仕事が終わったらすぐ家に帰る。
I’m going home right after work today.
・資格をとるために大学に戻った。
I went back to university to obtain a qualification.

5. 景色

電車の車窓からの景色は素晴らしかった。
×The view from the train window was spectacular.
〇The scenery from the train window was spectacular.

viewもsceneryも同じ意味ですが、風景全体、ある場所の景観について言うとき、特に見事な景色についてはsceneryを使います

車や電車で旅行をしていて目に入る風景や田舎の緑、夜景、摩天楼など感動するような景色全体をいうのです。

特に山や海や海辺など、美しいものに囲まれているときの「景色」を表すのにいちばんしっくりくるのがsceneryです。

一方のviewは、特定の場所から見える風景、高層ビルの屋上や、南の島のリゾート地にあるホテルのバルコニーから見える景色などに使います。

viewは必ずしも素晴らしい景色である必要はなく、「風景、光景」という意味合いです。

関連語のsceneは「出来事」という意味で、the scene of an automobile accident「自動車事故の現場」、a scene in a play where actors are moving and talking「役者が芝居をする舞台の一場面」などに使います。

「風景、景観」という意味では使わず、限られた状況で使います。

またview同様、よい意味だけに使うわけではありません。

<英語で言ってみよう>
・その海辺の景色は素晴らしい。
The scenery on the seashore is superb.
・自動車事故の現場は悲惨なものだった。
The scene of the car accident was tragic.

6. ~できる

12月のホノルル行きの航空券を手に入れることができた
×I could get a ticket to Honolulu in December.
〇I was able to get a ticket to Honolulu in December.

「できる」という言葉canの過去形はもちろんcould「できた」ですが、上記例文のような状況ではcouldが使えない決定的な要因があります。

それは、過去形のcouldが「実際に行動したかどうかは別として、そうする能力や機会があった」という意味を表すからです。

つまり、couldを使うと、チケットをとれたのかもしれないけど、実際にとったかどうかどうかまでは明らかではない、と受け取られる恐れがあります。

もう少しわかりやすく説明しましょう。

次の文を見てください。

I could buy a Ferrari-if I had enough money.「フェラーリだって買えるんだけどね。十分お金があれば」。

これは実際にフェラーリを買ったわけではなく、宝くじにでも当たれば買えるだろうという意味なのです。

上記例文の正解 be able to~の過去形は was able toですが、何かをするためにかなり努力した場合は manage toも使えます。

I rushed and managed to reach the station before my train departed.「急いだら電車が出る前に駅になんとかたどり着けた」というような使い方をします。

<英語で言ってみよう>
浮世絵のボストン・コレクションを東京で見ることができた。
We were able to see the Boston collection of Ukiyoe in Tokyo.

7. イメージする

船で世界一周旅行をすることをイメージできる
×Can you image going on a world cruise?
〇Can you imagine going on a world cruise?

英語のimageは名詞として使われることが最も多く、動詞としてはあまり使われませんから、「イメージする」をimageと訳すことはできません。

「イメージする、想像する」にあたる動詞は、ジョン・レノンの有名な歌を連想させるimagineです。

何かの様子を思い浮かべるときに使う言葉で、I can imagine what Dad will say when I show him my report card.「成績表を見せたらパパになんて言われるか想像がつくよ」、When I imagine New York, I think of tall buildings and lots of different kinds of people.「ニューヨークというと、私は摩天楼と大勢の多種多様な人間をイメージする」のように使います。

imageは芸術や写真に関して使う語で、Anna painted images of tropical trees on her bedroom wall.「アンナは自分の寝室の壁に熱帯植物の絵を描いた」などのように使います。

心の中で思い描いたpicture「映像」を説明するときにもimageは使えます。

My image of Ginza is well-dressed people strolling along carrying shopping bags from famous shops and stores.「私の銀座のイメージはおしゃれに着飾った人々が有名なお店の袋を持ってそぞろ歩きしているというものだ」など。

また、imagination「想像力」という語は Kelly has a vivid imagination.「ケリーは生き生きした想像力の持ち主だ」のように使います。

8. ~の後ろ

バスの後ろに乗った。
×I rode in back of the bus.
〇I rode in the back of the bus.

英語の難所の1つは定冠詞と不定冠詞ですが、この例文は間違うと笑われるケースの1つです。

in back of the busと言うと、あなたはバスに乗ったのではなくて、バスの後ろの窓を車体の外から危なっかしくひっつかんで乗っていたのか、バスの後ろを走る別の乗り物に乗っていたのかと思われるでしょう。

in the back of the busでしたら「バスの後ろの席に乗った」という意味になります。

同じく、in front of the busならバスの外。

in the front of the busなら「運転手の近くの前の席に座った」という意味です。

<英語で言ってみよう>
・皆さん、前の席に座ってください。
Would everyone please sit in the front?
・劇場の前に長い列ができていた。
There was a long line in front of the theater.
・劇場の前の席は空いていた。
There were empty seats in the front of the theater.
・渋谷のハチ公前で待ち合わせしよう。
Let’s meet in front of Hachiko at Shibuya.
・大勢の人の前で派手に転んでしまった。
I fell down right in front of a crowd of people.
・タクシーの後部座席に携帯電話を忘れてきてしまった。
I left my cellphone behind in the back seat of a taxi.

9. 開催される

私たちの次回のコンサートは、5月に開かれます。
×Our next concert will be opened in May.
〇Our next concert will be held in May.

日本語の「開く」はopenと訳されることが多いですから、openが正解だと考える方がいるのはよくわかります。

しかし、英語のopenは会議やコンサートには使いません。

ただし、「始める」という意味では使います。

The orchestra opened the concert with a piece by Mozart.「そのオーケストラによるコンサートの幕開けはモーツァルトの曲だった」と言うときのopenは「開幕する」という意味です。

ですが、日本語の「開催される、行われる」は、コンサートなどが始まる瞬間を指しているわけではないので、openは不適切

代わりに、holdという語を能動態か、受動態のbe heldで用います

会議やコンサートの主催者がわかっているときは、We will hold our next marketing event in Kobe.「私たちは次のマーケティングのイベントを神戸で開く」と言い、その出来事を強調するなら受動態を使って、The soccer match will be held in the new stadium.「サッカーの試合が新しいスタジアムで開かれる」とか、The 2024 Olympic Games will be held in Paris.「2024年のオリンピックはパリで開催される」などと言います。

<英語で言ってみよう>
トランプ大統領は明日記者会見を開く。
President Trump will hold a press conference tomorrow.

10. 試合の観衆

サッカーの試合の観衆は熱狂的だった。
×The audience at the soccer game was full of energy.
〇The spectators at the soccer game were full of energy.

「観衆」を英語で表現するときには、「見る」のがメインか、「聴く」のがメインかでポイントが変わります。

「スポーツ」は動きが多く、「見る」部分が多いため、spectatorsを使います

関連語のspectacle「スペクタクル、光景」、spectacular「壮観な、豪華ショー」も「見た目」や「目で見るイメージ」を持つ語であることからもわかるように、観客が楽しむのは「動き」です。

それに対して「コンサート、講演」など「聴く」ことへの関心が高い「聴衆」は、audienceといいます

関連語のaudio「音声、オーディオ」、auditorium「公会堂」で聞くのは演説、リサイタル、コンサート。

観客が楽しむのは「動き」というビジュアルより「音、言葉、音楽」のオーディオです。

何に注目しているかは区別せずに、ただ「大勢の人、群衆」を指すのはcrowdです。

また、以前にも説明しましたが、an audienceは「聴衆全体」の意味ですから、その中の1人は a member of the audience。

一方のspectatorは1人を表し、全体は複数形でspectatorsとなります。

<英語で言ってみよう>
交響楽団の演奏に聴衆は深く感動した。
The audience was deeply moved by the symphony’s performance.

11. 勝つ

ヤンキーズはレッドソックスに勝つよ。
×The Yankees will win the Red Sox.
〇The Yankees will beat the Red Sox.

確かにwinとbeatはどちらも「勝つ」という意味ですが、ポイントは「何に」勝つのかです。

「人やチームに勝つ」のはbeat、あるいはdefeat。

The Red Sox defeated the Yankees.「レッドソックスはヤンキーズに勝った」など。

winを使えるのはmatchやgame「試合」に勝つ場合です。

We won the game.「うちのチームが試合に勝った」のように使います。

対戦相手について言いたければ、I won the match against Elizabeth.「エリザベスとの試合に私は勝った」というように「~との試合」という形で表します。

また、日本人に多い間違いが「負ける」に関する英語。

「負けた」場合、「試合、競技」にはloseを使って、We lost our game on Saturday.「私たちは土曜日の試合に負けた」のように言うか、lose to~で「~に負ける」という使い方をします。

あるいは、具体的に誰に負けたかを表すときには、We were beaten by the Freeport team.や、We were defeated by the Freeport team.「私たちはフリーポートのチームに負けた」と言います。

<英語で言ってみよう>
・うちの学校の野球部は対戦相手に負けた。
Our school baseball team lost to the opponents.
・史子は妹に6-1、6-4で負けた。
Fumiko was beaten by her sister, 6-1, 6-4.

12. 興奮する

野球選手たちはみんなとても興奮していた。
×The baseball players were very exciting.
〇The baseball players were very excited.

excitingという言葉は日本語に浸透していますが、物事や人を形容する時に使う場合は問題ありません

It was a very exciting game.「とてもエキサイティングな試合だった」とか、It was exciting to finally visit Beijing.「ついに北京を訪れることができてワクワクした」、She is a very exciting person and I was lucky to meet her.「彼女はワクワクするような面白い人で出会えて幸運だった」など。

ですが I am very exciting.と言うと、「私は刺激的な人間です」という意味になり、自画自賛しているように聞こえます。

自分の感情について言うときはexcitedに動詞を組み合わせ、I was very excited to meet her.「彼女に会ってすごく興奮した」など言います。

excitingを使って言い換えると、Meeting her was very exciting for me.となります。

excitingとexcitedと同じような混同は他にもありますので、ここでおさらいしてみましょう。

frighteningとfrightenedについて。

上司に関して My boss is frightening.と言えば「上司が怖い」という意味。

それを I am frightening.と言うと、自分の言動が怖いというおかしな意味になります。

frightenedについては I was frightened during the earthquake.「地震の最中は怖かった」などと使います。

terrifyingとterrifiedの語法も同じです。

13. やめる

私はフィットネスクラブをやめました
×I retired from the fitness club.
〇I quit the fitness club.

英語の retire from~は、長く勤めた会社や団体を「定年で退職・引退する」の意味

My father retired from his company when he was 65.「父は65歳で会社を定年退職した」のように使い、学生が部活をやめる、主婦がパートをやめる、社会人が愛好会をやめるときには使えません。

短期間で何かの団体に所属してからやめるときに使うのはquitです。

「パート先をやめて、別の仕事を見つけました」は I quit one part-time job and found a new one.となります。

では「入社」「入会」は?

この場合はenterではなく、joinやbecome a member

She joined the company last year.「彼女は昨年入社した」、I joined BCD Bank in July and began working in the personnel department.「7月にBCD銀行に入社し、人事部で働き始めた」、He became a member of the association 20 years ago.「彼は20年前にその会に入会した」となります。

また、「~に入っています」と、今も所属を続けている状態を表す際に I am joining the Ace Tennis Club.「エース・テニスクラブに入っています」というのは間違い。

英語のjoinは1回の出来事にしか使いません。

一度入会した後、所属していることを表すのは I belong to~や I’m participating in~です。

流れを英語で整理すると、join→belong to→quitとなります。

14. 白黒

この白黒写真はすごくいいね。
×These white-and-black photos are great.
〇These black-and-white photos are great.

日本語の「モノクロ」は写真を指す場合が多いですが、英語のmonochromeはたいてい「映画かテレビの映像」を指します。

上記例文の白黒は単にどちらの色を先に言うかということです。

英語では、常にblack and whiteと日本語とは逆の順序で言います(black-and-whiteは形容詞)。

色に関する表現についてさらに説明すると、「白髪」は英語ではほとんどの場合 gray hairということにお気づきの方もいるでしょう。

偉大な作家である故司馬遼太郎は見事な白髪でしたが、ほとんどの人は白髪まじりになる程度です。

特に欧米人の白髪まじりの毛については salt and pepperという言い方をし、His beard is salt and pepper.「彼のあごひげはごま塩(白髪まじり)だ」と言ったりします。

日本人はよく「黒い目」を black eyesと言いますが、英語のネイティブスピーカーがより正確に、そしてまじめな言い方をするなら dark brown eyesという表現を使います。

それは a black eyeが人に殴られてできる「目の周りの青紫のあざ」を意味するからです。

<英語で言ってみよう>
野球のボールを顔面に受けて、目にあざができた。
I got a black eye when the baseball hit me in the face.

15. 大勢

あのイベントには大勢参加していた。
×At the event there was a big number of people.
〇At the event there was a large number of people.

英語の「大きい」はlargeとbigで表されますが、数量について言うときはlargeを使う必要があります

以下の表現を見るとわかりやすいでしょう。

a large amount of~(大量の~)、a large quantity of~(大量の~)、a large percentage of~(大部分の~)、a large volume of~(大量の~)、a large area of~(大部分の~)。

「少ない」を表すときはlittleではなくsmall。

a small amount of~(少量の~)などと言います。

程度や重要度について言うときは規模を示すのにbigを使い、It was a big surprise.(大きな驚きだった)、He’s a big eater.(彼は大食いだ)などのように言います。

<英語で言ってみよう>
・市は、公園の多数の木を切り倒した。
The city cut down a large number of trees in the park.
・学校には、子供たちが遊べる広々とした空間がある。
The school has a large open space for children to play games.
・彼をパートナーとして選ぶという大きな間違いを犯した。
I made a big mistake in choosing him as a partner.

16. お土産

ニューヨークで買ってきたお土産です。
×I brought you a small present from New York.
〇I brought you a small souvenir from New York.

国内旅行や海外旅行をして友人、家族、同僚にお土産を持ち帰る日本の慣習はとてもいいものです。

ですが、手土産を渡すときに This is a small souvenir for you.と言うと、すごく変に聞こえます。

souvenirは旅の思い出として自分に買ったものに使い、人へのお土産には使いません。

英語には適切な言葉がないため、この素敵な慣習に慣れている日本在住の英語のネイティブの中には Here’s an omiyage for you.(あなたにomiyageです)と言う人もいます。

全部英語で言うなら、Here’s a small gift for you that I picked up in Greece.(ギリシャで買ったささやかな贈り物です)、I bought you a small present from Chicago.(シカゴで手に入れたちょっとしたプレゼントを持ってきました)などになります。

いずれも、自分ではなく、相手のために何かを買ったことを表します。

<英語で言ってみよう>
・台湾で買ったお土産です。
Here’s a small gift for you from Taiwan.
・これはオランダであなたのために買ったお土産です。
This is something that I picked up in Holland for you.
・私のTシャツはホノルル土産です。
My T-shirt is a souvenir I got in Honolulu.

17. クーラー

そのホテルの部屋はクーラー完備ですか?
×Do the hotel rooms have coolers?
〇Do the hotel rooms have air conditioners?

英語のcoolerには俗語で「刑務所の独房」の意味もありますが、主要な意味は「(海辺のパーティーやピクニックなどで利用する食べ物や瓶の)保冷容器」です。

ホテルの部屋には必要ありませんね。

日本語には英語のように思える「エアコン」という外来語がありますが、英語では air conではなく、air conditionerと言います

Air conと省略すると意味が通じません。

その代わりに英語ではACという略語を使い、I’m hot. Let’s turn on the AC.(暑いからエアコンをつけよう)などと言います。

air-conditioned(エアコン付きの、エアコンが効いた)などのように形容詞も使えます。

<英語で言ってみよう>
・ありがたいことに、地下鉄は夏の間はエアコンが効いている。
Thanks goodness the subway are air-conditioned in the summer months.
・エアコンを消してもいいですか?少し寒いので。
Would you mind if I turned down the AC? I’m a little cold.
・ピクニックに行くので、ビールとコーラを何本か保冷容器に入れた。
I put several bottles of beer and some colas in the cooler for our picnic.

18. ペースアップ

5時までに終わらせたければペースアップする必要がある。
×We need to pace up if we want to finish before 5:00.
〇We need to increase the pace if we want to finish before 5:00.

日本語には「アップ」と「ダウン」を使った表現がたくさんありますが、大抵は和製英語です。

英語では「ペースアップ」は speed upとも言います

日本の高速道路ではよく「スピードダウン」するよう求める標語が掲げられていますが、英語では矛盾した表現に聞こえます。

実際には slow downと言います。

同様の和製英語に「ベースアップ」があります。

英語では raise base payです。

レベルアップは raise the levelか increase the level。

<英語で言ってみよう>
・私は英語を話す技能をアップしようとしている。
I’m trying to improve my English-speaking skills.
・うちのバスケットボールチームは、ディフェンス力をアップしようとしている。
Our basketball team is trying to take its defense to a higher level.
・あの薬を飲んだおかげで回復がスピードアップした。
The medicine sped up my recovery.

19. コンセント

携帯電話に充電できるコンセントはありますか?
×Is there a consent where I can charge my phone?
〇Is there a plug where I can charge my phone?

日本語の「コンセント」は英語の concentric plugからきているのかもしれませんが、英語のconsentには「同意、承認」の意味しかありませんのでconsentという単語で「コンセント」について尋ねても意味は通じないでしょう。

正しい英語はsocketか (electric) outletで、いずれも電気機器を電源に接続できる「コンセント」や「壁の差し込み口」を意味します。

通常の会話ならplugと言っても通じます。

動詞としては、テレビ、トースター、スマートフォンを電源に接続するときは plug~in(~を差し込む)を使います。

電源が不要になったら、unplug~(~を抜く)、remove the plug(プラグを取り外す)。

「充電する」は動詞のchargeか、recharge the batteryで表現します。

<英語で言ってみよう>
・使えるコンセントはどこかにありますか?
Is there an outlet somewhere that I can use?
・携帯電話を充電するのでコンセントが必要です。
I need a socket to charge my phone.
・ラップトップを接続して充電します。
I’ll plug in my laptop to charge it.
・他国では機器をコンセントに差し込むためのアダプターが必要だ。
In other countries, you need an adapter to plug your devices into a socket.

20. 1位

ユズルが試合で1位になった。
×Yuzuru took first prize in the tournament.
〇Yuzuru took first place in the tournament.

重要なのは「1位」と「1等賞」の違いです。

対象が何であれ、1着になった人は通常top prize(1等)をもらうので混乱を招きますが、順位を言うときはplaceを使う必要があります

したがって、金メダルは in first place(1位)の人、銀メダルは in second place(2位)の人、銅メダルは in third place(3位)の人に贈られます。

take/finish/comeを使って、take first place / finish second place / come in third (place)という言い方もできます。

上位3賞は、prize(賞)としてトロフィーや証明書などを贈られるかもしれません。

リボンの色で説明される賞もあります。

He got the blue ribbon.(彼は最優秀賞を受賞した)は競技やコンテストで「最高賞」、つまり「優勝」したことを意味します。

2位は red ribbon、3位は white ribbonで表します。

<英語で言ってみよう>
・1等賞は無料の沖縄旅行です。
First prize is a free trip to Okinawa.
・私たちのチームは400メートルリレーで5位になった。
Our team came in fifth place in the 400-meter relay.
・うちのラグビーチームが優勝した。
Our rugby team finished in first place in the tournament.
・バイオリンコンクールで親友が1位になった。
First place in the violin competition went to my best friend.

21. 自然

自然が多いところに住みたい。
×I want to live where there is a lot of nature.
〇I want to live in a natural environment.

「自然がいっぱいある」「自然が多い」などの日本語の表現をnatureという単語を使って英訳するのは困難で、Nagano has a lot of nature.などとは言いません。

英語で「自然」は a natural settingや natural beauty、the beauty of nature、natural environment、the blessings of natureなどの表現を使うか、Nagano has a lot of mountains, trees, and wild animals and plants.(長野には山や木々、野生動物、植物が多い)など、もっと具体的な表現を使って人的な活動の影響をあまり受けていない自然の美を表します

preserve and protect nature(自然を保護する)のような表現も使えますが、自然保護について言うなら、natureよりenvironmentのほうが好まれます。

<英語で言ってみよう>
・その街の自然(環境)は年々、失われつつある。
The city is losing more of its natural environment year by year.
・東京には明治神宮周辺のように自然に囲まれたちょっとしたスポットがある。
There are little pockets of nature in Tokyo, like the area around Meiji Shrine.
・エリザベスは、自然の美しさに囲まれたイギリスの田園地帯で育った。
Elizabeth grew up in the English countryside, surrounded by the beauty of nature.

22. 最近

最近は、海外旅行は一般的になっている。
×Recently it’s common for people to travel abroad.
Nowadays it’s common for people to travel abroad.

「最近」と聞くと、ほとんどの人がrecentlyを思いつくかもしれませんが、recentlyには決まり事があります。

recentlyで表現される「最近」は、近い過去のある時点のこと、または、近い過去から現在までのことを指すのです。

例文は「最近」のことを現在形で表しているので、nowadaysが適切です。

<英語で言ってみよう>
・若い頃はよく飲んだものだが、最近は夕食時にワインを1杯飲むだけだ。
When I was younger I drank a lot, but nowadays I have just one glass of wine with dinner.
・最近は、国際電話料金も安くなってきている。
Nowadays it’s cheaper to make international phone calls.
・最近、彼女に会った?
Have you seen her recently?
・最近、アパートの家賃が急に上がってきている。
Recently apartment rents are rising quickly.
・最近は皆、ポリ袋を使わないようになってきた。
In recent years people are avoiding using plastic bags.

23. イギリス

イギリスではエディンバラに行ってきた。
×In the England, I visited Edinburgh.
〇In the United Kingdom, I visited Edinburgh.

日本人では、「英国」といえばEnglandを思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、Englandはイギリスの「イングランド地方」しか指していません

Edinburghはイギリスにありますが、Englandではなく、Scotland(スコットランド)にあります。

イギリスという国の正式名称は、the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland(イギリス連合王国および北アイルランド)で、大抵は略して the United Kingdomか、または the U.K.と呼ばれています

Great Britainも正しい呼び方です。

<英語で言ってみよう>
・イギリスの首都はロンドンだ。
The capital of the United Kingdom is London.
・イギリスにいた頃、リバプールを訪ねた。
We visited Liverpool when we were in the U.K.
・今年の夏はイギリスとアイルランドに行く計画を立てている。
I’m planning on visiting the U.K. and Ireland this summer.
・イングランドからスコットランドに列車で旅すると景色が実に見事だ。
The train ride from England to Scotland is really scenic.

24. ~するようになる

最近ワインが好きになった
×I became to like wine recently.
〇I began to like wine recently.

becomeを辞書で引くと「~になる」とあり、I became to like wine recently.のようなフレーズも口に出すと、しっくりきてしまう気がするかもしれません。

しかし、becameの後にはto不定詞はこないのが決まりで、She became a doctor.(彼女は医者になった)のように名詞、または形容詞がきます

「~するようになる」には、begin to~、もしくは begin~ingを使います。

あるいは、「だんだん~するようになった」という経過を強調したければ、come to~が適当です。

<英語で言ってみよう>
・ヘレンは新しい仕事を探さなくてはと思うようになった。
Helen began to think that she should find a new job.
・彼は卒業後、英語がいかに大切か気づくようになった。
After graduation, he began to realize how important English really is.
・連日の雨のせいで気分が滅入ってきた。
Because it rained every day, I became depressed.
・やっと納豆が好きになった。
Eventually, I came to like natto.
・私たちは今は退職したので前より長い休暇をとれるようになった。
We’ve begun to take longer vacations now that we are retired.
・退屈するようになったら電話してね。
If you become bored, give me a call.

25. ベスト

サンフランシスコはアメリカの都市ベスト5に入っている。
×San Francisco is in the “Best Five” cities of the U.S.
〇San Francisco is in the “Top Five” cities of the U.S.

日本語ではよく「ベストテン」などとランキングをすることがありますが、英語ではこの場合の「ベスト」をtopで表現するのが一般的です。

ポピュラーミュージックの American Top 40などが好例ですが、これは「良し悪し」よりも「売り上げの上下」で判断するからでしょう。

自分の好みでランク付けするときは、favoriteを使うと正しく伝わります。

例えば、「私の好きなレストランベスト3」と言いたければ my three favorite restaurants、「私の嫌いなレストランワースト3」なら my three least favorite restaurantsと表現します。

<英語で言ってみよう>
・そのアルバムは店の(売り上げ)ベスト40に入っている。
That album is on the “Top Forty” list at the store.
・アメリカで人気のあるスポーツのベスト3は、フットボール、バスケットボール、野球だ。
The top three sports in the U.S. are football, basketball and baseball.
・アルベルトカフェは美味しいレストラン10軒のうちに入る。
One of the ten best places to eat is Alberto’s Cafe.
・京都を訪れるのにベストの時期は早春だ。
The best time to visit Kyoto is early spring.

英会話で間違えやすい表現―友達に使う表現―

英会話で間違えやすい表現―友達に使う表現―

1. どうしたの?

どうしたの?
×What’s wrong with you?
What’s wrong?

What’s wrong?は、相手が具合が悪かったり、困っていたり、落ち込んでいるように見えるため、あなたが心配していることを表しています。

What’s wrong?は、相手に悪影響を及ぼすことが起きたように思えるので、体調や気持ちを尋ねて手を貸そうかと意思表示している表現なのです。

例えば、友達の顔色が悪かったら、What’s wrong? You don’t look well.「どうしたの?具合悪そうだけど」と言ったりします。

この場合、What’s the matter?も使えます。

What’s wrong with you?も同じように見えますが、単に with youを加える(そして、イントネーションをわずかに変える)ことによって、意味合いがまったく変わり、相手を批判しているニュアンスが生まれます。

相手が何かバカなことや失礼なこと、または社会的に不適切なことをしでかしたか、しているとあなたは思っている、という意味になります。

What’s wrong with you?は問いかけではありません。

相手を気遣っているのではなく、非難しているのです。

つまり、「なんでそんなとんでもないことやってるの?」という意味になります。

What’s the matter with you?も同じ意味になりますので、注意してください。

<英語で言ってみよう>
どうかしてるんじゃないか?なんてことしてるんだ。
Is there something wrong with you? What’s got into you?

2. ウソ~

ウソ~!
×You’re a liar!
〇You’re joking!

「ウソばっかり」という日本語のニュアンスに比べて、liarは相手を強く非難するニュアンスがある語です。

英語のliarを使うと、相手を侮辱したり、けんかを売ったりしているように聞こえます

つまり、liarまたはlieは、日本語の「ウソ!」より強力で、攻撃的な言葉なのです。

子供たちの間、あるいは親しい若者同士で使うことはあっても、あまり聞こえがよくないので、大人は絶対に使ってはいけません。

いくら親しい間柄でも、You’re a liar.と言えば、相手がその言葉を、真に受けて腹を立て、友人関係にひびが入る可能性があります。

相手の言っていることを疑っているときに安心して使える表現は他にあります。

例えば、「冗談でしょう」という意味合いなら You’re kidding.、あるいは簡単に I don’t believe you.でもOKです。

また、日本語の「ウソ!」「ウソでしょう」が意味するのは「そんなこと冗談でしょう?」ですので、You’ve got to be kidding!「冗談だろ!」を使うといいでしょう。

その他にも使える表現を以下に紹介しますので、使ってみてください。

・No kidding!
・Are you kidding?
・You must be kidding.
・You must be joking.

3. ~しよう

ショッピングしよう。
×Let’s shopping.
Let’s go shopping.

英語のlet’sは「~しましょう」を表すとても便利な表現ですが、厄介な問題があります。

「~しましょう」は「ハイキング」や「ショッピング」「ボーリング」などにくっつけて使うことが多い表現ですから、日本人は英語の名詞にも同じようにlet’sを直接くっつけがちですが、それは間違い。

let’sの後には go hikingや go shopping、go bowlingとgoが必要になります。

Let’s play tennis/catch/chess.「テニス/キャッチボール/チェスをしよう」のようにplayを使うものもあります。

また、日本人はlet’sが let usの意味であることを忘れがちなため、Let’s go shopping with me.「私と買い物に行きましょう」という間違った言い方をすることがあります。

しかし、英語のlet’sはすでに話し手を含んでいるので、Let’s go shopping.で十分なのです。

何かをすることを提案する言い方には他に、How about~?もあります。

<英語で言ってみよう>
・明日は休みだから、今夜は外食しようよ。
Tomorrow is a holiday, so let’s go out to dinner tonight.
・金曜日、仕事帰りに時間があるならパブに寄ってかない?
If you are free on Friday after work, how about dropping by a pub?

4. 約束をする

友だちと映画を見に行く約束をしてるんだ。
×I have a promise to go to a movie with my friends.
〇I have a date to go to a movie with my friends

日本人は「約束」を英訳する場合によくpromiseという語を思い浮かべるため、上記例文のような文章を混同するのでしょう。

promiseはふつう、I promise to take you to Disneyland during the holidays.「休みの間、ディズニーランドに連れて行くことを約束するよ」のように動詞として使います。

または、名詞としてmake a promise「約束する」という言い方をし、We made a promise to meet ten years after our graduation day.「卒業した日の10年後に再会する約束をした」などのようには言いますが、have a promiseという言い方は絶対にしません

agree to do~「~することに同意する」という言い方ならできます。

dateという語に引っかかりを感じるのは、「恋人とのデート」を連想するせいかもしれませんね。

ですが、dateという言葉は、友達同士のちょっとした約束、一緒に食事に行くとか飲みに行く約束などにも使えます

「(ビジネスの会合などの)約束」にはappointmentを使い、I have an appointment with~.「~とお約束しております」などと言います。

「彼女と約束している」と言うときに、I have an appointment with my girlfriend.と言うと、なんだか普通じゃない関係のようです。

病院や歯科医院の「予約」にもappointmentは使えます。

ただし、reservationsは「ホテルやレストランの予約」にしか使えません。

5. けがをする

彼は自転車から転げ落ちて、けがをした
×He was wounded when he fell off his bike.
〇He was injured when he fell off his bike.

「けがをする、負傷する」に当てはまる英語はいくつもありますが、選ぶポイントは文脈です。

woundという語は銃やナイフによるけが、戦闘による負傷を連想させ、He was wounded by a gunshot in the battle.「彼は戦闘中に銃撃されて負傷した」のように使います。

一方のinjureは、スポーツの試合中のけがとか、道路の縁石につまずいて足首を捻挫するような日常的なけがをイメージさせ、He was injured when an opponent knocked him down.「彼は対戦相手にノックダウンされてけがをした」のような言い方をします。

さらに、よく使うinjureのもう1つの語法についてもぜひしっかり頭に入れてください。

He injured himself running the race.「彼は、レース中に転倒してけがをした」。

これは、誰かのせいではなく自分の行為が原因でけがをしたという意味です。

He hurt himself when he fell on the street.「彼は道で転んでけがをした」というのも同じような表現です。

誰かが凍った道で転んだのを見かけて気遣いを示す場合は、Are you hurt?「けがはない?」と声をかけましょう。

<英語で言ってみよう>
棚から箱が頭に落ちてけがをした。
I hurt myself when a box fell off the shelf onto my head.

6. 困る

困ったことがあれば、言ってね。
×If you are in trouble, please let me know.
〇If you have a problem, please let me know.

be in troubleと get into troubleはふつう、法律や規則を破ったとき、罪を犯したとき、何らかの理由で絶望的な状況にあるときに使います

その状況に対して他の人が怒ったり、罰を与えようという気持ちを持つくらいの場面で使うのです。

例えば、My girlfriend saw me holding hand with another girl, and I am in really big trouble.「他の女の子と手をつないでいるところを彼女に見られちゃって、すげー困ったことになったよ」というような言い方をします。

それに対して、よくあるような困った状況、特に、意図せずに自分で困った状況を引き起こしてしまったときは have a problemを使います

鍵を忘れてしまって家に入れないというときは、I have a problem, because I forgot my house key.「家の鍵を忘れてきちゃって困ってるんだ」というように言います。

では、就職先が見つからない大学生の場合は?

エントリーシートを山ほど書いていくつも面接を受けたのにまだ内定がもらえない、そんなときは次のどちらの表現を選びますか。

(1)I have a problem because I can’t find a job.
(2)I am in trouble because I can’t find a job.

自分に重大な落ち度があって今の苦しい状況を招いたわけではないのですから、正解は(1)です。

7. ~に強い

彼女は算数に強い
×She is strong at mathematics.
〇She is good at mathematics.

「~に強い/弱い」を英語でstrong/weakで表すと、ネイティブスピーカーにもだいたいの意図は伝わるでしょうが、確実には伝わりません。

適切な英語の表現はbe good at~「~が得意」か、be poor/bad at~「~が不得手」です。

特別な技術を持っている人について言うときはMaria is really good at computers.「マリアはコンピューターに強い」と言いますが、これはコンピューターの扱い方やソフトウェアの使い方、トラブルの解決方法をよく心得ているという意味です。

何かが不得手な人に対しては、He’s bad at dealing with computers.「彼は客のあしらいが下手だ」とかShe’s not very good at keeping records.「彼女は帳簿をつけるのがあまり得意ではない」などという言い方をします。

<英語で言ってみよう>
・トラヴィスは昔から外国語に強い。
Travis has always been good at foreign languages.
・簡単なカメラでも私は写真を撮るのが下手くそだ。
I’m no good at taking photos, even with a simple camera.
・最近の若者は自己主張がうまい。
Nowadays young people are skillful at asserting themselves.

8. 病気

《風邪で休んでいる人について》彼は病気で、休んでいます。
×He’s out due to an disease.
〇He’s out due to an illness.

illnessもdiseaseも確かに「病気」を意味しますが、この2つの英語には性質上の違いがあります。

誰かがillnessかsicknessで会社や学校を休んでいるなら、数日間寝ていれば回復するでしょう。

He’s ill.とか She’s sick.と言ったときも同様で、それほど深刻な状況ではないのであまり心配する必要はありません。

しかし、diseaseと言うとはるかに深刻です。

命にかかわる病気の場合もあり、heart disease「心臓病」、mad cow disease「狂牛病(BSE)」、cancer「がん」、Alzheimer’s disease「アルツハイマー病」などに使う言葉です。

深刻なニュアンスを持つ語であるため、diseaseは風邪や腹痛には使いません

influenza「インフルエンザ」を英語ではthe fluと縮めて、I have the flu.「インフルエンザにかかった」などと言います。

すぐに元気になりそうな人には、He will be over his sickness and back to work in two o three days.「彼は2、3日もすれば回復して仕事に復帰するだろう」という言い方をします。

<英語で言ってみよう>
・食べたもので具合が悪くなった。
Something I ate made me sick.
・糖尿病は重大な病気だ。
Diabetes is a serious disease.

9. 黒人

ジョンは黒人です。
×John is a Negro.
〇John is an African American.

多国籍・多民族国家であるアメリカには、残念ながら昔も今も偏見と差別があります。

公民権運動は、黒人に対する不平等の是正に少し貢献しましたが、英語には大きな影響を及ぼしました。

表面的ではあっても、黒人に対する差別的な呼称を改める運動が盛んになり、デリケートな問題でもありますので、ぜひ現代の表現を身に付けていただきたいと思います。

日本語では簡単に「黒人」という言葉を使いますが、英語ではこれまでいろいろな言い方をしてきました。

昔、最も「丁寧な」表現とされていたのはNegro、そして総称的に colored peopleという表現が使われるようになりましたが、これらはあまり好まれなくなっていきました。

1960年代には Afro-Americanが使われていましたが、今はほとんど消えてしまった表現です。

アメリカ英語で最大の蔑称であるnigger、これは絶対に口にしてはいけない言葉です。

現時点では、African Americanや black American、またはblackは使っていいことになっています。

「白人」はどうでしょう。

Caucasianという語は徐々に消えてきて、その代わりに一般的になっているのはwhiteです。

「アジア系アメリカ人」を指すOrientalという語は嫌われ、Asian Americanが一般的になりました。

「日系アメリカ人」はもちろん、Japanese Americanで問題ありません。

10. ~のほとんど

私の友達のほとんどがテニスをします。
×Almost my friends play tennis.
Almost all my friends play tennis.

多くの日本人は「ほとんどの~」と聞くと、most of~「大部分の~」あるいはalmostを思い浮かべるでしょう。

しかし、英語ではmostよりalmostのほうが「より多くの」を指しますので、「ほとんどの~」を表すのはalmostのほうが適切です。

ただし、almostは副詞ですから、直接名詞を修飾することができません

almostの後ろには形容詞や副詞を使いますので、形容詞とのコンビネーションとしてalmost allや almost everyという表現をよく使います。

all of my friends「私の友達みんな」という表現を「ほとんどみんな」と言い換える場合は、almost all of my friendsとなります。

また、副詞のalwaysにくっつけて、almost always「ほとんどいつも」という表現も使えます。

almostは何かが「ない」ときにも使えます。

「ほとんどない」という場合は、almost noか almost neverという表現をします。

<英語で言ってみよう>
・うちではほとんど魚料理はしません。
I almost never cook fish at home.
・冷蔵庫に野菜はほとんどない。
There are almost no vegetables in the refrigerator.

11. 数人の~

友達は数人います。
×I have some friends.
〇I have several friends.

日本語の「いくつかの~」や「数人の~」を英語にするときは注意しなければいけません。

someとseveralは基本的には同じ意味ですが、語法が異なるからです。

誰かが I have some friends.と言うと、ネイティブスピーカーならその人のことを気の毒がるでしょう。

その人が言い訳がましく、自分は孤独な人間ではないけれど友達くらいいますよ、と主張しているようにとれるからです。

someは、何かを持っていること自体を強調する言葉なのです。

I have several friends.のように言うと、普通の幸せな人という感じがします。

話し手の友達は1人ではなく、幸せなことに少なくとも2、3人いる、というニュアンスがあるからです。

ですから、「このガイドブックではレストランがいくつかのタイプに分類されている」と言うときに In this guidebook, restaurants are classified into some types.と言うととても変です。

someという語からは何も伝わりません。

restaurants are classified into typesとだけ言うか、several typesと言えばずっとよくなります。

同じような問題に a fewと quite a fewがあります。

数が多いのはどちらですか?

それは後者。

quiteはふつう、very「とても」を意味しますから、very few「ほとんどない」と勘違いする方がいるかもしれませんが実際は逆。

このquiteは、数がnot small「少なくない」ことを強調しています

12. 聞く

あなたの話を聞いていなかった。
×I didn’t hear what you said.
〇I wasn’t listening to what you said.

日本語では、耳に聞こえる音声は一般的に「聞く」で表現されますが、英語ではその過程におけるいくつかの要因で区別します。

hear(聞く)できなかったとすれば、一般的に、騒がしかったか、何か他のことに注意をとられていたかで相手の音声を文字通り理解できなかったことを意味します

一方、listen to~(聴く)はまったく異なり、「何かを注意深く聴く」ことを意味します

例えば、地下鉄で大勢の人が話をしていたり、騒々しかったりする様子を通常hearすることはあっても、話の内容を listen toすることはありません。

<英語で言ってみよう>
・母の愚痴を聞くが、内容まで聴いているわけではない。
When my mother complains, I hear her, but I don’t listen to what she says.
・X JAPANの音楽を聴くのはすごく楽しかった。
I really enjoyed listening to X JAPAN’s music.
・周りがうるさすぎて列車の遅延に関するアナウンスが聞こえなかった。
It was too noisy to hear the announcement about the train delay.
・彼らが話しているのは聞こえたが何語で話しているかはわからなかった。
I heard them speaking, but couldn’t guess what language they were using.

13. 大文字

自分の名前を大文字で書いてください。
×Please write your name in large letters.
〇Please write your name in capital letters.

まず、「字数」と「語数」と言うときの「字」と「語」の違いを明確にしましょう。

英語で「250字」は、character(s)を使って 250 charactersと言います。

250 wordsではありません。

英語やフランス語など大半の欧米語の場合、A4用紙の語数は通常250 words前後で、一般的に文字カウントはwords(語数)で行い、characters(字数)では行いません。

一方。日本語の場合はcharacters(字数)で数えます。

「大文字」と「小文字」は、印刷工が2種類の金属の活字を使っていた昔の言葉に由来します。

capital letter(大文字)はAのような字、small letter(小文字)はaの字を指します。

また、ABC…のような「大文字」を示す uppercase letter、abc…のような「小文字」を示す lowercase letterという語もいまだに使われます。

<英語で言ってみよう>
・大文字で名前を書いてください。
Please write your name in uppercase letters.
・ブロック体で空欄を埋めてください。
Fill in the blanks using block letters.
・宿題として日本語で250字の作文を書いてください。
Write 2 25-character essay in Japanese for homework.
・日本語の新聞を読むには数千字を知っておく必要がある。
You need to know several thousand characters to read a Japanese newspaper.

14. テンションが高い

彼女は明日試合を控えているのでテンションが高い
×She has a game tomorrow, so she is high tension.
〇She has a game tomorrow, so she is very excited.

日本人は「テンションが上がってきた」「ハイテンションだよ!」などの表現をよい意味で使っているようですが、英語のtensionは「不安、ストレス、不快感、緊張」など、否定的なものに使います

例えば、非常にストレスの多い議論が続く会議を表すのに The room is filled with tension.(部屋に緊張感が満ちている)と言ったりします。

重要なプレゼンをしなければならない女性が非常にナーバスになっていたら、She felt a lot of tension before her presentation.(彼女は自分のプレゼン前に非常に緊張していた)などと言います。

「興奮」をいい意味で伝えたいときには、hyperやexcited、enthusiasticという語を使います。

<英語で言ってみよう>
・娘は、バンドでドラムを演奏しているときはテンションが高い。
My daughter gets hyper when she is playing the drums with her band.
・2019年のラグビーワールドカップ日本大会ではみんなテンションが高かった。
Everyone was enthusiastic about the World Cup Rugby tournament in Japan in 2019.
・仕事の緊張をほぐすために毎日運動するようにしている。
I try to get daily exercise to get rid of tension from my job.

15. 貸す

私のラップトップを貸してあげる。
×I’ll borrow you my laptop.
〇I’ll lend you my laptop.

borrow(借りる)とlend(貸す)はたいてい対で覚えるため、こんがらがってしまうときがあります。

アメリカ人との会話で、I’ll lend you mine.(私のを貸してあげる)と同じ意味で You can borrow mine.(私のを借りればいいよ)などという表現を聞くと、ますます混乱してしまうかもしれませんが、May I borrow~?(借りてもいいですか?)や Could you lend me~?(貸してくれますか?)といった役立つフレーズを繰り返し練習して、それぞれの単語のイメージをつかんでください。

ちなみに「レンタカー」のrentは、「料金を支払って借りる・貸す」という意味です。

<英語で言ってみよう>
・辞書をちょっとお借りできますか?
Would you let me borrow your dictionary for a few minutes?
・今日は自転車を貸してくれてありがとう。
I appreciate your lending me your bicycle today.
・親友が新しい事業用の機器を買うお金を貸してくれた。
A good friend lent me money to buy some equipment for my new business.
・今日の昼食代に借りてたお金を返すね。
Here’s the money I borrowed from you for lunch today.

16. 常識

彼らの電撃結婚は常識だよ(皆が知っている)。
×Their sudden marriage is common sense.
〇Their sudden marriage is common knowledge.

common senseはよく「常識」と訳されますが、これは厳密には「人生の経験から身に付けた判断力、分別」の意味です。

これに対し、「誰でも知っている知識としての常識」は、common knowledge(周知の事実、知識)と表現するのが適切です。

いずれにしても、「常識」と言えば common senseしか頭にインプットしていない人は、知識の入れ替えが必要です。

ちなみに、入社試験などで行われる「常識テスト」は、a general knowledge testと言います。

<英語で言ってみよう>
・彼には常識が全然ない。
He completely lacks common sense.
・道路の真ん中を歩くのは常識に反している。
Walking in the middle of road goes against common sense.
・彼が今年退職するのはみんなが知っている。
It’s common knowledge that he is retiring this year.
・彼女が選出されるのは常識だ。
It’s common knowledge that she will be elected.
・ジムにはほんの少し常識がない。
Jim hasn’t a bit of common sense.

17. 夢を見る

昨夜、夢を見た
×Last night I saw a dream.
〇Last night I had a dream.

「夢を見る」を直訳すると see a dreamですが、英語では普通、have a dreamと言います。

I had a dream.と過去形で使われることが多いですが、キング牧師は1963年に演説の中で I have a dream.(私には夢がある)と現在形で使いました。

これは、「理想、期待」といった意味で使われています。

また、aboutを使って、I had a dream about my brother and sister.(私は弟と妹の夢を見た)のように、夢の内容について言い表すこともできます

さらに、dreamを動詞として使って、I dreamed we were on a boat together. (Then I dreamed) We were swimming.(私たちが一緒に船に乗っている夢を見たよ。それで泳いでいたよ)のように、夢について長く話すこともできます。

<英語で言ってみよう>
・ハワイの海辺にいる夢を見た。
I had a dream about being on the beach in Hawaii.
・故国の夢は見ますか?
Do you ever dream about your home country?
・アンには1年間外国に行きたいという漠然とした夢がある。
Ann has a vague dream of going abroad for one year.
・昨夜ひどい夢を見たせいで今ぐったりしてる。
I had a bad dream last night, so I’m really tired now.

18. とてもユニーク

メアリーはとてもユニークな人だ。
×Mary is a very unique person.
〇Mary is a unique person.

日本語でもよく使われるuniqueについては覚えておいてほしいことがあります。

英語のuniqueは、「(それ自体で)1つしかない」という意味なので、veryやmore、the most、ratherなどの「比較する」語を付け加えることはできません

ネイティブの会話にも、very uniqueや the most uniqueという表現が出てくることがありますが、こういう使い方は間違っていると指摘する人も多いです。

uniqueの意味をさらに強調したい場合は、truly uniqueや absolutely unique、quite uniqueなどと言うといいでしょう。

同じような単語に、「素晴らしい」という意味のwonderfulやexcellentがあります。

これらも同じく、意味を強めたいときにはveryではなく、absolutely wonderful、particularly wonderful、truly wonderful、truly excellent、simply excellentのように言います。

<英語で言ってみよう>
・マヤ族のかごのデザインは本当に独特だ。
Mayan basket designs are truly unique.
・京都への訪問はとても素晴らしかった。
Our visit to Kyoto was absolutely wonderful.

英語で間違えやすい表現―ビジネスで使う―

英語で間違えやすい表現―ビジネスで使う―

1. ~なら都合がいい

金曜日なら都合がいいです。
×I am convenient on Friday.
〇Friday is convenient for me.

日本語は主語がなくても文章が成立するのに対し、英語はもちろん主語を必要としますから、この問題のような英訳に戸惑うのは当然です。

convenientは「(人にとって)~は都合がいい」という意味の形容詞で、「もの、時期、出来事、場所」などに使い、主語に「人」がくることは絶対にありません

「人」と一緒に使うときは~is convenient for me.と表現します。

for meを省略しても、意図は聞き手に伝わります。

人に都合を尋ねるときは、Is 11:00 a.m. convenient for you?「午前11時なら都合がつく?」などと言います。

それに対しては Yes, that would be fine.「それで問題ないよ」とか、I’m afraid that’s not convenient.「あいにく都合がつきません」などと答えます。

availableという語も使えます。

これは、その人が忙しくなくて話をしたり特別な用事をする時間があるという意味の語で、Are you available on Friday morning to help deliver these boxes?「金曜の午前中にこの箱を運ぶのを手伝ってくれる時間はある?」などのように使います。

ですが、Are you available?とだけ聞くのはマナー違反。

頼みごとをしたり何かに誘うときはいつでも、何を頼むのか、何に誘うのかを真っ先に説明してから相手の都合を聞いてくださいね。

2. ~はきついです

月曜日はきついです
×I am very hard on Monday.
〇Monday is very hard on me.

日本語はこの文のように「誰についての話」なのかを表す主語が抜けた表現が多く、文脈で意図は何となく伝わりますが、英訳する場合は「なんとなく」の部分をはっきりさせる必要があります。

英語では、非常に努力を要することや面倒できついことに自分が直面しているときは「私」を主語としては使いませんので、I am very hard.と言ってもまったく意味が通じません。

主語には、itや「もの」がきます。

「英語は私にはとても難しい/易しい」は English is very hard/difficult/easy for me.または For me, English is very~.。

同じように、「つらいです」も I am hard.や I am tough.とは言いません。

I am tough.だと「僕は粘り強い」という意味になります。

では、I am difficult.はどんな意味になるでしょう?

答えは、「私は気難しい人間だ」。

もしかしたら周りの人からそう思われているかもしれませんが、あまり自分の方から宣言したくはないものですね。

<英語で言ってみよう>
シカゴのホテルの予約をとるのは大変だった。
I found it hard to get hotel reservations in Chicago.

3. ~するつもりだ

会議に出席するつもりだ
×I will attend the meeting.
〇I am going to attend the meeting.

本来の出来事すべてを表す単語はwillで間違いないと思っている方は、その考えを改めてください。

未来の自分の予定について話すとき、ネイティブスピーカーなら I am going to~.という言い方をする可能性がずっと高いのです。

それは、前もって予定を立てている、というニュアンスがこの表現にはあるからです。

休日の前に旅の計画を立てているなら、その場合はwillでは不適格。

I’m going to go to the party.「私はパーティーに行く予定です」と言うとすでに行くことを決めているという意味になりますが、I will go to the party.だと絶対に行くと決めているわけではありません。

他の人について、Bryan will attend the conference.「ブライアンは会議に出席するだろう」と言うとさらにややこしい問題が起きます。

誰かが未来に行うかもしれないことをwillで表現すると、(1)あなたがその人の代わりに決定する立場にいる、(2)あなたが人に何かを強制的にやらせる、というように聞こえます。

いずれも望ましい表現ではありません。

この場合は、I think he will make a presentation.とか I’m not sure, but he may make a presentation.「彼がプレゼンすると思う」と前置きすると、ずっとよくなります。

<英語で言ってみよう>
来月、同窓会に出席するつもりだ。
Next month I’m going to attend the alumni meeting.

4. ~はありませんか?

質問はありませんか
×Don’t you have any questions?
Do you have any questions?

日本語では、否定形で相手に尋ねるほうがより丁寧とされています。

つまり、「~はありますか?」より「~はありませんか?」のほうが礼儀正しい表現だと考えられていますよね。

しかし、英語では、こうした否定形はほとんど使われません

上記例文では、Don’t you have any questions?はむしろネイティブスピーカーにとっては「質問は何もないのか?」と責められていたり、圧力をかけられていたりするような感じがして、ぶしつけで脅迫めいて聞こえます

日本語とはニュアンスが正反対ですから、日本語の発想をそのまま英訳すると困ったことになります。

会議やプレゼンの終わりに質問の有無を尋ねるなら、「どなたか質問はありませんか?」と直訳するのではなく、Do you have any questions?、Does anyone have any questions?と言いましょう。

同じく、Won’t you~?や Can’t you~?を使うときも要注意。

Won’t you help me carry these?と Will you help me carry these?はどう違うでしょう?

後者は丁寧なお願いですが、前者は「これを運ぶのを手伝ってくれてもいいんじゃない?」と責めているような響きがあります。

Can’t you help me carry these?も同じくらい礼を欠いた言い方です。

5. ~していただきたい

推薦状を書いていただきたいのですが。
×I want you to write a letter of recommendation.
I’d like you to write a letter of recommendation.

頼みごとをするとき、つまり「何かが欲しい」ときに、たいていのアメリカ人は I want~.は使いません。

ぶしつけでわがままに聞こえるからです。

直接的すぎるし、命令している感じがあり、何より「子供っぽく」聞こえます。

目上の者が目下の人に使うことがあったとしても好ましくありません。

1人の大学4年生が私のところに来て I want~.の表現を口にしました。

日本語で話すときには礼儀正しい学生であることがわかっていたのですが、それでもこんな言い方をされて私は一瞬「なんだと!」という気持ちになりました。

彼はまず日本語で言いたいことを考え、「~をしてほしい」という内容から間違った英語表現を選んでしまったのでしょう。

相手が目上でも目下でも丁寧な表現を使うべきですから、何かが欲しいときは I’d like~.、何かをしてほしいときは I’d like you to~.か I’d like to ask you to~.を使いたいものです。

また、レストランのウェーターにぶっきらぼうに接するのはアメリカではマナー違反。

ウエータ―やウエートレスに対しても、I’d like a salad and fried chicken, please.「サラダとフライドチキンをお願いします」とか、I believe I’ll have~, please.「~をいただきます」を使いましょう。

けっして I want~.ではなく!

6. 残業する

昨夜は残業しなければならなかった。
×I had to do overwork last night.
〇I had to work overtime last night.

日本語には英語のoverwork由来の「オーバーワーク」という外来語がありますので、既定の終業時間を過ぎて働くことを表す英語はoverworkでいいだろうと考える方がいるかもしれません。

しかし英語で「残業する」は work overtimeと言います

overworkは「働きすぎる」という意味です。

overtimeが名詞の働きをする場合は「超過勤務手当」を意味します。

My overtime pay helped buy a digital camera.「残業代が出たのでデジタルカメラを買う足しにできた」というように使います。

最近は英語に取り入れられる日本語も増えてきました。

karoshiは death from overwork、文字通り日本語の「過労死」です。

英語圏の新聞ではkaroshiが注釈付きで取り上げられ、日本で生まれた現象だと説明されています。

これが世界的な現象にならないことを願いたいものです。

ちなみに「アルバイト」の起源はドイツ語のArbeit。

英語はふつう a part-time jobと言います。

この英語は日本語で言う「パート」も指しますが、日本語の「アルバイト」と「パート」の違いは私にはよくわかりません。

<英語で言ってみよう>
彼女は派遣社員なので他の社員より勤務時間が短い。
As she is a temp-staff worker, she has shorter hours than other employees.

7. 真夜中

真夜中ごろ、職場をあとにした。
×I left my office in the middle of the night.
〇I left my office around midnight.

日本の飲食店の看板にはよく閉店時間が12:00 p.m.とか12:00 a.m.と書かれていますが、このような表現は実際にはありえません。

1日に12:00は2回ありますが、後ろにはp.m.もa.m.もつかないのです。

正しく書くなら、12:00 noonか12:00 midnight。

a.m.はラテン語で「正午の前」を意味し、p.m.は同じくラテン語で「正午の後」を表します。

noonとmidnightは「~時」という時間を分割した1点を表し、時間帯は表しません。

ですから12時という瞬間を示す場合は、at noonやat midnightと言います。

around midnightと言えば、大体午後11時半から午前12時半の間です。

in the middle of the night「深夜に」が何時を示すかは人それぞれですが、一般的には人が寝ている夜遅い時間、夜中の2時から3時までの間。

この時間帯に電話をかけたら相手はきっと腹を立てるはずです。

泣いている赤ちゃんの世話をするのに起き出す親なら怒ることはないでしょうが、それでも元気よく飛び起きることはないだろうという時間帯です。

軍隊は別として、ほとんどの欧米人は24時間単位でスケジュールを表すことがないので、日本で目にする13:00とか27:00といった表現はしません。

スケジュール帳にはa.m.やp.m.と書いてあるか、p.m.の時間が太字で印刷されています。

ですから、英語のネイティブスピーカーにI will meet you at 13 o’clock.と言ったりしないようにしてくださいね。

8. 休みをとる

明日は休みをとります。
×I’ll take a holiday tomorrow.
〇I’ll take a day off tomorrow.

holidaysは働く必要のない日のこと。

個人的な出来事ではなく、「大勢の人にとって休みになる日」のことです。

a national holiday「祝日」だったり、Founders Day「創業記念日」などの a company holiday「会社の休日」だったり、とにかくその団体に所属する全員の仕事や学校が休みになる日を指します。

アメリカの休日には、Labor Day「労働者の日」(9月の第1月曜日)、Thanksgiving Day(11月の第4木曜日)などがあり、通常は銀行や企業も休みになりますが、地域によってお店は開店していたり休業していたりします。

一方、take a day offは、他の人が働いている間に自分1人が休みをとること

take a day offという場合、病欠として風邪を治すか病院に行くか、またはずる休みして過ごす人もいるでしょう。

たいていの会社では社員に a holiday with pay「有給休暇」を付与し、社員は一度に1日、2日、あるいはまとめていっぺんに休みことができます。

運よくとれた「3連休」のことは three consecutive holidaysと言いますが、休日が月曜日か金曜日にあたり、土曜日や日曜日と組み合わさっているときはa three day weekend「3日間の週末」と表現します。

あまり魅力的でない「飛び石連休」は英語では a series of holidays broken by workdaysと言います。

9. それは難しいです

《断りたいとき》それは難しいです
×That’s difficult.
That’s impossible.

日本人は婉曲的な表現を好むのに対してアメリカ人はストレートな物言いをする、と思っている方は多いでしょう。

今回の場合、そういったイメージは当たっています。

日本語の「難しいです」という表現に込められた本当の意味は「それはできない」ということですが、difficultという言葉からアメリカ人が発想するのは「簡単なことではない」ということ。

つまり、impossibleとは違ってdifficultは「できない」という意味にはなりません

場合によっては、「難しいですがやってみます」と受け取られる可能性があります。

「無理だ」と断る場合は、I’m sorry, but that is not possible.や It’s impossible, I’m afraid.を使うといいでしょう。

I’m sorryやI’m afraidなどを加えることによって丁寧に断ることができます。

いきなり That’s not possible.というだけでは失礼です。

可能性が少しでもあるなら、It will be difficult, but I’ll try.「ちょっと難しいですが、やってみます」といった表現を使いましょう。

<英語で言ってみよう>
《無理なことを頼まれて》申し訳ありませんが、それは無理です。
I’m sorry, but that’s just not possible.

9. 叱る

上司は敬語を使わないジャックを叱った
×The boss scolded Jack for not using polite language.
〇The boss reprimanded Jack for not using polite language.

scoldは人を「うるさく叱る」という意味で、宿題をしない子供を母親がガミガミ叱ったり、宿題をしてこなかった生徒を教師が叱っているというイメージを持つ語です。

ですから、大人が大人を叱る場合には使いません

reprimandはフォーマルな状況に限って使う語で、偉い立場にある人間が間違ったことをした者を本気で叱責している場合に使います

例えば、職権を乱用した官僚を大臣がreprimand「叱責する」ことも考えられます。

もっと一般的なのは、会社の上司がマナー違反や重大なミスを犯した部下を叱責する場合です。

日常的なちょっとした失敗には使いません。

同義語にはlectureがありますが、これは「訓戒する、説教する」という意味で、上司が長々と昼休みをとった部下を諭すような状況で使います。

<英語で言ってみよう>
・部屋を片付けなかったのでママに叱られた。
My mom scolded me for not cleaning my room.
・カレンは契約どおりの正しい手順に従わなかったために叱責された。
Karen was reprimanded for not following proper procedures with the contract.
・彼を口頭で叱責するだけでは処分が不十分だ。
Simply reprimanding him verbally is insufficient.

11. ~がある

メアリーの会社はロサンゼルスにある
×There is Mary’s office in Los Angeles.
Mary’s office is in Los Angeles.

上記例文の違いは、総称的な主語(an officeやany office)と特定の主語(Mary’s office)との違いを区別していないことから起きるのだと思います。

特定の主語ではないものについて「~がある」というときは、There is a/an~.を使い、There is a convenience store near my apartment.「僕のアパートの近くにはコンビニがある」などのように言います。

There is an American in the apartment next to mine.「僕のアパートの隣にはアメリカ人が住んでいる」のように「特定しない人」にも使えますが、いずれも主語は非限定のものです。

しかし、主語が特定の場所やもの、人であるときはThere is a/an~.は使いません

代わりに、その場所やもの、人が主語になります

上記例文の Mary’s officeは特定の場所ですよね。

同じく、my、your、his、her、theirなどの人称所有代名詞で修飾された名詞、定冠詞のtheやthisやthatなどの代名詞が付いている名詞も主語になります。

前者の例は Our office is near a well-known coffee shop and an entrance to the subway.「うちの会社は有名な喫茶店と地下鉄の入り口の近くにある」、後者の例は That store you mentioned is somewhere in downtown Kyoto.「君が言ってた店は京都の繁華街のどこかにある」です。

12. 見つける

手帳は見つかった
×Did you find out your appointment book?
〇Did you find your appointment book?

find outは特別な努力を必要とするものに対して使いますが、ここでの重要な問題は何を探しているかです。

探しているのが、「手帳」のような「もの」であるときに使うのはfind。

We used the map to find the museum.「博物館を見つけるのに地図を見た」というような使い方をします。

また「仕事」についてもfindを使い、I found a new job.「私は新しい仕事を見つけた」という言い方をします。

しかし、探しているのが「人の名前」や「住所」「電話番号」「所在地」「何かの情報」などの「実体のないもの」である場合は find outを使います

一種の情報ですから、上記例文に find outを使うと We used the map to find out where the museum is.「博物館がどこにあるかを見つけるために~」と言い換えられます。

先ほどの例文とよく似ていますが、探している対象は情報で、実際の建物ではありません。

<英語で言ってみよう>
・ウォーリーは自分が昇進することを知った。
Wally found out that he was going to be promoted.
・探していた本を古本屋で見つけた。
I found the book I was looking for at a used-book store.
・彼女に浮気がばれたら、ヤバいんじゃないの?
You’re going to be in trouble if she finds out you’re cheating on her.

13. ~までに

金曜日までにこの仕事を終わらせなければならない。
×I have to finish this job until Friday.
〇I have to finish this job by Friday.

日本語で考えると「~まで」と「~までに」は区別しやすいですが、それを英語にすると、多くの日本人が間違えてしまいます。

「~まで」はuntil、つまり「継続」ですからuntil Fridayというと、休憩なしの24時間営業で、「金曜日までずーっと」仕事をしなければいけません。

これはつらそうです。

本当に言いたいのは、「~までに」、つまり「ある締め切りまでに終わらせること」。

この場合に使うのはby Friday。

意味は「期限、締め切り」ですから、決められた時間までならいつ終えてもいいわけですが、必ず期限は守らなければいけません。

もう1つ、before Fridayという言い方もありますが、これはやや曖昧な表現です。

「木曜日ということだろうか」、と相手を悩ませないよう、より具体的にbefore noon on Friday「金曜の午前中に」とすれば問題ありません。

特定の時間を指定したければ、at noon on Friday「金曜日の正午に」とすればいいでしょう。

Submit this at 12 noon on Friday.なら「金曜日の12時前後ではなく、ぴったり正午にこれを提出してください」という意味です。

こういうケースは少ないでしょうけどね。

<英語で言ってみよう>
いつまでにこれを終えられる?
By when can you complete this?

14. どう思う?

それについてはどう思いますか?
×How do you think about that?
What do you think about that?

ここでの根本的な問題は、日本語の「思う」は感情や意見、論理的思考、考え、感覚など様々なものを表すのに対し、英語に「思う」はthinkだけではなくいろいろな動詞を使って区別することにあります。

「どう~、どのように~」という語はhowと訳されると多くの日本人は考えますから、「どう思う?どのように思う?」はHow do you think?という英語になるはずだと考えても不思議ではありません。

しかし英語のhowは感情や感覚、方法に対して使う言葉で、How do you feel about the poem?「その詩についてどう思う?」とか、How do you feel about her?「彼女のこと、どう思う?」というように使います。

一方、英語の「どのように考えている?」という質問は意見を求め、「感覚」よりも「考え」について尋ねています

感情ではなく理性を問う「何を考えているの?」という意味の質問ですから、What do you think (about it)?という表現が正しい英語です。

<英語で言ってみよう>
・新しいHDテレビについてどう思う?
What do you think about the new HD television?
・首相の発言についてどう思いますか?
How do you feel about the Prime Minister’s remarks?

15. ~してくれる?

これを手伝ってくれる?
×Will you help me do this?
Could you help me do this?

日本の中学校の先生は英語の基礎を教えるだけで手いっぱいですから、文法より英語を話すときのマナーを教えるのに割く時間が少なくても仕方ありません。

今回は、英語を話すときのマナーに関わる問題です。

ものを頼む側も頼まれる側もストレスを感じますので、良好な関係を維持するにはそのストレスをできるだけ減らしたいもの。

英語では、2つの段階を踏んでお願いをするのがベストです。

最初に、可能であるかどうかを問い(Can you~?や Could you~?)、次に、やってくれる意欲があるかどうかを尋ねます(Will you~?や Would you~?)。

まず相手に余裕を与え、手伝ってくれることは可能かどうかを尋ねるのです。

すると相手も「やりたくないから嫌だ」なんて答える必要もなく、I’m afraid I can’t~.「あいにく~」と断れます。

要するに、頼みごとをするときは相手のやる気をすぐ尋ねたりはしない、それがマナーなのです。

より好ましい質問の表現から先に並べると、Could you~?→Can you~?→Would you~~?→Will you~?となります。

<英語で言ってみよう>
「金曜日に1時間ほど手伝ってくれることはできる?」「手伝いたいけど金曜日は無理。1日中忙しいんだ」
Could you help me for an hour on Friday?”
“I would like to, but I can’t on Friday. I will be busy all day.”

16. ご存じのように

ご存じのように、メンフィスは中規模の都市です。
×As you know, Memphis is a mid-sized city.
〇Memphis is a mid-sized city.

日本語では「ご存じのように」という表現が、「これは真新しい情報ではなく、周知の事実だろうということは私も承知していますけれども」という意味でよく使われます。

日本語では丁寧で、スピーチでも聞くことが多い表現です。

しかし英語で As you know,と言うと、そのニュアンスは異なります。

「このことは当然、皆様よく知っておいでだが、知らないのならあなたはあまり頭がよくない人間だ」というように聞こえるのです。

英語のネイティブスピーカーは傲慢さや皮肉さを感じ取り、わざとへりくだっているか、バカにしているのかと思うかもしれません。

この英語表現を使うと、日本語の意図に反して誤解される危険があります。

上記例文でメンフィスを出したのは、皆様がメンフィスの位置や人口をおそらく知らないと思ったからです。

そういうわけで、As you know,という表現は避け、単に情報を示す方がいいでしょう。

As you know,や As I’m sure you’re aware,「ご存じなのは承知していますが」という表現をどうしても使うなら、誰もが絶対にその情報を知っているだろうという状況で使うようにしてください

そうでなければその表現全体を削除したほうが無難です。

<英語で言ってみよう>
トム、君も知っている通り、僕はゴルフが下手だからね。
As you know, Tom, I’m not very good at golf.

17. ミス

私のミスでした。
×It was my miss.
〇It was my mistake.

外来語を借用し、元の言語とは異なる語法でその言葉を使うのが日本語の特徴なのかもしれません。

misunderstand「誤解する」、miss a target「的を外す」のmis-/missはmistake「失敗する」という意味を表していますが、「失敗を犯した」と言っているこの文では It was my mistake.と答えるか、I made a mistake.のようにmistakeという名詞を使わなくてはいけません

英語の動詞mistakeを使って「ミスしてしまった」という場合は、I mistook the directions and went the wrong way.「方角を間違えて、違う道を行ってしまった」などのように言います。

missは、動詞として、I missed my usual bus this morning and was late for work.「今朝はいつも乗るバスに乗り遅れて会社に遅刻した」などというのが一般的な使い方。

バスや電車、約束に「間に合わない」とか、何かを「見落とす」という意味で使います。

後者の例としては、I walked past the building and missed it completely.「その建物の前を通り越して完全に見過ごしてしまった」など。

また、今ここにいない相手を思うときにもmissは使います

手紙や電話で I miss you!と言えば、「あなたに会えなくて寂しい!」という意味です。

18. スタッフ

彼はスタッフです。
×He is a staff.
〇He is a staff member.

英語のstaffは「ある組織で働いている人々」のことで、重点が置かれているのは「人々」です。

言い換えれば、「従業員で構成されたグループ」を指しているのであり、個々の従業員については言及していません

グループの1人について説明したいなら、a staff memberかa member of the staffと言います。

同じことは講演やコンサートを聴きに集まっている人々にも当てはまります。

「聴衆全体」を指すならan audience、その中の1人を言うならa member of the audienceと言います。

<英語で言ってみよう>
・彼はスタッフとしてテレビ局で働いている。
He’s working as a member of the staff at a TV station.
・受付に立っている女性はスタッフに違いない。
The woman standing at the reception must be a member of the staff.
・あの店はスタッフの教育が行き届いている。
The staff members at that shop are very carefully trained.
・そろそろ我が社もスタッフを増員しなければいけない。
It’s about time our company increases its staff.
・私は昨年、ここのスタッフになりました。
Last year I became a member of the staff here.

19. クレーム

~についてクレームを言うつもりだ。
×I intend to claim about~.
〇I intend to complain about~.

日本語の「クレーム」は基本的に「苦情を言う」という意味ですが、英語のclaimは「当然の権利があることを要求する」という意味で特に法的な権利に関わることを表し、More unemployed people have been claiming that they were fired illegally.「不当に解雇されたと主張する失業者の数が増えてきている」などのように使います。

しかし多くの場合はそれほど深刻ではない状況で使い、Clare claims that the ring belongs to her.「クレアはその指輪は自分のものだと言い張っている」というような使い方もします。

complainは動詞で、名詞はcomplaintです。

動詞のcomplainはHer mother complained about her staying out too late.「彼女の母親は彼女が夜遅くまで出歩いていると不平をこぼしていた」とか、My boss complains that I don’t do my job quickly enough.「私の仕事が遅いと上司は不満をもらしている」などのように使います。

名詞を使う場合も動詞と同じですが、I have a claim.とは言わず、I have a complaint.という言い方をします。

The students complain about the food in the cafeteria.「学生たちはカフェテリアで出される料理に文句をつけている」という文を名詞を使って表すと、The students have complaints about the food in the cafeteria.となります。

20. スペル

お名前のスペルを教えてください。
×Please tell me the spell of your name.
〇Please tell me the spelling of your name.

この例文の間違いはそれほど危険ではありませんが、非常によくある間違いです。

「スペル、つづり」は英語を学ぶ際の基本的なツールですから、正しい英語を使いましょう。

英語のspellという名詞は、「魔法の呪文」や「魔法がかけられているもの」を意味します。

英語で「スペル」と言うときは、spellingという名詞を使ってください。

英語を勉強しているときに役に立つ最も重要な表現の1つは、spellという動詞を使った How do you spell~?「~のスペルを教えてください」です。

この質問に対して相手は、It is spelled~.「スペルはこうです」という言い方で始め、こちらがスペルを書き留められるように、例えばMy mother’s name is spelled N-a-d-i-n-e.「母の名前はN-a-d-i-n-eとつづります」などとゆっくり言ってくれるでしょう。

日本人の名前に慣れていない人にあなたの名前のスペルを教えるときは、相手がついてこられるようにゆっくり言ってあげてください。

「高橋さん」なら、2文字か3文字ずつに分けてTa-ka-ha-shiとスペルを教えるといいでしょう。

ちなみに、アメリカの小学校や中学校では難しい単語のスペルを言ったり書いたりする個人競技や団体の大会があり、そうした大会を spelling beesといいます。

21. 会社

毎日、5時半に会社を退社する。
×I leave the company every day at 5:30.
〇I leave the office every day at 5:30.

「会社に行く」「退社する」はいずれもcompanyという単語が必要に思えますが、実際に英語でよく使われる単語はofficeです。

companyは一般的に「人が所属して働いている組織、職場がある建物」を指します。

一方のoffice、特に my officeや the officeと言うと「職場」を指します。

製造業に従事している場合は the factoryも使えます。

「5時に退社する」という意味で I’m going to leave the company at 5:30.と言うとおかしな英語になります。

leave a companyは「会社を辞める」ことを意味するからです。

<英語で言ってみよう>
・今日の午後は会社にいる?
Will you be in your office this afternoon?
・今夜は7時まで会社にいるよ。
I’ll be at the office until 7:00 tonight.
・御社では多くの新卒を雇っていますか?
Does your company hire many new grades?
・働き始めたときはどんな会社に勤めていたのですか?
What company did you work for at the beginning of your career?
・うちの職場は社屋の2階にある。
Our office is on the second floor of our company building.

22. 記入する

この用紙にご記入ください
×Please write this form.
〇Pleas fill in this form.

請求書や申請書、ホテルのチェックイン用紙に記入する際はwriteではなく fill inを使います。

fillだけでは不十分で、イディオムとして前置詞が必要なことに注意してください。

動詞のfillは文字通り「埋める」の意味です。

空白がある試験問題では通常 fill in the blanks(空白を埋める)、調査では fill out the questionnaire(アンケートに記入する)という表現が使われます。

fill inと fill outはほぼ同じ意味ですが、fill out(書き込む)は空欄や未回答を残さずにすべて記入する必要があることを強調したい場合に使います

fill upは何かを「満たす」という意味で、バケツに水を満杯に入れるときなどに使います。

<英語で言ってみよう>
・この申請書に記入していただけますか?
Would you please fill out this application form?
・この箱に詰めて保管室に置いておきましょう。
Let’s fill these boxes and put them in the storage room.
・私の本棚には未読の本がたくさんあります。
My shelves are filled with books that I haven’t read yet.
・空所の住所欄に忘れずに記入してください。
Don’t forget to fill in the address blank.

23. アンケート

大勢の人がアンケートに回答した。
×Dozens of people answered our enquete.
〇Dozens of people answered our questionnaire.

「アンケート」は、英語由来の外来語だと思うかもしれませんが、もともとはフランス語で、英語では「質問する」という意味のフランス語questionerから派生した別の単語、questionnaireを使います。

questionnaireは、調査や統計調査の目的で回答を選択肢付きの一連の質問を印刷したものや文書にまとめたものを指します。

アンケート調査の参加者は、answer a questionnaire(アンケートに回答する)、fill out a questionnaire(アンケートに記入する)、complete a questionnaire(アンケートの質問票を埋める)などを行います。

例えば、NHKや企業、地方自治体はよく「(アンケート)調査を実施」しますが、そういうときには conduct a survey、carry out a surveyと言います。

<英語で言ってみよう>
・学生たちは、アンケートに記入するように人々に頼んだ。
Students asked people to fill out a questionnaire.
・このアンケートに記入していただけますか?
Would you mind filling out this questionnaire for me?
・アンケートのデータから、若者は電話で話すよりメールのやり取りを好むことがわかった。
Data from the questionnaire showed that young people prefer text messages to talking on the phone.

24. よろしく

これからよろしくお願いします。
×I hope that you will help me.
I look forward to getting to know you.

日本語の「よろしく」には様々な意味があります。

初対面の人と別れるときに It’s been a pleasure to meet you.(お会いできてうれしかったです)とよく言いますが、これは起きたばかりの出来事を指し、未来のことは何も示していません。

ですから、「(これから)よろしく」のニュアンスを表現するなら、I look forward to getting to know you.(あなたともっとお知り合いになるのを楽しみにしています)、I hope to see you again soon.(近いうちにまたお会いしたいです)などと言います。

仕事を共にする状況で「よろしく」と言うなら、I look forward to working together with you.(一緒にお仕事をすることを楽しみにしています)と言います。

I hope that you will help me.(あなたが私を助けてくれることを願っています)は図々しく聞こえます。

「よろしく」をこんな意味で使っている人は果たしているでしょうか。

「トムによろしくお伝えください」のように、第三者へのあいさつを言づてする場合には、Please give Tom my regards. / Please say hello to Tom for me.と言います。

頼み事をするときの「よろしく」は、I appreciate your doing that for me.(私のためにそうしていただけるとありがたい)などと言います。

<英語で言ってみよう>
・あとはよろしく。
Take care of the rest, would you?
・《年賀状で》本年もよろしくお願い申し上げます。
We ask for your continued good will in the next year.

25. サイン

ここにサインをお願いできますか?
×Could you please write your sign here?
〇Could you please write your signature here.

英語のsignは動詞の「サイン、署名をする」で、「自筆で名前を書く」ことを意味します。

sign a document(文書にサインする)場合は通常、フルネームで署名します。

契約書や登録用紙を渡されると、Please sign here. / Please write your signature here.(ここにサインしてください)と言われるかもしれません。

いずれも同じ意味です。

また、Please initial this. / Please put your initials here.と言われることもあるかもしれません。

initialは「頭文字、イニシャル(のサイン)」の意味。

あなたの名前がJerry TanakaならJTとサインします。

フルネームのサインほどフォーマルではありませんが、文書の条項を読んで同意したことを示すためのものです。

<英語で言ってみよう>
・申込用紙の下のところにサインしていただけますか?
Could you please sign at the bottom of the application?
・日本語か英語かどちらがいいですか?
Should I write my signature in Japanese or English?
・この欄に頭文字でサインしてください。
Please put your initials in this box.
・これにイニシャルでサインしていただけますか?
Would you please initial this?

26. 安い

私の給料は安い
×My salary is very cheap.
〇My salary is very low.

「安い」はcheapでどこが問題なのかと思う人もいるかもしれませんが、cheapやその逆のexpensive(高い)には初めから「値段が安い/高い」という意味合いが入っています。

ですから、品物には使えても、給料や授業料などの費用、つまり「値段」とは呼べないものには普通は使いません

こういう場合は、low(低い)/high(高い)を使って表現します。

ついでに、cheapという語には「安かろう、悪かろう」という「安っぽい」というネガティブな意味もありますので、安物のイメージを避けたいなら、inexpensive(値段の割に質がよく安い)という表現を覚えておきましょう。

<英語で言ってみよう>
・アメリカの大学の授業料は日本ほど安くない。
Tuitions at American universities are not as low as those of Japan.
・私の車は安かったけど、よく走る。
My car was low in price, but it runs well.
・ペンが安かったので1ダース買った。
The pens were cheap, so I bought a dozen.
・東京の物価はとても高い。
The price of things in Tokyo is very high.
・ボールペンはダース単位だと安くなる。
Ballpoint pen are cheaper by the dozen.

英会話で間違えやすい表現―家庭で使う表現―

英会話で間違えやすい表現―家庭で使う表現―

1. ~しなくちゃ

買い物に行かなくちゃ
×I must go shopping.
〇I have to go shopping.

学校で英語を学んだ日本人の多くは「~しなければならない」にあたる一番適切な英単語はmustだと考えていますが、実はそれは間違い。

「~しなければならない」の意味でより頻度が高く、mustより先に教えるべきなのはhave toです。

mustは堅い、形式ばった表現で、日常会話にはそぐわないのです。

政治演説や企業間の交渉の場にはなじみますが、子供や学生、一般の社会人にとってはあまり使う機会がない言葉です。

特に、「買い物に行かなくちゃ」のように、「やむを得ないけどたいしたことのない」状況に使うと変に聞こえます。

have toはカジュアルすぎるのでは、と心配する必要はありません。

普通の会話でも十分に丁寧です。

もっとくだけた表現、I have got to~やI’ve got to~も会話ではよく使います。

いちばんくだけた「若者らしい」言い方はI gotta~。

大人でもつい使ってしまう表現です。

このような省略表現ばかり使っていると「学生っぽい」印象を与えますが、短い会話でたまに使うくらいなら悪いことではありません。

ただし、小説の会話は別として、文章でgotta(=got to)やwanna(=want to)、hafta(=have to)などと書いてはいけませんよ。

最近はメールで使う人もいますが、格好のいいものではありません。

おさらいすると、フォーマルからカジュアルな表現のレベルは、I must→I have to→I have got to→I’ve got to→I gottaとなります。

2. 遊ぶ

大学の仲間と遊びに行く。
×I’m going to play with my college friends.
〇I’m going to spend time with my college friends.

日本語の「遊ぶ」は確かにふつうplayと英訳されますが、文脈の問題があります。

playは子供がすることで、大人はしません。

上記例文の場合、キーワードとなるcollegeから、話し手が学生もしくは大卒の人間という大人であり子供ではないことがわかります。

大人が「遊ぶ」と言うときは、spend time with friends「友達と時間を過ごす」やhang out with friends「友達とぶらぶらする」などの表現を使います。

「何かをして遊ぶ」は、enjoyやhave funを使って、I always enjoy playing tennis on weekends,「週末はいつもテニスを楽しむ」とか、We had fun talking about old times.「思い出話で盛り上がった」などと言います。

playはスポーツをする場合に使い、play basketball「バスケットボールをする」、play golf「ゴルフをする」、play tennis「テニスをする」などと言います。

ただし、playが使えないスポーツもあります。

go skiing「スキーに行く」、go hiking「ハイキングに行く」、go bowling「ボーリングをしに行く」についてはplayは使いません。

武道に関してはpracticeという単語を使って、I practice kendo twice a week.「1週間に2回、剣道の稽古をする」という表現をします。

<英語で言ってみよう>
彼は若い頃は相当遊んでいたらしいよ。
It seems that he really enjoyed himself when he was young.

3. 鍵をかける

鍵かけた
×Did you lock the key?
〇Did you lock the door?

日本語の「鍵」は「鍵」を「錠前」の両方の意味を含んでいますので、「鍵をかける」という動作を英語にするとよく間違いが起こります。

ドアや窓、スーツケースについている装置のことを日本語では「錠前」と言い、英語ではa lockと言います。

そのlockに差し込むのがkey「鍵」です。

日本語では錠前より鍵だけをとらえた言い方をしますが、英語ではput the key in the lock and tun it「錠前に鍵を差して回す」のようにすべての動作を表現するか、lockという動詞を使ってもっと短くlock the door「ドアに鍵をかける」とかlock the car「車をロックする」という言い方をします

車や家、建物に鍵をかけて完全に戸締まりをした場合はlock up~という表現をします。

誰も入れないように鍵をかけた状態はlock out~「~を締め出す」。

自分の家や車に鍵がかかっていて入れずlock yourself outという困った状況を経験したことのある方もいらっしゃるでしょう。

こんな時にあると助かるのがa spare key「スペアキー」。

「鍵を開ける」という動詞はunlockです。

<英語で言ってみよう>
鍵を差し込んで時計回りに回すとドアの鍵が開く。
Put the key in the lock and turn it clockwise to unlock the door.

4. 持って行く

お母さんにこの花を持って行ってくれる?
×Please bring these flowers to your mother.
〇Please take these flowers to your mother.

bringとtakeの使い方の違いは「出発点」と「目的地」にあります。

問題文では、2人は一緒にいて一方が「別の場所」にいるお母さんのところに花を持って行くわけですから、この場合にふさわしいのはtakeです。

もし自分のいるところに何かを持ってくるように人に頼むのであれば、bringの出番です。

その場合、2つの状況が想像できます。

1つは、店や家など「別の場所」に行ってもらってそこから何かを持ってくるように頼むとき。

例えば、Would you bring back a cup of coffee from the shop, please?「あの店からコーヒーを1杯持ってきてもらえませんか?」。

もう1つは、電話で話している際に自分のところに何かを持ってきてくれるように頼むとき。

例えば、When you come tomorrow, please bring your resume.「明日来社して履歴書を持ってきてください」などの表現が考えられます。

<英語で言ってみよう>
・この小包を宅配の店まで持って行ってもらえませんか?
Could you take this package to the parcel delivery place for me?
・顧客の事務所まで契約書を持って行きました。
I took the contract to the client’s office.
・《人の家を訪ねて》美味しい日本酒を持ってきたよ。
I’ve brought you some delicious Japanese sake.

5. 手作り

母の手作りケーキは美味しい。
×My mother’s handmade cake is delicious.
〇My mother’s homemade cake is delicious.

「手作り」を英訳するときにhandmadeという単語を思い浮かべる人は多いと思いますが、これも直訳がいかに危険かという一例です。

問題は、手作りされているのがどういうものなのか、です。

木工品や織物、服なら、適切なのはhandmade。

handmadeは、ケヤキのタンス、マフラー、靴、服など、機械で大量生産されたのではなく、手作業で丁寧に作られた一点物、多くの場合は特定の人のために作られたもの、というニュアンスがある語です。

一方、ケーキや料理などの場合はhomemadeを使います

店で購入したり他の誰かが作ったりしたのではなく、家庭で作ったものだからです。

「自家製の梅酒」はhomemade plum brandy、誰かにささやかな贈り物としてあげる「手作りクッキー」はhomemade cookiesです。

ここで、日本人がよく間違えるmakeの使い方もざっと見直してみましょう。

「そのテーブルはカエデ材でできている」という場合、次のどちらを選びますか?

(1)The table was made by maple wood.
(2)The table was made of maple wood.

ちゃんと(2)のmade ofを選びましたよね?

こちらは「そのものを作るために使用された素材」を表します。

(1)のmade byは「作った人」または「道具」を指し、The table is made by hand.「そのテーブルは手作りだ」のように使います。

6. タレント

同じ顔ぶれのタレントが毎日テレビに出ている。
×The same talents appear on TV every day.
〇The same personalities appear on TV every day.

英語のa talentには2つの意味があります。

1つは「能力、特技」、そしてもう1つは「何かに非常に長けている人」という意味です。

残念ながら、日本のテレビ番組に出演している「タレント」の場合は必ずしもこの意味は当てはまりません。

英語では、日本語でいう「タレント」をa (TV) personalitiesまたはan entertainerと言います。

後者はテレビ番組に出るようなタレントを含め、クラブや舞台でショーのパフォーマンスをするような人のことを指し、さらに言えば、ラスベガスにある豪華なホテルのショーに登場するようなエンターテイナーをも想像させる語です。

日本語にもなった「セレブ」は英語のcelebrityとだいたい同じ意味で「有名な存在」のことですが、celebrityはテレビにも出演します。

しかし昨今の日本では「セレブ」という語を使いすぎではないでしょうか。

She has lots of talent as a singer.「彼女は歌手としての才能が豊かだ」とか、She’s a very talented singer.「彼女は非常に才能のある歌手だ」というのが本来のtalent/talentedの使い方です。

<英語で言ってみよう>
《街で》今通り過ぎた人、有名なタレントじゃない?
Wasn’t that person that we passed a famous personality?

7.《電話で》はい

《かかってきた電話に出て》はい
×Yes.
Hello.

日本語ではかかってきた電話に出て「はい」と言っても問題ないかもしれませんが、英語でYes.としか言わないと失礼に聞こえます

電話がいきなりかかってきて邪魔が入ったことを不快に思っているような響きがあり、What do you want?「何か用?」と言っているのと同じように聞こえるからです。

標準的で無難な表現はHello.です。

社外からの電話に出る際はHello.の代わりに社名か自分の課の名前を言うほうがより適切で、ABC Motors. How may I help you?「ABCモーターズでございます。ご用件を伺います」などと言います。

昔は、自宅にかかってきた電話に出るときにHello. This is Martin Young speaking.「はい、マーティン・ヤングです」など、自分から名乗ることがマナーとされていましたが、電話のセールスや迷惑電話の多い昨今は、標準的なHello.だけで十分です。

職場でも自宅でも、どんなときでも電話をかけた方が先に名乗り、先方の誰々と話したいということを伝えます。

<英語で言ってみよう>
もしもし、ジャック・カーターと申します。ウィルソンさんをお願いできますか?
Hello, this is Jack Carter. May I speak with Ms. Wilson, please?

8. ~させる

《彼女が運転したがるので》私の車を運転させた
×I had her drive my car.
×I made her drive my car.
〇I let her drive my car.

日本語の「~させる」という言葉は非常にあやふやです。

英訳するとhave/let/makeのどれにもなりえますが、この3つはまったく違う意味を持つので日本人はよく困らないなと思います。

いちばんわかりやすいのはletとmadeの違いでしょう。

letは「させられる」人がもともとそのことをしたかった、そして「させる」人はそれを「許可する」立場にあります。

逆に、「させられる」人がやりたくないことを「強制的に」させるならmake

I let her eat ice cream.は「彼女がアイスクリームを食べたがっていた」ので「許可して食べさせた」となり、I made her clean the kitchen.は「彼女に無理やり台所を掃除させた」という意味です。

haveは「中立的」「立場上、当然のこと」をさせる場合。

My boss had me make copies of the report.「上司に報告書のコピーをとらされた」は、給料をもらっている以上、当然の仕事ですからmade me~とはなりません(本人が嫌々させられたと思うかどうかは別問題)。

しかし、人の立場によって3つのどれを選ぶのか違いが出てくることはあります。

アイスクリーム嫌いの人がHe made me eat ice cream.「彼に無理矢理アイスクリームを食べさせられた」と文句を言うこともあり得るので要注意です。

それにしても、違うニュアンスを1つで表す日本語の「させる」はすごいもんだなあと思います。

9.《語順》

車でうちに帰る途中、私の犬を見かけた。
×I saw my dog driving home.
Driving home, I saw my dog.

英語では語句の配置は時に厄介ですが、通常は文脈から適切な位置を判断できます。

主語のIの前にdriving homeが置かれていると、車を運転していたのは話者であることがはっきりします。

ですが、driving homeを別の名詞my dogに続けると、「犬が車を運転して家に帰っていくのを、私は見かけた」というおかしな文章になってしまいます。

新聞の見出し表現は通常、短くてキャッチ―ですが、上記のような混乱を招くおかしな例が時々あります。

以下がその例です。

・Two sisters reunited after 18 years in checkout counter
2人の姉妹がレジで18年ぶりに再会
⇒姉妹はレジで18年ぶりに再会した?18年間レジの仕事をした後に再会した?
・Include your children when baking cookies
クッキーを焼くときには子供たちも一緒に
⇒作業に子供たちを加える?クッキーの材料に子供たちを加える?
・Miners refuse to work after death
鉱夫ら、死亡後の労働を拒否
⇒鉱夫らは死亡事故発生後に働くことを拒否した?死んでから働くことを拒否した?

10. 雷

が聞こえた?
×Did you hear the lightning?
〇Did you hear the thunder?

上記例文はどう違うのかと思うかもしれませんが、ヒントはhearという単語です。

和英辞典で「雷」を調べると「雷鳴」を意味するthunderと、「稲光」を意味するlightningがあります。

英語では、この2つは区別されるのです。

thunderは音のみ、lightningは閃光のみを指します。

正確に言うなら、There was lots of thunder and lightning during the night.(夜通したくさんの雷鳴と稲光がした)という必要があります。

「稲光」を表現する場合はa flash of lightningやa streak of lightningと言います。

夏の暑い時期には、稲光は見えなくてもrolling thunder(雷のとどろき)が聞こえたり、thunder rumbling in the distance(遠くで雷がゴロゴロ鳴っている)と表現したりすることがあるかもしれません。

「雷が~に落ちた」はlightning hit~やlightning struck~で表します。

<英語で言ってみよう>
・西の方からがゴロゴロ鳴るのが聞こえた。
We heard rolling thunder coming from the west.
・突然の雷鳴に驚いて目が覚めた。
There was a sudden clap of thunder and I woke up in a panic.
・稲光が夜空を照らした。
A lightning bolt lit up the night sky.

11. 新聞に

今日、新聞に載っているそのニュースを読んだ。
×I read the news on the newspaper today.
〇I read the news in the newspaper today.

英語のネイティブスピーカーは、I read the news on the newspaper.と聞くと、「新聞の上に立ってそのニュースを読んだ」場面を思い浮かべます。

日本語の「~に」「~で」など助詞が外国人には難しいのと同じように、日本人にとって英語の前置詞はやっかいなものなのかもしれません。

日本語で「このページにその情報が載っている」を意味する場合、そのページの「表面」をイメージする人が多いと思われますが、英語の場合は、新聞や雑誌、本など、その読み物全体をイメージして「その中にある」と表現するため、Did you read the article about university expenses in last week’s Time Magazine?(先週の「タイム」に乗っていた大学の学費に関する記事を読んだ?)などとinを使います

しかし、テレビやインターネットになると、日本語と同じく英語でも「(画面の)表面に登場する」という考え方をするため、He will be on TV at 10:00 tonight.(彼が今夜10時にテレビに出る)、Did you find the information on the Internet?(インターネットでその情報は見つかった?)のようにonを使います

<英語で言ってみよう>
・今日の新聞であの贈収賄スキャンダルについて読んだ?
Did you read about the bribery scandal in today’s newspaper?
・ウェブサイトで天気予報を調べた。
I checked the weather forecast on the website.
・今夜テレビでまた別の「スター・ウォーズ」が放送される。
There’s another “Star Wars” movies on TV tonight.

12. リストアップする

スーパーで買うものをリストアップする必要がある。
×We need to list up things to buy at the supermarket.
〇We need to make a list of things to buy at the supermarket.

日本語は創造的な言語で、英語を中心に様々な外国語をそのまま導入したり、新しい用法にしたり、造語したりします。

「リストアップ」はこの3つ目。

「アップする」という表現も同様です。

「アップする」が「何かを完了する」ことを意味するようになったのはなんとなくわかりますが、「リストアップ」という語がどこから来たのかはよくわかりません。

「リストを作り上げる」という意味からでしょうか。

いずれにせよ、英語にはない表現です。

英語では、listという名詞で言い表し、日常会話ではmake a list of~(~をリストアップする)、compile a list(リストをまとめる)、draw up a list(リストを作る)などと言い、Let’s make a list of people to invite.(招待者のリストを作成しよう)、I’ll draw up a list of places we want to see.(見たい場所のリストを作ろう)などと言います。

動詞のlistはより形式的で、用法が限られています。

The ingredients are listed on the label.(ラベルに成分が記載されている)、This dictionary lists definitions by frequency of use.(この辞書は使用頻度順に語義を示している)、This stock is listed on the New York Stock Exchange.(この株式はニューヨーク証券取引所に上場されている)などの使い方をします。

<英語で言ってみよう>
我が社は顧客の住所リストを作成した。
Our company has compiled a list of customers addresses.

13. たぶん

急がないといけないので、たぶんタクシーで行く。
×I have to hurry, so maybe I’ll take a taxi.
〇I have to hurry, so I’ll probably take a taxi.

「たぶん」の最も一般的な翻訳はmaybeです。

しかし、「たぶんそうなる可能性」の程度の違いを表現できる単語は他にもあります。

maybeやperhapsは何かが起こる可能性が約50%。

probablyは約80~90%の可能性を示しています。

今回の例文の話者が急いでいるとすれば、タクシーを呼び止める可能性が高いので、probablyのほうが適切です。

maybeは、タクシーに乗る可能性が「もしかすると」あると言っているだけで、可能性としてはそれほど高くはありません。

<英語で言ってみよう>

[例1]
Q:Do you think it’ll rain?
(雨が降ると思う?)
A:Probably. The weather forecast said there’s an 80% chance of rain today.
(たぶん。天気予報によると、今日の降水確率は80%だって)
[例2]
Q:Are you going to the concert?
(そのコンサートに行くの?)
A:Maybe. I don’t know if I can get a ticket.
(場合によってはね。チケットが手に入るかわからないんだ)
[例3]
Q:Will you be at home this afternoon?
(今日の午後は家にいる?)
A:I don’t have any special plans, so I’ll probably be home.
(特に用事はないので、たぶんいるよ)

14. 汚い

ジムの机は汚い
×Jim’s desk is always dirty.
〇Jim’s desk is always messy.

日本語では「部屋が汚い」のように「汚れている」と「散らかっている」を同じく「汚い」で表現することがありますが、英語では意味をしっかり区別します。

机の上に書類などが散らばっていて「汚い」という状態はmessyと表現し、ほこりや汚れが付いていて「汚い」状態はdirtyを使います。

ちなみにコーヒーなどがこぼれて汚れている状態はsloppyが適当です。

sloppyは、「(コーヒーやスープ、水など液体が)こぼれて汚れている」とき以外にも、「(服装が)だらしない」や、「(文章や文字が)下手くそ、いい加減」という意味でも使います。

<英語で言ってみよう>
・クローゼットが汚すぎて着るものを見つけられない。
My closet is so messy that I can’t find anything to wear.
・オフィスが汚いので、数時間、掃除に費やすことにする。
The office is messy so we are going to spend a few hours cleaning it.
・野球の練習から帰ってきたとき、彼の顔は真っ黒に汚れていた。
His face was dirty when he came home from baseball practice.
・私の字は汚すぎて、自分以外読めない。
My hand writing is so sloppy that I’m the only one who can read it.

15. 匂い

ひき立てのコーヒーの匂いは最高。
×I love the smell of fresh coffee,
〇I love the aroma of fresh coffee.

日本語にも「匂い」「臭い」「香り」などの言い方があるように、英語にも「におい」の種類によって表現がいくつかあります。

「におい」=smellとだけ覚え込んでいると、とっさに別の単語が出てこない人も少なくないかもしれません。

もちろん、smellにも一般的な「におい」の意味があり、smellも間違いではありませんが、どちらかと言うとsmellは「嫌な臭い」に使うことが多いです。

今回の例文のように、「(コーヒーやハーブなどの食べ物の良い)匂い」にはaroma、「(香水のようなかぐわしい)香り」はfragranceかscent、「悪臭」にはodorかstinkを使うと覚えておきましょう。

<英語で言ってみよう>
・チーズの香りをかぐとワインが飲みたくなる。
The aroma of cheese makes me want to drink wine.
・台所から魚を焼く匂いがした。
From the kitchen, we could smell the aroma of fish being grilled.
・ロッカールームの臭いときたら、ない。
The smell in the locker room is terrible!
・バラ園のかぐわしさは素敵だ。
The fragrance from the rose garden is lovely.
・匂い袋の香りで彼女の服はいつもさわやかだ。
The scent from the sachet keeps her clothes fresh.

16. 痛い

すごく痛かった
×I was very painful.
〇It was very painful.

painful(痛い、苦しい)は形容詞で、人が主語になることは普通はありえません

a painful would(痛い傷)、a painful experience(つらい経験)、あるいはIt was very painful when my brother hit me on the head.(弟に顔を叩かれたときはすごく痛かった)のように使います。

痛かった人を主語にして表現するときは、「痛み」という意味の名詞painを使うといいでしょう。

He was in great pain after he was hit.(彼は叩かれた後、激しい痛みを覚えた)、She felt a lot of pain from the accident.(彼女は事故に遭って激しい苦痛を感じた)などとなります。

be in painや、feel painなどの表現も覚えておくといいでしょう。

<英語で言ってみよう>
・ボールが顔に当たってすごく痛かった。
The ball hit my arm and it was very painful.
・日焼けしすぎるとすごく痛いから、気をつけてね。
Sunburn can be very painful, so be careful.
・ジュディは転んでから数日間、脚の痛みが取れなかった。
After she fell, Judy had pain in her leg for days.
・髪で切った傷はそれほど危なくはないが、とても痛い。
Paper cuts aren’t so dangerous but they’re really painful.
・転んでから数日間は足が痛かった。
I felt pain in my foot for several days after I fell down.

17. サンドイッチを作る

トミコはサンドイッチを作るのがうまいんだ。
×Tomiko is good at cooking sandwiches.
〇Tomiko is good at fixing sandwiches.

日本では「食べ物を作る」ことは、全部ひっくるめて「料理する」のひと言でOKです。

しかし、英語のcookは(通常は)火を使って料理する場合に使う単語です。

例えばbake(オーブンで焼く)、boil(ゆでる)、fry(炒める)、deep-fry(揚げる)、steam(蒸す)などして料理する場合です。

例文のサンドイッチのように熱を使わない料理にはfixを使うと、英語らしい気の利いた表現になります。

このfixをはじめ、prepareやmakeなどは火を使って作る料理と火を使わないで作る料理の両方に使うことができます

<英語で言ってみよう>
・晩ご飯は何を作るの?
What are you going to fix for dinner?
・晩ご飯の準備で忙しいから、後で(電話を)かけ直すね。
I’m busy fixing dinner, so let me call you back later.
・フランス料理の作り方なんて知ってる?
Do you know how to cook French food?
・昼食用にビーフシチューを作るよ。
I’ll prepare beef stew for lunch.
・オーブンで何を作ってるの?美味しそうな匂いがする!
What’s baking in the oven? It smells delicious!

英会話で間違えやすい表現―学校で使う表現―

英会話で間違えやすい表現―学校で使う表現―

1. 先輩

先輩がいいアドバイスをしてくれた。
×My senior gave me good advice.
〇My sempai gave me good advice.

英語圏の人間は、日本人ほど「上下関係」を気にしません。

特にアメリカでは学校や職場の人間関係について「先輩か後輩か」まであまり意識しません

ですから、相手の年齢や学年、入社年数が自分より上か下かを知る必要はなく、言う必要もないのです。

英語を使うときには不要な「先輩」という概念をどうしても表現したいなら、日本語風にあえてsempaiを使うほうがいいでしょう。

ただし、日本の国内か、日本語の概念がわかる人の前で使うに限ります。

「先輩」「後輩」を意味するつもりでmy seniorやmy juniorを使うと、特に英語圏の大学では変に思われてしまいます。

大学では、freshman「1年生」、sophomore「2年生」、junior「3年生」、senior「4年生」と言いますので、my juniorと言うと「私の3年生」という妙な言い方になってしまうからです。

学生同士の「仲間」にはclassmateやfriendを使い、職場の「同僚」にはco-workerやworkmate、fellow-worker、教授や建築家など専門的職業の「同僚」にはcolleagueやassociateを使います。

何らかの理由で年の差を表す必要があるなら、学校ではShe is one year ahead of/behind me in school.「彼女は私より1学年上/下です」、会社ではShe started at our company three years after I did.「彼女は私より3年後輩です」と言えばよいでしょう。

2. 問題を解く

あの問題解けた?
×Did you solve the question?
〇Did you solve the problem?

テストの「問題」を英語で言うとquestionかproblemのどちらでもいいだろうと考える方は多いと思います。

ですが、英語を真面目に学んだ方なら、ある日本語をそのまま英語に置き換えることができないケースが多数あることにお気付きでしょう。

この問題がそのいい例です。

重要なのは、solve a problem「問題を解く」、answer a question「問題に答える」という言い方を覚えているかどうかです。

ここでは、solveがあるのでproblemを選ばなくてはいけません。

answerという語があればquestionが続きます。

「問題」にあたる英語には他にissueやconcernがあります。

issueはproblemと同義語ですが、「ディスカッションされるような重要な話題」に使い、もう少し中立的な言葉です。

対するconcernは「興味深い問題や重要な問題」に使い、こちらも中立的な表現です。

ちなみに英語では正解と不正解を○×では表しません。

英語圏では正解を✓のマークで表します。

手で○×のジェスチャーをしてもネイティブスピーカーには意味は伝わりません。

<英語で言ってみよう>
うちのチームはマーケティングに関する問題をいくつか解決しなくてはならない。
My team has to solve several marketing problems.

3. とても

英語はとても難しい。
×English is too difficult.
〇English is very difficult.

今回の間違いは日本人にとってとても多いのですが、それはtooとveryが同義語で、tooは「あまりにも」という意味を強調する語だという考えからきているのではないでしょうか。

tooはたいていtoo~to doという形で使います。

単独の副詞で使うことはあまりなく、It is so~that I can’t/won’t…「あまりに~すぎて…できない」と同じ意味です。

AであるためにBという結果が生じた、という意味で、That handbag is too expensive for me to buy.「あのハンドバッグは高すぎて手が出ない」のように使う表現なのです。

上記例文のtooは「英語はあまりに難しいので私には学べないし、学んでみる気もない。あきらめよう」というニュアンスです。

ですから「とても興奮した」と言うつもりでI am too excited.と言うと、英語のネイティブスピーカーはまだ文章に続きがあるのかと思ってしまうでしょう。

I am very excited.か、I am too excited to stay seated in my chair!「興奮しすぎて椅子に座っていられなかった!」なら適切な英語です。

<英語で言ってみよう>
アパートの家賃が高すぎて住み続けられない。
The rent for my apartment is too high for me to stay in it.

4. チャレンジする

英語の試験にチャレンジする。
×I will challenge the English exam.
〇I will try to pass the English exam.

日本語は精力的かつ積極的に英語を取り入れてきましたが、それにはいくつか理由があります。

1つは、日本語にそれに対応する言葉がないから。

そしてもう1つは、すでに日本語にはその言葉があるのに、日本人が「おしゃれな」外来語を使いたがるからではないでしょうか。

しかし、外来語にはよくあることですが、日本語の「チャレンジ」は英語の語法とは異なっています

英語のchallengeという動詞はほとんどの場合、「試合や決闘を申し込む、挑む」という意味で使われ、挑む対象には「人」がきます

「テスト」などの「もの」には使わず、『何かを達成するために頑張る』という意味もありません。

代わりに英語ではI will try to~.と言います。

I will try to get into the University of Tokyo.「東京大学合格を目指して頑張る」のように。

皮肉にも日本語に取り入れられなかったのは名詞のchallengeの意味です。

It is a real challenge to get a job at that firm.「あの会社に就職するのは難しい」、My biggest challenge is to learn to speak Italian before I am transferred there next year.「来年転勤するまでにイタリア語を話せるようになることが私の最大の課題だ」という使い方をします。

<英語で言ってみよう>
次のTOEICテストでは高得点を取るようチャレンジしてみる。
I’ll try hard to get a high score on the TOEIC test next time.

5. もちろん!

《Did you finish your homework?「宿題はやってきましたか?」と先生に聞かれて》もちろん!
×Of course!
Yes!

アメリカ人の友人の話です。

講演を終えた彼のもとにやってきた聴衆の1人に質問され、「ええ、~というのは本当ですよ」と言うつもりでOf course!「もちろんですよ」と答えると、その女性はムッとした顔をしたそうです。

友人の返答を「そんなこと誰だって知ってますよ。なぜそんなバカなことを聞くんですか?」という意味にとらえ、侮辱されたと受け取ったのでしょう。

もっと長くOf course, you are completely right.「もちろん、おっしゃるとおりですよ」と答えていたら私の友人は問題を避けることができたかもしれません。

このように、英語のネイティブスピーカーでさえ、ある質問にOf course!とだけ答えると誤解される危険性が少なからずあります。

状況や相手との関係性、答えるタイミングやイントネーション次第では、皮肉ととられるか、失礼に聞こえる恐れがあるからです。

今回の問題の質問に生徒がOf course.とだけ答えると、「当然でしょ?なんでそんなバカなことをわざわざ聞くの?」と言っているように聞こえます。

ただし、誰かに頼みごとをされてOf course.やSure.と答えると、喜んでやりますよという意欲を表すことができます

<英語で言ってみよう>
もちろん、パーティーには喜んで行かせてもらうよ!
Of course I will attend your party!

6. 髪を切る

髪を切ったんだ。
×I cut my hair.
〇I had my hair cut.

have your hair cut「髪を切る」ときは普通は美容院で髪を切ってもらいますよね。

もちろん、I cut my hair.と言う表現も100%あり得ないわけではありませんが、このような表現を聞いた英語のネイティブスピーカーはあなたが自分で髪を切ったのだとまず考えます

したがって、混乱を避けるためには、I had my hair cut.という表現を使うほうがいいでしょう。

自分で自分の髪を切ったということをはっきり伝えたいときは、I gave myself a haircut.とかI cut my own hair.といった言い方をします。

人に散髪をしてもらって(get a haircutまたはhave a haircut)、髪を短くしてもらったときはI had my hair trimmed.やI had my hair cut short.と言います。

年をとって、髪が徐々に白くなってきたときはhave gray hairとか、白くなりかけているときはhave a few gray hairsと表現します。

<英語で言ってみよう>
・《美容院で》髪はどのようにカットいたしましょうか?
How do you want your hair cut?
・髪切ったの?すごくいい感じだよ。
Did you just get your hair cut? It looks great.
・《母親が子供に》前髪、ちょっと長いね。ママが切ってあげようか?
Your bangs have grown a little long. How about letting me trim them?

7. 出場する

5名がスピーチコンテストに出場した
×Five people attended speech contest.
〇Five people took part in the speech contest.

attendは大学の授業やセレモニー、会議などに使う言葉で、単に「その場にいる」ことを表し、積極的な参加は意味しません

それに対してtake part in~は「自分から働きかけて何かに積極的に参加する」ことを意味します。

会議でプレゼンをしたり、セレモニーで何かの役割を担ったり、試合では選手であったり、審判であったりする場合に使います。

行われていることを見たり聞いたりしている側、つまりspectators「観衆」や、audience「聴衆」にとっての「参加する」はattendです。

「その行事に参加する」go to the eventという言い方もできます。

ですから、コンテストにattendしていたのが5名しかいないのであれば、出場者たちはがっかりしたか、聴衆よりも出場者が多かった、という状況が考えられます。

<英語で言ってみよう>
・就職説明会には何人参加してたの?
How many people attended the job fair?
・火災訓練には全社員が参加した。
Everyone in the company took part in the fire drill.
・こういうイベントは、参加することに意義があるのだ。
It is significant to participate in events like this.
・彼の告別式に参加した。
I attended his funeral service.

8. ドンマイ!

《Sorry, I really blew a good chance.「ごめん、絶好のチャンスを逃しちゃって」と言われて》ドンマイ!
×Don’t mind!
Don’t worry!

日本人がスポーツをしていて試合中に選手がミスすると、他の選手が「ドンマイ!」と言うことがあります。

多くの人はこの英語表現を「気にしないで」という意味だと思っています。

「私は気にしないよ」と言うときには確かにI don’t mind.という言い方をしますが、英語では、試合中にミスをした選手を「心配しないで」にあたる表現で励ますときはDon’t worry about it!とかDon’t let it bother you!と言います。

今のミスは致命的なものじゃない、挽回できるよ、という意味です。

もっとカジュアルな言い回しに、It’s no big deal.「たいしたことじゃないよ」という表現もあります。

「大丈夫!」にあたるNo sweat!やDon’t sweat about it!もカジュアルな表現。

今のミスは重大な問題ではないのだから、くよくよしてエネルギーを浪費せずに、次の目標に向けて頑張っていこう、という意味です。

また、同じ意味の2通りの表現を繰り返すことで、励ましを強調することができます。

Don’t worry! It’s no big deal!などと使ってみてください。

<英語で言ってみよう>
「三振しちゃった。ごめん!」「ドンマイ!」
“I struck out. Sorry!” ” Don’t worry about it!

9. できるだけ

できるだけ一生懸命勉強している。
×I am studying as possible as I can.
〇I am studying as hard as possible.

上記例文の正解がすぐにわからなかったとしても、がっかりしないでください。

×を選んだ方は、同じ意味を表すas~as one canとas~as possibleという表現を混同しているのではないかと思います。

as possible as I canという表現は英語ではまったく意味を持ちません。

こんな言い回しをしても、英語のネイティブスピーカーにはまったく意味が通じないでしょう。

例えば、Jenny calls me as often as she can.「ジェニーはしょっちゅう私に電話をしてくる」は、Jenny calls me as often as possible.と言い換えられます。

もちろん過去形も使うことができ、He fought as hard as he could.「彼は必死で戦った」とか、She prepared for the exam as much as she could.「彼女は精一杯試験に備えた」という言い方ができます。

日本では多くのスポーツの大会の開会式で宣誓が行われますが、「我々は正々堂々と全力を尽くして戦うことを誓います」を英語にするなら、We swear that we will play fairly and as hard as we can.となります。

<英語で言ってみよう>
感じが悪いから、彼女のことはできるだけ避けてるんだ。
She is unpleasant, so I avoid her as much as I can.

10. 9時から

講義は9時から始まる。
×The lecture starts from 9:00.
〇The lecture starts at 9:00.

日本語の「~から…まで」という表現は、大半の日本語話者の脳に刻み込まれているため、英語でもfrom~to…を使ってしまう人が多いのですが、The exhibit lasts from October 10 to November 30.(展覧会は10月10日から11月30日まで続く)のようにlast(続く)なら使えても、startとendは何かが起こる瞬間を表すため、start at~(~時に始まる)とend at~(~時に終わる)とatを使わなければいけません。

<英語で言ってみよう>
・医者の予約は月曜日の11時30分です。
My doctor’s appointment is on Monday at 11:30.
・会議は3時からの予定です。
The meeting is scheduled to begin at 3:00.
・夏期は6月10日に始まる。
The summer term starts on June 10th.
・2時限は12時15分に終わる。
Second period ends at 12:15.
・日本の会計年度は4月1日に始まる。
The fiscal year in Japan starts on April 1st.
・私たちは6時半に仕事を終えた。
We finished the job at 6:30.

11. 心配している

テストのことが心配だ
×I am anxious to take the test.
〇I am anxious about taking the test.

2つの例文の違いはaboutとtoと、動詞の形だけですが、意味はまったく異なります。

anxious to (do~)は「(何かをすることを)とても楽しみにしている」ことを意味し、何かの仕事に応募したのなら、anxious to hear from the company about my application.(自分の応募結果について会社からぜひ話を聞きたい)ということになります。

もちろん、神経質(anxious)にもなるでしょうが、ポイントはなるべく早く結果を知りたいということです。

同じ意味でforを使い、I’m anxious for the game to begin.(試合が早く始まってほしい)という言い方もできます。

一方、anxious about~は不安や緊張に重点が置かれます。

自分のパフォーマンスや何かの結果、何かをしなければならないことを不安に思っているときに使う表現で、Henry is always anxious about speaking in front of an audience.(ヘンリーはいつも聴衆の前でスピーチすることに不安を抱いている)、I’m anxious about how much work I have to do.(どれだけの仕事をしなければならないのか不安だ)などという使い方ができます。

<英語で言ってみよう>
・私が乗る便が欠航になるのではないかと心配だ。
I’m anxious about whether my flight will be canceled.
・誰もが夏休みが始まるのを待ち望んでいる。
Everyone is anxious for the summer holidays to begin.

12. 記念

その式典は、バラク・オバマの功績を記念するものだ。
×The ceremony will memorialize Barack Obama’s achievement.
〇The ceremony will commemorate Barack Obama’s achievement.

memorialize(記念する、追悼する)は過去の出来事、故人、特に有名人、戦争や災害で命を落とした人々などを記念・追悼する場合に使います。

memorial(記念の、記念物、記録)や、in memory of~(~を記念・追悼して)も同じです。

健在であるオバマを記念する場合にはふさわしくありません。

それに対して、「重要な・歴史的な出来事」、例えば、自治体や学校の創立、社会的に影響を及ぼす法律の制定などを記念するときはcommemorate(~を記念する・祝う)や、commemorative(記念して、記念品)という表現を使います。

もちろん、健在の人に対しても使えます。

この他には、commemorative stamps(記念切手)、commemoration ceremony(記念式典)などの使い方ができます。

<英語で言ってみよう>
・新硬貨がサッカーのワールドカップを記念して発行される。
A new coin will commemorate the World Cup Soccer tournament.
・この記念銘板によると、この大学の創立は1904年です。
According to this commemorative plaque, this university was founded in 1904.
・教会で、その災害で亡くなった人々のための追悼集会が開かれた。
The church held a memorial ceremony for those who died in the disaster.

英会話で間違えやすい表現―自分について説明する―

英会話で間違えやすい表現―自分について説明する―

1. 彼氏

私の彼氏です。
×He’s my lover.
〇He’s my boyfriend.

日本語の「男友達」や「女友達」の英語としてboyfriendやgirlfriendを思い浮かべる人は多いようです。

そして「恋人」の英語としてはloverを考えるのではないでしょうか。

一般的にアメリカでもイギリスでも、boyfriendは単なる「男友達」ではなく特定の関係、「彼氏」を意味します。

つまり、恋愛関係にあり、付き合っている男性を指す一番ふさわしい言葉なのです。

そして、「彼女」はgirlfriendです。

一方のloverは、ほとんどの場合「性的な関係を持っている相手」、「愛人」というニュアンスを持つ言葉

数十年前までは「恋人」をsteady、「交際する」を go steadyと言っていましたが、この2つはもう時代遅れで死語といっていいでしょう。

ちょっと気になるのはboy-とgirl-の部分ですが20代、30代の「大人」に使っても問題ありません。

しかし、他の人に紹介するときには This is my friend Jack.「こちらは私の友達のジャックです」などで十分ではないでしょうか。

自分たちの関係を詳しく言う必要はありません。

また、Do you have a boyfriend/girlfriend?「君、彼氏/あなた、彼女いるの?」なんてことはあからさまに聞かないようにしましょう。

<英語で言ってみよう>
ジュリア、彼氏と別れたんだって!
I heard that Julia broke up with her boyfriend!

2. サラリーマン

父は普通のサラリーマンです。
×My father is a regular salaryman.
〇My father is a regular office worker.

「サラリーマン」は、間違いやすい和製英語の代表的な例です。

「サラリーマン」とは、自営業ではなくオフィスで働いて規則的に給料をもらう人のこと。

つまり、salary「給料」をもらう人、という考えに基づいた言葉であるわけですね。

しかし英語では定期的に給料をもらっているかどうかは重視しません

What do you do?「お仕事は何をされているんですか?」という一般的な質問に対してそれほど詳しく答える必要はなく、I’m a salesman.「セールスマンです」、I develop computer software.「コンピューターのソフトを開発しています」、I teach in a high school.「高校教師です」のように職種を答えます。

または、I work at an advertising agency.「広告代理店で働いています」など、働いている場所で答えることもできます(地位や仕事の内容まで説明していないことに留意してください)。

どうしても説明したいのであれば、上記の2つの要素を合わせて、I’m an accountant at A&K Entertainment.「A&K Entertainmentで会計士をしています」と答えることもできます。

ちなみにblue-collar workers「ブルーカラー」(工員、労働者)、white-collar workers「ホワイトカラー」(事務職)に対してpink-collar workersはOL(OLも和製英語)のようなもので、「女性が主に従事してきた職種」を指します。

英語でOLはan office worker。

a female office worker「女性の事務員」とわざわざ言う必要はありません。

3. われわれ日本人

われわれ日本人はいろいろな魚を食べるのを好む。
×We Japanese like to eat different kinds of fish.
The Japanese like to eat different kinds of fish.

「われわれは」や「私たち営業部は」など、自分が属しているグループについて話すときに「私たちは」という言い方をしますね。

しかし、それを英語で we Japaneseとか we sales personnelというと、排他的に聞こえてしまいます。

特に、英語で「日本人は」と言うときにこのような表現を使うと相手に不快感を与えます。

それは、この表現に他国の人に対するネガティブなニュアンスがあるからです。

「日本人は他の国の人よりよい」とか「ある意味優れている」と言っているように聞こえるのです。

魚を食べる習慣に関して言えば、日本人以外はそれほど魚を食べるわけではありませんが、We Japanese are generally kind.「われわれ日本人は総じて親切だ」というと、他国の人は親切ではないように聞こえてしまいます。

よそよそしく、民族主義的で、傲慢に聞こえてしまいますので、weを外して、もっと客観的なtheに置き換えたほうがよいでしょう

同じく、you Americansや you Chineseという言い方も避けたほうが無難です。

「アメリカ人全体」「中国人全体」をステレオタイプにひとくくりにしているように聞こえるからです。

<英語で言ってみよう>
日本人は総じて事なかれ主義です。
In general, the Japanese believe in not rocking the boat.

4. 社会人

早く社会人になって、自立したい。
×I want to become a member of society soon and become independent.
〇I want to start working soon and become independent.

英語では「社会人」という言い方になじみがありません。

これを直訳した a member of societyは「社会に所属する一員」という意味になり、「未成年」(a minor)や「学生」も含まれます

ですから、「働いている人」という意味を表したいなら、I’m working.や I have a job.と言えばよいでしょう。

「まだ社会人ではない人」は I’m still in university.や I haven’t started working yet.で表せます。

ちなみに、英語で職業について尋ねられて、I am a company employee.「私は会社員です」と答えると、妙な顔をされると思います。

What kind of work do you do?「どういったお仕事ですか?」という質問に、「私はある会社に勤めています」という答えはおかしいからです。

I’m an accountant.「会計士です」、I’m a computer programmer.「コンピュータプログラマーです」、I work for a bank.「銀行に勤めています」、I work at a construction company.「建設会社で働いています」などと答えるのが英語の本来の適切な表現。

自分から地位や役職まで答える必要はありません。

<英語で言ってみよう>
彼には社会人としての自覚が足りないよね。
He lacks a sense of what it means to be an adult.

5. ~といわれている

私はファッションセンスがあるといわれています
×I am said (that) I have a good fashion sense.
I am told (that) I have a good fashion sense.

ある人が文の主語で、その人がthat以下の内容を耳にしたという場合に使う動詞はtellです。

ですから、I am told (that)~.という表現を覚えておくとよいでしょう。

主語となっている人以外のことでも、その人が耳にしたことについて使うことができます。

I am told (that) Mary will transfer to Hong Kong soon.「メアリーが近々香港に転勤するって聞いたよ」のように。

いずれにしても、その文の主語となっている人がその内容を誰かから直接聞いたときに使う表現です。

一方、sayには違うニュアンスがあり、使う主語も異なります。

It is said (that)~.は話し手と内容との直接の関係性が低い「伝聞表現」。

要するに、本当なのかどうか確認する方法がないことを聞いた場合に使います

I hear~.や People say~.、They say~.も同じ意味です。

テレビや新聞で見聞きした情報を人に伝えるときは It is said/I hear (that) New Orleans is still recovering from Katrina.「ニューオーリンズはハリケーン・カトリーナの被害からまだ立ち直ってないんだって」のように言います。

I hearは I hear John is getting a divorce.「ジョン、離婚するそうよ」のように噂を伝えるときにも使います。

<英語で言ってみよう>
ロシア語は習得が難しい言語だといわれている
They say Russian is a difficult language to learn.

6. 私と友達は~

私と友達は神戸に行きます。
×I and a friend will go to Kobe.
A friend and I will go to Kobe.

文法的な問題より表現上の習慣的な問題といいましょうか。

日本語では「自分と誰々は~」と言っても変ではありませんが、英語では、2人、3人、それ以上の人について言う場合には「自分」は必ず最後に言います

こうしたフレーズの最初に「自分」を入れると、若干「自己中心的」な感じがします。

主語だけでなく、目的語でも同じです。

She invited Jack and me.「ジャックと私は彼女に招かれた」のように、「自分」は最後に言います。

そうは言っても、英語のネイティブスピーカーでも会話の中で文法的なミスを犯しますし、「自分」を先に言うような「マナー違反」をすることもあります。

それはお互い様ですので、相手のいわゆる「間違い」はみんな大目に見ます。

どんなときでも完璧な言葉を発するのは人間ではなくロボットのようなもの。

しかし、文章を書くときには、この問題のような簡単な間違いはしないように努力したいものですね。

<英語で言ってみよう>
・君と僕はものの見方が同じだね。
You and I see things the same way.
・あなたと私が宝くじに当たればいいのに。
I wish you and I would win the lottery.
・彼女と私は昔からの友達なんです。
She and I are old friends.

7. ~時代

大学時代は音楽に夢中だった。
×In my college age, I was absorbed in music.
In college, I was absorbed in music.

昔の自分の話をする問、日本語ではある特定の時期を表すのによく「~時代」という言葉を使いますよね。

ですがそれを英語で言うときに~ageと直訳すると変です。

英語ではageという単語を使う必要はなく、when I was in college「大学にいた頃」とか when I was a college student「学生のときに」と言えばいいのです。

同じく、「子供時代に」は when I was a child/kid、「独身時代に」なら before I was marriedや when I was singleという言い方ができます。

退職した人が「 サラリーマン/OL時代に」と言うなら、before I retiredとかwhen I was working。

かつて所属していた団体について言うときは、when I was a member of~と言うといいでしょう。

上記例文は、日本語のある言葉をそのまま英語に訳す必要はないという好例です。

無理に直訳すると英語として不自然な表現になってしまいますので。

<英語で言ってみよう>
・中学時代はだいたいどの教科も成績が悪かった。
In middle school, I was poor at almost every subject.
・この曲を聴くと、子供時代を思い出すなあ。
Whenever I hear this song, I remember my childhood.
・私たちの時代にはインターネットはなかった。
In our day, there was no Internet.

8. 会う

大阪にいる両親に会いに行きます。
×I’m going to Osaka to meet my parents.
〇I’m going to Osaka to see my parents.

原則的に、初めて誰かに会うときに使うのはmeet、2度目以降はseeを使います

この混同は日本人には多く、致命的な間違いではないのですが、特に「自分の親に会う」ときに meet my parentsと言うと、英語のネイティブスピーカーは、あなたが養父母に育てられ、これから初めて両親に会いに行くところなのかなと考えてしまうかもしれません。

meetとseeの区別が特に必要なのはあいさつの場面です。

初対面の人に「お会いできてうれしいです」と言うときは、It’s a pleasure to meet you.とか It’s very nice meeting you.や I’m glad to meet you.など。

別れるときは動詞を切り替えて I look forward to seeing you again soon.「近々またお目にかかれることを楽しみにしています」と言いましょう。

2度目に会ったときは、以前にお会いしたことを覚えていますよという意味でseeを使って It’s a pleasure to see you (again).「またお会いできてうれしいです」と言います。

電話では話したことはあっても初対面の相手には It’s a pleasure to meet you in person.「じかにお会いできてうれしいです」、It’s wonderful to finally meet you face to face.「ようやく直接お会いできてよかったです」と言いましょう。

<英語で言ってみよう>
エレンに初めて会ったのは私たちが大学生のときだ。
I first met Ellen when we were students at university.

9. 死ぬ

うちの犬は3年前に死にました
×My dog was dead three years ago.
〇My dog died three years ago.

「生まれる」「死ぬ」という日本語を英語にするときにありがちな間違いがあります。

まず「生まれる」は I was bornで、I bornではありません。

be動詞に形容詞のbornを続けるのが英語の正しい形です。

一方、「死ぬ」を was deadというと「犬は一時的に死んでいたけれどもよみがえった」というように聞こえます

ですので動詞dieを用いるのが正しい表現です。

他に My dog has been dead for three years.と言うこともできます。

「死者」は、形容詞のdeadを使って a dead person、またはより抽象的に the deadと言います。

Several people died during the storm. The dead were all local people.「嵐の最中に数人が死亡した。死者はみな地元の人間だった」など。

死に関する表現は忌むべきものとされ、英語では、人に対してはより丁寧な表現を使い、「死ぬ」は pass awayという表現を使って He passed away last month.「彼は先月亡くなった」、「亡くなった人」の場合は the deceasedという表現を使い、Funeral services for the deceased will be held this Friday evening.「故人の葬儀は今週金曜日の夕方に営まれる」などと言います。

<英語で言ってみよう>
死ぬ前にたくさんの国に行きたいな。
I would like to visit many countries before I die.

10. プレゼント

友達に花束をプレゼントした
×I presented my friend with a bouquet of flowers.
〇I gave my friend a bouquet of flowers.

和英辞典には、日本語の「送る」の英訳は〈present+人+with+もの〉と書かれていますが、残念ながら、どんな状況で使う表現かまでは説明してありません。

実を言うと、presentはよりフォーマルな状況、公的な機関や組織がセレモニーなどで誰かを公式に表彰するようなときに使う動詞なのです。

ですから、上記例文のように友だちに花をpresent「差し上げる」のはとても変に聞こえます。

この場合はシンプルにgiveという動詞で十分です。

giveと名詞を組み合わせて「プレゼントする」と言うときによくある間違いについても説明しておきましょう。

giveという動詞を使うときは、give a giftとは言わないようにしてください。

give a presentなら問題ありません。

<英語で言ってみよう>
・市長が勇敢な行為を称えて消防士にメダルを授与した。
The mayor presented a medal to the firefighter for bravery.
・父親に誕生日プレゼントとして本をあげた。
I gave my father a book as a birthday present.
・彼の誕生日にささやかな贈り物をした。
I gave him a small present on his birthday.

11. 酔っぱらう

酔っぱらっちゃった。
×I’m drunk.
〇I’m feeling good.

欧米では適量をかなり超えて酒を飲む人も多いですが、「酒には飲まれない」ことが求められます。

つまり、お酒を飲むこと自体はよくても、よって痴態をさらすことは許されません。

日本の「サラリーマン」は、千鳥足で歩いたり、支離滅裂なことを言ったり、普段ならひんしゅくを買うことを口にしても、たいていは大目に見られ、世話をされますが、アメリカではそんな人間は白い目で見られてしまいます。

人に敬意をもって接してほしいのなら、I’m drunk.「酔った」とか、I’m a heavy drinker.「私は酒が強い/酒豪だ」とか、I’m a drunkard.「私は大酒のみだ」と言ってはいけません。

このような表現をすると、自分はアルコール依存症だと開き直っているように聞こえます。

少し酔ったときは、I’m feeling good.という婉曲表現を使うとよいでしょう。

これなら、アルコールの効き目で自分は今気分がいいのだというニュアンスになります。

I’m feeling a bit tipsy.「ほろ酔い気分だ」という表現もできます。

少し飲みすぎたときにI’ve had a bit too much to drink.と言えば、あなたが自分の状態を把握していること、そしてそれ以上は飲まないほうがいいということが相手にも伝わります。

<英語で言ってみよう>
昨夜は飲みすぎたので今は二日酔いだ。
I drank too much last night and now I have a hangover.

12. しまった!

しまった!
×Oh my god!
Oh my gosh!

幸か不幸か、英語には悪態をつく表現が多いのですが、その中にはタブーとされる表現やちょっと危険な表現もあります

昔から宗教に関係している言葉を使うときには気をつける必要がありました。

God「神」やJesus「キリスト」、Satan「悪魔」といった言葉を気軽に使うことが許されなかったからです。

GodやJesusは「神聖なものを汚す」ため、Satanの場合は、この言葉を言ってしまうと、本当に悪魔が現れるかもしれないと思われていたため禁じられていたのです。

もちろん現代では悪魔の出現を信じている人はいませんが、礼儀正しい人はこういう表現をあえて避けるようにしています。

その代わりに使える「婉曲表現」は以下のようにいろいろあります。

いずれも誰かを不快にさせずにすむ便利な表現です。

13. はい、しません

[Don’t you drive?「車を運転しないのですか?」と聞かれて]
はい、しません。
×Yes, I don’t.
No, I don’t.

英語のネイティブスピーカーにとって、「~しないのですか?」という日本語の否定形の疑問文に答えるのは難しいことですが、日本人にとっても、英語の否定形の疑問文に答えるのは難しいですよね。

上記例文の場合、質問した人は相手が運転免許か車を持っていないのだろうという推測を確かめようとしています。

「車は運転しません」と言いたいなら、否定形の言い回しを繰り返して No, I don’t drive.と答えます。

これは相手の言うことに間違いはない、という意味で、相手の推測を否定しているわけではありません。

ここで、Yes, I don’t.と答えると、相手を戸惑わせてしまいます。

質問した人の推測が間違っているなら、Actually, I do (drive).「実は、運転するんです」とか、シンプルに I drive (but I don’t own a car).「運転はしますよ(車は持ってませんけど)」と答えます。

否定形の疑問文で提案を表すときもあります。

Can’t I bring you another drink?「飲み物をもう1杯持ってきましょうか?」と言われた場合、「お願い」と言うなら Yes, thank you.、断るなら No, thank you.です。

<英語で言ってみよう>
「お腹すいてない?」「すいてる」
“Aren’t you hungry?” ” Yes, I am.

14. ~の間

雨が降っている、家にいた。
×I stayed inside while the rain.
〇I stayed inside during the rain.

これは基本的に文法の問題ですが日本人に多い間違いです。

whileの後には完全な文を続ける必要があり、名詞は続けられません。

完全な文 It was raining.を続けて、I stayed inside while it was raining.とすれば、正しい英語になります。

一方のduringは前置詞ですから後ろには名詞しか続けられません

duringとwhileに合わせて文章の形を変えるのはかなり簡単にできます。

例えば、Jason studied Japanese while he was in college.「ジェイソンは大学にいたときに日本語を学んだ」という表現を duringを使って表すと、Jason studied Japanese during college.となります。

どちらも意味する内容はほぼ同じです。

では、The phone rang during our conversation.「私たちが話をしていると電話が鳴った」をwhileを使って表すと、どうなるでしょう?

The phone rang while we were talking.とすればいいですね。

<英語で言ってみよう>
オフィスを不在にしている間に、何本か私あてに電話がかかってきていた。
While I was out of the office, several phone calls came for me.

15. たくさんの~

車を買うのにお金がたくさんいる。
×I need much money to buy a car.
〇I need a lot of money to buy a car.

日本語には「数えられる名詞」と「数えられない名詞」というややこしい問題がありませんから、日本人が英語を使うときはその名詞がどちらのタイプかを覚える必要があります。

「数えられる名詞」に使うのはmany、そして「数えられない名詞」に使うのはmuchです。

ですが、a lot of~や lots of~はどちらにも使えることは知ってましたか?

書き言葉で使うにはカジュアルすぎますが、この2つは会話で使うにはとてもおすすめの表現です。

moneyは数えられない名詞ですが、なぜ much moneyがここで使用できないのか、納得できない方もいるかもしれません。

muchは普通、否定的な表現と一緒に使います。

I don’t have much money.「あまりお金がない」のように not much~「あまり~でない」とか don’t have much~「たいして持っていない」という意味で使うことがとても多いのです。

また、muchは too muchという表現でもよく使い、I drank too much beer last night, and I have a hangover.「昨日の夜はビールを飲みすぎたから二日酔いだ」のような言い方をします。

<英語で言ってみよう>
うちの会社はあまり残業しなくていいんです。
I don’t have to do much overtime at my office.

16. 心地よい

私の椅子はあまり心地よくない
×My chair isn’t pleasant.
〇My chair isn’t very comfortable.

comfortableもpleasantも心地よいものや状況を表すのに使いますが、pleasantは天候や人、場所、あるいは聞いていて気持ちがいいような音楽に対して使います

A pleasant working environment leads to greater productivity.「快適な職場では生産性が非常に高まる」とか、She’s a very pleasant person to spend an afternoon with.「彼女は午後の時間を共に過ごすにはとても気持ちのよい相手だ」など。

問題文のように、椅子が not pleasantだというと、椅子が汚れていて、ねばねばしたり、悪臭を放っていたりするイメージになります。

一方のcomfortableは「肉体的にくつろげて心が休まり、心地よく、気持ちがよい」状態を意味します

ですから、椅子や靴など、直接触れるものに対して使います。

自分に合っていて、落ち着けるもの、例えば家にも使える表現です。

We feel really comfortable in our new apartment.「今度のアパートは実に心地がよい」など。

また、興味や価値観が合う相手に対しても feel comfortable with~という言い方をよくします。

<英語で言ってみよう>
会った瞬間に彼とはしっくりきた。
The moment we met, I felt comfortable with him.

17. ~にもかかわらず

雨が降っていたが、散歩に行った。
×Despite it was raining, I went for a walk.
Although it was raining, I went for a walk.

despiteと in spite ofの後ろには名詞か名詞句しかきませんので、It was raining.のような完全な文がくることはありません。

名詞や名詞句というのは、Despite my cold,/In spite of having a cold, I went to work.「風邪をひいていたけど仕事に行った」などの下線部。

having a coldは名詞句で、despiteや in spite ofに続けることができます。

一方、althoughは2つの相反する内容の完全な文をつなぐときに使います

2つの完全な文 I’m not hungry.と I should eat something.をつないでみましょう。

精力的に働き、昼食の時間になりました。

朝はたくさん食べたので空腹ではないけれど、午後は忙しくなるので夕食まで乗り切れるエネルギーが必要。

そんなときには Although I’m not hungry, I should eat something.「空腹ではないが、何か食べたほうがいい」と言います。

althoughは文章の後半にも使用でき、We went to San Francisco, although we didn’t have much money.「お金はあまりなかったけど、私たちはサンフランシスコに行った」という使い方ができます。

<英語で言ってみよう>
下手な英語だったが私たちはなんとかコミュニケーションができた。
In spite of our poor English, we managed to communicate.

18. ボキャブラリー

たくさんのボキャブラリーを身に付けようとしている。
×I’m trying to learn a lot of vocabularies.
〇I’m trying to learn a lot of vocabulary.

私が日本語を英訳する際に苦労させられるのは、書き手が意味しているのが単数か複数かがわからないときです。

「人」はpersonなのかpeopleなのか。

松尾芭蕉の有名な俳句「古池や蛙飛びこむ水の音」で描写されたカエルは1匹なのか複数なのか。

日本語では深く考える必要はありませんが、英訳する際はどちらかを選ばなければいけません。

ですが、日本人が英語で表現する際には可算名詞と不可算名詞と格闘しなければいけません

日本語の話者が苦労する単語には他にも、equipment(装備)、furniture(家具)、information(情報)、junk(がらくた)なども。

不可算名詞なので、複数を表すsは付けられません。

いずれにせよ、英語と日本語の話者には、それぞれ別の苦労があるということですね。

<英語で言ってみよう>
・彼女は子供にしては語彙が豊富だ。
For a little girl, she has a large vocabulary.
・来週までにどのくらい単語を学ぶ必要がありますか?
How many vocabulary items do we have to learn by next week?
・インターネットで日本の習慣に関する情報をたくさん収集した。
I collected lots of information about Japanese customs on the Internet.

19. いわゆる

私はいわゆるベビーブーム世代だ。
×People often tell me I am a “Baby Boomer.”
〇I am a so-called “Baby Boomer.”

「~と(よく)言われている」と「いわゆる」という表現を英訳する際に混乱が生じるようです。

前者の場合、例えば People often say that I eat slowly.(食べるのが遅いと人からよく言われる)という表現は、あなたがどのように見えているかを他者が言うことを示しています

People tell me I look like Brad Pitt.(ブラッド・ピットに似ていると人から言われる)もそうです。

一方、「いわゆる」は大勢の人に言われている何かを示すときに使われます

Baby Boomerまたは Baby Boom Generationは1946年から1960年の間に生まれた人々を指します。

so-calledは「いわゆる」という意味の形容詞で、その後に続く単語を強調し、(1) その語の正確さに疑いがある、(2) その語への反感を示すのに使います。

例えば、A Japanese so-called mansion is actually a unit in an apartment building.(日本のいわゆるマンションは、実際にはアパートの1戸だ)という表現は、日本語のmansionは英語本来の意味「大邸宅」ではないことを示しています。

I’m a so-called jiji or oldster.(私はいわゆるジジイだ)は2番目の使い方で、自分はそんなふうには言われたくないというニュアンスを表しています。

<英語で言ってみよう>
いわゆるroad warrior(出張が多い人)ならしょっちゅう旅をしているだろう。
If you are so-called road warrior, you travel very frequently.

20. まだ

留学したいとまだ思っている。
×I’m yet hoping to study abroad.
〇I’m still hoping to study abroad.

stillは「ずっと継続して今も~だ」を意味するので、Are you still looking for a new apartment?(まだ新しいアパートを探してる?)のような使い方をします。

肯定文の質問でも使われ、それに対しては Yes, I’m still looking for a new place to live.(まだ新居を探しているよ)などと答えます。

それに対してyetは、質問の場合は Have you decided on a vacation destination yet?(もう休暇中にどこに行くか決めましたか?)のように使えますが、肯定的な回答でyetが使われることはほとんどなく、yetで答えるならI haven’t decided yet.(まだ決めてない)という意味になります。

同じ意味でI’m still thinking about it.(まだ考え中)も使えます。

<英語で言ってみよう>
・冬はベッドから起き出してもまだ暗い。
In winter it’s still dark when I get out of bed.
・国営の宝くじでまだ当たってことがない!
I haven’t won anything in the national lottery yet!
・まだ家を買う余裕がない。
I still can’t afford to buy a house.
・彼はもう家に着いたと思う?
Do you think he’s reached home yet?

21. 従属節の語順

私たちが今どこにいるのかわからない。
×I don’t know where are we.
〇I don’t know where we are.

Where are we?(私たちはどこにいるの?)、Who is she?(彼女は誰?)、What does he do?(彼の仕事は何ですか?)などの疑問文は、疑問詞の後、主語を助動詞か動詞の後ろに置きます

しかし、間接疑問文の従属節にする場合は、主語を助動詞や動詞の前に置き、~where we are.、~who she is.、~what he does.のような語彙になります。

文章の頭に来る表現としては、Have you heard~?(~を聞いたことがある?)、I’m not sure~.(よくわからないけど~?)、Do you have any idea~?(~かわかる?)などがあります。

<英語で言ってみよう>
・彼女はなぜ1日休みを取ってるんだろう。
I wonder why she is taking a day off.
・私たちがいつ結論にたどり着けるのかわからない。
We aren’t sure when we will reach a decision.
・ピートがなぜ留守にしている(街を離れている)のかわかる?
Do you have any idea why Pete is out of town.
・あの若者、誰か知ってる?
Do you know who that younger man is?
・どの仕事に就くべきか自分にわかればなあ。
I wish I knew which job I should take.

22. 無職

祖父は72歳で、無職です。
×My grandfather is 72 years old and is unemployed.
〇My grandfather is 72 years old and is retired.

日本の報道では、「○○さん、83歳無職」といった表現をよく見かけますが、英語のunemployedには「失業」「長い間、働いていない」というネガティブなイメージがあり、さらに場合によって「あまり働こうとしない人」という相手に失礼なニュアンスも含まれるので、この単語を使うときは要注意です。

今回の例文で見ると、72歳なら一般的には定年で、もう働く必要がない、あるいは働くことができないと考えられます。

こうした場合は、「(定年や老齢により)退職・引退している」という意味を表すretiredを使います。

<英語で言ってみよう>
・父は定年退職して、今はゴルフをしたり写真を撮ったりして過ごしている。
Dad is retired and spends his days playing golf and doing photography.
・レベッカは半年間、無職だ。
Rebecca has been unemployed for half a year now.
・定年を迎えたときは、とてもうれしかった。
When I reached retirement age, I was very happy.
・父は84歳まで働き続け、引退しなかった。
My father worked until he was 84 and never retired.

23. なりたい

英語が上手に話せるようになりたい
×I wish I could speak English well.
〇I hope I can speak English well.

英語学習者の中には、hopeが達成可能な願望に使う動詞であることをよく理解していない人もいるようです。

一方のwishは達成できない願望に用います

そのため、I hopeというと、2つのことを意味します。

(1) 目標が達成可能であること。

(2) 話者はその目標を達成するために何らかの努力をすること。

これに対して、I wishと言うと、

(1) 手品が成功するように何かがうまくいくことを望んでいるだけで、

(2) 努力はいっさいしないことを意味します。

wishは、I wish I could fly like a bird.(鳥のように飛べたらなあ)など、空想のような夢を指すのに使います。

その後に続く助動詞にも注目してください。

canは現実的な可能性を表しますが、couldは必ずしも現実的ではなく、仮定法に当てはまります。

またhopeは、誰かが何かを受け取れますようにという願望を伝えるときにも使います

I hope you have a good time tonight!(今夜は楽しい時間を過ごしてください)など。

wishにも同じ用法があり、I wish you a Happy New Year!(よいお年を)のように使えます。

<英語で言ってみよう>
・私たちがこの星を去るときは元の状態よりはきれいにしたい。
We hope we can leave the planet cleaner than we found it.
・毎日読書だけして働かずに過ごしたいなあ。
I wish I could spend every day just reading and not working.

24. 経済

経済のことはあまりわからない。
×I don’t know much about economy.
〇I don’t know much about economics.

「経済」は、日本語でも英語でもいささか複雑な言葉です。

一番聞き慣れているのはeconomyで、「経済」と聞くと、まずこの単語を思い浮かべる人も多いかもしれません。

ですが辞書を引いてみると、「経済」にまつわる英語表現はたくさんあり、the Japanese economy(日本経済)、an economy car(低価格車)、to use economy(倹約する)などがあります。

まずは、「大学で経済を専攻した」など、使用頻度の高い「経済学、経済(状態)」を指す単語を覚えてください。

複数形でeconomicsとなります。

ちなみに、sを取ったeconomicは形容詞で、economic growth(経済成長)のように使います。

<英語で言ってみよう>
・息子は大学で経済学を専攻している。
My son’s major in university is economics.
・最近、景気が減速傾向を見せている。
Recently the economy is showing some signs of slowing down.
・政治家は通常、経済政策に異議を唱える。
Politicians usually disagree about economic policies.
・節約しようとしているが、店で新しいファッションを見つけるといつも欲しくなる。
I try to economize, but I’m always tempted when I find new fashions in the stores.

25. 心

が温かい気持ちでいっぱいになった。
×My mind is full of warm feelings.
〇My heart is full of warm feelings.

夏目漱石の小説『こころ』の英訳はKokoroであって、mindでもheartでもありません。

日本語の「心」に相当する英語が見当たらないからです。

英語では、その働きによって「心」を合理的に区別して考えます

論理的思考、つまり、think(頭を使って考える)の場合の「心」はmind

feel(何かに感動するか情緒的に感じる)の場合の「心」はheart。

believe(何かを信じるか信念を抱く)の場合の「心」はsoulです。

したがって、今回の例文のように、人の思いやりなどに触れたり、何か良いものに接したりして感動して心が温まったという場合の「心」には、感情を表すheartを使います。

<英語で言ってみよう>
・彼はいい人だよ。
He had a good heart.
・彼女のことを心の底から愛している。
I love her from the bottom of my heart.
・彼は頭脳明晰だ。
He has a brilliant mind.
・心の奥底では、転職すべきだと思っている。
Deep in my soul I know I need to change jobs.
・会わねばいや増す恋心(ことわざ)
Absence makes the heart grow fonder.
・自分が下さなければならなかった選択に彼女はひどく心を痛めた。
Her heart was torn over the choice she had to make.

気持ちが英語でスパッと伝わる言い方―Part 2―

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17. 誤解される英語⑰

×That’s good.
(それはいい!)
⇒ネイティブには「いいんじゃないの?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇That’s great.
(それはいいね!)

平坦に言う That’s good.は、「いいんじゃない?」「いいかもね」程度の伝わり方。それなら、goodをgreatにアップグレードしましょう。抑揚をつけて言うと、気持ちが伝わります。
〇That’s awesome.
(すごい!)

awesomeという単語は、もともと「畏敬の念を込めた」ときに使われていました。これを使う表現は比較的新しく、今では「素晴らしい!」や「すごい!」「かっこいい!」などを表します。
〇Fantastic!
(素敵!)

⇒Fantastic!はWonderful!とほぼ同じ使い方ができます。誰かの話を受けてWonderful!と言いたいときにFantastic!と言うとよいでしょう。

good「よい」は皮肉っぽく聞こえる

goodの基本の意味は「よい」です。

good opinion「いい意見」や good book「良書」などに使われます。

しかしgoodは、言い方によってはほめ言葉にならず、平坦に言うと皮肉っぽく聞こえることもあります。

代わりに使いたいのが、That’s great.や That’s awesome!、Fantastic!などの言い回しです。

もし、goodで伝えたい場合は、It sounds good.の省略した言い方、Sounds good.がおすすめです。

18. 誤解される英語⑱

×What time is it now?
(今、何時ですか?)
⇒ネイティブには「ところで、今、何時になった?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Do you have the time?
(今、何時ですか?/時間わかる?)

⇒日本語でも「時間わかる?」と尋ねることは多いですね。Do you have the time?で、「時間(がわかる時計)を持っている?」→「時間わかる?」→「今、何時?」という流れで覚えておきましょう。
〇What’s the time?
(今、何時?)

⇒親しい間柄なら、こんなカジュアルな言い方もあります。英語圏では、What’s the time, Mr. Wolf?「オオカミさん、今何時(何する時間)?」という「だるまさんが転んだ」に似たキッズ用のアクティビティがあります。相手がネイティブなら「今、何時?」として伝わります。

What time is it now?は二度目に尋ねる言い方

What time is it now?は、文面通りに訳せば「今、何時ですか?」になりますが、これは二度目に尋ねるときの言い方です。

例えば、「さっきも聞いたけど、今は何時になったんだ?」というニュアンス。

普通に時間を尋ねるときは、Do you have the time?「今、何時ですか?」です。

timeに定冠詞が付いているので、the timeは「時刻」を表します。

厳密には、Do you have the time?は、「時刻を示す時計を持っている?」という聞き方ですが、知りたいのは時計を持っているかではなくて時刻ですね。

そこで、「今の時間わかる?」といった意味になるのです。

ただし、このとき注意したいのが「冠詞」のthe。

theを付け忘れて、Do you have time?と言うと、「ちょっと遊ばない?」というナンパするときの誘い文句になってしまいます。

冠詞のtheを落とさないように気をつけましょう。

19. 誤解される英語⑲

×This is for you.
(これをどうぞ)
⇒ネイティブには「はい、これはあなたの分よ」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇I got this for you.
(これ、あなたにと思って)

⇒「これをどうぞ」の定番表現がこれ。直訳すると、「あなたのために手に入れました」となりますが、このくらいの表現がちょうどよいです。
〇Here, I hope you like it.
(どうぞ。気に入っていただけるといいのですが)

⇒さりげなく手渡すときなどに、とても便利な表現。押し付けがましさもなく、さらに相手も手渡されたものに気持ちが向くのでおすすめです。

「君の分だよ」と言われてもありがたくない

This is for you.が「これをどうぞ」と聞こえないのは、意外かもしれません。

しかし、This is~だと”this”が主体になり、手渡す”I”の気持ちが込められません。

つまり、あらかじめ取り分けてあったものの中から、「はい、これはあなたの分よ」といったニュアンスになってしまうのです。

ちょうど、何かを配当するときのような感じです。

ネイティブは、I got this for you.と言われて初めて、日本語で言う「これをどうぞ」のニュアンスを感じます。

もうひとつ覚えておきたいのが、Hereを添える言い方です。

Here, I hope you like it.で「どうぞ。気に入っていただけるといいのですが」の意味に。

I got this for you.に比べると控えめですが、相手を思う気持ちが伝わります。

20. 誤解される英語⑳

×Please sit down.
(どうぞお座りください)
⇒ネイティブには「座りなさい!」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Go ahead and have a seat.
(どうぞお座りください)

⇒Go ahead.は命令形ですが丁寧な表現で、「どうぞ」と言うときに使います。さらに、have a seatだけで「おかけください」というニュアンスを含むので、相手は命令されたとは感じません。このフレーズは、丸ごと覚えておくとよいですね。
〇Would you care to sit down?
((よろしければ)おかけください)

⇒Would you care to~?は「~しませんか?」という提案になるので、これは丁寧な表現です。「(もしよろしければ)こちらにお座りください」といったニュアンス。丁寧に誘う場面でよく使われます。
〇Please be seated. [式場などで]
(どうぞご着席ください)

⇒会議や儀式などに集まった、大勢の人たちに対して着席を促すときにぴったりの言い方。フォーマルなシーンでよく使われます。

sit downは命令する言葉

そもそもsitは「座っている」状態を表し、sit downは、立っている人が膝を折って「(低い位置に)座り込む」という動作を表します。

そこに椅子があれば、着席することを意味しますが、sit-down「(ストライキなどの)座り込み」という単語があるくらい、直接的な指示なのです。

よって、Please sit down.と言われた相手は、たとえPleaseが付いていても、「座りなさいや「立ち上がらないで」と命令されたように聞こえてしまいます。

21. 誤解される英語㉑

×What are your hobbies?
(あなたの趣味は?)
⇒ネイティブには「今凝っているものは何ですか?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇What do you do in your free time?
(暇なときは何をしているの?(ご趣味は何ですか?))

⇒このように聞くと相手は reading books「読書です」などと答えやすいですね。同じような言い方に、What do you like to do in your spare time?があります。spare timeは「余暇」という意味です。
〇What do you do on your days off?
(休日は何をしていますか?(ご趣味は何ですか?))

⇒days offは休日のこと。「休日は何をしてる?」と聞くことで、「何か趣味はありますか?」といったニュアンスになります。「まったりするのが好き」な人は、Just relax.と答えればOKです。
〇What do you enjoy doing in your spare time?
(暇な時間は何を楽しみますか?(ご趣味は何ですか?))

⇒enjoyを使う聞き方もあります。相手は、I usually play tennis.「テニス三昧です」などと返してくれます。

「趣味」の定義は日本語とは違う

hobbyという単語を辞書で引くと、learningやinterestが出てくることもあり、hobbyはある程度技術を要する「陶芸」や「乗馬」などが対象になります。

つまり、厳密に言うと、「読書」や「散歩」などはhobbyに該当しません。

そんなことから、What are your hobbies?と聞くと、「今は何に凝っていますか?」という意味に聞こえてしまうことに。

What do you enjoy in your spare time?などの尋ね方を覚えましょう。

22. 誤解される英語㉒

×Tea, please.
(紅茶がいいな)
⇒ネイティブには「紅茶でいいよ!」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Tea would be fine.
(紅茶がいいな)

⇒tea(もの)を主語にするならば、Tea would be fine.と答えるのがベスト。~would be fineは「~がいいかと思います」という控えめに伝える表現。いろんな場面で使えます。
〇I think I’ll have tea.
(紅茶にしようと思います)

⇒I thinkを使うと、自己主張が強い表現と思われがちですが、それが間違いです。「~と思う」というように、相手に猶予を与えるような含みがあるので、こちらの希望を控えめに言うときにぴったりです。
〇Maybe I’ll have tea.
(紅茶がいいかな)

⇒I thinkと同様、控えめな表現です。頭にMaybeを付けることで、「~がいいかな」と語尾が柔らかくなり、さらにソフトな言い回しに。大人の余裕を感じる言い方ですね。

pleaseでお願いすると、偉そうに聞こえる

コーヒーと紅茶のどちらがよいかと聞かれて紅茶と答える場合、Tea, please.と言えばよいのでは?と思いますね。

しかし、pleaseを使ったこの言い方は、「紅茶でいいから」「紅茶くれ」などのように、偉そうに言っているように聞こえがちです。

感じよく伝えるには、teaを主語にした ~would be fineという言い方を覚えましょう。

また、主語を自分にする場合は、I think I’ll have~などの言い回しがいいでしょう。

23. 誤解される英語㉓

×Hurry up!
(急いで!)
⇒ネイティブには「早くしなさいってば!」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Let’s hurry!
(急ごう!)

⇒Hurry.だけでもいいですが、Let’sを付けると「軽い命令形」になり、相手の気持ちを気遣いつつ、急いでほしいことを伝えるときにぴったりの表現になります。
〇We need to hurry.
(急がなくちゃ)

⇒Let’s hurry.と同じように、相手に対して直接「急げ!」とは言わない表現。Weを主語にすることで、相手を上手に促すことができます。
〇There is no hurry.
(急がなくていいよ)

⇒「急がなくてもいい」と伝えるときの表現を覚えておきましょう。You don’t need to hurry.でもいいのですが、There’s noを使うと、「全然急がなくていいよ」というニュアンスになります。

upが付くと、強調されて失礼なニュアンスになる

「急いで!」を Hurry up!と言うと、「さっさとしなさい!(待っているわよ)」という、命令調のニュアンスになります。

upが付いている Hurry up!は、最大限の動作を表すため、ぐずぐずしている相手に対し、上司や親が叱るような強い言い方になるのです。

単に「急いで!」と伝える程度なら、upを付けずに、Hurry.だけで十分です。

それでも強いので、言うときのイントネーションも加減しましょう。

24. 誤解される英語㉔

×Will you go to the party with us?
(一緒にパーティに行かない?)
⇒ネイティブには「パーティに行けるの、行けないの、どっち?」

<ネイティブはこう言う>
〇Could you go to the party with us?
(一緒にパーティに行かない?)

⇒Could you~?は万能な表現。Could は仮定法で使う単語なので、誘いつつ「できれば行こう」といった気遣いが伝わります。誰にでも、どんなときにも失礼にならないので、ひとつ覚えるならこれ!
〇Can you go to the party with us?
(一緒にパーティに行ける?)

⇒友人同士なら Can you~?もOKです。canを使うので、「無理ならいいけど」と相手の気持ちを尊重して聞く形になり、押しつけがましくありません。相手が断る場合も、負担を感じない聞き方ですね。

Will you~?は、プレッシャーを与えることも

未来形を使うWill you~?は、相手に意志があるかどうかを尋ねたり、依頼するときに使います。

そのため、Will you go to the party with us?と言って誘うと、「これから行くのだから早く決断しろ!」くらい、強いプレッシャーを与えてしまいがちです。

そこで、代わりに使いたいのが Could you~?を使った言い方。

「一緒にパーティに行ける?」というニュアンスになるので、相手は負担を感じることなく、返事ができます。

25. 誤解される英語㉕

×Help me, please.
(ちょっと手を貸して)
⇒ネイティブには「お願いだから助けて!」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Could give me a hand?
(ちょっと手を貸して)

⇒日本語の「ちょっと手を貸して」に当てはまるのがこの言い方。さらに、頼む相手が少し離れたところにいる場合は、over hereを付けて、Could you give me a hand over here?「こっちに来て手を貸してくれる?」と言えばOKです。
〇Could you give me a hand packing this?
(この荷造り、手を貸してくれる?)

⇒手伝ってほしいことを具体的に伝えるときは、handの後にその内容を添えればOK。「この書類の作成」なら making this file、「このスープを作るのを」なら with this soupといった具合です。
〇Could you help me move?
(引っ越しを手伝ってもらえる?)

⇒helpを使う場合も、Could you~の言い回しなら大げさな響きになりません。helpは使役を表すこともできるので、「help+人+動詞」の形になります。

helpは由々しき事態?!

Help me.は「助けてください」ですね。

とかく口にしがちな言葉ですが、相手は「由々しき事態でも起こったのか?!」と思ってしまいます。

これは、helpという単語に「助ける」だけでなく、「救助する」といったニュアンスがあるためです。

「ちょっと手を貸す」くらいなら、give me a handを使うのがベストです。

さらにpleaseではなく、Could you~の形を用いると、こちらの意図がきちんと伝わります。

26. 誤解される英語㉖

×Morning service, please.
(モーニングサービスをお願いします)
⇒ネイティブには「朝の礼拝をお願いいたします」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Do you have a breakfast special.
(モーニングサービスをお願いします)

⇒「モーニングサービス」は、朝食一式のことなので、英語では morning specialと言うこともありますが、通常は breakfast specialと表します。その他、early bird specialという名前を使うことも。
〇I’d like to have a complimentary breakfast.
(モーニングサービスをお願いします)

⇒ホテルでは、無料の「モーニングサービス」を出すところがあります。「無償の」という意味のcomplimentaryを使い、a complimentary breakfast「モーニングサービス」と呼びます。

「モーニングサービス」は和製英語

日本語の「モーニングサービス」は、コーヒーとトーストにゆで卵やハムエッグなどがセットになっている朝食セットのことですね。

しかし、これをそのまま英訳すると、なんと「教会での礼拝」の意味になります。

さらに「モーニング」と発音する単語には、morning「朝」の他に、「悲しみ」「哀悼」という意味のmourningがあることから、mourning service「葬式」と解釈されてしまう可能性もあります

ホテルやカフェなどの「モーニングサービス」を表す英語は、a breakfast specialです。

27. 誤解される英語㉗

×What’s the spell?
(綴り(スペル)は?)
⇒ネイティブには「呪文は何?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇How do you spell your name?
(あなたの名前の綴りはどう書くの?)

⇒How do you spell it?がよく使われるけど、相手の名前の綴りを聞くならば、itを your nameにしたほうが丁寧な印象に。相手の名前をメモに取る場合もぴったり。ちなみに、目的語を変えればいろいろな聞き方ができます。例えば、How do you spell this word?「この単語はどう綴るんだっけ?」などです。
〇What’s the spelling of your name?
(お名前の綴りは何ですか?)

⇒名詞のspellで尋ねるときは、spellingを用いて What’s the spelling?と言います。「~の綴り」と続ける場合は、spelling of~となります。

名詞には、spell「呪文」とspelling「綴り」がある

日本語でも「綴り」のことを「スペル」と言いますが、英語のspellを使うときは要注意。

名詞のspellには「綴り」と「呪文」の意味があるのですが、spellは「呪文」を表し、「綴り」を表す場合は必ずingの付いたspellingを使うからです。

よって、名詞のspellを使って「綴りは何?」と聞くときは、What’s the spelling?と言うのが正解。

ただし、動詞のspellは「綴る」を意味するので問題ありません。

「~はどう綴るの?」は How do you spell ~(目的語)?と言えば、きちんと意図が伝わります。

28. 誤解される英語㉘

×She tripped in Fukuoka.
(彼女は福岡へ旅行に行きました)
⇒ネイティブには「彼女は福岡で転んじゃった」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇She went on a trip to Fukuoka.
(彼女は福岡へ旅行に行きました)

⇒go on a trip to~で「~へ旅行に行く」。tripを「旅行する」という意味で使う場合は、名詞で用いると覚えておこう。
〇She’ll be off on a trip next week.
(彼女は、来週旅行に行くので休むみたい)

⇒go on a tripで「旅行する」ですが、be on a tripもよく使われます。「旅行中にある」という意味合いなので、She’s on a business trip now.「ただいま、彼女は出張中です」などにも使えます。
〇She left on a trip yesterday.
(彼女は昨日旅に出たよ)

⇒goをleaveに換えても使えます。「彼女」を探している人に、「今ここにいないよ。昨日旅立ってしまったから」と言うときに、ぴったりの言い回しですね。

go on a trip to~の形を覚えよう

tripは「旅」。

しかし、動詞のtripを使うと、「足を引っかける」「つまずく」という意味になります。

これはtripはもともと「足の早い動き」を表すためです。

「旅行する」という意味でのtripを使う場合は、go on a trip to~という形で、名詞のtripとして用います。

ちなみに、「旅」を表すtravelは、何か所か回るような旅。

「出張」はbusiness tripと言います。

29. 誤解される英語㉙

×I believe you.
(君を信じているよ)
⇒ネイティブには「そうでしょうとも(皮肉を込めて)」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇I believe in you.
(君を信頼しているよ)

⇒ジョン・レノンは歌の中で、I don’t believe in Beatles. I just believe in me.「私はビートルズすら信じない。信じるのは、自分の信念だけ」と語っています。自分の存在への信頼を表現しています。
〇I trust you.
(あなたを信頼しているわ)

⇒trustと believe inはほぼ同じ意味ですが、trustは単語そのものが強い確信を含むため、「信頼している」を強調する最強の単語と言えます。
〇I have faith in you.
(君を信頼しているよ)

⇒faithも「信頼」という意味。この語は、信仰の対象などにも使うことができるため、What is your faith?と言うと「君の宗教は?」(What is your religion?)と尋ねていることになります。

I believe you.は皮肉混じりな意味に

I believe you.は、I believe what you say.のことで、通常なら「あなたの言うことを信じるよ」という意味で使われます。

しかし、ネイティブは、相手に疑いを感じながらも皮肉を込め、I believe you.「そうでしょうとも」と言うこともよくあります。

誤解されずに「信じている」ことを伝えたい場合は、I believe in you.や I trust you.を使うようにしましょう。

30. 誤解される英語㉚

×Are you married?
(結婚しているの?)
⇒ネイティブには「結婚しているの?していないの?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Anyone special in your life?
(結婚しているの?)

⇒「どなたか特別な人はいるの?」というこの尋ね方なら、結婚という言葉に触れずに聞くことができます。とはいえ、プライベートなことを相手が自分から話すまで待ったほうがよいですね。
〇You’re…married?
(ええと、ご結婚は…?)

⇒自分が「結婚している/結婚していない」ことを伝えた後なら、こんなふうな聞き方もOKです。ただし、この言い方もギリギリセーフといったところ。あくまでも、遠慮がちに尋ねてください。肯定文で尋ねる聞き方なので、語尾は上げるのがポイントです。

プライベートな質問には細心の注意を

日本ではこの手の質問を堂々とする人が多いですが、プライベートなことを聞くことはタブーとする国は多いです。

よって、Are you married?と尋ねるのは絶対にやめましょう。

聞かれた側は、「結婚しているの?していないの?」と調書を取られているように感じ、None of your business!「あなたには関係ないでしょ!」と言われかねません。

婉曲的かつスマートな聞き方としては、Anyone special in your life?があります。

これは、Is there anyone special in your life?の短縮形で、「どなたか特別な方はいるの?」「パートナーはいるの?」という意味になり、結婚という言葉に触れずに尋ねることができます。

日本語の「誰か(いい人)いるの?」といったニュアンスに近いですね。

この聞き方なら、相手の気持ちを害することはありません。

31. 誤解される英語㉛

×Do you drink?
(お酒は飲む?)
⇒ネイティブには「君って酒豪?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Do you like to have a drink sometimes?
(たまにはお酒飲んだりする?)

⇒「飲む」は、直接的にdrinkと言うよりも、have a drinkと尋ねるほうが品性を感じます。「たまには」という意味のsometimesや now and thenを付けると、さらに控えめな聞き方になります。
〇Do you enjoy alcohol?
(お酒は好き?)

⇒「お酒は好きですか?」という尋ね方はいくつかあります。enjoyを使ったこの言い方は、Do you like drinking alcohol?に近く、感じのよい聞き方です。
〇Can you hold your alcohol?
(お酒は強いほうですか?)

⇒ちょっと変化球ですが、こんな表現もあります。can hold alcoholで「お酒に強い」という意味。お酒が強いかどうかで、お酒を飲むかどうか、さらに、お酒が好きかどうかもわかりますね。

drinkのひと言だけで「酒豪」の意味に。

現在形は「習慣」や「好み」を表します。

Do you smoke?で「喫煙者ですか?」、Do you drink?で「お酒は飲む(習慣がある)?」という意味になります。

ただし、Do you drink?と言うと、「たくさん飲むのですか?」つまり「君って酒豪?」くらいに嫌味に聞こえてしまうことも。

「お酒はたしなみますか?」という意味で聞くなら、Do you like to have a drink sometimes?がスマートです。

気持ちが英語でスパッと伝わる言い方―Part 1―

気持ちが英語でスパッと伝わる言い方―Part 1―

1. 誤解される英語①

×My name is Hiroshi Saito.
(私の名前は、サイトウヒロシです)
⇒ネイティブには「わたくし、サイトウヒロシと申す者でございます」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Hi, I’m Hiroshi, Hiroshi Saito.
(ヒロシです。サイトウヒロシといいます)

⇒自己紹介のときの完璧な言い方がこれ。ネイティブのようにHiを付けてフレンドリーに話しかけましょう。ファーストネームだけでもOK。相手も同じようにファーストネームで返してくれます。
〇My name is Hiroshi, but most people call me Hiro.
(ヒロシといいます。皆からヒロと呼ばれています)

⇒most people call me Hiroと言うことで、「だからあなたもヒロと呼んでください」ということを相手に伝えています。相手との距離がグンと縮み、好印象になります。

My name is~は堅苦しい響きになる

My name is~は、自己紹介のあいさつとして習いましたが、この言い方は形式ばっているので、ネイティブは普段の会話ではあまり使いません。

日本語に訳すと、「わたくし、~と申す者です。お見知りおきを」くらいに聞こえるからです。

代わりにネイティブがよく使うのが I’m Hiroshi.などI’mで始まる言い方。

これにHiを付ければ完璧です。

ネイティブにとって、日本人の名字は難しく聞こえることがよくあります。

よって、まずファーストネーム(Hiroshi)だけを言い、その後に改めてフルネーム(Hiroshi Saito)を伝えるようにしましょう。

さらに、ニックネームで呼んでもらいたいときは、My name is~, butという形で、名前の情報を伝えるのもいいでしょう。

2. 誤解される英語②

×What’s your name?
(お名前を教えてください)
⇒ネイティブには「名前は何だ?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Hi, I’m Ichiro. You must be…?
(こんにちは、イチローです。あなたは確か…)

⇒初対面の相手には、自分から名乗るのが常識。そして、事前に紹介されるとわかっている場合は、「今日お会いできると聞いていたので」という含みのある、You must be…?または And you are…?「あなたは確か…」と続けます。
〇What should I call you?
(あなたのことを何てお呼びしたらいいでしょうか?)

⇒相手の名前を聞いたものの、長い名前で呼びづらいような場合、思い切って What should I call you?「何てお呼びしたらいいでしょうか?」と尋ねるのもGood。フレンドリーな印象になります。
〇Who’s calling? [電話口で尋ねる場合]
(どちら様でしょうか?)

⇒電話で相手の名前を尋ねるときは、この言い方や Who am I speaking with?が定番。いずれもややカジュアルなので、丁重さを求められる場面では、May I ask who’s calling?が適切です。

相手の名前を知りたいときは自分から名乗る

まず知っておきたいのが、What’s your name?は感じの悪い言い方であるということ。

Who are you?「誰だ?」と同じくらい無礼な表現といえます。

相手の名前を知りたいときは、自分から I’m~と名乗り、その後に You must be…? / And you are…?「あなたは?」と続けると自然な流れになります。

電話口で尋ねる場合は、Who’s calling? / Who am I speaking with?が定番です。

3. 誤解される英語③

×How are you?
(お元気ですか?)
⇒ネイティブには「ごきげんいかがでございましょうか?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Hi! How are you doing?
(元気?)

⇒よほど上下関係のある人でなければ、どんな相手にも使える表現。How are you?と言い慣れている人でも、doingを足すだけだから覚えやすいですね。areを弱め、doingを強めに言うと、よりネイティブっぽくなります。
〇How’s it going?
(お元気ですか?)

⇒直訳は「どんなふうに進んでいる?」だけど、一般的には「元気?」という意味で使います。もちろん、相手の状況全般や、相手が取り組んでいる作業がどんな調子か聞くときにも使えます。
〇What’s up?
(元気にしてる?/最近どう?)

⇒ネイティブの会話で頻繁に使われる、カジュアルな表現。「最近どう?」「何か変わったことない?」という意味合いから、「元気かい?」と尋ねるときに使えます。

How are you?は堅苦しい響きに

誰もが覚えた How are you?ですが、紋切り型に言うと、堅苦しく、そっけなく聞こえがちです。

簡単に言うと「ごきげんいかがでございましょうか?」なんて響きに。

そこで覚えたいのが、How are you doing?などの言い方。

How are you?にdoingを添えることで、「どう過ごしている?」というフレンドリーな響きになります。

How are you doing, John?と相手の名前を添えてもOKです。

4. 誤解される英語④

×I’m fine, thank you.
(はい、元気です)
⇒ネイティブには「大丈夫よ、どうも」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Pretty good!
(元気ですよ)

⇒Good!もよく使いますが、強調のprettyを加えると感じがいいです。抑揚をつけずに言うと、「まあね」くらいに聞こえるので、イントネーションには気をつけましょう。「最高!」はExcellent!、「変わりないよ」は Nothing much.、「最悪!」は I feel awful!と答えましょう。
〇Not bad.
(元気ですよ)

⇒badでないから、goodという意味で使うことが多い、このフレーズ。言い方の抑揚によって、「まあまあだよ」「悪くはないよ」から、「とてもいいよ」まで表現できます。ほどよくカジュアルな言い方です。
〇Couldn’t be better.
(絶好調だよ)

⇒調子のよいことを伝える決まり文句がこれです。Couldを使った仮定法ですが、「これよりよくなることはない」、つまり「絶好調!」という意味になります。文頭に、主語のitが省略されています。

「元気よ」「絶好調!」など具体的に答える

How are you?と同様、I’m fine, thank you.もネイティブの間ではほとんど使われません。

I’m fine.には「大丈夫だから放っておいて」という含みがあるため、意味は通じても不自然な響きになります。

代わりに、Pretty good.「元気よ」やExcellent!「最高さ!」などと具体的に答えましょう。

その後、オウム返しに How are you doing?、または How about you?と返すのが定番です。

5. 誤解される英語⑤

×Good bye.
(じゃあ、またね)
⇒ネイティブには「さらば!」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇See you! / See you around.
(またね)

⇒約束なしの別れ際のあいさつで、比較的、行動範囲が似ている仲間同士でかけ合う言い回しです。aroundが付いた言い方は、特に会う予定がなくても「(その辺で)また会うよね」という感覚で使います。
〇Bye for now.
(またね)

⇒Bye for now.は「今日はこれにて」という含みを持つため、相手には「またね」と伝わります。Bye!と短く言うこともあります。
〇Talk to you later.
(またね)

⇒丁寧な言い方にすると、I’ll talk to you later.になります。直訳すると「後で話そう」になりますが、特に話す予定がなくても使います。同僚同士や友人同士で交わされる言い方で、電話口でのあいさつにもぴったりです。

Good bye.は深刻な別れの場面で使う

ネイティブが別れ際のあいさつとして Good bye.を使うことは、ほとんどありません。

Good bye.は、二度と会えないといった深刻な場面に用いる言葉だからです。

代わりに、頻繁に使われるのが、「じゃあ、またね」のニュアンスを持つ See you!や Bye for now.などです。

See you!は、状況に合わせて See you later!「また(後で)ね」や、 See you soon.「近いうちに」など、後ろに置く言葉を変えて言います。

6. 誤解される英語⑥

×Thank you very much.
(ありがとうございます)
⇒ネイティブには「それはそれはありがとう存じます」と聞こえます。

〇Thanks a lot.
(どうもありがとう)

⇒ヘリくだりもせず、軽すぎもしないこの言い回しは、ほぼどんなときにも使える便利な言い方です。ネイティブは、上司にだってThanks a lot.と言います。
〇Thanks.
(ありがとうね)

⇒日常会話で頻繁に使えるのがThanks.です。何かを手渡してもらったときや電話を取り次いでもらったとき、レストランで料理が運ばれたときなど。フレンドリーながら、礼儀正しいひと言として使えます。
〇I really appreciate all your help.
(本当にありがとうございます)

⇒丁寧に言いたいときは、「感謝する」という意味のappreciateがぴったりです。目的語に、your helpや your kindnessなど、相手の行為を述べます。Thanks. I appreciate it.と言ってもOK。

Thank you very much.は感謝が伝わらない

Thank you very much.「どうもありがとう」と言うと、微妙なニュアンスが発生してしまいます。

例えば抑揚をつけずに言うと、口先だけの言葉に聞こえたり、状況によっては皮肉を言っているように聞こえたりしがちです。

ただし、自分に親切にしてくれた見知らぬ人や接客の際に使う場合は、おかしくありません。

このときveryをsoに換えて、Thank you so much.と言うと、好感度がアップします。

7. 誤解される英語⑦

×You’re welcome.
(どういたしまして)
⇒ネイティブには「当然だよっ!/当たり前だろ!」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇My pleasure.
(どういたしまして(お役に立ててうれしいです))

⇒It’s my pleasure.または It was my pleasure.と言ってもOK。謙遜の気持ちが含まれ、ちょっとかしこまった場合にも使えます。「お役に立ててうれしいです」という気持ちを表したいときに最適です。
〇Sure, no problem.
(どういたしまして(なんてことないですよ))

⇒ありがとうと言ってくれたことを受け止めつつ、自分がしたことを「たいしたことないです」と言いたいときには、この表現がおすすめです。小さなことから、骨を折ってしてあげたことまで使えます。
〇Don’t mention it.
(どういたしまして(とんでもないです))

⇒お礼を言われるほどでもない、そんなときにぴったりなのがこの言い方。mentionは「~に触れる」という意味です。また、itは相手の感謝の言葉です。これに似た表現には、Not at all!があります。

You’re welcome.は冷たい響きに

You’re welcome.は、相手からお礼を言われたときに返す言葉として覚えましたね。

しかし、言い方によっては、冷たい響きになることもあります。

代わりに覚えたいのが My pleasure.です。

直訳すると「私の喜び」。

「喜んで(したことですから)」という気持ちが伝わります。

Sure, no problem.も便利。

「問題ないよ」という相手を気遣う気持ちが含まれます。

その他、Don’t mention it.という言い方もあります。

8. 誤解される英語⑧

×No, thank you.
(けっこうです)
⇒ネイティブには「もういいから!」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Thanks, but no thanks.
(ありがとう、でも大丈夫)

⇒まず相手の行為に対してthanksと感謝の気持ちを表し、次に「でも、大丈夫です」と自分の気持ちを伝えます。頭ごなしに No, thanks.と言うと、相手の行為を無下にすることになるので気をつけましょう。
〇No, I’m okay.
(いいえ、大丈夫です)

⇒I’m okay.だけだと拒絶感がありますが、Noを付けることによってそれが和らぎます。もちろん、表情や言い方も大切。微笑みながら、Noをやんわり言うことがポイントです。
〇I’m fine. Don’t worry about me.
(大丈夫だから気にしないで)

⇒「おかわりはいかが?」や「これ食べる?」といった申し出を辞退するときには、I’m fine.だけでもOK。よく使うので覚えておきましょう。

最初に感謝の気持ちを伝える

No, thanks you.「けっこうです」は、相手の好意を断るときのフレーズです。

しかし、表情や抑揚によっては、「もういいから!」「いらない!」などと冷たい印象を与えてしまうので注意が必要です。

そこで覚えたいのが、Thanks, but no thanks.という言い方。

最初にThanksとお礼を言い、その後に but no thanksと続けると、断りつつも相手の行為に対する感謝の気持ちがしっかり伝わります。

9. 誤解される英語⑨

×What’s your job?
(お仕事は何を?)
⇒ネイティブには「君、仕事は?/君の仕事は一体何だ?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇What do you do?
(お仕事は何をされていますか?)

⇒What’s your specialty?という含みがあるので、専門とする仕事を聞くときに使います。例えば、小説家なら「小説を書いています」と答えられるような、相手を尊重する尋ね方ですね。
〇What field are you in?
(どんな分野のお仕事ですか?)

⇒この聞き方もよく使われる表現です。相手は「職種を聞いているな」とすぐにわかります。What field do you work in?と聞く場合もあります。
〇What do you specialize in?
(ご専門は何ですか?)

⇒What’s your specialty?と同じ表現です。What do you do?と同様に、専門とする仕事を尋ねるときに便利な言い方です。

定番フレーズは ”What do you do?”

相手の仕事を尋ねるとき、What’s your job?というと、尋問めいた響きになったり、偉そうに聞こえたりしがちです。

日本語の「お仕事は?」に近い表現としては、What do you do?を覚えておきましょう。

相手はそれを受けて、I teach English at a junior high school.「中学校の英語教師です」、I play the piano.「ピアニストです」、I work for ABC Bank.「ABC銀行で働いています」などと答えるでしょう。

10. 誤解される英語⑩

×What? [相手に聞き返す]
(えっ?)
⇒ネイティブには「はぁ?/何だって?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Could you say that again for me?
((聞き取れなかったので)もう一度言ってもらえますか?)

⇒Could you say that again?でも聞き逃したことがわかりますが、for meを付けるとワンランクアップの言い方に。「聞き取れなかったのは私のせいです」という気持ちが含まれるので、相手は快く繰り返してくれます。
〇Sorry, I didn’t catch that.
(ごめん、今の聞き取れなかった)

⇒catchは「理解する」ということ。聞き取れなかったことが相手にはっきり伝わります。ちなみにSorry?「えっ?」と短く言うこともありますが、その場合はきつい印象を与えないように軽やかに言いましょう。
〇Come again?
(もう一度お願い)

⇒友人や同僚など、親しい相手にはこの言い方がぴったり。ただしイントネーションには気をつけてください。語尾を上げて言わないと「また来てね」と別の意味に聞こえてしまいます。

What?は相手をバカにしている響きに

What?は優しい語調なら「なあに?」に聞こえなくもありませんが、たいていは相手をバカにしたような、失礼な印象を与えがちです。

日本語の「何ばかなことを言ってるの?」という気持ちで聞き返す「はぁ?」や「何だって?」というニュアンスです。

同様に気をつけたいのがPardon?「えっ?」。

平坦に言うと否定的に聞こえることもあります。

カジュアルに返すならCome again?がよいでしょう。

11. 誤解される英語⑪

×Who are you?
(どなたですか?)
⇒ネイティブには「お前は誰だ?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Who is it? / Who’s there? [ドア越しに言う]
(どなたですか?)

⇒ホテルの部屋にいて、ドアをノックされたときに応える言い方がこれ。Who are you?というと、相手を威嚇しているよう聞こえるので、Who is it?をぜひ覚えておきましょう。
〇Who’s calling? / Who’s this? [電話口で言う場合]
(どちら様ですか?)

⇒電話に出て「どちら様ですか?」と聞くときはこの言い方。Who’s this?でもOKですが、「誰が電話をかけているの?」という意味で、Who’s calling?。May I askを頭につけると丁寧です。
〇To whom am I speaking? [電話口で言う場合]
(どちら様ですか?)

⇒Who am I speaking to?の正しい言い方。直訳は、「私はどなたとしゃべっているのですか?」。電話の向こうの人に「どちら様?」という言い回しで、ネイティブらしい表現です。

Who are you?はめったに使わない

Wo are you?を見ず知らずの人に対して使うは大変失礼です。

基本的には、Who is it?や Who’s there?と尋ねるのがベスト。

電話口の場合は、Who’s this?や Who’s calling?、To whom am I speaking?などが定番。

なお、警官が尋問で聞くような場合や、不審者に対して問うような状況では、あえてWho are you?と聞くことも。

しかし、日常会話ではあまり使わないと覚えておくといいでしょう。

12. 誤解される英語⑫

×I’m sorry. [相手の肩などに触れたとき]
(失礼)
⇒ネイティブには「私が悪うございました」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Excuse me. / Excuse us.
((前を)失礼します)

⇒謝罪ではなく、呼びかけるときの「すみません」に近いのが Excuse me。2人以上の場面では、meをusに変えて Excuse us.と言うと、相手は「何人かいるんだな」とわかり、マナーとしてもGood。
〇Excuse me for interrupting.
(お話し中、すみません)

⇒日本語の「お話し中にすみません」に近い言い回しがこれ。「お話されているのはわかっていますが、ちょっとだけすみません」という状況で使います。
〇(Achoo!) Excuse me.
((ハックション!)おっと失礼)

⇒Excuse me.は動作の前に言うのが前提ですが、とっさに出てしまったくしゃみなどの場合は後でOK。くしゃみをすることは悪いことではないので、I’m sorry.というのは不自然です。

日本語の「あのう…」はExcuse me.

過失や失敗を謝罪するのであれば、I’m sorry.やそれ以上の丁寧な謝罪が求められます。

しかし、相手の肩に触れただけといった状況では、I’m sorry.はやや大げさで、言われた側はバカにされた気持ちになることもあります。

そんな場面で使いたいのが、Excuse me.です。

肩が触れた場合の他、電車を降りるときやくしゃみをしたときの「すみません」「失礼」という場面で使えます。

日本語の「あのう…」に近い「すみません」と覚えてください。

13. 誤解される英語⑬

×It’s OK.
(大丈夫です)
⇒ネイティブには「もういいから!放っておいて」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Don’t worry about it.
(心配するほどのことじゃないよ)

⇒「大丈夫です」の定番表現。似た言い方には、It’s nothing to worry about it.があります。この場合、文頭にitがくるので、aboutの後には何も続きません。
〇No worries.
(心配いらないよ)

⇒ちょっとカジュアルな言い方です。「大丈夫さ!」というニュアンスもあるので相手に安心感を与えられます。相手に気を遣わせない意図もあるため、Thank you.と言われたときの言葉として使う場合も。
〇No sweat.
(困ったことはないよ)

⇒sweatは「汗」という意味ですが、「心配すること」も表します。No sweat.で「心配いらいないよ」「困ったことはないからね」といったニュアンスになります。いずれもカジュアルな表現です。

「OK」は相手の善意をはねつけることも

こちらを心配して声をかけてくれたときに、「大丈夫です」という意味で「OK」を使ってしまいそうですが、実は要注意の言い方です。

「OK」は、日本語の「いい」や「大丈夫」より、「まあまあです」といった意味が強く、そのためOKというと「私は大丈夫だから放っといて!」という、相手の行為をはねつけるニュアンスに伝わってしまう場合があります。

Don’t worry about it.など別の言い方を覚えましょう。

14. 誤解される英語⑭

×What’s your problem?
(どうしたの?)
⇒ネイティブには「何か文句あるの?」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇What’s the matter?
(どうしたの?)

⇒matterは「困っている問題」。そのままに伝わるフラットな言い回しです。matterは「課題」という意味もあるので、issueに置き換えて、What’s the issue?「課題は何?」と言うこともできます。
〇What’s wrong?
(どうしたの?)

⇒wrongは「よくないこと」。What’s the matter?と同じ感覚で使えます。ただし、What’s wrong with you?となると、What’s your problem?と同様、「何が不服なの?」の意味にもなるので、きつい言い方にならないよう、やわらかい表情で言うのがよいでしょう。
〇What happened?
(何が起こったの?)

⇒「何が起こったの?」という言い回しから、「どうしたの?」と心配する気持ちが伝わります。What’s happening?も同じように使えます。

ケンカ腰の表現になるので要注意!

「どうしたの?」と聞くとき、What’s your problem?か What’s the problem?かで迷ったことはありませんか?

しかし、いずれもケンカ腰の表現になるので注意が必要です。

特に、your problemは「あなたの問題は何?」転じて「何が不服なの?」の意味に。

一方の What’s the problem?は文字通り「何が問題?」の意味に。

相手を気遣う「どうしたの?」なら What’s the matter?や What’s wrong?と言うのが正解。

15. 誤解される英語⑮

×Do you understand?
(わかりますか?)
⇒ネイティブには「わかってるの?!」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇Do you see?
(わかりますか?)

⇒seeは「見る」という意味。そこから、視覚的に理解することを核として、「理解する」という意味に使われます。1つだけ覚えておくならこれですね。親しい人には You see?と言っても構いません。
〇Do you see what I’m saying?
(私の言っていることがわかりますか?)

⇒Do you see?のバリエーションとして覚えておきたいのが、この言い方。seeをknowに換えてもOK。
〇Am I making sense?
(意味わかった?)

⇒主語を I「私」にした、控えめな「わかる?」がこれ。make sense「理にかなう」を使い、「私の言ってることおかしくない?」と尋ねます。Does this make sense?でも伝わります。

相手を見下した、感じの悪い聞き方

Do you understand?は、相手が理解しているかを確認するフレーズで、「わかる?わかってないよね?」と相手を疑いながら尋ねるニュアンスです。

そのため、「わかりますか?」とさらっと尋ねるときに言うには不適切。

会話の中で、わかったかどうかを聞く場合は、Do you see?がおすすめです。

seeを使うことで、あっさり尋ねるニュアンスになります。

16. 誤解される英語⑯

×What are you thinking?
(何を考えているの?)
⇒ネイティブには「一体全体何考えてんのよ!」と聞こえます。

<ネイティブはこう言う>
〇What are you thinking about?
(何を考えているの?)

⇒相手が現在考えていることだけを尋ねるフレーズ。こう聞かれた相手も、例えば About today’s stock market.「今の株価」、Nothing.「何も」などと答えることが考えられます。
〇What’s on your mind?
(何を考えているの?)

⇒on one’s mindの直訳は「心の上に」だけど、onの前にある事柄について「考えている」という表現に使われます。通常、What’s on your mind?は、「何か気になることでもあるの?」「心配事でもあるの?」と、相手を心配するときに使いますが、相手の考えていることを遠慮がちに尋ねる場合に用いることもできます。

aboutを忘れると相手を責める響きに

「私はあなたのことを考えているの」は I’m thinking about you.、「留学をしようかと思っている」は I’m thinking about studying abroad.と言いますね。

つまり、「~について考える」は、think about~という形が正解です。

これは質問するときも同じ。

もし、aboutを付け忘れてしまうと、相手を責めるような響きになってしまいます。

たった1語の前置詞ですが、意味が大きく変わってしまうのでaboutを忘れずに。

ただし例外もあります。

事前に何かに関して会話があり、その後で、「あなたの意見はどう?」と尋ねる場合は、aboutなしで、What do you think?と聞くこともあります。

置き換え可能と習った英語の言い回し

置き換え可能と習った英語の言い回し

1. 未来形の I willと I’ll~、I’m going to~

×未来形を表す I will~、I’ll~、I’m going to~はいずれも同じ意味。
例1:I will be a doctor. / I’ll be a doctor. / I’m going to be a doctor.
(私は医者になるつもりです)

〇I will~は話し手の「強い意志」、I‘ll~は「その場で決めた予定」、I’m going to~は「計画して考えていること」を表す。
例1:I will go to Tokyo University.
(東大に絶対合格するぞ
例2:I’ll call you tomorrow.
(明日電話するね
例3:I’m going to buy a car next year.
(来年車を買う予定です)

I willは、話し手の「意志」が含まれる

未来を表す言い回しには、I will、I’ll、I’m going toの言い方があると習いました。

この3つは、まったくのイコールではなく、それぞれニュアンスが異なります。

まず、I に助動詞のwillが付くと、「~しようと思う」「~するつもりだ」となり、未来を表す中にも話し手の「意志」を含むニュアンスになります。

名詞のwillには「意志」や「決意」、また「遺言」という意味がありますが、この性質は助動詞のwillにも共通しているのです。

一方、短縮形のI’llはwillの語気をやわらぐため、単純に未来のことを表現します。

ちょっと思いついたことから社交辞令を含めた軽い約束まで使えるため、日常会話では最も多く用いられます。

このように、I willとI’llには微妙な違いがありますが、主語が I 以外(we、you、he、she、theyなど)の場合は両者に違いはなく、単純に未来を表現します

be going toは、計画的な予定を表す

be going toは、I’ll 同様、未来のことを表します。

ただし、I’ll がその場で決めたことを話すときに用いられるのに対し、be going toは計画的な内容を表します。

前出の I’m going to buy a car next year.「来年車を買う予定です」の場合、お金を貯めている、購入する車種を決めているなど、すでに予定に向かって動いていることがわかります。

<使ってみよう>
I will start a diet.
(ダイエット始めるからね!)
⇒willを強調して話すと、「絶対にやるぞ!」という強い決意を表せます。反対に、I’ll で言うと、「そのうちやるから」というニュアンスに。主語が I の場合のみ、このような違いがあるので覚えておきましょう。
I’ll see you at the station.
じゃあ駅でね)
⇒シンプルな未来を表す場合は、I’ll が自然な響きになります。短縮形で軽くなるため、I’llそのものを省くことも多く、See you at the station.でも伝わります。ちなみに、よく使うSee you.「じゃあね」の元の形は、I’ll see you later.になります。
I’m going to go to France.
(フランスに行く予定だよ)
⇒I’m going to~は、話している時点でもう決めてあったことを言う表現です。計画性のあることやずっと考えていることを言うなら、I’llじゃなく、be going toで伝えたいですね。

2. 否定文のdon’tと do not

×否定文のdon’tと do notはどちらを用いても同じ意味。
例:I don’t drive. / I do not drive.
(私は車の運転はしない

〇普通の会話ではdon’tを、強くアピールしたいときは do notを使う。
例1:I don’t drive.
(私は車の運転はしない
例2:I do not drive.
(私は車の運転なんてしない(とんでもない!)
例3:Don’t wash this.
(これは洗わないでね)
例4:Do not wash this.
絶対これを洗わないように(気をつけて)

状況や気持ちに合わせて使い分ける

否定文の表し方は、don’t/do not、doesn’t/does not、isn’t/is not、couldn’t/could notなどのように、短縮形と非短縮形があります。

これらは同じ否定文ではありますがニュアンスが異なるため、ネイティブは状況や気持ちに合わせて使い分けています

基本的に、「短縮形は口語的(会話に用いる)でフレンドリー」、「非短縮形は文語的(文章に用いる)でフォーマル」と言うことができます。

さらに、非短縮形のほうが、強い否定になります。

例えば、I don’t drive.は、「私は車の運転をしない」という単なる事実を伝えるにすぎません。

しかし、I do not drive.と非短縮形にすると、「車の運転なんてしないわ、とんでもない!」というニュアンスに変わります。

Do notは、相手の心に届きやすい

何かを禁止するときは短縮形で Don’t~!「~しないように」と言うより、非短縮形でDo not~!と言うほうが効果は確実に上がります。

特に、notに力を込めて話すと、「~してはいけません!」「絶対に~を禁じます!」くらいに強い響きになります。

また、貼り紙などでは、notに大文字を用いてDo NOT enter!「立入禁止!」などと書くこともあります。

これは、視覚からも訴えることができます。

<使ってみよう>
・Please do not touch the exhibits.
(作品には手を触れないでください)
⇒美術館での英語表記によく見られるサインがこれ。文頭にpleaseが付いているけれど do notと非短縮形を用いているので、厳しく禁止していることが伝わりますね。
・He’s not my boyfriend!
(彼は彼氏なんかじゃないわ!)
⇒単に「彼は彼氏ではありません」と否定するだけなら He isn’t my boyfriend.ですが、「絶対に違う!」という気持ちを表す場合は、例文のようにnotを外に出して言います。さらに「彼氏のわけないじゃない」と激しく伝えたいときは He is notと区切り、さらにnotを「ナァット」と強めに言うと気持ちがより伝わります。
・I am not guilty.
(身に覚えがないよ!)
⇒guiltyは「有罪」という意味ですが、ゲームや映画の世界でもおなじみのフレーズです。主人公が身の潔白を主張するには、amもnotも短縮形にしないで、一語一語はっきり発音します。

3.「~したい」の I want toと I’d like to

×「~したい」の I want toと I’d like to [I would like to]は、どちらを用いても同じ意味。
例:I want to take a look at that teapot. / I’d like to take a look at that teapot.
(あのティーポットが見たいのですが)

〇通常の大人の会話で「~してほしい」と言うときは、I’d like to~を用いる。
例1:I want to take a look at that teapot.
(あのティーポットが見たいよぉ(見せて、見せて!)
例2:I’d like to make a reservation.
(予約を入れたいのですが
例3:I’d love to join you.
ぜひご一緒したいです)

I want to~は子供っぽい言い方

人に「~をしたい」と言うとき、I want to~と I’d like to~のどちらを使うか迷ったことはありませんか?

しかし、ここは迷わず I’d like to~を使いましょう。

I want to~は「~したいよぉ」といった、子供っぽい響きに聞こえてしまうことが多いからです。

そもそも I want to~は、人に頼むためのフレーズではなく、「私は~したい」といった自己発信的な表現です。

これに対し、I’d like to~は、「~したい」と伝えつつ、相手に暗に対応をお願いする表現になります。

よって、対応を乞うことが前提の場合、大人であれば I’d like to~を使うのが自然です。

I want toは気持ちがストレートに伝わる

親しい友人や家族との会話では、I want to~を使っても構いません。

相手に距離を感じさせず、気持ちがストレートに伝わります。

例えば、ショッピング中に友人に I want to stop by the post office, Mike.「郵便局に寄りたいわ、マイク」などというのは、その行為を誰かに頼むわけでもないので、ごく自然な言い方です。

なお、I want to~や I’d like to~よりも強い願望を表す表現に、I’d love to~があります。

前向きな「ぜひ~したい」というニュアンスなので、覚えておくと便利です。

<使ってみよう>
・I don’t want to [wanna] spoil you.
(君を甘やかしたくないんだ)
⇒家族には、want toを使うのが自然だね。この例文は子供に対して親が言うセリフだけど、want toで伝えていても、頼みごとをしているわけではないのは明らかですね。ネイティブはwannaもよく使います。
I’d like to send this by express.
(これを速達で送りたいのですが
⇒相手に何かを頼むときの定番はこれ。レストランでもお店でも、そして郵便局でも。顔見知りの相手だったら、want toを使ってもおかしくないけど、大人としては、これがすぐに口から出るようにしておきたいですね。
I’d love to!
喜んで! / ぜひとも!
⇒これもよく使える、感じのいい言い方です。相手の言ったことに同調するとき、「ぜひやりたい」という意味です。このような状況では、toの後には何もつけなくてOKです。

4. 義務を表すmustと have to

×義務を表すmustとhave toは、どちらを用いても同じ意味。
例:I must go to the bank. / I have to go to the bank.
(銀行に行かなければならない

〇義務感を伴う場合はmust、「~しないと」くらいの状況にはhave toを使う。
例1:You must answer this question.
(この質問に答えなければなりません
例2:You have to download the file.
(ファイルをダウンロードしないとね

義務感の温度差によって使い分ける

義務を表す表現として、mustと have toを習いましたね。

両者はイコールのように覚えましたが、ネイティブはこの2つを状況に合わせて使い分けています。

まず、mustですが、こちらは「~しなければならない」という、まさに義務を表すときに使う助動詞です。

例えば、法的に避けられないことを話すとき、医者が患者に指示を出すときなどは、mustを使って伝えるのが自然です。

一例を挙げると、空港で入国審査の係員が言う、You must answer this question.「この質問に答えなければなりません」などがあります。

そもそもmustは、「~に違いない」という意味を表す単語。

実はネイティブは、こちらの意味で使うことが大半です。

例えば、You must be tired.「君は疲れているに違いない」、It must be.「そうに違いない」などと言います。

義務を伴わない場合はhave toを使う

一方、have toはそこまで義務を伴わない状況のときに使われます。

例えば、You have to download the file.と言われたら、「(作業を続けたかったら)ファイルをダウンロードしなくちゃ」などのような軽い表現になります。

なお、必然性などによって前向きな気持ちを表す「~しなくちゃ」には、need toがあります。

例えば、I need to exercise.「運動しなくちゃ」などと言います。

<使ってみよう>
・I must pay my taxes by tomorrow.
(明日までに税金を払わなくては
⇒避けたくとも避けられないことってありますよね。納税なんかは義務だからmustを使いますね。他にも、「その理由を教えなさい!」って相手に詰め寄るならば、「その理由を知らなければならない」という言い回しで、I must know the reason.が使えます。
・I have to go to church.
(教会に行かなくちゃ
⇒自分の意思や計画で「~しなくちゃ」と言うときは、have toが自然です。生死にかかわる重大なことでなくても、目の前の大事なことであれば、ほとんどは have toです。ちなみに、I have to go.は「ちょっとトイレ」って聞こえます。
・If you’re starting a business, you must read this book.
(起業するならこの本(を読むの)はマストだよ)
⇒日本語でも「マストアイテム」「~はマストだよ」と言ったりするけど、ニュアンスは通じますね。そこからもわかるように、相手に強く勧めるときには、mustを使うのも効果的です。

5. 助動詞のcouldと was able to

×過去の能力を表すcouldと was able toは、どちらを用いても同じ意味。
例:He could teach French. / He was able to teach French.
(彼はフランス語を教えることができた

〇過去形のcouldは仮定法として用いられる。能力を表す場合は was able to~で表す。
例1:He could teach French.
(彼ならフランス語を教えられるのに
例2:I was able to get there without a map.
(地図なしでもそこに行くことができた

couldは「能力」より仮定法を表すことが大半

「私はピアノを弾くことができる」などのように、能力を表すときは、助動詞のcanを使って I can play the piano.と言います。

では、それを過去形にして「私はピアノを弾くことができた」という場合、I could play the piano.と言うでしょうか。

正解はcouldは使わず、was able toを用いて、I was able to play the piano.と言います。

canの過去形couldですが、couldが能力を表す意味で使われることはほぼ皆無です。

couldは仮定法の意味を表すことが大半です。

よって、I could play the piano.は、「私だったらピアノを弾けるのに」という仮定法の意味になります。

ただし、過去のある一定期間を表す場合は別です。

「私が子供のとき」という節が付いた I could play the piano when I was a child.は、過去の能力について表します。

よって、I was able to play the piano when I was a child.と同じ意味の「私は子供のときピアノを弾くことができた」を表すのです。

否定文の場合は、could=was able to

couldは仮定法を表すことが大半と言いましたが、否定文の場合は、couldは能力を表す助動詞として使えます。

つまり、「宿題が終わらなかった」は、I couldn’t finish my homework. / I wasn’t able to finish my homework.のいずれでも表すことができ、両者は同じ意味になります。

<使ってみよう>
・I’m sure you could have been a tea leader.
(君だったらチームリーダーになれたはずだね)
⇒例えば、Aさんがリーダー候補から落選したときに、目の前の人物に言う言葉。Aさんではなく、君だったらリーダーになれた、という仮定法です。I’m sureを付けることで、強調表現になります。
・Mary wasn’t able to make it by then.
(メアリーはそのときまでに間に合わなかったの)
⇒wasn’t able toは、そのまま「できなかった」という表現です。過去の否定文だから、wasn’t able toをcouldに換えてもOK。ちなみに、make itで「間に合う」の意味です。
・I could go.
(僕だったら行けるのに(僕に頼めばいいのに))
⇒誰かが行くことになっているにもかかわらず、行かれそうにない、といった状況に言うひと言。もし、時すでに遅しなら、I could have gone.「僕だったら行かれたのに」と言います。

6. 助動詞のcanと be able to

×「~することができる」を表すcanと be able toは、どちらを用いても同じ意味。
例:I can do it. / I’m able to do it.
(私はそれができる

〇ポジティブな「できる」にはcanを、ネガティブな「できる」には be able toを用いる。
例1:I’m able to do it.
(私はできると思うけど(わからないわ))
例2:Sachiko can buy a house.
(サチコは家を買うことができる
例3:Sachiko is able to buy a house, but she isn’t interested.
(サチコは家を買える(ほどの経済力がある)のに、(買うことに)興味がないんだ)

canと be able toはニュアンスが異なる

前項では、過去形のcouldと was able toの違いを紹介しました。

では、現在形のcanと be able toに違いはあるのでしょうか?

学校では、それら2つは同じ使い方ができると習った人も多いはずです。

しかし、実際はそれぞれ違うニュアンスがあり、ネイティブは使い分けています。

be able toはネガティブな含みを持つ

canは、シンプルに「~できる」という意味ですが、be able toが使われた文はcanと異なりネガティブなニュアンスを含みます。

さらに、後ろにbutなどの節が付きます。

例えば、canを使った Sachiko can buy a house.は、「サチコは家を買うことができる」という意味ですが、Sachiko is able to buy a house.になると、「サチコは家を買うことができるのに、買わない」という意味になるのです。

そのため、後ろに but she isn’t interested.「でも、その気がない」などの「理由」が加わり、Sachiko is able to buy a house, but she isn’t interested.「サチコは家を買える(ほどの経済力がある)のに、(買うことに)興味ないんだ」のような使い方になります。

つまり、canは「~できる」、be able toは「~できるのにしない」という意味になり、canはポジティブ、be able toはネガティブな表現に分かれるのです。

<使ってみよう>
・I can sing well.
(僕は歌がうまいよ
⇒これは普通に「~できる」という意味です。I can finish this by tonight.「今晩までに仕上げられるよ」とか、He can teach science.「彼は科学を教えられる」などと同じですね。
・He would be able to become an artist, but he doesn’t try hard.
(彼はアーティストになれる(ほどの才能がある)のに、(そのための)努力をしないの)
⇒be able toはcanと違って「~できるほどの能力があるのに…しない」という状況を表すときによく使います。だから、現時点では「~する気配がない」くらいのニュアンス。ネガティブな表現に使うことが多いです。
・I’m able to start my own business, but I like having a steady job.
(僕は起業できるけど、安定した仕事がいいんだ)
⇒but以降の節が理由で、「~していない」だけで「能力はある」というところに注目してください。

7. 第三文型と第四文型

×第三文型と第四文型は、どちらを用いても同じ意味になる。
例:He gave this book to me.[第三文型]/ He gave me this book.[第四文型]
(彼は私にこの本をくれた)

〇第三文型は人(to me)を強調。第四文型は2つの目的語(me/this book)が同格。
例1:He gave this book to me.
(彼は私にこの本をくれた)
⇒第三文型
例2:She showed the old photo to me.
(彼女は、わざわざ私に、その古い写真を見せた)
⇒第三文型
例3:She showed me the old photo.
(彼女はその古い写真を私に見せた)
⇒第四文型

第三文型は人(to me)を強調する

第三文型と第四文型を覚えていますか?

第三文型は「SV+O」(主語+動詞+目的語)、第四文型は「S+V+O(人)+O(物)」(主語+動詞+間接目的語+直接目的語)の形ですね。

「彼は私にこの本をくれた」という場合、第三文型の He gave this book to me.でも、第四文型の He gave me this book.でも通じます。

両者の意味は同じと思いがちですが、ニュアンスに違いがあります。

第三文型は「主語+動詞+目的語」の形ですが、目的語の後ろにto+人(ここではme)がくるため、話すときは物(ここでは this book)である目的語より to meのほうが強めに聞こえます。

つまり、「彼が私にこの本をくれた」のは、「他の誰でもなくこの私」というニュアンスになります。

一方、第四文型の He gave me this book.の場合、meも目的語になるので、meと this bookとが同等の重みになるのです。

文型はそのときの状況を表す

もう1つ、She showed the old photo to me.と She showed me the old photo.を比べてみましょう。

前者の第三文型はmeが強調されているため、「わざわざ私に」といったニュアンスです。

一方後者の第四文型は、見せた相手と見せた物が同じ比重のため、事実を淡々と語っていることになります。

このように、用いる文型によってそのときの状況が想像できます。

<使ってみよう>
・I bought this computer for you.
(君のためにこのパソコンを買ったんだよ)
⇒相手のためにしたということを、わかってほしいこともありますね。そんなときは例文のように第三文型を使って言うと◎。前置詞は動詞によって変わるので、ここでは to youではなく、for youです。
・She told me about the party.
(彼女はそのパーティの話をしたの)
⇒前置詞のaboutが付くけど、これは第四文型でフラットな表現です。第三文型に置き換えられそうだけど、She told about the party to me.とは言わず、She let me know about the party.がおすすめです。
・Could you give me a minute?
(ちょっと待ってくれる?)
⇒「ちょっと待って」と言うときの定番表現です。だから、第三文型の Give a minute to me.とは言いません。ちなみに親しい相手なら、Could youを省いて Give me a minute.と言ってもOK。

8. 使役動詞のmakeとhave

×使役動詞のmakeとhaveはどちらを用いても同じ意味。
例:I made him clean the room. / I had him clean the room.
(彼に部屋の掃除をしてもらった

〇相手に無理強いする場合はmake、お願いしてやってもらう場合はhaveを用いる。
例1:I made him clean the room.
(彼に部屋の掃除をさせた
例2:My mother made me call the store to complain.
(母は私に、その店にクレーム電話をかけさせた
例3:Peter had his co-worker attend the meeting.
(ピーターは同僚に会議に参加してもらった

makeとhaveは、強制力に違いがある

使役動詞は「(人)に~をしてもらう」と言うときに使う動詞のことで、makeやhaveなどがあります。

いずれも、人に何かをさせる動作を表しますが、強制力に違いがあります。

makeは、The news made us sad.「そのニュースは私たちを悲しませた」などの文からわかるように、後ろに人がくると、その人が好むと好まざるとに関わらず「~させる」「(その人に)~を強制する」というニュアンスになります。

文例の My mother made me call he store to complain.「母は私に、その店にクレーム電話をかけさせた」の場合、おそらく自分で電話をしたくなかったのでしょう、私がいやいや電話をかけたニュアンスが伝わります。

これに対しhaveは、基本的にそれほど強制力はなく、友達や職場の同僚などにお願いするときに使います。

Peter had his co-worker attend the meeting.で「ピーターは同僚に会議に参加してもらった」という意味になります。

使役動詞には「許可」を表すletもある

使役動詞にはもう1つletがあります。

letは「~することを許す」という含みがあるので、makeやhaveと異なります。

電話の相手に、I’d better let you go.「じゃあ、この辺で」をよく使いますが、これは「(忙しいだろうから)切ってもいいよ」という思いやりが含まれているのです。

<使ってみよう>
・I had my friend show us around Kyoto.
(友達に京都を案内してもらった
⇒お願いしてガイドしてもらった場合、hadを使ったこの言い方がぴったりです。ちなみに、I asked my friend to show us around Kyoto.だったら、お願いしただけで、案内してもらったかどうかはわからないことになります。
・You made me love you.
(あなたの魅力に参ったわ)
⇒ドキッとするフレーズだけど、歌詞によくあります。直訳は「あなたは私があなたを愛するようにさせた」。これが転じて、あなたの魅力が強すぎてあなたを愛さずにはいられない、という感じです。makeという単語の強さがよくわかる一文ですね。
・I made myself get out of bed.
(自分に鞭打って、ベッドから這い出たんだ)
⇒makeは強制する表現にぴったりなので、自分自身に使うこともよくあります。「やりたくないけどやらねば!」と言うときなんかは、make oneselfを使うとうまく伝わりますね。

9. 受動態と能動態

×受動態と能動態は、どちらの言い方を用いても同じ意味になる。
例:He gave me this flower.[能動態]/ I was given this flower by him.[受動態]
(彼がこの花をくれたの)

〇通常の会話では主語を変えてでも能動態を使う。
例1:I teach English to kids.
(私は子供たちに英語を教えている)
⇒能動態
例2:The law was changed.
(法が改正された)
⇒受動態

動作主が強調される受動態

受動態と能動態は、どちらを使って表して同じ意味になる、と習ったのではないでしょうか。

しかし、ネイティブは状況に合わせて、受動態と能動態を使い分けています。

さっそく、例文の「彼がこの花をくれた」という内容を例に説明していきましょう。

「彼がこの花をくれた」は、能動態では He gave me this flower.と言います。

基本的にはこの言い方でOK。

一方、これが受動態の I was given this flower by him.になった場合、同じ行為でも by himが強調され、花をもらった側の気持ちが反映されます。

つまり、ポジティブな内容だったら、「なんと彼からなの!」という嬉しさを表現できます。

反対に、ネガティブな内容、例えば I was scolded by him.なら「私が叱られるなんて!」「叱ったのは彼なんて!」という憮然とした気持ちを表せます。

つまり、特に感情を入れなくてもよい会話では、事実を淡々と伝える能動態で言うのが適切です。

動作主が不明な場合は受動態で言うことも

受動態で言うことが自然な場合もあります。

例えば、動作主がわからない場合です。

例文の、The law was changed.「法が改正された」では、状況を表すので、by誰それとは言えません。

同様に、動作主が一般的な人などの場合は、受動態にして動作主を省略します。

<使ってみよう>
・That castle was registered as a World Heritage Site.
(その城は世界遺産に登録された)
⇒一般的な事実の場合は、特定の動作主(by人)がいらないので、受動態で表すのが自然です。ニュースを見ていると She was elected president.「彼女は大統領に選出された」など、受動態で表現されていることがたくさんあります。
・I was scared by the thunder last night.
(昨夜は雷にびっくりしたわ)
⇒これも受動態でないとおかしいですね。雷は自然現象だから、彼女を驚かしたわけではないですし。それから、I was born in Japan.「日本生まれなの」と言うときも受動態ですね。
・I caught the last train.
(終電に間に合ったよ)
⇒受動態にするとおかしな文になるのはこんな場合です。機械的に受動態にすると、The last train was caught by me.となり、意味不明。まるで、走り出した終電を力づくで止めた、といったニュアンスになります。

10. 関係代名詞

×2つの文は関係代名詞を使って1文にまとめる。
例:He’s a German tourist. I met him yesterday.[通常の文]/ He’s the German tourist that I met yesterday.[関係代名詞]
(彼はドイツ人旅行者です。私は彼と昨日出会いました)

〇通常の会話では、関係代名詞より、2文に分けて話す方が自然。
例1:I found a cool store. They carry excellent jazz CDs.
(すごい店を見つけたよ。素晴らしいジャズのCDを売ってるんだ)
例2:I found a cool store that carries excellent jazz CDs.
(素晴らしいジャズのCDを売っているすごい店を見つけたんだ)

会話では2文に分けて話すほうが自然

関係代名詞を使った文は、関係代名詞の後ろの内容を、先行詞(関係代名詞の前にくる名詞)にかけて、「~のところの」人や「~のところの」○○、となると習ったでしょう。

しかし、ネイティブは日本語訳のように後ろから「返り読み」はせず、「彼はドイツ人旅行者でね、私が昨日会った人だよ」と話すことが多いのです。

むしろ、関係代名詞を使って長い1文にすると、ちょっとまわりくどい印象を与えてしまうことも。

会話では、シンプルに話すほうが自然なので、2文のまま、あるいは、I met that German tourist yesterday.「昨日のあのドイツ人旅行者と会ったよ」と言うとよいでしょう。

強調したいときには関係代名詞を使う

会話でもあえて関係代名詞を使うことはあります。

例えば、何かを強調して伝えたいときです。

先の例文 He’s the German tourist that I met yesterday.は「彼こそが、私が昨日会ったドイツ人旅行者です」といったニュアンスになりますし、That’s the exhibition that I really wanted to see.は「(他の展覧会ではなく)その展覧会をすごく見たかったのです」といったニュアンスになります。

つまり、関係代名詞を使うと、先行詞を強調して伝えることができるのです。

なお、先行詞を兼ねるwhatを使った That’s what I meant.「そういうことだ」といった文でも、同様にThat’sが強調されます。

<使ってみよう>
・I like Gary. He’s a hard worker.
(私はゲイリーが好きだ。彼は努力家なんだ)
⇒関係代名詞を使って I like Gary, who is a hard worker.と言うと、「私は努力家なゲイリーが好きなんだ」と、妙に理屈っぽく聞こえてしまいます。日常会話では、無理に関係代名詞を使わなくてもOKです。
・This is the herbal tea I’ve been looking for. It has a relaxing effect.
(私が探していたハーブティーはこれよ。リラックス効果があるの)
⇒これは、This is the herbal tea that I’ve been looking for.のthatが省略された文。関係代名詞を用いると、「(他のハーブティーではなく)このハーブティーをずっと探していたのです」となって、特定のハーブティーが強調されます。
・Is there anything I can do for you?
(君にしてあげられることある?)
⇒この文も、anythingと I の間に入る関係代名詞thatが省略されています。anythingが強調されるので、「何でも言ってね」というニュアンスが伝わります。

11. 依頼表現の Would you~?と Could you~?

×依頼表現の Would you~?と Could you~?は、どちらを用いても同じ意味。
例:Would you get that for me? / Could you get that for me?
(それを取っていただけますか?)

〇wouldは相手の「意志」を、couldは相手の「可能性」を尋ねる。
例1:Would you get that for me?
(それを取っていただいてもよろしいですか(=それを取ってくださるつもりはありますか)?)
例2:Could you get that for me?
(それを取っていただくことはできますか(=それを取ってもらうことは可能ですか)?)

wouldには「意志」、couldには「可能性」の意味がある

依頼表現の Would you~?と Could you~?は、「~していただけますか?」という依頼表現です。

いずれも過去形を使って尋ねる言い回しなので丁寧な聞き方ですが、両者のニュアンスには違いがあります。

その理由は、wouldとcouldの持つ、単語の意味が関係しています。

wouldという単語には「意志」、couldという単語には「可能性」の意味があります。

そのため、Would you~?で尋ねると相手の意志を、Could you~?で尋ねると相手の可能性を聞くことになります。

よって、Would you~?で尋ねられた相手は、本人の気持ちを聞かれているので断りにくく、Could you~?で聞かれた相手は可能性の問題なので、自分の意志を表示しやすいといえるのです。

ニュアンスによって使い分ける

その他の場合は、状況に合わせて使い分けます。

例えば、「お願いだから私に優しくしてよ」と頼む場合。

これが受け入れられるかどうかは、可能性というより相手の気持ち(=意志)の問題です。

そのような場合は迷わず、wouldを使って頼みましょう。

同様に、何かをやめてほしいときや態度に関するお願いも相手の意志の問題なのでwouldを用いるのがぴったりです。

<使ってみよう>
Could you tell me how to get to ABC school?
(ABC学校への行き方を教えてくれますか?)
⇒道を尋ねるときは Could you~?で。なぜなら、道順を知っているか、あるいは教えられるかどうかは、「可能性」や「能力」の問題だからです。
Would you be my girlfriend?
(彼女になってくれますか?)
⇒「あなたは、僕の彼女になってくれる意志がありますか?」という意味で、Could you~?ではなく、Would you~?を使います。こう言われたらうれしいですね。
Would you like something sweet?
(何か甘いものどう?)
⇒食べるかどうかを決めるのは、その人の「意志」なので Would you~?で尋ねます。Would you like a taste?「味見する?」や Would you like a bite?「一口どう?」なども同じです。

12. 感嘆文のwhatとhow

×感嘆文は、WhatまたはHowのどちらを用いても同じ意味になる。
例:What a beautiful flower this is! / How beautiful this flower is!
なんてきれいな花なんだ!)

〇「how+形容詞/副詞+主語+動詞!」は死語に近い。Howで表現する場合、「how+形容詞!」が自然。
例1:What a beautiful flower (this is)!
なんてきれいな花なんだ!)
⇒Whatで表す。
例2:How beautiful!
なんてきれい(な花)なんだ!)
⇒Howで表す。

日常で使う表現はwhatの感嘆文

感嘆文は、「What a/an+形容詞+名詞+主語+動詞!」、もしくは「How+形容詞/副詞+主語+動詞!」の形で表現できると習いました。

What a beautiful flower (this is)!も How beautiful this flower is!も「なんてきれいな花なんだ!」と同じ意味ですが、ネイティブは How beautiful this flower is!とはほとんど言いません。

形式的、死語といった印象があるからです。

「How+形容詞/副詞+主語+動詞!」は、小説や詩、戯曲などの「文学的表現」として、しばしば登場します。

それ故、会話の中で、How happy I am!と言うと、「我、至福の絶頂にひたるぞよ」くらい滑稽な響きに。

ただし、形容詞の後(主語+動詞)を省略した形で、How beautiful!や How happy!と言うなら、なんらおかしくありません。

感嘆文は強調文で言い換えられる

女性が「なんて素敵なドレスなの!」と言うときがありますね。

感嘆文はまさにこのニュアンスです。

つまり、感嘆文はどちらかと言うと女性的な印象が強のです。

よって、男性の場合、驚きを表すときは、Whatの感嘆文より、soやsuchを使って言うといいでしょう。

例えば、This flower is so beautiful!や It’s such a beautiful flower!など。

これなら、感嘆文と同じニュアンスで伝わります。

<使ってみよう>
What a shame!
わあ、残念だ!)
⇒shameは「恥」や「不名誉」という意味があるけど、このshameは「残念なこと」を指します。Too bad!「がっかりだね!」に近いですね。
How exciting!
(ワクワクするね!)
⇒excitingは「心が躍る」「ワクワクする」という意味の形容詞。相手が素敵なプランを話したら、How exciting!「それはワクワクするわね!」と答えればバッチリ!Sounds fun!より気持ちが伝わりますね。
It’s such a beautiful day!
なんていい天気なんだ!)
⇒whatやhowを使う感嘆文は、suchを使っても言えます。「such (a/an)+形容詞+名詞」で、「なんて○○な(名詞)なんだ!」と強調できるので、感嘆文と同じニュアンスになります。

13. 否定語のnotの位置

×否定のnotは、主節においても、従節においても同じ意味になる。
例:I think he isn’t a doctor. / I don’t think he’s a doctor.
(私は、彼は医者ではないと思う)

〇ネイティブの自然な会話では、notは主節に置く。
例1:I don’t think she likes it.
(私は、彼女はそれを好きじゃないと思う(=私は彼女がそれを好きだとは思わない))
例2:He doesn’t believe I’m happy.
(彼は、私が幸せでないと思っている(=彼は私が幸せだと信じない))

notの位置でニュアンスが変わる

I think (that)~のような主節(I think)と従属節(that以降)で構成されている文を否定形にする場合、notの位置によりニュアンスが異なります。

I don’t think~「私は~だと思わない」と I think~not「私は~じゃないと思う」は、同じ事実を表すものの、否定の度合いが違ってくるのです

日本語では「~とは思いません」より「~でないと思います」と言うほうが好まれる傾向があります。

これは、後者の方がやわらかい響きになるから。

一方、ネイティブは逆です。

結論を先に言う、つまり、話し手の考えがはっきり伝わる「~とは思いません」(I don’t think~)を好む傾向があります。

否定の位置により I’m sure~も用いる

I think~not「~じゃないと思う」と、否定が従属節に入ると、ネイティブの耳には不自然に聞こえます。

これはnotが従属節にあると強い否定になるのに対し、主節のI thinkが「弱い断定」のため、文としてのバランスが悪いから。

He isn’t a doctor.と言いたいときは I thinkではなく、「強い断定を表す」I’m sureを用いて I’m sure he isn’t a doctor.と言うのが自然です。

ちなみに、He isn’t a doctor.と He’s not a doctor.では、notを短縮形にしていない分、He’s not a doctor.のほうが否定の度合いがより強くなります。

<使ってみよう>
・I don’t think he’s Carlos.
(彼はカルロスじゃないね(=私は彼がカルロスだとは思わない))
⇒主節で最初に否定するほうが、やわらかい響きになります。はじめに「私は思わない」と自分の考えを言い切ってから次を述べる、と考えるとわかりやすいですね。
・I do not think he’s Carlos.
(彼はカルロスにはとうてい思えないわ(=私は彼がカルロスだとはとうてい思わない))
⇒I don’t think he’s Carlos.「彼はカルロスじゃないね」より強く否定する言い方がこれです。don’tを短縮形にせず do notと言い、さらにnotに力を込めて言うと、否定の気持ちがさらに強く伝わります。
I’m sure he’s not Carlos.
(彼は絶対にカルロスじゃないって
⇒「とにかく違う!」ことを主張したいときは、強い確信を表す I’m sureを使って表します。主節と従属節の強さが同じくらいになり、バランスがいい文と言えますね。

14. 否定疑問文の Don’t you~?

×相手に何かを尋ねる Do you~?や Don’t you~?はどちらを用いても同じ意味。
例:Do you know about that?/ Don’t you know about that?
(それについて知っていますか?

〇否定疑問文 Don’t youで尋ねると、非難がましく聞こえることがある。
例1:Don’t you know about that?
そんなことも知らないの?(本当は知っているのに隠してるんじゃないの?))
例2:Aren’t you hungry?
(君はお腹がすいているはずだよ(食べなよ/無理するなよ))
例3:Don’t you have any questions?
(質問があるでしょうに

否定疑問文は非難がましく聞こえる

「それ」について知っているかどうかを尋ねる場合、Do you know about that?「それについて知っていますか?」、Don’t you know about that?「それについて知らないですか?」という聞き方があると習いましたね。

どちらで尋ねても同じと思っていたかもしれませんが、実はそうではありません。

状況によっては、否定疑問文で Don’t you know about that?と尋ねると、「そんなことも知らないの?」と相手を非難しているように聞こえたり、相手を疑って「本当は知っているのに、隠しているのでは?」という反語的なニュアンスに聞こえたりすることがあるのです。

単なる質問は通常の疑問形で尋ねる

なぜ、そのように聞こえるかと言うと、疑問文が Don’t you~?と否定形になると、ネガティブなニュアンスが強くなるからです。

日本語では、「お腹すいていない?」「何かご質問はありませんか?」など、控えめに言う場合によく否定形で尋ねます。

しかし、それを直訳して Aren’t you hungry?や Don’t you have any questions?と聞くと、「君はお腹がすいているはずだよ。食べなよ / 無理するなよ」、「質問があるでしょうに / 聞くべきことがあるでしょうに」と、相手を疑っているようなニュアンスに聞こえてしまうのです。

単なる質問は、通常の疑問形で尋ねるようにしましょう。

<使ってみよう>
Don’t you have a boyfriend?
((えー!?)彼氏もいないの?
⇒否定疑問文は、期待が外れたと非難する、ある意味身勝手なニュアンスに聞こえてしまいます。それを認識したうえで言うのはOKですが、使い方には十分に気をつけたいですね。事実関係を聞きたいだけなら、Do you have a boyfriend?が無難です。ちなみに、Don’t you~?で尋ねられたときの答え方はYesが「いません」、Noが「います」の意味になるので注意しましょう。
Haven’t you read the message I sent?
まさか私が送ったメール、まだ読んでないってことないわよね?
⇒相手を「なんで読んでないのよ!」と責めたければ、この表現でOKですが、単に相手がメールを読んだかどうかを知りたいなら、Did you~?の形で聞いてください。答え方は、「読んだ」場合は Yes, I did.、「読んでいない」場合は No, I didn’t.になります。
Aren’t you coming to my birthday party?
(僕の誕生会に来られないなんてことないよな?
⇒誕生会に来てくれるはずだったけど、どうやら雲行きが怪しい、そんなときに相手に確認する言い方がこれです。「僕の誕生会を優先するよね?」という暗示が含まれます。答え方は、「行ける」場合は Yes, I’m coming.、「行けない」場合は No, I’m not coming.になります。